Re: 多読生活4年、1200万語

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13433. Re: 多読生活4年、1200万語

お名前: SSS 事務局 http://www.seg.co.jp/sss/
投稿日: 2017/12/18(08:17)

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"wkempff"さん

順調に読まれていてたのもしいですね。
Grishamの不調とConnellyの好調
の話、参考になりました。
 自分では新作は、全然読んでいないので、
生徒に聞かれたらこの意見を伝えさせてもらいます。

Happy Reading!

"wkempff"さんは[url:kb:13431]で書きました:
〉みなさま、お久しぶりです。
〉インドのデリーからプネーに向かうローカル便の機中でConnellyの最新作を読了、1200万語を通過しました。2013年10月から多読をはじめましたので、4年と少し経過したことになります。柊さんに比較すると子供のようなものですが、4年続いて、読書の楽しさは続いているように思います。

〉1100万~1200万語の間は、下記の9冊を読みました。

〉One Shot (Jack Reacher Series), by Lee Child
〉The Whistler, by John Grisham
〉16th Seduction (Women’s Murder Club Series), by James Patterson
〉The Late Show, by Michael Connelly
〉Chaos (Kay Scarpetta Series), by Patricia Cornwell
〉Quarry’ s Climax (Quarry Series), by Max Allan Collins
〉Elle, by Philippe Djian
〉Domina, by L.S. Hilton
〉Two Kinds of Truth (Harry Bosch Series), by Michael Connelly

〉1017年12月14日 1202万語

〉例によって長文のご紹介ですが、ご容赦ください。

〉Grishamの不調とConnellyの好調

〉Grishmは、2012年のThe Racketeerあたりから作風を変えてきているように思います。
〉今回のThe Whistlerも彼のトライアルの一つでしょう。この作品も、題材は、インディアン保護区にあるカジノとマフィアのつながり、判事の汚職、と非常に興味深いのですが、途中で急速にダレて、ミステリーのほとんどが勝手にあらわれた密告者の勝手なひとり語りで解決する、という、なんとも、な、展開。少し、作者、つかれたんでしょうか。

〉対照的に、Connellyは絶好調。
〉一年前にThe Wrong Side of Goodbyeで老境のHarry Boschを大活躍させ、一年後の続編を約束していました。
〉私もわくわくして待っていたのですが、なんと、その中間に、The Late Showを出版しました。
〉The Late Showは、ロス市警の女性刑事Balladeを主人公とする新作で、Balladeは上司のセクハラを告発しますが、同僚の裏切りで逆に深夜シフト要員に左遷されています。深夜要員は、正規の事件を担当する刑事が出勤するまでのつなぎ約で、もっとも地位の低い刑事でした。Balladeは、車にテントとサーフボードを積み、シフト明けに一人でサーフィンを楽しんで浜辺のテントで仮眠を取る、上司の指示を聞かず浮浪者部落の中など危険地帯に単独侵入する、など、Boschの女性版のようなキャラですが、切れのよい文章とダイナミックな展開で、今後のシリーズ展開が待たれます。
〉Harry Boschシリーズ新作も、予告どおり10月末に刊行されました。(Two Kinds of Truth)
〉Boschはロス市警を追われ、San Fernandoという近郊の小さな町で半ばボランティアの刑事をやっています。静かな市街で起きた薬剤師父子殺人事件を追うBoschは、30年前の膀胱殺人事件で証拠を捏造し無実の犯人を死刑に追い込んだ嫌疑をかけられ、二つの難事件に立ち向かうことになります。

〉このConnellyの最新作、私には、非常におもしろかったです。ハードボイルドでありながら優しく、すばらしい身体能力を維持しながら丹念に地道に証拠を固めていくスタイルを崩さず、多くの女性に去られ一人娘を溺愛する姿は、なんとも人間味にあふれ、涙をさそいます。

〉長くなってしまったので、原稿をあらためて、変な本の紹介です。


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13435. Re: 多読生活4年、1200万語

お名前: wkempff
投稿日: 2017/12/19(23:49)

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SSS事務局 さま
(古川先生 でよろしいでしょうか?)

返信いただき光栄です。

Grishamは、2015年のRough Lawyerで車をオフィスにする弁護士を描き、それはConnellyのLincoln Lawyerのパパロディまたはパクリのように見えました。2014年のGray Mountainで女性弁護士の活動に恋愛要素を加えましたが、恋愛シーンは、正直、作者が無理して書いているように思えました。(Gray Mountainの題材はアパラチアの露天掘り炭鉱による大規模環境汚染で、これ自体は非常に興味深いし重要な問題提起なのですが)

このあたりから、あれっと思っていた(それでも、十分に面白いのですが)のですが、今回、ちょっとがっくり来たようにも思います。

懲りずに、今、最新作最新作Rooster Barを読んでいますが、少なくとも出だしは多少持ち直した感もあります。

また、レポートさせていただきます。


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13437. Re: 多読生活4年、1200万語

お名前: wkempff
投稿日: 2018/1/6(11:53)

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Grishamの最新の長編、The Rooster Barを読了したので、最近の作品について、「本のことなんでも」広場に投稿させていだきます。

Grishamは不調、と書いたのですが、彼自身は法律家であり、よく知るLaw School周辺を題材にしているので、少し持ち直した感じもあります。
しかし、やはり、私は、初期のすっきりとした作品の方が好きです。


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