社会で活躍するSEG卒業生 特別対談① ~東大で物理学を学び、就職そして起業の道へ[SEG14期生(1995年卒)]
「科学的教育グループ SEG」は1981年の創立以来、「学ぶ楽しさ」を重視した独自の授業を展開し、東京大学をはじめとする難関大学に多くの卒業生を輩出している中高生対象の進学塾です。
2026年、SEGは創立45周年を迎えます。
そんなSEGの卒業生は、大学生活を経て社会に飛び立ち、一体どんな道を歩んでいるのでしょうか。SEG14期生である落合文四郎さんをお招きし、SEG代表古川昭夫と語り合っていただきました。

落合 文四郎(おちあい ぶんしろう)さん/アルー株式会社 代表取締役社長
SEGには中1の終わりに入会して数学を、高2からは物理と化学も受講。1995年3月私立武蔵高校を卒業後、同年4月東京大学理科Ⅰ類に入学。2001年3月東京大学大学院理学系研究科修了後、ボストン コンサルティング グループ入社。2003年10月株式会社エデュ・ファクトリーを設立し、代表取締役に就任。2006年4月アルー株式会社に社名変更し、代表取締役社長。現在に至る。
物理学からビジネス、そして起業の道へ 一つの領域を深く追究したくなった

古川 お久しぶりですね。落合さんは私立武蔵高校を卒業後、東京大学理科Ⅰ類に進学されました。現在は起業されたアルー株式会社の代表取締役社長として活躍されています。簡単にそれまでの軌跡を教えてください。
落合 お久しぶりです。こうして古川先生とお話しできるとは、感慨深いです。東大では修士課程まで進み、修了後はボストン コンサルティング グループ(BCG)に就職しました。2年半ほど経験を積んだ後に会社を立ち上げたのですが、最初に起業してから、もうすぐ22年になります。
古川 20年以上経てば立派なものです。
落合 SEGは2025年で創立44年になるのですね。95年に卒業してからちょうど30年です。古川先生の数学の授業は今でも覚えています。
古川 こちらも、落合さんは最初から優秀な生徒さんだったのを覚えています。当時、SEGに通うようになったきっかけはどんなことだったのでしょうか。
落合 友人に誘われたと記憶しています。入会したのは中1の終わり頃でした。高1までは数学を、高2からは物理と化学も受講しましたが、どの科目も楽しんで受けていました。
古川 東大理学部を卒業後、修士課程にも進学されたとのことですが、大学院では何を研究していたのですか。
落合 初期宇宙などにつながる素粒子物理学です。SEGで学んでいた頃から物理にはとても興味があり、当時から「将来は物理学者になりたい」という夢を持っていたように思います。大学での講義も大変興味深かったので、物理学者になるために大学院への進学を決めました。
しかし、大学院で研究しているうちに、いざそれを仕事にするとなると、なかなか狭き門であることを知りました。素粒子物理学が大好きで、毎日研究に没頭している優秀な方が大勢いる中、定職に就けるのはほんの一握り。そんな現実を目の当たりにし、一生をかけるにはリスクが高すぎると思ったのです。そこで心機一転、ビジネスの方向にシフトチェンジすることにしました。
古川 一つのことにこだわり過ぎずに新しい道を選択し、そこで成功されたのは素晴らしい。大学院修了後はBCGに就職されたということですが、2年半で退職し、起業されたのですね。
落合 BCGでの仕事はとても楽しく、有意義でした。さまざまな大企業の課題に触れられますし、その内容も非常に知的好奇心をかき立てられるものでした。一緒に働く仲間もみな優秀で、素晴らしい職場環境でした。
ただ、コンサルティングという仕事は一般的に3カ月から半年が経過すると、別の企業の課題解決へと仕事内容が変わってしまいます。さまざまな会社の経営を見られるという面白さがある一方で、自分の中で何か一つの領域を決めて深く追究したいという思いも芽生えました。その根底には中高時代にSEGで培われた探究心があったのではないかと感じています。
古川 それで起業に踏み切ったのですね。
多くの方がより良い人生を歩むために 未来を広げる選択肢を「教育」で提供
古川 アルーの具体的な事業内容を教えてください。
落合 主に社会人向けの人材育成事業に取り組んでいます。具体的には、新入社員研修、中堅・リーダー層研修、管理職研修などの階層別研修をはじめ、グローバル人材育成、テーマ別研修などまで、企業で行っている社内教育全般を請け負っています。さらに、プログラム開発や講師の派遣なども手がけています。
教育をビジネスにする場合、やり方はいくつもありますが、私たちは「社会人教育はどうあるべきか」を常に探究することを大事にしています。現在は「ビジネスにおいてリーダーシップをどのように取るか」「今の時代にはどのようなリーダーシップが必要か」を探究中です。数年前からは京都大学と共同研究も行っています。そのことがきっかけで、3年前から京大の博士課程で学ぶようになりました。これからの時代におけるリーダーシップについて研究しており、あと半年で博士論文を書き上げる予定です。
古川 SEGで培った探究心は現在にも活かされていますね。社会人向けの教育事業ということですが、なぜその分野で起業しようと思ったのでしょうか。
落合 私は、教育は「人に選択肢を提供する行為」だと思っています。例えば、英語という選択肢を選んで学べば、日本だけでなく海外でも働けるという将来の道が増えます。さまざまな選択肢があり、その中から自分の意思で選んで自分の人生を決めているという感覚は、非常に貴重で大切なことだと思います。
実際に私自身も、大学の学部選択、大学院への進学、物理学者への道を諦める時、BCGを辞めて起業する時など、複数の選択肢の中から一つの回答を自分でつかみにいく感覚がありました。その背景にあるのは、両親からの提示はもちろん、SEGで探究する楽しさや物理の面白さを知ったことなど、さまざまな選択肢が与えられたことです。
私がそうであったように、なるべく多くの方に「未来につながる、より良い選択肢を提供したい」という思いから、この分野での起業に踏み切りました。これは弊社の基本理念にもつながっています。
古川 10年ほど前からはビジネス英会話トレーニングのサービスも始めたそうですね。
落合 はい。社会人に典型的に多いのが、単語や文法の知識がある程度はあっても実際にはそれを使いこなせておらず英語を話せない・聞けないというパターンです。このサービスでは「話す」「聞く」を中心に、単語・文法を最低限に絞って学習し、持っている文法力をうまく活用できるトレーニングを提供しています。
振り返ってみると、私も学生時代は英語が苦手でした。今でも英語の論文を読むのに苦労しています。SEGでは現在、多読というスタイルで英語を提供していらっしゃると聞きます。私が通っていた頃にはまだ多読授業がなかったので、現役生のみなさんがうらやましいです。やはり、英語多読を始める良いタイミングは中高生頃なのでしょうか。
古川 中高生など、若い頃から始めた方が効果は高くなると思います。一方で、40歳を過ぎてから英語多読を始めたがうまくいっている、という方もいますよ。英語に比較的苦手意識のある理系の方にとって、本を読みながら英語を学ぶ英語多読はストレスフリーでできる学習なので、相性が良いと思います。
落合 一般的に、生徒のみなさんはどのくらいの量を読まれるのでしょうか。
古川 1年間で50万語くらいという生徒が多いですね。中高6年間で、一般的には200万語くらいです。中には1,000万語を読む生徒もいますが、ごくわずかです。
読むスピードが遅い方もいますが、それは日本語に訳しながら読んでいるから。そのやり方ではいつまでたっても速く読めるようにはなりません。訳さずに英語のまま読むことを意識して続けていけば、読むスピードは自然に上がっていきます。グローバル化の時代、英語多読は若い方にとって必須だと思います。
対談はまだまだ続きます!
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※PDFでダウンロードいただけます。★本対談は
『SEG FORUM No.103別冊 対談特集号 —社会で活躍するSEG卒業生—』
に掲載されています。
代表古川が、年代の異なる4名の卒業生それぞれと今と昔を語り合いました。
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