SSS多読通信 第45号 (2004/08/26)

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145. SSS多読通信 第45号 (2004/08/26)

お名前: Kian
投稿日: 2004/8/27(03:42)

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        SSS多読通信 第45号 (2004/08/26)

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【1】今週の100万語通過者(08/16-08/22)
【2】今週のお薦め本 −Anita Lobelの本−
【3】今週の掲示板ダイジェスト
【4】SSS コラム −マンガ『犬夜叉』にみる日本語と英語の比較−
【5】SSS ニュース 
【6】編集後記
                          編集:Kian
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【1】今週の100万語通過報告者  (08/16-08/22)
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 今週の100万語通過報告は2名でした。おめでとうございます!
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■naoさん
GRより児童書中心で読んだ100万語だったそうです。「100万語」を少し息苦し
く感じているみなさん、いつかはnaoさんのように通過できますよ!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=4079]
……………………………………………………………………………………………
■悟さん
長い中断を挟んでの100万語通過だったそうです。忙しい時は読めなくても当
たり前!読みたいものが読めるようになったのですから、効果は抜群でしたね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=4135]
……………………………………………………………………………………………
■2004年2月から4月に100万語通過された方へ
まりあさんが「きらきら」を配ってくださっています。どうぞお見逃しなく!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=v&num=100]
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【2】今週のお薦め本 −Anita Lobelの本−
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Frog and Toadシリーズの作者、Arnold Lobelのファンの方も多いと思います。
Arnoldの奥さんのAnita Lobelはご存知ですか?美しくかわいらしく、愛らし
い絵を描く絵本作家です。
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■On Market Street        130語     YL 0.2−2
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004005]
■The Rose in My Garden     820語     YL 1.8−2.6
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004646]
……………………………………………………………………………………………
この2冊は夫Arnold Lobelとの合作の絵本です。ため息がでそうなくらい美し
く、そして楽しい絵本です。
……………………………………………………………………………………………
■This Quiet Lady        100語     YL 0.5−1
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005934]
■A New Coat for Anna      1,200語    YL 2.5−3.3
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005931]
■Princess Furball        2,100語    YL 2.6−3.6
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005932]
■The Night Before Christmas   540語     YL 3.4−4
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004343]
……………………………………………………………………………………………
この4冊は他の作家との合作の絵本です。美しいおかあさん、楽しいクリスマ
スなど、子ども達の夢をそのまま描いたような絵本です。
……………………………………………………………………………………………
■One Lighthouse, One Moon    207語     YL 0.4−1 
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005936]
■Alison's Zinnia        156語     YL 1.5−2.5
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005933]
……………………………………………………………………………………………
この2冊は文、絵ともAnita Lobelによる絵本です。かわいらしい靴、美しい花
・・・彼女の夢がつまった絵本だと思います。
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■No Pretty Pictures : a child of war  53,000語   YL 6.5−7.5
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005941]
……………………………………………………………………………………………
最後にAnita Lobelの自伝を紹介します。1934年、ポーランドでユダヤ人の家
庭に生まれた彼女が、第二次世界大戦時、ナチスの目を逃れて逃亡生活を送り、
捕らえられ、収容所に入れられる子ども時代の話です。美しい絵を描き続けて
いるAnita Lobelの子ども時代には、美しい絵はなかったのです。
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【3】今週の掲示板ダイジェスト
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■テレジアさん 「多読、多聴、シャドーイングの効果」
多読700万語、多聴200万語その他、書き切れないくらいの感動の報告です。読
んだら元気とやる気が出ること間違いなし!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=3010]
……………………………………………………………………………………………
■間者猫さん 「きっとPB読めるようになる!間違いなーい。」
バナナさんの「もやもや」に、ご自分の今までの報告を抜粋しての返信です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=13304]
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■ちゃりりんさん&翁家さん 「TOEICの報告」
お2人とも「TOEIC対策なしでこの結果」が素晴らしいと思います。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=3013]
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=3017]
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■えっちゃん
「一夜読み」「ここって40代の方多いですよね」とおっしゃる、いな3さんの
40万語通過報告への返信に、ご自分のことを素敵に書いておられます。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=19881]
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■虎ファンさん
ご自分の読み方に成長を感じられた60万語通過報告です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=19899]
……………………………………………………………………………………………
■TUCKERさん 「南ア通信2」
好評につき第2弾。今回は「私の英会話」についてです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-yukkuri&c=e&id=1851]
……………………………………………………………………………………………
■近眼の独眼龍さん 「シャドーイング指導メモ」
酒井先生の指導を分かりやすくまとめてくださっています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=5161]
……………………………………………………………………………………………
■おーたむさん 「マンガ語数数え隊中間報告」
計算式をまとめてくださっています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-yl&c=e&id=416]
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■ぴかぶーさん 「初笑い報告」と「犬好きの方へ本の情報」
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=13254]
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【4】SSS コラム (古川) マンガ『犬夜叉』にみる日本語と英語の比較
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 最近、多読のほかに、精読もやっています。といっても、『犬夜叉』の精読
です。高橋留美子さんの作品は、学生時代から好きでした。学生時代には、
『めぞん一刻』や『うる星やつら』は愛読したものでした。最近、新宿のブッ
ククラブにおーたむさんの協力で、いろいろなマンガの英語版がそろうように
なり、それを期に、
1) 英語でマンガを1冊読む
2) 日本語で同じ巻を読む
3) 再び英語で同じ巻を読む
という「精読」を楽しんでいます。時には、数ページづつ比較して読んだりす
ることもあります。そうすると日本語と英語の発想の違いがよくわかって楽し
めます。『犬夜叉』は、戦国時代の日本にタイムワープした女子中学生かごめ
と半妖怪犬夜叉を主人公とした、妖怪退治物語です。犬夜叉に優しい声をかけ
てもらいたいかごめちゃんとそんなことかっこわるくてできるかという犬夜叉
との対比が笑えるラブコメディにもなっています。その一節の原文と英訳を紹
介しましょう。(『犬夜叉』 第7巻 17−19ページより)
(犬夜叉)け、悪かったな、いつもは野宿ばっかりで
(かごめ)犬夜叉、あんた‥、最近、ひがみっぽくない?
(弥勒) これでよろしい。
     これにてこの屋敷の上空にある不吉の雲は祓われましょう。
(村の人)ありがとうございます 法師さま。
(かごめ)お祓いご苦労さまー。
(弥勒) さて、ゆっくり休みましょうか。
(犬夜叉)おう、弥勒、おれにはどおーも納得できねえんだが‥。
(犬夜叉)寝ぐらを探す刻限になると必ず、辺りで一番立派な屋敷の上空に、
     不吉の雲がたれこめているのはどーゆーわけでい。
(弥勒) はあ? 何をいまさら。ウソも方便というではありませんか?
(七宝) ウソじゃったのか!?
(かごめ)私はうすうす勘づいていたけど‥
 日本語としては、とても自然な流れですが、さて、これを英語にどう訳して
いるのでしょうか?
(Mari Morimoto 訳 Viz 社 より引用)
INUYASHA: Meaning I always make you sleep outside, is it that?
KAGOME: Inuyasha, don't you think you're a bit touchy lately?
MIROKU: There, that should do it.
Now the ill omened cloud hovering over this house shall be dispersed.
VILLAGER: Oh, thank you, Lord Monk!
KAGOME: Nice exorcism, Miroku!
MIROKU: Now, time to rest and relax, eh?
INUYASHA: Monk. I have a spiritual question for you...
MIROKU: Yes?
INUYASHA: How is that whenever it's time to find a place to sleep...
There always happens to be an ominous cloud hovering over the finest
house in the area?
MIROKU: Mmm? I thought you knew. This is what we exorcists call...
"A little white lie."
INUYASHA: Lie?
SHIPPO: You mean you've been making it up?
KAGOME: I was wondering when this would come up.
 英訳は英語としてとても自然な流れになっていますね。最後のかごめちゃん
の台詞は原文と英訳ではだいぶニュウアンスが違っていますが、おそらく、日
本語の文章を直訳すると英米人には非常にわかりにくい文のつながりになって
しまうでしょう。
 100万語以上読んで、直読直解に十分慣れてきたら、マンガを精読して、日
本人と英米人の論理の進め方の同じところと違うところを楽しんでみてはどう
でしょう?
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【5】SSS ニュース
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■札幌、大分、仙台で講演会が開催されます
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◎札幌講演会 
9月18日(土) 松崎ビル会議室(2階)
◎大分講演会
10月16日(土) 大分市コンパルホ−ル アートルーム(4階)
◎仙台講演会
10月30日(土) 仙台市情報・産業プラザ セミナールーム (6階)
以上の講演会は要予約です。詳細はこちらをご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html]
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■NELLIE’S ELT WORKSHOP & BOOK FAIR 2004
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◎英語教材専門書店「ネリーズ」による英語教師向けのセミナーです。
 10月17日(日) ELT Workshop & Book Fair 2004
 主催:ネリーズ 協力:SSS英語学習法研究会
 会場:エビスビル AAホール 大阪府大阪市中央区淡路町3-2-9
 講演内容:絵本から始める多読(古川昭夫)
 講演時間:10:40-11:30
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html#oska-nellies]
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■第1回新人セミナー(英語教師対象)
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◎すでに多読指導を実践されている方、これから行おうという方を対象に、英
語教師のためのセミナーを下記日程で行います。
 9月12日(日) 第1回新人セミナー
 会場=SEG(東京)  参加申込締切=9月5日(定員になり次第締切)
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html#era]
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■「酒井邦秀の多読授業への招待」連載『英語教育9月号』発売中
……………………………………………………………………………………………
「【集中連載】酒井邦秀の多読授業への招待」を収録した英語教師向け雑誌
『英語教育9月号』(大修館 定価:800円)が好評発売中です。7月号からの短期
連載の最終回です。
[url:http://www.taishukan.co.jp/magazine/magazine.html]
※なお、同誌2004年2月号は「多読特集号」として、100万語多読を導入した授
業実践例を多数紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss1ek.html]
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■多読通信アンケート募集中です。感想、要望など、お気軽に投稿くださいね。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/formmail.html]
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■SEG bookshopから新しく「易しいレベルのセット」発売のお知らせです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-lib&c=e&id=2590]
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【6】編集後記  (Kian)  多読を始めて2年になりました
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8月23日で多読2周年になりました。Starter Set Aをワクワクした気分で開け、
すぐ読み始めたことを思い出します。それまでは2日と続かなかった英語学習
が、今まで2年も続いていることに驚くと同時に「きっとこれからもずっと読
み続けるだろう」という確信もあります。読みたい本は増えるばかりです♪
2年前の自分と比べて、成長を感じていることがあります。
◎英語を書く、話すのが楽になった。
辞書を引かなくても簡単な英語がスルスルっと出てくるようになりました。イ
ンプットの量が多いからですね。
◎英語を聞く時の気負いがなくなった。
「分からなくても大丈夫」という気持ちが、かえって英語を聞きやすくしてく
れています。
◎英語の本を毎日毎日読み続けている。
多読を始める前は「英語の本が読めないこと」が大きなコンプレックスだった
のです。感無量です。今は、日本語で読める本は英語でも読めるだろうと思っ
ています。日本語でも分からないことはたくさんあるのですから。
多読を続けていて、悩むことやつらいことも、これからあるでしょう。でも、
それは当たり前。人生にも日常生活にも、嬉しいこともあれば、つらいことも
ありますよね。「多読は特別なことではない」と、この2年で分かりました!
……………………………………………………………………………………………
次号の担当はぷーさんです。

         今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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 掲示板でのご感想・ご要望・ご意見等はこちらまで↓↓
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 利用して発行しています。
 申込・中止はこちらまで [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.htm]
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    発行:SSS英語学習法研究会([url:http://www.seg.co.jp/sss/]
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147. 発行データ

お名前: Kian
投稿日: 2004/9/2(14:41)

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SSS多読通信 第45号 (2004/08/26)発行データ

●発行部数:2613部
●配送開始日時:2004/08/26 11:30:44


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