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2020 卒業生座談会【東大理系】: 受験だけでなく、学問の面白さを教えてくれるSEG

2020 卒業生座談会【東大理系】

東京大学に進学された理系のSEG卒業生に集まっていただき、志望大学を決めたきっかけや学習方法、大学生活等についてお話しいただきました。

江副 陽花さん/東京大学理科Ⅰ類1年
笠村 卓矢さん/東京大学理科Ⅰ類1年
園田 悠人さん/東京大学理科Ⅰ類1年
田邉 萌さん/東京大学理科Ⅰ類1年
上田 礼一さん/東京大学理科Ⅱ類1年

体験すれば分かるSEGの授業の魅力

─ 初めに、自己紹介を兼ねて、SEGに入った時期と、そのきっかけを教えてください。

上田 東京大学理科Ⅱ類の上田礼一です。世田谷学園高校出身です。数学は得意だったのですが、高1になって伸び悩んでいた時期に、知り合いからSEGを「楽しい塾」だと勧められました。冬期講習に参加したところ、ここなら成績が上がりそうだと感じたため、通うことにしました。それまでは、数学を「解く楽しみ」しか知らなかったのですが、SEGで数学が「分かる楽しみ」を知ったことが、入塾の最も大きなきっかけでした。

笠村 筑波大学附属駒場高校から東京大学理科Ⅰ類に進学した笠村卓矢です。中1のときは塾には通っていませんでしたが、周りの人たちが塾に通っているのを見て、そろそろ通った方がいいと思い始め、最初に行ったのがSEGでした。数学の授業を受けたのですが、そのときの印象が良かったため、入塾を決めました。英語に関しても、外国人講師の授業と多読の授業のどちらもとても新鮮に感じたため、同時に受講し始めました。

田邉 桜蔭高校出身の田邉萌です。東京大学理科Ⅰ類に在籍しています。中1の夏期講習からSEGに通っています。仲のいい友人がSEGに入っていて、「今なら友人紹介で、2人とも500円の図書カードをもらえるから」と誘われたのがきっかけです(笑)。塾に通う気はまったくなかったのですが、友人の誘いでもあるし、数学だったら今から通い始めても後々役立つだろうと思って、講習を受けてみました。すると、とても楽しい授業でここなら続けられると思い、そのまま入塾しました。

園田 桜修館中等教育学校出身で、東京大学理科Ⅰ類の園田悠人です。中学受験のための塾に通っていて、塾の授業を意外にも面白いと感じていました。中学校を選ぶとき、私立か公立かで悩みましたが、私立だと学費が高くて塾に通えないと思い、それなら公立にして塾に通いたいと思っていたため、中学でも最初から塾に通うつもりでいました。小学校のときの塾の系列校に通うつもりでしたが、あるとき両親がSEGを見つけてきて、急に「ここに行ってみろ」と(笑)。SEGの授業が想像以上に楽しかったため、通うことにしました。

江副 江副陽花です。白百合学園高等学校出身で、東京大学理科Ⅰ類に進学しました。SEGには、中1の春期講習から通っています。小学校からの持ち上がりで中学に進み、一度も塾を経験していなかったため、両親に春期講習からの塾通いを勧められていました。いくつかの塾に通って選ぶことにしたのですが、授業が一番楽しかったのがSEGだったので、ここに決めました。

フレンドリーで親しみやすい雰囲気の授業

─ 初めて受けたSEGの授業の印象を、もう少し詳しく教えてください。

江副 最初に感じたのは、楽しくて自由な塾だなというものでした。初めて塾に通うため、授業についていけるかどうか不安だったのですが、人数も少なく、問題を解くときも先生がそれぞれの生徒のそばにきてアドバイスをくださるなど、一人ひとりに寄り添ってくれる印象がありました。とても分かりやすく説明してくださるので、楽しく数学を学ぶことができたことを覚えています。堅苦しい雰囲気が苦手な私には、SEGの雰囲気はとても合っていました。

園田 初めての授業は、たしか数学の小林先生だったと思います。具体的には覚えていないのですが、楽しかった記憶があります。英語多読の授業には、強く興味を惹かれ、これなら自然と英語ができるようになるとの印象を受けました。

田邉 井上先生の授業が最初だったのですが、教室に入ってすぐに戸惑いを感じたのを覚えています。小学校で通っていた塾では席順が決まっていたため、どの席に座ればいいのか受付に聞きに行ったことを鮮明に覚えています(笑)。また小学校のときの塾では先生方はみなスーツだったので、桜蔭出身と聞いていた井上先生も真面目な感じの人なのだろうと想像していたところ、派手なメガネをかけて入ってこられたのでびっくりしました。幾何と代数のダイジェスト版の授業で、学校ではまだ習っていない範囲だったのですが、説明が分かりやすく例も適切で、新しいことを学ぶことがとても楽しかったことも覚えています。

笠村 僕も井上先生の授業が最初で、先生の印象は田邉さんとまったく同じです。授業の日が2月14日で、チョコレートを配る習慣があったらしく、井上先生に「いい日に来たね」とフレンドリーに言われたこともあって、とても温かい雰囲気を感じました。説明が分かりやすいのはもちろんで、良いところに来たと思いました。

上田 僕は木村浩二先生で、微分の授業だったのですが、学校の授業や参考書などでそれまで習ってきたのとはまったく違う個性的な説明に驚きました。公式から入っていくものと思っていたのですが、木村先生は微分がどういう概念なのかというところから解説してくださいました。数学が「分かる楽しさ」を感じた瞬間です。微分・積分は苦労すると聞いていたのですが、僕はSEGの授業を受けたことで、まったく苦労しませんでした。

体を使ったり、笑いを誘ったりしながら、理解を促してくれる授業の数々

─ SEGの授業で、印象に残っている授業があれば教えてください。

上田 一番印象に残っているのは高2の春期講習です。確率の単元で、初めて青木先生の授業を受けたのですが、出席の取り方から独特で(笑)、歌うような、息継ぎもないような、不思議なリズムが強烈な印象でした。もちろん話の内容も面白くて、飽きのこない授業です。これまで経験したことのないような切り口で解説してくださり、確率や順列などの考え方も変わりました。

笠村 高3の前半に受けた、大澤先生のクリーム本の授業が印象に残っています。大教室がいっぱいになるくらいの大人数が受講していて、座る場所を探すのが大変なくらいでした。クリーム本の問題をあらかじめ解いておき、それを解説する授業なのですが、その解いてきたノートを事前に提出すると、大澤先生が添削をしてくださいます。その添削がものすごくためになりました。青木先生が個性的な説明をしてくださるのに対して、大澤先生はどちらかというとオーソドックスで単純明快な解説をされる感じで、僕にとっては内容がよく頭に入ってくる授業でした。

田邉 数学は高1の春の指数・対数のあたりからずっと青木先生の授業を受けており、いつもものすごいスピードと目力の強さに圧倒されていました。前に座っている生徒を当てるスタイルなので、前に座っていると、いつも当ててくれます。当てられるという緊張感のなかで、頭をフル回転させて答えるようにしていたことで、授業の内容がよく理解できるようになりました。化学は阿部先生の授業です。有機化学で鏡像の関係を、左手と右手を使ってチョークまみれで説明してくださいました。受験期になると、手書きの解説プリントを配ってくださるのですが、それがとてもきれいで見やすく、説明も分かりやすくて、重要なポイントをギュッと詰め込んで伝えようとしてくださっていることがよく分かりました。物理は得意ではなかったのですが、根本的なものはコレで、それをどう考えていけばこの式を導くことができるのかといった体系的な授業で、非常にありがたかったことを覚えています。

園田 英語の多読の授業は、自分で読んでいる時間が長いため、先生からどんなことを教わったのかということはあまり印象にはありませんが、苦手な文法に対しても、なぜそういう表現になるのかを論理的に教えてもらった印象が残っています。

江副 化学の吉久先生の体を張った授業をよく覚えています。例えば気体の単元では、気体の分子は目に見えないのでなかなか理解しづらいのですが、吉久先生はご自身が気体分子になりきって、教壇の上を走り回ることで、気体の圧力がどういうものかを理解させてくれました。鏡像異性体のときも同じように手足を使って説明してくださり、とてもインパクトのある授業でした。日常生活に関わる化学の小話をたくさん紹介してくださり、化学に興味を持って取り組むことができた点でも、吉久先生には感謝しています。

田邉 阿部先生も同じで、気体の授業のときは壁から壁へと走っていました。隣の教室の壁からドーンと音がすると、阿部先生か吉久先生が授業をしているなと(笑)。

笠村 僕も化学の吉久先生の授業で、特にシャンプーの話をよく覚えています。あまり話すとこれを読んでSEGに入る人へのネタバレになってしまうので、詳しくは話せませんが(笑)、簡単に言えば、シャンプーは同じ量を1回で使うより、半量を2回に分けて使った方が汚れは落ちるということを、平衡の概念を使って化学的に説明してくださいました。非常に印象深く、よく理解できました。

田邉 化学の阿部先生は、中和滴定のときに必ず実験道具を持ってきて、「これ何万円したんですよ」とか言いながら実験するのですが、いつもわざと失敗して見せてくれました。

江副 えっ、あれわざとなの?

笠村 だって、毎回こぼすよね。

田邉 わざとじゃないかもしれませんが、笑いを誘いつつ、実際の実験道具の使い方などを教えてくれたのだと思います。センター試験ではそうした問題が出ることもあり、手に入れられる薬品を使って実験してくれたのだと思います。

江副 SEGの授業は3時間と長丁場ですが、こんな風に体や模型や実験道具を使って、インパクトのある授業をしてくださるので、常に集中して取り組めるのかもしれません。

 

座談会はまだまだ続きます!

座談会の全容はこちらをご覧ください。
*受験や大学生活の話も掲載されています。

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