ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

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833. ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/28(21:17)

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こんにちは 久子です。

ヒストリカル・ロマンスを読み始めたばかりの方は、どの本を読んでいいのやら
状態になりやすいかと思います。
気に入った作家が見つかっても、いったいどれが面白いのか また、シリーズは
順番に読むべきか否か など悩みが尽きないものです。

今回は、私が有る程度冊数を読んだ作家 Lisa Klaypas、Julia Quinn、
Gaelen Foley、Mary Balogh の本の 紹介です。4人ともリージェンシー
(Regency))の作家で、人気もあり 少々昔の作品でも入手がしやすいです。
ロマンス本は売り切りが多いため、気になったら即買いをしているうちに
未読の山を築いてしまいました。 (笑

こちらの掲示板で多読をはじめて 初めてヒストリカル・ロマンスを読もう と
考えた人は、 Lisa Klaypas または、Julia Quinn から読み始めることが
多いと思いますので、まずはこの二人です。

Lisa Kleypas

掲示板での有名作家なので、説明するまでもないでしょう。
Raquelさんが[url:kb:826]で紹介されていますので、そちらも参考に
してください。

非常に読みやすい英文ですので、特有の語彙さえ覚えてしまえば楽に読めますし
ストーリーも紆余曲折があったりと 先への興味を引くものが多いです。

WallFlower Quartet

WallFlower とは、舞踏会でダンスに誘われない = 結婚相手として男性から
見られない女性のことです。Flower という言葉が入っていますが、容姿は
関係ありません。
このシリーズは縁遠い女性が、素敵な Gentleman と結婚するお話です。

■特徴
・いかに良い夫を捕まえるかという点が中心のお話ですので、Lady Sophia's Lover のような
お話を期待すると ちょっと外したかな と思います。
・恐らくこのシリーズは全て翻訳されると思われます。
・初めての1冊にするなら、1作目を翻訳で読んで設定やヒロインたちの性格付けをつかんで
から、2作目を読むとよいと思います。

シリーズの刊行順と主人公は以下のとおりです。

Secrets of a Summer Night
Annabelle
没落した良家の女性 -> とっても美人だけど dowry(持参金)が無い

It Happened One Autumn
Lilian
アメリカの富豪の姉妹の姉 -> 商売で得たお金は卑しい という社会

Devil In Winter
Evangeline
母親は良家の出身だけど父親が賭博場を経営 -> 賭博場経営で得たお金 & 家柄が悪い

Scandal in Spring
Daisy
アメリカの富豪の姉妹の妹 -> 商売で得たお金は卑しい という社会

Worth Any Price にちらりと出てくる Marcus Earl of Westcliff が全編を
通じて登場します。
順番に読まなくても楽しめますが、前に書かれた本のネタバレを多少含むので
いかなるネタバレもいや と思われる方は、順番に読んでください。
個人的な好みでは、1,4作が外れ 2,3作があたりでした。
1作目を翻訳で読んで、全体的な設定を理解してから その後の作品を読むのが
良いと思います。

Secrets of a Summer Night YL6〜7 総語数:98,496
貧乏だけど上流階級出身で美人の Annabelle と 肉屋のせがれで自分の才覚だけで富を築いた Simon。
だいたい想像がつくように、階級の異なる2人がそれを克服する系の話しです。
Annabelle が、いちいち Simon が上流の出でないことに拘ります。当時の感覚としては普通なので
しょうけど、このあたりが鼻につきました。
「ひそやかな初夏の夜の」という題名で、翻訳されています。

 おすすめ度      ☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆☆☆☆  (more than "Lady Sophia's Lover")
 mystery, suspense度 ☆☆

It Happened One Autumn YL6〜7 総語数:99,235
アメリカの富豪の娘 Lilian と イングランド貴族でも名門中の名門の当主 Marcus, Earl of Westcliff。
自由でしきたりなんか気にしない Lilian と 進歩的な考えでは有るものの厳格な両親に厳しく育てられ
格式を重んじ 非常に真面目な Marcus の組み合わせ。
真面目な男性が自由な女性に引きずられるうちに、次第に人間味が表面に出てくる系の話です。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆☆☆  (Very hot)
 mystery, suspense度 ☆☆

Devil In Winter YL6〜7 総語数:92,997
財産狙いの親族に無理やり従兄弟と結婚させられそうになった Evangeline と父親の作った借金のために
金に困っている Sebastian, Lord St. Vincent。
便宜結婚をすれば、自分の財産を渡すとEvangeline がもちかけたのを、あっさり承諾した Sebastian。
Scotland とイングランドの国境近くの Gretna Green で無事結婚します。その後、あれこれあって
二人が本当の夫婦になるまでのお話。
この本を読むと 駆け落ち結婚 について詳しくなれます。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆☆☆  (Very hot)
 mystery, suspense度 ☆☆

Scandal in Spring YL6〜7 総語数:100,000
アメリカの富豪の娘 Daisy と Daisy の父の右腕のアメリカ人 Matthew Swift。
イングランド社交界で何シーズンか過ごしたけれど、爵位持ちの夫を捕まえられなかった Daisy は
父に期限を切られそれまでに自分で夫を見つけられなければ、Matthew と結婚するように言い渡され
ます。Matthew は、ずーっと前から Daisy のことが好きでしたが 自分には手が届かない花と諦めて
気持ちを見せないようにしていました。
数年前のやせっぽちの青年が、魅力的な男性になって目の前に現れたことで Daisy は動揺します。

 おすすめ度      ☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆☆☆  (Very hot)
 mystery, suspense度 ☆☆

シングルタイトル

Suddenly you YL6〜7 総語数:85,142

1836年 London
年老いた父親の世話をしているうちに婚期を逃してしまった、Amanda 30歳がが主人公です。
父親を見送った後、相続した財産を使ってロンドンに居を構え 作家として暮らしています。
そんな彼女が、30歳の誕生日にこのまま 男を知らずに一生を終えるのか? と考えた結果
男娼を買うことにします。そして、約束の日に彼女の家を訪れたのは ハンサムな Jack。
実は彼は、男娼ではなく 出版社のやり手社長。二人の関係は仕事も絡んで 進んでいきます。

かなり設定が 【えっー!】な作品です。
のっけから むふふ になってしまうので、人によっては 引いてしまってダメでしょう。
この設定が気にならない、かえって興味を持った人なら 最初の1冊として 英語も易しく
物語も良く出来ていますからお薦めです。
作家と出版社の社長という二人なので当時の出版事情なども描かれていますし
タドキストの方なら興味をもつところかなと思います。
「ふいにあなたが舞い降りて」というタイトルで翻訳されています。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆☆☆☆  (too much)

Again the Magic YL6〜7 総語数:92,804

Marcus, Earl of Westcliff の姉妹がヒロインです。
好みにあわずに途中で投げました。

伯爵令嬢 Lady Aline と孤児で Footman(従僕)の McKenna の恋愛です。
当然 秘密の関係が 周囲に知られて 無理やり引き裂かれ、その後再会してから 二人は
どうする?
という流れのお話しだと思います。

 おすすめ度      ☆
 読みやすさ      ☆☆☆

Julia Quinn

軽妙な会話が特徴のラブコメが得意。
文章は比較的容易で読みやすく、Wallpaper Historical と揶揄する人もいるくらい
時代背景的な部分の描写はあまりありませんので、その点でも初心者向きの作家です。
ラブシーンは、余りありませんし、描写も淡白なので そっちを楽しみにしてはいけません。

Bridgerton series

Bridgerton 子爵家の8人の子供たちそれぞれのロマンスを描きます。
8人の子供は上から Anthony、Benedict、Coline、Daphne、Eloise、Francesca、Gregory、Hyacinth
とABC順に名付けられています。登場人物の間で交わされる ユーモア溢れる会話を楽しむシリーズで
Sensuality (むふふ)は高くありません。
みんな仲良し家族という感じ、兄弟げんかとか兄弟姉妹間の葛藤などはでてきませんので
このあたりを、嘘っぽいと感じるかもしれません。

■特徴

恋愛中心のお話で、サイドストーリーはほとんどありません。
あまり読んでいてヒストリカルという感じはしませんが、その分 初心者でも読みやすい。
英文は易しくて読みやすく、特有の語彙を覚えれば読みやすい。
シリーズの中で面白さに、ばらつきがあります。2,3,4巻がお薦め。
特に順番に読まなくても大丈夫ですし、大きなネタバレもありません。
4,5,6巻は、ほぼ同じ時期のことを兄弟それぞれの立場から見た形で書いているのですが、
お世辞にも成功しているとは思えません。

シリーズの刊行順と主人公は以下のとおりです。
粗筋は、リンク先の書評を参照ください。

The Duke and I……………………Daphne
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000008696]
Viscount who loved me…………Anthony
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000008695]
Offer from Gentleman……………Benedict
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000009072]
Romancing Mister Bridgerton…Coline
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000009844]
To Sir Phillip, With Love……Eloise
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000009278]
When He Was Wicked………………Francesca
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000009927]
It's In His Kiss…………………Hyacinth
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010423]
On The Way To The Wedding……Gregory

■兄弟の性格付け

Anthony 18歳で爵位を継いでから、弟妹の面倒を見ながら 頑張っています。自分の父親が
38歳という若さで、蜂に刺されてショック死したことから 蜂が大嫌いです。また、
何故か、自分も父を超えるほど長生きできないと思い込んでいます。

Benedict 芸術化肌のロマンチスト、仮面舞踏会で立った一回有っただけの ヒロインを
何年も探しその間、他の女性に見向きもしません。素顔も名前もしらない女性を一途に思う
ところが、いかにもロマンスのヒーローらしいです。

Coline 何となく責任を負うのは ちょっと的な感じで、外遊ばかりしています。そんな彼の
文才はなかなかのもので外遊先での出来事や印象に残ったものを 紀行にまとめています。
そろそろ結婚をと思ったとき 彼の心を捉えたのは、いつもそばにいる控えめな女性でした。

すみません。最終巻は未読の上 面白かった本のヒーローしか記憶に残っていないです。
残りの5人は印象が薄かったです。

最初の1冊として選ぶなら Viscount who loved me がお薦めです。
コミカルな部分と二人が互いの苦悩を乗り越えていく様子のバランスも良くできています。

To Catch an Heiress YL6〜7 総語数:87,535

爆笑ラブコメ系、漫才のような会話を楽しむ本です。

自分の相続財産が自由の使える誕生日まで後僅かのヒロインは、財産狙いの従兄弟に
力ずくで結婚を迫られ、逃げ出します。なんとか逃げ出したと思ったら 今度はなんと
スペインのスパイと勘違いされて 見知らぬ男に拉致監禁されてしまいます。
このまま、誕生日までなんとか従兄弟とおじにつかまらなければ 万万歳 とばかり
ヒロインは見知らぬ男の家に居座ることに決めました。

ストーリーは、割と起伏がありますので 先が気になって読み進められると思います。
ただし二人の恋愛部分が少なめなので、あまりロマンスって感じはしません。
最初の1冊に向いています。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆

How to Marry a Marquis YL6〜7 総語数:94,681

To Catch An Hairess のヒーローの親友 James がヒーローです。
父親がたいした財産を残さずに無くなった為、長女の Elizabeth は コンパニオンをしながら
苦しい家計をやりくりしています。が、弟をイートンに入れるためには、とてもお金が
足りません。彼女に残された道は、お金持ちの夫を見つけること 偶然、コンパニオンを
している家の図書室で How to Marry a Marquis という本を見つけた彼女は、気が進まない
ながらも この本に書いてあることを実践し始めます。
James は、亡き母親の妹で 母親代わりの叔母が 何者かに脅迫されたとの知らせを受けて
身元をかくして 叔母を訪ねます。脅迫者として最初に疑ったのは金に困っている Elizabeth
でも、直ぐに疑いは晴れ 彼は、彼女に少しずつ惹かれていきます。

二人の漫才のような会話を楽しむ本です。
最初の1冊に向いています。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆

Everything and the Moon YL6〜7 総語数:84,343

牧師の娘と侯爵の跡取息子が互いに一目惚れして結婚の約束をしますが、それぞれの父親に
邪魔されて誤解したまま分かれてしまいます。その数年後に偶然再会した二人の物語です。

一目惚れなので、あっと言う間に恋に落ちてしまいます。その後、幸せの絶頂から 互いに
相手が裏切ったと思い込みを経て 再び結ばれるまでです。
個人的には、二人が恋に落ちて それを自覚するまで が面白いと思うので、こういった
展開のお話しは好みではないです。(なので、斜め読みしただけです。)

コミカルな会話はとてもよく出来ており読みやすいので、ストーリー展開が好きな人なら
最初の一冊としてお薦めです。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆☆
 sensual度      ☆☆

続いて、Gaelen Foley と Mary Balogh です。
この二人の本は少し読みにくいです。英文そのものは、さほど変わらないように思いますが
ロマンス以外の要素が盛り込まれていたり、情景や心理の描写がきめ細かいので その分
読み飛ばしてしまうと、面白みが減ったり 話しが見えなくなりやすいと思います。

PBになれた人なら 臆することはないと思いますが、PBデビューには避けて 数冊読んで慣れてから
読まれることをお薦めします。

Gaelen Foley

Knight Miscellany
19世紀初頭 イングランドが舞台

■設定

Hawkscliffe家の先代の公爵夫妻には、5人の息子と娘が一人います。先代の公爵夫人は、
恋人が沢山いて息子たちはみんな父親が違います。長男の Hawk と末娘だけが夫の子供ですが、
先代公爵は世間体を考えて全員を自分の子供と認めました。しかし、それは社交界では公然の
秘密 という設定です。

父親は違いますが、兄弟仲は非常に良く次男で若いうちに家を飛び出した Jack 以外の兄弟は
互いに助け合い、協力し合っています。また、Hawkscliffe harlot と中傷される亡き母の
ためには、Duel も厭いません。
Jecinda の companion Lizze は、Hawkscliffe家の 領地管財人の娘で幼くして孤児となりました。
彼女の guardian は、長男の Robert です。Lizzie と Alex がいずれば結婚するものと兄弟達は
思っており、Lizzie も Alex もそのつもりでいます。

■特徴

二人の恋愛と二人に関わる事件が平行して進む。
視点が ヒーロー、ヒロイン、悪役、重要な脇役など 頻繁に変わる。
少々話がダークな感じ。(重要人物がクライマックスで死ぬことがあります)
最後の方でヒロイン危機一髪がお約束。
英文は難し目で、語数も10万語を超えます。
シリーズを通して内容の質にばらつきがありません。
4作目のネタバレを5作目以降は含んでいますので、どんなネタバレも嫌な人は順番に読みましょう。
ただし、ネタバレといっても3作目を注意深く読んでいれば簡単に推測できてしまう程度のものです。

あまり読みやすいとはいえませんので、初めて読むヒストリカルには向かないと思います。
何冊か読んでからのほうが良いでしょう。

シリーズの刊行順と主人公は以下のとおりです。

The Duke…………………長男 Robert
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010141]
Lord of fire……………四男 Lucien
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010509]
Lord of Ice…………… 三男 Damien
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010649]
Lady of Desire…………長女 Jecinda
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011292]
Devil Takes a Bride… Jecinda's companion Lizzie
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010647]
One Night Of Sin………五男 Alex
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010423]
His Wicked Kiss……… 次男 Jack
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011291]

Lady of Desire 以降の本は、この本のネタバレを含みます。ネタバレを気にする人は
注意してください。

■ 兄弟の実際の父親

Robert and Jecinda's Father……Duke of Hawkscliffe
Jack's Father…………………………Samuel O'Shay(prizefighter "Killarney Crusher")
Twin(Damien & Lucien)'s Father…Marquess of Carnarthen
Alex's Father…………………………Sir Phillip Preston Lawrence (Shakespearean actor)

上記のとおり、Jack と Alex の父親は貴族ではありませんので 二人とも そのことをかなり
意識しています。公式には公爵の息子として扱われてはいても、実際のところを知らぬものは
居ないのは 結構厳しいと思います。

実の父親に生き写しで あらゆる女性をとりこにする美貌という設定の Alex は、自分の外見に
執着する社交界の女性にへきへきしながらも ヒモのような生活をして 賭け事 にのめり込む
日々を送ります。

一方 Jack は、周囲の目に耐え切れずに 家族から離れ一人で生きる道を選び England を離れ
ます。カリスマ性があって やり手の公爵の息子 傍目にには、そう見える Jack ですが、父親の
出自や自分が産まれた理由を考えると、心中穏やかではありません。

Robert は、18歳で爵位を継いでから 義務と家族の名誉のために生きてきました。幼い末の妹
Jecinda の養育、腹違いの弟たちを立派に成人させるべく色々苦労します。そんな彼が密かに
思いを寄せた 伯爵夫人が何者かに殺されたところから彼のお話が始まります。

Damien は、軍人としてフランスとの戦争に従軍します。実の父 Marquess of Carnarthen は
未婚であったため、婚外子ではあるものの Marquess of Carnarthen の heir として 爵位を
得ます。常に冷静沈着な指揮官として、高い功績を上げた後に退役して帰国します。

Lucien は、外交の仕事をしていることになっていますが 巷では 遊び人と思われています。
多くの女性とお付き合いしたり、屋敷で少々品の無い人を交えたパーティをするなど評判は
今ひとつですが、それは 彼の本来の仕事を隠すための 見せかけでした。

Jecinda は、世間から「あの子も 母親と同じように 恋人をたくさん作って遊び歩くに違いない」
という色眼鏡で見られます。兄たちはそんな彼女を守ろうと あれこれ気を使うのですが、
本人には今ひとつ伝わらず。また、なかなか結婚話もまとまりません。

Lizzie は、孤児になった 4歳のときから Jecinda の Companion として何をするにも
何処に行くにも 彼女と一緒でした。つまり、使用人の娘なのに 公爵令嬢とほぼ同じ教育を受け
貴族の娘のように育ったのでした。幼いころから Alex のことばかり見ていた彼女は、
彼の自堕落な生活振りに胸を痛めています。

Mary Balogh

■特徴
ヒーロー、ヒロインのどちから、あるいは両方が心に傷を負っていることが多い。
(このため設定が似たタイプのヒーロー、ヒロインが良く出てきます。)
鮮やかな情景描写、細かくしっとりとした心理描写で映画を見ているような印象です。
英語はとても端正ですが、それが読みにくさと感じるかもしれません。

初めてのPBとして読むには、ちょっと難しいと思いますが、PBを読みなれた人が
ちょっとヒストリカル・ロマンスを読んでみよう と思ったときにお薦めかと思います。

A Summer to Remember YL7〜8 総語数:107,874

19世紀イングランド、兄が亡くなったKitは、突然 伯爵家の跡取になった。今までのお気楽な
暮らしは許されないが.... 誰からも 文句をつけようも無い完璧な lady の Lauren を
落とせるかとの賭けを仲間として彼女に近づきます。
Lauren は、一年前の結婚式の日に婚約者に棄てられた、lady らしく気を配り模範的に生きて
きた自分はなんだったのだろう。自分は結婚には向かないから誰とも結婚しないと心に決めます。
それでも、あまり評判のよくない Kit に求愛された彼女は次第に心惹かれていきます。
水と油のような二人が、知り合うにつれて相手の仮面の下に隠された素顔に気付いていきます。
情景描写も映画のようで、二人の心を通わせていく様子もしっとりと描かれています。
その分英語はムズカシメです。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

Slightly Series
A Summer to Remember から始まったシリーズで、この本では 敵役? の
Lady Frayja の兄弟姉妹(Bowcastle 公爵家)のお話しです。
読んだ本だけ紹介します。どの本も同じくらい面白かったです。
特に読む順番は問いませんが、Slightly Dangerous は最終巻なので どれか
1冊でも先に読んでおいた方が楽しめます。

Slightly Scandalous YL7〜8 総語数:100,000
気が強くて、直ぐに手が出る Lady Frayja がヒロイン
A Summer to Remember では、Lauren の目に恐ろしい女に写った Frayja ですが、
この本では、普通の女性の女性に描かれていて ちょっと安心。
Kit に振られて傷心の彼女は、Bath に出かけます。宿屋で 鍵のかからない部屋に
付き添いも無しで寝ていたところ、悪名高いHallmere侯爵が真夜中に部屋に入って
きます。隠まって欲しいという彼の頼みを むげに断って 恐ろしい悲鳴をあげたため
彼は、窓から逃げ出すハメに.....

 おすすめ度      ☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

Slightly Wicked YL7〜8 総語数:100,000
Lady Frayja の兄 三男の Load Rannulf がヒーロー
貧しくて、赤毛の自分は、結婚なんてできない と思っているヒロイン、いつもと違う
自分になりたい って願望から 女優のふりをします。そんなヒロインを魅力的な女優だ!
是非、愛人にしたいぞ と思ったヒーロー。

双方の思惑から宿に足止めされた間、周囲には新婚と見せかけて過ごした二人は、
分かれそれぞれの目的地へ向かい再会することなどないはずでしたが、そこはロマンス本
再会してしまいます。

 おすすめ度      ☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

Slightly Sinful YL7〜8 総語数:100,000
Lady Frayja の兄 四男の Load Alleyne がヒーロー
Waterloo の戦いで行方不明になってから死は確実とされたAlleyne。実は生きていました。
重傷を負って記憶を失っていた彼を甲斐甲斐しく面倒をみたのは、訳ありで売春宿に住んで
いる天使のようなRachel。

 おすすめ度      ☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

Slightly Dangerous YL7〜8 総語数:100,000
Lady Frayja の長兄 Duke of Bowcastle がヒーロー
天然系のヒロインと義務と名誉にに生きる人間味のあまり感じられないヒーロー という、
ロマンス本にありがちなカップリングですが、ちょっと切ないお話しです。

10年来の愛人が病気で無くなり、心の底に寂しさを抱えた Duke of Bowcastle は、
日ごろは誘いを受けない ハウスパーティに行きます。そこで、天真爛漫、お転婆な
ヒロインに出会い 次第に惹かれていきます。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

シングルタイトル

The Secret Pearl YL7〜8 総語数:100,000
Adam Kent(Duke of Ridgeway)は、劇場からの帰りに街頭に立つ 一人の娼婦に心を惹かれます。
彼女の最初の客となった彼は、自分の商売のやり方を全然分かってない彼女を気遣いつつ家に
帰ります。

その娼婦、Fleur は初めての客が自分の提示した額の三倍も払ってくれたので そのお金が底つく前に
なんとかまともな職につかなくてはと職業紹介所を尋ねました。職など無くまた夜の街に立たねば
ならないと諦めていた彼女は、幸運にも Mr. Kent の5歳の娘の住み込み家庭教師の職を得ることが
できました。

形ばかりの結婚生活と戦争で負った傷によって身も心も冷えきってしまった Adam
身を売るしかない立場に追い込まれてしまった Fleur そんな二人の切ない恋愛です。
不倫物といってしまえば それまでですが、二人の気持ちを思うと 結構泣けます。

Amazon.jp のレビューは、ネタバレしてますので読んではいけません。

 おすすめ度      ☆☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆

More than a Mistress YL7〜8 総語数:115,201
Jane は、ある理由からロンドンで仕事を得て働かざるおえなくなります。
やっと見つけた仕事に向かう途中 Tresham 公爵の決闘を止めようとし、このことで
注意がそれた Tresham 公爵は負傷してしまいます。Janeは負傷した Tresham 公爵に
決闘なんてとんでもないと説教をして その場を立ち去ります。
この道草が原因で遅刻して、仕事を解雇されそうになった Jane は、自分の雇い主に
遅刻の原因を説明するよう頼む為に、Tresham 公爵 の屋敷を訪れます。

Tresham 公爵は、決闘を邪魔して怪我の原因を作った娘が、ずうずうしくも事情説明を
求めてきたことに驚きますが、彼女を怪我が治るまで介護のために雇うことにしました。

ちょっと訳有りの Jane と、公爵としての義務と名誉に生きる 少々傲慢な Tresham 公爵の
恋愛です。

 おすすめ度      ☆☆☆☆
 読みやすさ      ☆☆
 sensual度      ☆☆☆

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

今回ご紹介した本の中の一部と その他比較的読みやすかった本を
タドキスト大会で展示します。
興味をもたれたかたは、実際に手にとって読みやすさをご覧ください。

また、質問がある方は大会でも掲示板でも どちらでも 遠慮なく
お声をかけてください。わかる範囲でお答えしたいと思います。

それでは


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837. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 杏樹
投稿日: 2006/11/29(23:38)

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久子さん、こんにちは。
ヒストリカル・ロマンスを読み始めたときからお世話になってます。

〉ヒストリカル・ロマンスを読み始めたばかりの方は、どの本を読んでいいのやら
〉状態になりやすいかと思います。
〉気に入った作家が見つかっても、いったいどれが面白いのか また、シリーズは
〉順番に読むべきか否か など悩みが尽きないものです。

〉今回は、私が有る程度冊数を読んだ作家 Lisa Klaypas、Julia Quinn、
〉Gaelen Foley、Mary Balogh の本の 紹介です。4人ともリージェンシー
〉(Regency))の作家で、人気もあり 少々昔の作品でも入手がしやすいです。
〉ロマンス本は売り切りが多いため、気になったら即買いをしているうちに
〉未読の山を築いてしまいました。 (笑

ありがとうございます〜。この4人のうち2人は読んで、3人目を読んでいるところです。やはりこのあたりから入るのがいいんですね。ちょうど私が選ぶのによさそうな本をまとめて紹介してくださってうれしいです。4人目にも挑戦したいと思います。

〉Julia Quinn

〉軽妙な会話が特徴のラブコメが得意。
〉文章は比較的容易で読みやすく、Wallpaper Historical と揶揄する人もいるくらい
〉時代背景的な部分の描写はあまりありませんので、その点でも初心者向きの作家です。
〉ラブシーンは、余りありませんし、描写も淡白なので そっちを楽しみにしてはいけません。

〉Bridgerton series

〉Bridgerton 子爵家の8人の子供たちそれぞれのロマンスを描きます。
〉8人の子供は上から Anthony、Benedict、Coline、Daphne、Eloise、Francesca、Gregory、Hyacinth
〉とABC順に名付けられています。登場人物の間で交わされる ユーモア溢れる会話を楽しむシリーズで
〉Sensuality (むふふ)は高くありません。
〉みんな仲良し家族という感じ、兄弟げんかとか兄弟姉妹間の葛藤などはでてきませんので
〉このあたりを、嘘っぽいと感じるかもしれません。

このシリーズはたくさんあるので書評だけでは相関関係がわかりにくいので、まとめて下さって助かります。どの巻があまり面白くないとか、も参考になります。面白くない本を読んでしまった人は後に続く人のための尊い犠牲です(?!)

それでは詳しい紹介ありがとうございました。


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852. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/30(20:57)

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杏樹さん こんにちは

〉ヒストリカル・ロマンスを読み始めたときからお世話になってます。
お仲間が増えて嬉しいです。

〉ありがとうございます〜。この4人のうち2人は読んで、3人目を読んでいるところです。やはりこのあたりから入るのがいいんですね。ちょうど私が選ぶのによさそうな本をまとめて紹介してくださってうれしいです。4人目にも挑戦したいと思います。

順調に読まれてますねー。
多分、Gaelen Foley が一番 読みにくいと思います。
そんなわけで Knight Miscellany は、少々ネタバレ有り の紹介文 というか
解説を書いたのですが、そこまでしなくても と思って投稿しませんでした。

〉〉Julia Quinn

〉〉Bridgerton series

〉このシリーズはたくさんあるので書評だけでは相関関係がわかりにくいので、まとめて下さって助かります。どの巻があまり面白くないとか、も参考になります。面白くない本を読んでしまった人は後に続く人のための尊い犠牲です(?!)

全8冊あるので長いシリーズですよね。
面白くない と思った巻も Julia Quinn ならもっと 面白いはず!
と思うからなので 他の作家の本と思えば十分面白いですよ。
ネタバレないと 書いてしまったのですが、4巻で Lady Whistledown の
正体が明されます。私としては、これはネタバレと感じなかったのですが
気にする人がいるかも と気が付きました。

それでは また


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[脱帽] 838. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/11/30(00:46)

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久子さん、こんばんは!
酒井@快読100万語!です。

久子さんはぼくをいじめてるばかりじゃなかったんだねえ・・・

アンジュー伯、Raquelさんも、こんばんは!!

お三方が一度も顔を合わせたことがないなんて、信じられません。

ぼくのウェブサイトができたら世界史クラブのarchiveを
作るつもりでしたが、壁と壁の間に秘密の通路を造って、
世界史クラブのarchiveからヒストリカル・ロマンス・クラブの
archiveまで行けるようにして、その隣をロマンス・クラブの
部屋にして、そこから地下の通路を伝って3階に行くと
なまめかしい18禁クラブの秘密部屋にしよう・・・!


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848. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: Raquel
投稿日: 2006/11/30(12:39)

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酒井先生、こんにちは!

〉お三方が一度も顔を合わせたことがないなんて、信じられません。

杏樹さんとは残念ながらまだですが、久子さんと先生とはオフ会でお会いしてますよ。

〉ぼくのウェブサイトができたら世界史クラブのarchiveを
〉作るつもりでしたが、壁と壁の間に秘密の通路を造って、
〉世界史クラブのarchiveからヒストリカル・ロマンス・クラブの
〉archiveまで行けるようにして、その隣をロマンス・クラブの
〉部屋にして、そこから地下の通路を伝って3階に行くと
〉なまめかしい18禁クラブの秘密部屋にしよう・・・!

それはそれは。。。
それなら、もっと頑張って読まなければいけませんね。
先生、ウェブサイト楽しみにしてますよー。


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853. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/30(21:04)

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酒井先生 こんばんは

〉久子さんはぼくをいじめてるばかりじゃなかったんだねえ・・・
なんてことを 皆さんが誤解するではないですか。 (笑

〉お三方が一度も顔を合わせたことがないなんて、信じられません。

3人そろって という機会は残念ながらありませんが、
杏樹さん 、Raquelさん それぞれお会いしてます。
いつの日か 実際にお会いする機会もあるでしょうし、
掲示板で いつでもお会いできますから。

〉ぼくのウェブサイトができたら世界史クラブのarchiveを
〉作るつもりでしたが、壁と壁の間に秘密の通路を造って、
〉世界史クラブのarchiveからヒストリカル・ロマンス・クラブの
〉archiveまで行けるようにして、その隣をロマンス・クラブの
〉部屋にして、そこから地下の通路を伝って3階に行くと
〉なまめかしい18禁クラブの秘密部屋にしよう・・・!

いろいろ 企画されているのですねー。
いったい どんなサイトになるのか 楽しみです。


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847. 素晴らしいです!

お名前: Raquel
投稿日: 2006/11/30(12:33)

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久子さん、こんにちは。

すごいです!すごいです!
シリーズものの設定や面白さ、どこから読んでみようかと悩んでらっしゃる方には、
すごくためになります。

〉今回は、私が有る程度冊数を読んだ作家 Lisa Klaypas、Julia Quinn、
〉Gaelen Foley、Mary Balogh の本の 紹介です。4人ともリージェンシー
〉(Regency))の作家で、人気もあり 少々昔の作品でも入手がしやすいです。
〉ロマンス本は売り切りが多いため、気になったら即買いをしているうちに
〉未読の山を築いてしまいました。 (笑

ほんと、売り切れは怖いです(笑)
今回ご紹介の最初のふたりは初心者の方に、後のふたりはPBを読み慣れた方に、
いいですね。

〉Lisa Kleypas
〉非常に読みやすい英文ですので、特有の語彙さえ覚えてしまえば楽に読めますし
〉ストーリーも紆余曲折があったりと 先への興味を引くものが多いです。

確かに。その通りです!

〉WallFlower Quartet

〉個人的な好みでは、1,4作が外れ 2,3作があたりでした。
〉1作目を翻訳で読んで、全体的な設定を理解してから その後の作品を読むのが
〉良いと思います。

私もそう思います。
特に、1作目はヒロインの頑なな上昇指向が鼻につく感じなので、
ささーっと翻訳で読み飛ばすのがいいと思います。
2作目は、ほんとに面白かったです。海外のロマンスファンの間でも、
2,3が人気がありますね。

〉Julia Quinn

〉Bridgerton series

〉■特徴

〉恋愛中心のお話で、サイドストーリーはほとんどありません。
〉あまり読んでいてヒストリカルという感じはしませんが、その分 初心者でも読みやすい。
〉英文は易しくて読みやすく、特有の語彙を覚えれば読みやすい。
〉シリーズの中で面白さに、ばらつきがあります。2,3,4巻がお薦め。
〉特に順番に読まなくても大丈夫ですし、大きなネタバレもありません。

うんうん。
久子さんもご存じのように、私は2作目しか読んでませんが、全然平気でした。
あとは、4巻が人気ありますよね。

〉4,5,6巻は、ほぼ同じ時期のことを兄弟それぞれの立場から見た形で書いているのですが、
〉お世辞にも成功しているとは思えません。

ほー、それは知りませんでした。

〉To Catch an Heiress YL6〜7 総語数:87,535
〉How to Marry a Marquis YL6〜7 総語数:94,681

私の初Julia Quinnは、How to Marry a Marquis でしたが、初めてPBを読む方に
むいていると思います。

〉続いて、Gaelen Foley と Mary Balogh です。

おもいきりチョキチョキしてますが、すごくわかりやすかったです。
"Slightly"シリーズ、全部読みたくなっちゃっいましたよ。
"A Summer to Remember"は、大好きです。私のトップ10ロマンスに着実に入ります。

〉More than a Mistress YL7〜8 総語数:115,201

これ、続編の"No Man's Mistress" はお読みになりましたか?
"More than a Mistress"は非常に評判がいいのですが、続編の評判はあまり聞かないんですよね。。。

素晴らしいご報告、ありがとうございました。
永久保存版です。

では、大会でお会いできるのを楽しみにしてます♪


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855. Re: 素晴らしいです!

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/30(22:15)

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Raquelさん こんにちは

〉シリーズものの設定や面白さ、どこから読んでみようかと悩んでらっしゃる方には、
〉すごくためになります。
ありがとうございます。
面白いシリーズものを見つけるのは、慣れないと難しいので
読み始めの方の参考になればいいな と思ってます。

〉〉Lisa Kleypas

〉〉WallFlower Quartet

〉私もそう思います。
〉特に、1作目はヒロインの頑なな上昇指向が鼻につく感じなので、
〉ささーっと翻訳で読み飛ばすのがいいと思います。
〉2作目は、ほんとに面白かったです。海外のロマンスファンの間でも、
〉2,3が人気がありますね。

ですよね。
1作のヒロインとは、お友達になれないなぁ と思います。 (笑
3作目も 面白いので お楽しみに!

〉〉Julia Quinn

〉〉Bridgerton series

〉久子さんもご存じのように、私は2作目しか読んでませんが、全然平気でした。
〉あとは、4巻が人気ありますよね。

私も2作目から読んで、問題なしでした。
1作目を読むと Anthony が結婚を決断したときの状況を クスッと笑えます。
でも、そのくらいかなぁ。
杏樹さんへのお返事にも書きましたが、4作目にちょっとしたネタバレがあるので
これを考えると 3作目を読んでから のほうがいいかもしれません。

〉〉4,5,6巻は、ほぼ同じ時期のことを兄弟それぞれの立場から見た形で書いているのですが、
〉〉お世辞にも成功しているとは思えません。

〉ほー、それは知りませんでした。

そうなんですよ。4作目で Eloise の怪しい行動はなに? とか
兄弟の誰かが訳有りの行動をとっていて、その理由はその次の巻で明らかに
って感じなんですけど。今ひとつでした。

〉〉続いて、Gaelen Foley と Mary Balogh です。

〉おもいきりチョキチョキしてますが、すごくわかりやすかったです。
〉"Slightly"シリーズ、全部読みたくなっちゃっいましたよ。
〉"A Summer to Remember"は、大好きです。私のトップ10ロマンスに着実に入ります。

"Slightly"シリーズ いいですよ〜。
まだ、全部は読んでいないので、あと2冊
その後で A Summer to Remember を再読したら Frayja 兄弟たちの
シーンがもっと楽しめるかなぁ なんて思ったりしています。

〉〉More than a Mistress YL7〜8 総語数:115,201

〉これ、続編の"No Man's Mistress" はお読みになりましたか?
〉"More than a Mistress"は非常に評判がいいのですが、続編の評判はあまり聞かないんですよね。。。

続編は、粗筋があまり好みっぽくないので 買っていないです。
どうなんでしょうかねー。気にはなっていますけど、うーん どうしよう。

〉では、大会でお会いできるのを楽しみにしてます♪
こちらこそ 楽しみにしています!


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850. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: りあ http://riepp.blog71.fc2.com/
投稿日: 2006/11/30(13:48)

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久子さん、こんにちは!りあと申します。

Raquelさんのところにも書きましたが、一生のうちでいつかは噂のヒストリカル・ロマンス本を読んでみたいな〜と思っておりましたので、興味深く読まさせてもらいました!
今はとても読めるようなレベルではないんですが、もしも読めるようになったら、あんまりきつくなさそうな?Julia Quinn あたりを読んでみたいなぁと思いました。

和書でもこういった感じの本は読んだことがなかったんですが、ティーンの恋愛ものを読んでみたら、意外と英語では読めるのかも??なんて思ってしまいました。もともと少女マンガは子どものころは好きだったので、ラブコメとかいいのかもしれないです〜。
現在YL5あたりをふらふらしているので、いつになったら読めるのか分かりませんが、読めるようになる日まで永久保存しておきますね♪

地方在住&小さな子持ちなのでタドキスト大会には参加できませんが、この場をかりて、お礼が言えたらと思いました。本当にありがとうございました(*^_^*)


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856. Re: ヒストリカル・ロマンス作家 の作品紹介

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/30(22:30)

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りあさん こんにちは

〉Raquelさんのところにも書きましたが、一生のうちでいつかは噂のヒストリカル・ロマンス本を読んでみたいな〜と思っておりましたので、興味深く読まさせてもらいました!
〉今はとても読めるようなレベルではないんですが、もしも読めるようになったら、あんまりきつくなさそうな?Julia Quinn あたりを読んでみたいなぁと思いました。

Princess Diaries を読まれているんですよね。
でしたら、もう ヒストリカル ロマンスは 読める と思います。
YL4 が読めれば大丈夫 って方もいらっしゃるくらい、ロマンスの英文は易しめです。
(アメリカ人の一般的な主婦が対象だから難しい言い回しはあまり使わないらしい)
手前味噌で恐縮ですが、[url:kb:788]の投稿の基本的な用語を押さえてから
読めば、Julia Quinn は長ささえ気にならなければ 読めると思います。

〉和書でもこういった感じの本は読んだことがなかったんですが、ティーンの恋愛ものを読んでみたら、意外と英語では読めるのかも??なんて思ってしまいました。もともと少女マンガは子どものころは好きだったので、ラブコメとかいいのかもしれないです〜。
〉現在YL5あたりをふらふらしているので、いつになったら読めるのか分かりませんが、読めるようになる日まで永久保存しておきますね♪

私も和書では、ロマンスはほとんど読みません。
英語でロマンティックな台詞が日本語になると なんとなく ホストや
きざな男の台詞みたいになってしまうので.... ちょっとです。

ラブコメ なら、Julia Quinn が一押しです。
直ぐに 読めるようになると思いますから、とりあえず1冊手元に置いて
ときおりパラパラしてはいかがでしょうか?

〉地方在住&小さな子持ちなのでタドキスト大会には参加できませんが、この場をかりて、お礼が言えたらと思いました。本当にありがとうございました(*^_^*)

お子様が小さいと いろいろ大変ですよね。自分の時間が少ないと思いますが
マイペースで、読書を楽しんでください。


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851. 久子さん、ありがとうございます

お名前: たまこ
投稿日: 2006/11/30(20:39)

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久子さん、こんばんは。

久子さん、ロマンス作品紹介ありがとうございます。
久子さんのロマンス用語集とともに参考書にします。
ロマンス用語集は、久子さんの情報だけでも、参考書だったのですが、更にRaquelさんや、まりあさんや、いろんな方の補足説明で理解が広がりました。
全部プリントアウトして、それぞれの単語のところに補足説明を貼り付けて単語集を作りました。

紹介いただいた作品はどれも面白そうで、それはそれでどれを読むか悩んでしまいます。
シリーズ物もどの巻が面白いか紹介いただいて参考になります。
ありがとうございました。


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857. Re: 久子さん、ありがとうございます

お名前: 久子
投稿日: 2006/11/30(22:37)

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たまこさん こんばんは。

〉ロマンス用語集は、久子さんの情報だけでも、参考書だったのですが、更にRaquelさんや、まりあさんや、いろんな方の補足説明で理解が広がりました。
〉全部プリントアウトして、それぞれの単語のところに補足説明を貼り付けて単語集を作りました。

お役に立ててよかったです。
ロマンスを読まないと、一生お目にかからないような単語ばかりですものねぇ。
日本語学習者が、印籠 とか 紋所 とか 裃 なんて知らないのと一緒ですよね。

〉紹介いただいた作品はどれも面白そうで、それはそれでどれを読むか悩んでしまいます。
〉シリーズ物もどの巻が面白いか紹介いただいて参考になります。

悩んでください!
今回紹介した本の一部はタドキスト大会で展示しますから
実際に手にとって見てみてください。
また、お好みを教えていただけると、お薦め本を紹介できると思います。
ではでは 大会でお目にかかるのを楽しみにしています。


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