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社会で活躍するSEG卒業生 特別対談② ~海外大学から外資系企業を経て研究者の道へ 京大教授として活躍中[SEG23期生(2004年卒)]

「科学的教育グループ SEG」は1981年の創立以来、「学ぶ楽しさ」を重視した独自の授業を展開し、東京大学をはじめとする難関大学に多くの卒業生を輩出している中高生対象の進学塾です。
2026年、SEGは創立45周年を迎えます。

そんなSEGの卒業生は、大学生活を経て社会に飛び立ち、一体どんな道を歩んでいるのでしょうか。SEG23期生であり京都大学で教授職に就く淺井顕太郎さんとSEG代表古川昭夫が、Zoomにてリモート対談を行いました。

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淺井 顕太郎(あさい けんたろう)さん/
京都大学大学院法学研究科附属法政策共同研究センター数理・実験法学セクション教授

SEGには高1の夏に入会し、英語・数学を受講。2004年3月に海城高校を卒業後、同年9月シカゴ大学に入学。ゴールドマン・サックス、シカゴ大学大学院を経て16年にオーストラリア国立大学助教授。24年4月より現職。

英語と数学は異質なものではない 自分の味方だと感じられるようになった

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古川 淺井さんは高1の夏にSEGに入会しました。その理由は何だったのでしょうか。

淺井 もともと姉が通っていて、「理数系の教育に優れており、かつ実践的な英語も学べる」という評判がわが家に浸透していました。もう一つは通っていた海城高校からの距離が近かったこと。この2つがSEGに入会する大きなきっかけになりました。

古川 実際に通ってみて、どのような印象を持ちましたか。感想をお聞かせください。

淺井 「勉強」というよりは「学問の本質を学ぶ」というアカデミックな印象が強かったです。SEGの英語の授業は、日本語ではなく主に英語で進められていました。その内容も学校とは違っていて、単語や文法を先生が板書して説明するのではなく、自分の考えを英語で先生やクラスメイトに伝え、意見交換するスタイルでした。
そんな学習環境だったので、英語は「勉強の対象」ではなく、「コミュニケーションや学習の道具」であるという思いを自然と持てるようになりました。そのため、SEGの英語の授業は「生きていくうえで不可欠な道具を身につける」という感覚で受けていました。

古川 高2からは数学も受講されましたね。数学の授業はいかがでしたか。

淺井 大学レベルの数学に触れる機会をいただきました。本物の数学を理解するのがいかに難しいか、日々実感したことを覚えています。一方で、古文や漢文に比べると意外と親しみやすい部分もあるのだと気づかされ、それまで畏怖の対象だった数学が、次第に自分の味方に思えるようになりました。それは数学だけでなく、異質なものと感じていた英語も同様です。その経験が、たまたま家にあった英語で書かれた数学の教科書を自ら手に取るきっかけとなり、結果として両方をより伸ばすことにつながったと思います。

古川 それはどのような教科書だったのでしょうか。

淺井 数学解析の本で、そこにはSEGの数学の授業で学んだことがそのまま英語で書かれていました。例えば「積分は微分の逆」といった機械的な説明ではなく、長方形を積み重ねた図で表現された、視覚的に理解しやすい手法で書かれていたのです。読み進めていくうちに、「日本語で書かれている教科書よりも分かりやすい」と感じるようになったほどです。「それなら、進学先は日本の大学である必要はない」と思い至りました。さらに、私はもともと社会系の科目が好きで、SEGのおかげで英語と数学に興味を持つようになったので、文系・理系を気にせず学びたいという思いがありました。その点でも「アメリカの大学の方がよいのではないか」と。振り返ってみると、これが留学を目指すきっかけになったと感じています。

「数式を書けば言いたいことは伝わる」その言葉で自分の新たな価値に気づいた

古川 高校卒業後はアメリカのシカゴ大学に進まれました。当時、海外の大学へいきなり進学する方はほとんどいなかったと思います。心配や不安はなかったのでしょうか。

淺井 ちょうどインターネット出願が可能になった時期でした。そのため、日本にいても出願作業自体は比較的容易でしたが、情報に関しては非常に限られていました。ただ、日本から海外の大学を目指す方は少なかったので、競争率はさほど高くなかったのではないかと思います。現在は、情報については非常に充実している半面、競争は厳しくなっているのではないでしょうか。後輩から「海外大学に進学するには、ほかの日本からの出願者と差別化できる何かを身につけることが必要だ」と聞いたことがあります。

古川 シカゴ大学に在学している間、苦労したことや印象的な出来事はありましたか。エピソードをお聞かせください。

淺井 大学に入って苦労したのはやはり英語です。シカゴ大学に進学できるくらいの実力は何とか身につけたものの、英語力では現地の学生にかなわず、友人と知的な会話をする時や、文系の授業を履修するうえではハンディを感じていました。
一方、数学はかなりアドバンテージのある状態で学べたと思います。今でも印象に残っているのは、数学解析の授業を担当されていた、ご自身も移民のリジック教授(現スタンフォード大学教授)の言葉です。英語に苦戦している私を見て、「英語はできなくても、数式があれば私は読めるし、理解できるから大丈夫」と声をかけてくださったのです。とても安心しました。
もう一つ印象に残っているのは、2年生の時に数学科の先生から補助の講師を任されたことです。「自分は英語圏の大学でやっていけるのだ」と実感できて、とても嬉しく思いました。予想もしていなかった自分の得意分野や価値を見つけられた気分でした。同時に、あまりきれいな英語が話せないのに補助講師を任されたことに驚きもしました。「アメリカでは、そのあたりはあまり気にしないのだな」と。このように、留学して初めて分かったことはたくさんあります。

古川 現地に行ってみないと分からないことは山ほどあるでしょう。それを経験できるのが留学の醍醐味だと思います。ところで、日本できちんと学んでいれば、アメリカでは数学をアドバンテージのある状態で学べるのですね。

淺井 はい。留学経験のある方はみな感じることだと思いますが、日本で「数学が大の得意」でなくても、アメリカではかなりのアドバンテージになります。留学を考えている方は英語をしっかり身につけているはずですが、現地の学生に英語で太刀打ちするのは容易ではありません。そんな環境でも、数学は常に自分の味方であり続けると思います。そうした留学生活を送ろうと思ったら、中学・高校できちんと数学を学んでおくことが大事です。
 

対談はまだまだ続きます!

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★本対談は
 『SEG FORUM No.103別冊 対談特集号 —社会で活躍するSEG卒業生—』
 に掲載されています。
 代表古川が、年代の異なる4名の卒業生それぞれと今と昔を語り合いました。
 興味のある方は、資料請求フォームよりご請求ください。
 冊子はH教室1階ロビーにも設置しています。

★すべての対談を、SEGブログで公開しています。
 カテゴリの卒業生座談会をご覧ください。

  

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