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2019 卒業生座談会【医系】: 受験のその先を見据え本物の力をつけるSEG

2019 卒業生座談会【医系】

医学部に進学されたSEGの卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきっかけや学習方法、大学生活等についてお話しいただきました。

原田 沙也加さん/慶應義塾大学医学部医学科1年
小林 千紗さん/東京慈恵会医科大学医学部医学科1年
阿保 澄さん/順天堂大学医学部医学科2年
森 有哉さん/東京大学理科Ⅲ類を経て、医学部医学科3年

受験のための算数から楽しむための数学へ

─ 最初に自己紹介を兼ねて、SEGを受講し始めた経緯を教えてください。

小林 東京慈恵会医科大学医学部1年の小林千紗です。出身高校は田園調布雙葉高校です。SEGを知ったのは中1に上がるときの春休みです。小学生のときから算数や理科が好きで、親から「理系に特化したような塾に行きたい?」と聞かれ、「行きたい」と答えたところ、連れて来られたのがSEGでした。春期講習が楽しかったことから、そのまま6年間続けました。

原田 慶應義塾大学医学部1年の原田沙也加です。雙葉高校出身です。小林さんと同じく、中1の春休みからSEGに通っています。雙葉小から受験を経ずに中学に進んだため、勉強しようと塾を探していたとき、SEGに通っていた知り合いから勧められ、春期講習を受講しました。両親は他塾も視野に入れていたようでしたが、SEGの授業が楽しく、そのまま入塾しました。

阿保 順天堂大学医学部2年の阿保澄です。出身は攻玉社高校です。2歳上の兄がSEGに通っていて楽しそうだったため、中学受験が終わったら入ろうと思っていました。親は他塾も候補にあげていましたが、兄からいろいろな授業の話を聞いており、親近感もあったため、SEGに通うことに決めました。

 東京大学医学部医学科3年の森有哉といいます。筑波大学附属駒場高校の出身です。筑駒の受験が終わった日にもらったいろいろな塾のパンフの中にSEGがありました。それを眺めていたら面白そうだったため、志望校に受かったら行ってみようと思っていました。みなさんと同じく、春期講習が楽しかったため入塾しました。

─ みなさん全員、中1からSEGに通われていますが、最初の印象はいかがでしたか。

 最初に受講したのは英語多読と、数学Extremeという授業でした。数学で遊ぶという感じのクラスで、算数を勉強しているときの楽しさと同じような楽しさ満載の授業でした。

阿保 僕も英語多読と、数学は通常の講座を受講しました。初めて英語に触れる多読は、最初は緊張していましたが、外国人パートがけっこう楽しく、自然と英語を勉強したくなるような雰囲気がありました。僕にとって中学に入るまでは、算数は受験のための勉強で、苦手ではありませんでしたが、楽しくはありませんでした。しかし、SEGの数学は、先生が楽しんで授業をしてくださるため、それに影響されて「数学は楽しいのだ」と思えるようになりました。

原田 小学生のときは算数がそんなに得意ではなかったため、最初の春期講習のときは、緊張して身構えていました。しかし、担当してくださった井上先生の雰囲気で身構えなくてもいいものだと分かり、数学に苦手意識を持たずに授業に入っていくことができました。

小林 数学をただの勉強ではなく、けっこう本質的なところから教えてくださるという印象でした。公式を使って証明する場合も、その公式をちゃんと証明してからでないと使わないという厳格なルールがありました。学校の同級生はみな雙葉小からそのまま上がるため、算数から数学になった瞬間に「難しい」「分からない」と言っていましたが、私はSEGで教わっていたため、そうした苦手意識を感じることはありませんでした。

─ 中学生のときに、本質的なことを教わっていると感じたのですか。

小林 いいえ(笑)。中学では、最初は私も授業で出されたプリントを全部暗記しようとしたり、証明問題も方針を全部覚えてしまおうとしたりしました。しかし、SEGで論理的に証明していくことを教わってからは、学校の定期試験の勉強は一切していません。それでも点が取れたため、後になって本質的なものだったと分かりました。

SEGの授業を通して根本的な力が身についた

─ 印象に残っているSEGの授業をお聞かせください。

小林 吉久先生の化学が大好きで、高1から高3までずっと教えていただきました。最初は、とんでもない雑談から入っていくのですが、ちゃんと化学の話につなげてくださいます。例えば、あるとき突然、「電車に乗るときに横入りする人を、俺は人間じゃないと思っている」と話し始めましたが、気づくとそれが結晶構造の話になっていました。こんな風に授業に入っていくため、印象深く、すっと頭の中に入ってきました。数学と同じで、暗記を必要最低限にするような授業でもあったため、暗記が苦手な私でも応用問題を解く力がつきました。

原田 青木亮二先生の数学が印象に残っています。高1から高3までずっと習っていましたが、塾の授業とは思えないような、漫才やお笑いを見ているような時間でした。関西弁で独特の言葉づかいや語録があり、授業を受けている気がしないのに、教えてくださることはレベルが高いのです。また、授業中に頻繁に生徒に問いかけてくださるため、ただ授業を聞くだけでなく、自分の頭で考えながら授業を受けることができます。楽しいし、頭も使う最高の授業だったと思っています。

阿保 一つは英語多読の外国人パートのBen先生の授業です。ディスカッションの機会が多く、英語で議論することがあまり苦にはならなくなりました。高校の途中でSEGに誘った友人がそのディスカッションに詰まっているのを見て、中1からSEGの多読を続けてきたことで、日本語を英語に変換せず、直接英語で考える力が自然と身についたのではないかと実感することができました。もう一つは、直前期に受けた古川先生の「東大理系数学腕試し」というテストゼミ形式の授業です。非常に高度な内容でしたが、古川先生の解法はとてもシンプルで、しかもその解法が何パターンもあり、目からウロコが落ちるようなきれいな解き方でした。受験直前だったにもかかわらず、数学の奥深さに浸った思い出があります。

 僕も、吉久先生の化学と、青木先生の数学と、古川先生の多読を取っていたため、みなさんとかぶらないように(笑)、物理の話をします。物理は高3のときに吉田先生の授業を取っていました。大学の入試問題のミスを指摘したこともある有名な先生です。基本的な法則をちゃんと理解しそれを使いこなすことができれば自然に解けるということを見事に表現してくださった授業でした。吉田先生が作ってくださる問題セットを解くのですが、最初の授業では最高点でも2割程度しか取れません。しかし、最後の方は自分では8割くらい解けるようになりました。SEGに共通する、この基本の重要性を、吉田先生の授業を通じて理解することができました。

部活との両立が可能なSEG、最後まで楽しい授業が魅力

─ SEGに通って良かったことを教えてください。

 本質を理解して使えれば何とかなるということを学べたということにつきます。大学の勉強にも応用できるからです。また、いろいろなタイプの先生を選べることもSEGの魅力だと思っています。季節講習などを取っていくうちに、自分にはどの先生が合っているのか、どんなやり方が合っているのかが分かってきます。ゴールは一つなのでしょうが、いろいろな教え方があるため、雑談が嫌だなと思う人は雑談しない先生を受講すればいいし(笑)、クラスと曜日で、先生を選べるシステムがあることは、とても良かったと思っています。

阿保 中高とずっとバスケット部で忙しく、部活と両立させたいと思っていた僕にとって、授業の振替制度は非常にありがたいシステムでした。部活で登録している授業に出られなかったとしても、同じ週であれば、同一レベルの授業に出席することができました。

原田 長時間かけて集中して一問に取り組む姿勢を養えた点です。中学の最初の頃は、テキストの最後に載っているチャレンジ問題を解くと、先生がちょっとしたプレゼントをくださいました。あるとき、特別なプレゼントを用意してくださり、そのプレゼント欲しさに、2週間くらい考え抜いてようやく答を出したことがあります。見事プレゼントをゲットできたのですが、こうした練習を続けてきたからこそ、30~40分かけて解くような受験数学の問題でも、あまり抵抗なく取り組めるようになったのだと思います。

小林 最後まで、あまり苦しまずに受験勉強を継続できたことが良かったと思っています。さすがにSEGでも受験直前は、戦略の立て方や、点の取り方などを教えてくださいますが、それまではまったく受験勉強をしている雰囲気がありません。学校の友人は高2の夏頃から過去問を解いていましたが、過去問は高3の秋からでいいと仰るSEGの先生もいて、私もその言葉を信じて秋まで過去問に手をつけませんでした。みんなが受験、受験と暗い雰囲気になっている中、そんなに苦しまずに、最後まで楽しいと思いながら授業を受けられたことは、受験勉強へのモチベーション維持や、燃え尽き防止といった点で、大きく役立ったと思っています。

 

座談会はまだまだ続きます!

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*受験や大学生活の話も掲載されています。

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