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社会で活躍するSEG卒業生 特別対談③ ~研究への道を考えつつも、狭き門であるパイロットへの道へ[SEG34期生(2015年卒)]

「科学的教育グループ SEG」は1981年の創立以来、「学ぶ楽しさ」を重視した独自の授業を展開し、東京大学をはじめとする難関大学に多くの卒業生を輩出している中高生対象の進学塾です。
2026年、SEGは創立45周年を迎えます。

そんなSEGの卒業生は、大学生活を経て社会に飛び立ち、一体どんな道を歩んでいるのでしょうか。SEG34期生である木村快生さんに、SEG代表古川昭夫がパイロットになるまでの道程をうかがいました。

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木村 快生(きむら よしたか)さん/日本航空パイロット

SEGには高1の春に入会し、数学・英語多読・化学を受講。2015年3月県立千葉高校を卒業後、16年4月東京工業大学第7類(現東京科学大学生命理工学院)に入学。20年4月、自社養成パイロットとして日本航空に入社。現在は副操縦士として日本の空を飛ぶ。

英語多読で興味のある本を次々と読破 いつの間にか情報を英語のまま理解

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古川 木村さんは県立千葉高校に進学した春に、SEGに入会されました。さまざまな塾がある中でSEGを選んだ理由は何だったのでしょうか。

木村 高校受験がひと段落して「これから先、自分がしたいことは何だろう」と考えた時に、理系の分野で研究をしたいと思いました。父が古川先生の知り合いというご縁もあり、数学をはじめ理系分野に強く、かつ英語の授業が面白い塾があると紹介されたのがきっかけです。

古川 実際にSEGに通った感想をお聞かせください。

木村 特に印象深いのは英語多読です。高校受験のために通っていた塾では、テストで点を取るために文法や単語を暗記する、いわゆる「詰め込み学習」をしていたので、SEGでまず感じたのは「衝撃」でした。「多くの英語に触れてみよう」というまったく異なる観点からのアプローチで学ぶところが面白いと思いました。
英語多読と同時に高1から化学、高2からは数学も受講し始めました。こちらは単に解法のパターンだけでなく、なぜそうなるのかという理屈の部分に焦点を当てて教えてくれたのが良かったです。別の予備校にも通っていたのですが、いかに点を取るかに特化した教え方なので、受験勉強は確かに効率的になるかもしれません。しかし、意味を理解して楽しみながら学びを深めるSEGの方が自分には合っていました。

古川 印象深かったという英語多読ですが、そもそも英語は得意・不得意のどちらだったのでしょうか。また、英語多読を受講した経験はその後どのように活きましたか。

木村 TOEICの点数で言うと750点くらいの英語力でした。SEGの英語多読は先生が生徒の好みを確認しながら洋書を選んでくれるため、興味のある分野の本をひたすら読んでいた記憶があります。私は中学まで野球をやっていたので、例えばメジャーリーガーの伝記など野球関連の本をよく読んでいました。高1の1年間で30万語くらい読んだはずです。その結果、大学進学後も就職後も、研究分野の論文や航空分野関連の海外動画などの面白いと思う情報に、すべて英語だとしても抵抗なくアクセスできるようになりました。
リスニングは、耳を慣らすために聞き流すところから始めました。知らない単語は英英辞典で調べるようにしていたのですが、たくさん聞いているうちに、興味のある分野の情報ならいつの間にか英語のまま理解できるようになっていました。

幼い頃から聞かされていた父の夢 目指す方法を知り、将来の選択肢に

古川 高校卒業後は東京工業大学第7類(現東京科学大学生命理工学院)に進学されました。大学生活でSEGでの学びが役に立ったと感じたことはありましたか。

木村 東工大は留学生も多いですし、すべて英語の授業があったり英語の論文を読んだりと英語を使う機会が多かったので、英語に抵抗がない状態で入学できたのは良かったです。実際、日本語で書かれた資料からだけでなく、英語で書かれたものからも情報を仕入れた方が視野も広がり、理解が深まりました。
大学での専攻は遺伝子やタンパク質の組成などを研究する生命理工学で、有機化学などの知識が特に必要とされる学問です。原理・原則から丁寧に教えてくれたSEGの化学での下地があったため、大学の授業も難しく感じることはあまりなく、すんなりと頭に入りました。

古川 現在はパイロットとして活躍されています。大学での学びとはまったく別分野ですが、いつ頃からどんな経緯で目指すようになったのですか。

木村 「視力の問題で諦めてしまったが、実はパイロットになりたかった」という話を父から聞いていたせいか、幼い頃からパイロットに興味を持っていました。私はありがたいことに視力が両目とも裸眼で1.5あります。父の話の影響もあったものの、最初は「せっかく要件を満たしているのだから受けてみよう」という軽い気持ちでした。
具体的なきっかけは、ふと立ち寄った書店で航空関係の雑誌を読んだことです。パイロットを養成する航空大学校は大学2年までの課程を修了した学生が受験できること、大手航空会社には新卒採用した学生を一からパイロットに育て上げるカリキュラムがあることを知り、チャレンジしてみようと思ったのです。ただ、狭き門だけに、とてもなれるとは思っていませんでした。大学に進学した時に思い描いていた将来の職業は研究者で、パイロットは「運良くなれれば」程度の気持ちでした。
先ほど視力について触れましたが、実際は矯正視力で1.0あれば試験を受けられます。飛行機同士が衝突しないよう、ほかの飛行機が迫っているかどうかを見つける外部監視という業務があるのですが、そのための最低限の視力があればOKなのです。事実、裸眼では0.1以下しかないパイロットもいます。「視力が良くないとなれない」と勘違いしてパイロットになる夢を諦める方もいるので、ぜひ知っておいてほしいですね。

古川 東工大を出てパイロットになる方は少ないのでは?

木村 私の同級生を見ても、研究職に就いた方が多いです。大学の同期でパイロットになった者がいるとは、少なくとも私は聞いたことがありません。ただ、各年度に1〜2名はいるようです。もしかしたらどこかに縦のつながりはあるのかもしれません。

古川 パイロットの就職試験では、どのようなことを課せられたのですか。

木村 履歴書を提出し、まず面接を受けます。その後、身体検査や操縦適性検査、英会話の試験がありました。操縦適性検査ではシミュレーターを操縦したり、その操作をしながらパソコン上に現れる計算に答えたり、イラストの数を答えたりもしました。

古川 パイロットは操縦しながら別の情報を処理できないと困りますからね。英会話の試験対策はどのようなことをしましたか。

木村 オンライン英会話を受講したり、多聴やシャドーイングをしたりと、SEGでやってきた多読の延長線上で勉強しました。

古川 実際にパイロットになるのは、どの学部の方が多いのでしょうか。

木村 学部はほぼ文理半々です。理系も機械系や宇宙系が多いかというとそんなことはなく、どの学部も均等な割合になっています。航空会社の募集要項には「学部学科問わず」とありましたが、本当にそうでした。英語をはじめ、航空法など法律に関する分野もパイロットになるには必要な知識なので、文系の方の強みはそこではないでしょうか。数学や計算が最低限できれば、文系の方もパイロットになれる可能性は十分にあります。

古川 どの学科に進学しても、情熱があればパイロットになれる可能性が十分にあるということですね。
 

対談はまだまだ続きます!

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★本対談は
 『SEG FORUM No.103別冊 対談特集号 —社会で活躍するSEG卒業生—』
 に掲載されています。
 代表古川が、年代の異なる4名の卒業生それぞれと今と昔を語り合いました。
 興味のある方は、資料請求フォームよりご請求ください。
 冊子はH教室1階ロビーにも設置しています。

★すべての対談を、SEGブログで公開しています。
 カテゴリの卒業生座談会をご覧ください。

  

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