1000万語 通過しました!

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/4/20(03:36)]

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13350. 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/16(22:52)

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1000万語を通過したので、少し長くなりますが、レポートします。
興味のあるかたはおつきあいください。いくつかに分けます。

2013.10.20~2017.3.16
全73冊+3スクリプト
累計 1002万1千語

900万語~1000万語通過までに読んだのは、下記の8冊となります。

The Girl on the Train, by Paula Hawkins, 10.4万語
Let Me Die in His Footsteps, by Lori Roy, 12.5万語
Night Life, by David C. Taylor, 15.3万語
Angels & Demons, by Dan Brown, 15.5万語
World Gone By, by Dennis Lehane, 10.8万語
15th Affair, by James Patterson, 9.4万語
The Gods of Guilt, by Michael Connelly 12.8万語
The Wrong Side of Goodbye, by Michael Connelly, 12.7万語

2016.10.17-2017.3.16 累計 1002万1千語

こちらでは、900万語~1000万語の間の印象に残った本など

・昨年度Edgar賞、Lori Roy
ケンタッキーのラベンダー農家の数世代の確執と惨劇を描く、横溝正史風(八墓村風)ゴシックミステリー。
なにかすっきりした小説が多かった最近のEdger賞受賞作品とは、まったく様相を異にします。小説は、全米最後の公開絞首刑からイメージして構成されたそうですが、事実に基づいているわけではありません。
1952年、ケンタッキーの田舎では、少女は、15歳と16歳の誕生日の中間の日に大人になり、その日に井戸を覗くと、将来の伴侶が見える、と言われていました。しかし、Annieが井戸を覗いても何も見えず、かわりに、対立する家の老女の遺体につまずきます。
1936年、対立するBardie家でもっとも信頼されていた長男、Joseph Carlの公開絞首刑が執行されました。Carlは、Annieの叔母Junaへの暴行で処刑されますが、Junaは漆黒の瞳と魔力でCarlを誘惑したとうわさがながれ、姿を消します。Annieは叔母に似た容貌で未来を予見する魔力があり、だんだん隣人から孤立していきます。
田舎町の閉ざされた人間関係の中の疑心暗鬼や憎悪、裏切りなど、陰惨で息がつまりそうな小説でした。また、陰惨な小ネタも多く、印隠滅滅とした気分になってきます。たとえば、Carlは、人々に踏みつけられ、天国に行く道がわからないように、交差点に逆さに埋葬された、など。
英文は難しくはないのですが、露骨なケンタッキー訛りがあり、ときにぎょっとさせられます。
作者Lori Royは本作が3作目の新人。Edgar賞は、以前に新人賞も取っています。

Michal Connellyの新作2作
900万語までに、Harry Boschシリーズの新作2作(The Burning Room とThe Crossing)を読みました。時系列的には、The Gods of Guilt(Lincoln Lawyerシリーズ)、The Burning Room、The Crossing(Lincoln LawyerのMickey Hallerが重要な役割、Boschシリーズとのコラボ)、The Wrong Side of Goodbye(Boschシリーズ、Lincoln Lawyerとのコラボ)となります。
Harry Boschは、ベトナム戦争の生き残りで、きわめて高い捜査能力を持ちながら、命令無視の暴力的捜査ばかり行う、、ロサンゼルス市警のはみでし刑事でした。The Burning Roomで、市警内部の不正を暴きながら些細な不正をとがめられて辞職に追い込まれ、私立探偵をやっていましたが、最新作では、探偵をやりながら、ロス近郊のSan Fernando市警でアルバイト警官をやっています。最新作では、静かなFernandoを襲う連続レイプ犯を警官として追いながら、孤独な億万長者の遺児を探しだす探偵業を並行して行います。
Philip Marloweの後継者とも言われるハードボイルドのHarry Boschですが、年老い、子供ような年齢の女性刑事を教育しながら、静かに丹念に証拠を固めていくスタイルになっています。しかし、こわもての裏の正義感ややさしさは変わることなく、なにかほっとさせられます。

その他
Lehaneのギャングもの最新作であるThe World Gone By、Dan Brownのデビュー作Angels and Demonsには、ずいぶんと手こずりました。Lehaneの美文とギャングの会話は私には難しく、また、Angels and Demonsは語彙のレベルが高すぎました(文句なく面白いけれど)。作者は、カトリックや美術マニアの語彙力を買い被っていて、そのせいでAngels and Demonsはあまり売れず、ぐっと語彙のレベルを落としたDa Vinci Codeで一気にベストセラー作家になったような気がします。


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13351. 続き: 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/16(22:57)

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ということで、次は、1000万語の感想とおすすめなど。

3年半ほどで1000万語読んだことになります。予期していたほどではないかもしれませんが、トータルの英語力も伸びたように思います。

語彙力の伸び方
現在、各種サイトで語彙力を測定すると、9000語~13000語のようです。決して威張れた語彙力ではありません。身近でも、TOEICが満点近い人、TOEFLが105を超える人、などは、20000語を超える語彙力の場合が多いので。
それでも、Michal Connellyや、James Pattersonなど、軽めのものを読むときは、辞書を使わずに、ほとんど苦労しなくなりました。

話題の広がり
ビジネスの交渉はともかく、レセプション、バンケット、ホームパーティなど、苦手としておりました。しかし、いろいろな本を乱読するうちに、話題にあまり困らなくなり、パーティが怖くなくなりました。
最近は、トランプ大統領の誕生は大ニュースですが、先日読んだNigth Lifeで、赤狩りで有名なマッカーシーとトランプの意外なつながりを発見しました。ディナーでこんな話を披露すると、ビジネスパートナーの見る目が少し変わってくるような気がします。

次は、印象に残った本、10冊です。読み進める途中の感覚と、時間が経過してからの思いは、ちょっと差があります

印象に残った本ベスト7
ベスト1 11/22/63 by Stephen King (レベル:中)
ケネディ暗殺をめぐるスリラーで、SF(タイムトラベル)、恋愛、クライムの要素を入れ込んだ重厚な超長編。King節満載で、描写は過剰に詳細を極め、たとえばケネディ狙撃犯のOzwaldのダラスのスラム街での生活は、100ページ以上割いて描かれます。今の装丁では1000ページを超える長さ。だからこそ、60年台の希望に満ちたアメリカの風景が浮かんでくるような描写で、今も断片的に思い出します。読み通して自信がついた、というのは、あります。

ベスト2 Gone Girl, by Gillian Flynn  (レベル:中)
実におぞましいサイコスリラーで、一見豊かな美男美女夫婦に潜む悪意や心の闇を、実に気色悪い形で描き出した、典型的イヤミス。実際、寝床で恐怖に震えましたが、洋書読みという観点から見ると、まあ、その程度には理解でき、没入できたんだろうと思います。米国文学の礎であるトムソーヤーやハックルベリー フィンを、奇妙な形で下敷きにしています。

ベスト3 The Pelican Brief, by John Grisham  (レベル:易)
Grishamは、私を多読の世界に導いてくれた作家で、今でも彼のリーガルものは大好きです。連邦最高裁判事暗殺事件の背景を的確に予測したレポートを書いた大学院生が、複数の暗殺者につけねらわれます。初期の作品ですが、ホワイトハウスやCIA、FBIの暗部が描かれる実にスリリングな作品。

ベツト4 Sweet Tooth by Ian McEwan  (レベル:難)
イギリスの純文学作家McEwanの、甘い甘い恋愛小説。ありきたりの筋書きかと思いきや、最後に信じられない展開があり、やられた、という気分になります。牧師の娘が数学科から文学に傾倒し、文学の教授にMI5(国内向け諜報機関)に押し込まれ、あるミッションのハニートラップ要員になります。東西冷戦下の文学者や芸術家を語るメタ小説のような側面もあります。
McEwanを原著で、というと、相当の読書好きにも驚かれます。

ベスト5 Farewell, My Lovely、by Raymond Chandler (レベル:難)
Chandler初期の作品(1940年)で、Chandlerのリリシズムがむき出しで現れた作品。ミステリー/スリラーとして読むと、必ずしも緻密でない部分もありますが、人間の深い描写、皮肉と機知に富んだ会話が非常に印象に残ります。ドライのようでウェット、気障だが実に心優しい主人公Marloweは、多くの探偵ものに絶大な影響を与えているのがわかります。

ベスト6 Kane & Abel, by Jeffrey Archer  (レベル:中)
稀代のストーリーテラーArcherの代表作であまりに有名な大河小説。ポーランドの片田舎の捨て子Abelは、シベリアの収容所から脱出してアメリカに渡りホテル王になりますが、些細な行き違いから、裕福な銀行家の跡取りKaneと、生涯の敵、あるいはライバルになります。前半は活劇調、後半はぐっと重厚に経済小説風になります。

ベスト7 Dear Life, by Alice Munro  (レベル:中)
ノーベル文学賞受賞。60年にわたり短編のみを書き続けた稀代の女流名文家の、最後の作品集になります。極度に凝縮された、詩のような文体で、小説家など多くのプロの尊敬を集めています。数語、あるいは1文で劇的に場面が展開し、しかし、少し読み進んでようやく場面が変わっていることに気づく、という仕掛けもあります。この作品集は、カナダの第二次世界大戦中や後に生きた女性の、はかなく脆く、しかしたくましい人生を描いたもの。

次は、読んで後悔した本です。実はもう少しあるのですが。。。。

ワースト3
The Serialist, by David Gordon
立派な学歴を持ちながら小説家として売れず、いくつもの仮名でポルノやヴァンパイア小説を書いて糊口をしのぐ主人公が、女子高校生に翻弄されながら連続女性殺人事件を追います。
主人公のヴァンパイア小説の一説などが挿入されるが効果的とも思えず、内容もいまいちなのですが、なにより、文章が気持ち悪いです。カンマやセミコロンでずるずると文をつなげ、1文が非常に長く、たとえば、300語を越え1ページにピリオドが一個も現れない、などというページもあります。

The October List, by Jeffery Deaver
Deaverの小説は、非常にエキサイティングですが、若干ですが、トリック優先、どんでん返し優先のような人工臭がある、というのが私の意見です。この小説はあきらかにやりすぎ。
人気のLincoln Rhymeシリーズとは独立の小説、小説は36章からはじまり、35.34、、と、時系列をさかのぼっていきます。読者は解決シーンを最初に見ているはずが、わけがわからず、頭の中の時系列も混乱していきます。明らかに、逆時系列とトリックありきの小説ですが、単純な筋書きとトリックを読みにくくしただけ。アマゾンのレヴューもボロボロです。

A Brief History of Seven Killings, by Marlon James
2015年ブッカー賞。ジャマイカを代表するレゲエ歌手の暗殺未遂事件を軸に、ジャマイカの血塗られた歴史を語る、大河小説(らしい)。語り手が次々と変わり、それぞれ、なにが軸なのかわからない長広舌で、ストーリーを追うのは困難。不思議な不思議なジャマイカ英語と相まって、ついに放り出しました。痛い挫折の記憶です。
実に読みにくいです。超難解を何度も批評家にたたかれた、The Luminaries, by Eleanor Cattonなど、この小説に比較すれば、子供だましみたいなものです。
ブッカー賞史上に残る大傑作という評価のようなので、興味ある方は是非。


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13353. Re: 続き: 1000万語 通過しました!

お名前: オレンジ
投稿日: 2017/3/17(10:02)

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〉ということで、次は、1000万語の感想とおすすめなど。

〉3年半ほどで1000万語読んだことになります。予期していたほどではないかもしれませんが、トータルの英語力も伸びたように思います。

おはようござます。オレンジです。

〉語彙力の伸び方
〉現在、各種サイトで語彙力を測定すると、9000語~13000語のようです。決して威張れた語彙力ではありません。身近でも、TOEICが満点近い人、TOEFLが105を超える人、などは、20000語を超える語彙力の場合が多いので。
〉それでも、Michal Connellyや、James Pattersonなど、軽めのものを読むときは、辞書を使わずに、ほとんど苦労しなくなりました。

いいですね。僕も多読の効果で語彙力は増えましたね。でも、まだまだですが。

〉話題の広がり
〉ビジネスの交渉はともかく、レセプション、バンケット、ホームパーティなど、苦手としておりました。しかし、いろいろな本を乱読するうちに、話題にあまり困らなくなり、パーティが怖くなくなりました。
〉最近は、トランプ大統領の誕生は大ニュースですが、先日読んだNigth Lifeで、赤狩りで有名なマッカーシーとトランプの意外なつながりを発見しました。ディナーでこんな話を披露すると、ビジネスパートナーの見る目が少し変わってくるような気がします。

〉次は、印象に残った本、10冊です。読み進める途中の感覚と、時間が経過してからの思いは、ちょっと差があります
〉。

〉印象に残った本ベスト7
〉ベスト1 11/22/63 by Stephen King (レベル:中)
〉ケネディ暗殺をめぐるスリラーで、SF(タイムトラベル)、恋愛、クライムの要素を入れ込んだ重厚な超長編。King節満載で、描写は過剰に詳細を極め、たとえばケネディ狙撃犯のOzwaldのダラスのスラム街での生活は、100ページ以上割いて描かれます。今の装丁では1000ページを超える長さ。だからこそ、60年台の希望に満ちたアメリカの風景が浮かんでくるような描写で、今も断片的に思い出します。読み通して自信がついた、というのは、あります。

huluでこの本の原作のドラマがやってますね。見てみようと思います。小説も面白そうですね。

〉ベスト2 Gone Girl, by Gillian Flynn  (レベル:中)
〉実におぞましいサイコスリラーで、一見豊かな美男美女夫婦に潜む悪意や心の闇を、実に気色悪い形で描き出した、典型的イヤミス。実際、寝床で恐怖に震えましたが、洋書読みという観点から見ると、まあ、その程度には理解でき、没入できたんだろうと思います。米国文学の礎であるトムソーヤーやハックルベリー フィンを、奇妙な形で下敷きにしています。

〉ベスト3 The Pelican Brief, by John Grisham  (レベル:易)
〉Grishamは、私を多読の世界に導いてくれた作家で、今でも彼のリーガルものは大好きです。連邦最高裁判事暗殺事件の背景を的確に予測したレポートを書いた大学院生が、複数の暗殺者につけねらわれます。初期の作品ですが、ホワイトハウスやCIA、FBIの暗部が描かれる実にスリリングな作品。

僕もGrishamは数冊読みました。でも、これは読んでません。初期のGrishamの3部作なので、読んでみようと思います。ご紹介ありがとうございます。

Grishamは英語は簡単ですが、内容は濃いので、初心者にはおすすめのペーパーバックですね。

〉ベツト4 Sweet Tooth by Ian McEwan  (レベル:難)
〉イギリスの純文学作家McEwanの、甘い甘い恋愛小説。ありきたりの筋書きかと思いきや、最後に信じられない展開があり、やられた、という気分になります。牧師の娘が数学科から文学に傾倒し、文学の教授にMI5(国内向け諜報機関)に押し込まれ、あるミッションのハニートラップ要員になります。東西冷戦下の文学者や芸術家を語るメタ小説のような側面もあります。
〉McEwanを原著で、というと、相当の読書好きにも驚かれます。

内容が複雑なので、読むのに苦労しそうですね。

〉ベスト5 Farewell, My Lovely、by Raymond Chandler (レベル:難)
〉Chandler初期の作品(1940年)で、Chandlerのリリシズムがむき出しで現れた作品。ミステリー/スリラーとして読むと、必ずしも緻密でない部分もありますが、人間の深い描写、皮肉と機知に富んだ会話が非常に印象に残ります。ドライのようでウェット、気障だが実に心優しい主人公Marloweは、多くの探偵ものに絶大な影響を与えているのがわかります。

〉ベスト6 Kane & Abel, by Jeffrey Archer  (レベル:中)
〉稀代のストーリーテラーArcherの代表作であまりに有名な大河小説。ポーランドの片田舎の捨て子Abelは、シベリアの収容所から脱出してアメリカに渡りホテル王になりますが、些細な行き違いから、裕福な銀行家の跡取りKaneと、生涯の敵、あるいはライバルになります。前半は活劇調、後半はぐっと重厚に経済小説風になります。

粗筋からすると、山崎豊子さんの作品みたいですね。僕もこういう作品は好きです。

〉ベスト7 Dear Life, by Alice Munro  (レベル:中)
〉ノーベル文学賞受賞。60年にわたり短編のみを書き続けた稀代の女流名文家の、最後の作品集になります。極度に凝縮された、詩のような文体で、小説家など多くのプロの尊敬を集めています。数語、あるいは1文で劇的に場面が展開し、しかし、少し読み進んでようやく場面が変わっていることに気づく、という仕掛けもあります。この作品集は、カナダの第二次世界大戦中や後に生きた女性の、はかなく脆く、しかしたくましい人生を描いたもの。

おお!読んでみたいです。さすがノーベル文学賞作家という感じですね。

〉次は、読んで後悔した本です。実はもう少しあるのですが。。。。

〉ワースト3
〉The Serialist, by David Gordon
〉立派な学歴を持ちながら小説家として売れず、いくつもの仮名でポルノやヴァンパイア小説を書いて糊口をしのぐ主人公が、女子高校生に翻弄されながら連続女性殺人事件を追います。
〉主人公のヴァンパイア小説の一説などが挿入されるが効果的とも思えず、内容もいまいちなのですが、なにより、文章が気持ち悪いです。カンマやセミコロンでずるずると文をつなげ、1文が非常に長く、たとえば、300語を越え1ページにピリオドが一個も現れない、などというページもあります。

〉The October List, by Jeffery Deaver
〉Deaverの小説は、非常にエキサイティングですが、若干ですが、トリック優先、どんでん返し優先のような人工臭がある、というのが私の意見です。この小説はあきらかにやりすぎ。
〉人気のLincoln Rhymeシリーズとは独立の小説、小説は36章からはじまり、35.34、、と、時系列をさかのぼっていきます。読者は解決シーンを最初に見ているはずが、わけがわからず、頭の中の時系列も混乱していきます。明らかに、逆時系列とトリックありきの小説ですが、単純な筋書きとトリックを読みにくくしただけ。アマゾンのレヴューもボロボロです。

〉A Brief History of Seven Killings, by Marlon James
〉2015年ブッカー賞。ジャマイカを代表するレゲエ歌手の暗殺未遂事件を軸に、ジャマイカの血塗られた歴史を語る、大河小説(らしい)。語り手が次々と変わり、それぞれ、なにが軸なのかわからない長広舌で、ストーリーを追うのは困難。不思議な不思議なジャマイカ英語と相まって、ついに放り出しました。痛い挫折の記憶です。
〉実に読みにくいです。超難解を何度も批評家にたたかれた、The Luminaries, by Eleanor Cattonなど、この小説に比較すれば、子供だましみたいなものです。
〉ブッカー賞史上に残る大傑作という評価のようなので、興味ある方は是非。

wkempffさんは主にミステリー小説を読んでいらっしゃいますが、色々なジャンルも読んでいらっしゃるので、小説の粗筋を読むだけでも読みたくなる作品が多いですね。読む本に困ったら、wkempffさんの掲示板で探そうと思います。

本のご紹介ありがとうございました!


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13356. Re: 続き: 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/18(11:22)

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オレンジさま、連続してコメントをありがとうございます。

〉huluでこの本の原作のドラマがやってますね。見てみようと思います。小説も面白そうですね。

Stephen Kingの作品の中で代表作になるかは、私はわかりません。ホラーの要素が減って、ハレクイーンのような甘い恋愛の部分がはいり、Kingの特徴が薄まった、という人も居ます。2年以上前に読みましたが、けっこう感激したし、1000ページ読み通せた自信にもつながったように思います。

〉僕もGrishamは数冊読みました。でも、これは読んでません。初期のGrishamの3部作なので、読んでみようと思います。ご紹介ありがとうございます。

〉Grishamは英語は簡単ですが、内容は濃いので、初心者にはおすすめのペーパーバックですね。

Grishamは、The Racketeerあたりからちょっと作風を変えてきているように思います。勧善懲悪的色彩が変わったり、女性が主人公だったり。初期の作品は安心して読めますね。

〉内容が複雑なので、読むのに苦労しそうですね。

前にAtonementをご紹介しましたが、今回ご紹介したSweet Toothは、こちらより格段に読みやすいです。読み飛ばせる作品ではありませんが、ぜひ。

〉〉ベスト6 Kane & Abel, by Jeffrey Archer  (レベル:中)

〉粗筋からすると、山崎豊子さんの作品みたいですね。僕もこういう作品は好きです。

アメリカの絶大な人気に比較して、日本ではあまり受けない、とも言われます。ちょっと、主人公たちの執着が強すぎて、日本人好みでないのかも知れません。

〉〉ベスト7 Dear Life, by Alice Munro  (レベル:中)

〉おお!読んでみたいです。さすがノーベル文学賞作家という感じですね。

英語自体はあまり難しくありません(カナダの大自然の中なので、日ごろあまり目にしない植物などの単語にはなれる必要があります)。
Munroは存命中ですが、引退宣言をしてしまいました。そのためか、この作品の最後の4作は、作者の自伝的作品になっています。

少しでも参考になれば幸いです。


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13358. 1000万語通過、おめでとうございます!

お名前: ミッシェル
投稿日: 2017/3/19(20:56)

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wkempffさん、こんにちは。ミッシェルです。
遅くなりましたが、1000万語通過、おめでとうございます!!

〉3年半ほどで1000万語読んだことになります。予期していたほどではないかもしれませんが、トータルの英語力も伸びたように思います。

3年半ですか。速いですよね。
wkempffさんは掲示板にいらした最初からかなりレベルの高い本を読まれていたように記憶しています。
着々と語数が伸びた感じですね。

〉現在、各種サイトで語彙力を測定すると、9000語~13000語のようです。決して威張れた語彙力ではありません。身近でも、TOEICが満点近い人、TOEFLが105を超える人、などは、20000語を超える語彙力の場合が多いので。

たまーに、掲示板に語彙チェックサイトの話題が出ますよね。
その折に自分もやっていますが、よくわかっていません。
おすすめのサイトがあれば、またおしえてくださいね。

〉それでも、Michal Connellyや、James Pattersonなど、軽めのものを読むときは、辞書を使わずに、ほとんど苦労しなくなりました。

すごいですよね。ペーパーバックを辞書なし。
これぞタドキストの目指すゴールって感じです(笑)。

〉ビジネスの交渉はともかく、レセプション、バンケット、ホームパーティなど、苦手としておりました。しかし、いろいろな本を乱読するうちに、話題にあまり困らなくなり、パーティが怖くなくなりました。
〉最近は、トランプ大統領の誕生は大ニュースですが、先日読んだNigth Lifeで、赤狩りで有名なマッカーシーとトランプの意外なつながりを発見しました。ディナーでこんな話を披露すると、ビジネスパートナーの見る目が少し変わってくるような気がします。

お仕事で英語を使環境なのは、英語力と英語文化の知識の成長が実感できていいですね。羨ましいです。

〉次は、印象に残った本、10冊です。読み進める途中の感覚と、時間が経過してからの思いは、ちょっと差があります。

情報をありがとうございます。
もっとも、wkempffさんの得意分野?はスリラーや結構怖い話が多いので、ミッシェルはコナリーくらいしか読めそうにないですが。
Sweet Tooth by Ian McEwanは気になります。難しいんだろうなぁ。

ひきつづき、Happy Readingで!


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13359. Re: 1000万語通過、おめでとうございます!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/20(00:27)

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ミッシェルさん、コメントをありがとうございます。

〉wkempffさんは掲示板にいらした最初からかなりレベルの高い本を読まれていたように記憶しています。

レベルが高い、というか、きっかけが、Fifty Shades of Greyでしたからね。これ、話が単純なんで、読めたのか、とは思います。その後、GrishamのThe Racketeerを読んで、リーガルものが好きになりました。

〉たまーに、掲示板に語彙チェックサイトの話題が出ますよね。
〉その折に自分もやっていますが、よくわかっていません。
〉おすすめのサイトがあれば、またおしえてくださいね。

語彙の数え方は、けっこうアバウトなのかな、と思います。
現在、いちばん信頼されると言われているのは、v-checkというサイトです。
http://www.wordengine.jp/vflash/levelcheck

言語を英語に設定し、オール英語でチェックすると、日本語環境より少し辛めに出るようです。私は、日本語環境で12800くらい、英語で11500くらいでした。

無料の登録が必要です。

もっと気楽には、weblioの語彙チェックがあります。こちらは登録不要。
ちょっと辛めに出るような気がします。
https://uwl.weblio.jp/vocab-index

〉すごいですよね。ペーパーバックを辞書なし。
〉これぞタドキストの目指すゴールって感じです(笑)。

ちょっと言い過ぎかも知れません。Connellyの初期の作品を読み始めましたが、けっこう大変かなと。

もっとも、wkempffさんの得意分野?はスリラーや結構怖い話が多いので、ミッシェルはコナリーくらいしか読めそうにないですが。
〉Sweet Tooth by Ian McEwanは気になります。難しいんだろうなぁ。

今度ご紹介した10冊(ベスト7、ワースト3)の中で、グロいのは、The Serialistと、A Brief History of Seven Killingsくらいのものです。Gone Girlの怖さは、グロさとは異質です。
Sweet Toothは、主人公のミッションはスパイものとは思えないくらいマイルドですし、何も怖いことはありません。濃密な恋愛小説、最後の驚愕の展開、おすすめです。
難しい、というより、ヨーロッパの近代史をゆるがしたスパイや、東西冷戦のはざまで苦労した芸術家などの名前が頻出するので、これらに興味が無いと、無意味な名前が並んでいるだけ、という印象を持つかも知れません。

あ、最近読んだ、Let Me Die in His Footstepsは、なんといか、不気味でした。

〉ひきつづき、Happy Readingで!

こちらこそ、よろしくお願いします。


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13363. 語彙力チェックのサイトについて

お名前: ミッシェル
投稿日: 2017/3/21(22:28)

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wkempffさん、語彙力チェックサイトの情報、ありがとうございます。

〉語彙の数え方は、けっこうアバウトなのかな、と思います。
〉現在、いちばん信頼されると言われているのは、v-checkというサイトです。
〉http://www.wordengine.jp/vflash/levelcheck

ipadではflashが動かなかったので、また今度PCで試してみます。

〉もっと気楽には、weblioの語彙チェックがあります。こちらは登録不要。
〉ちょっと辛めに出るような気がします。
〉https://uwl.weblio.jp/vocab-index

これ、ちょっとはまっちゃいました。
最初、テンポよく答えると良い結果が出るということを知らずに、ゆっくりやったら6000語くらいでした。
2回目からは真剣にやって、だいたい10000語の結果でした。
25問しかないので、気楽でいいです。

〉〉すごいですよね。ペーパーバックを辞書なし。
〉〉これぞタドキストの目指すゴールって感じです(笑)。

〉Sweet Toothは、主人公のミッションはスパイものとは思えないくらいマイルドですし、何も怖いことはありません。濃密な恋愛小説、最後の驚愕の展開、おすすめです。
〉難しい、というより、ヨーロッパの近代史をゆるがしたスパイや、東西冷戦のはざまで苦労した芸術家などの名前が頻出するので、これらに興味が無いと、無意味な名前が並んでいるだけ、という印象を持つかも知れません。

忘れないうちに買っときます。
英語に関しては、積読本がだんだん消化されてきたので、また仕入れたい気分です。

〉あ、最近読んだ、Let Me Die in His Footstepsは、なんといか、不気味でした。

こっちは遠慮しときます。。。(笑)


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13365. Re: 語彙力チェックのサイトについて

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/21(23:27)

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ミッシェルさま、再度ありがとうございます。

私は、実は、他のサイトでは10000語は超える結果が出ますが、Weblioは、相性が悪いのか、英語力が足りないのか(いや、英語力が足りないからですよね)、なかなか10000語を超えません。

そんなものでも、ミステリーを読み飛ばせる、ということで、自信をもって洋書読みにトライしてくださる方があらわれれば、と思っています(笑)

Sweet Toothは、是非。
もう一冊、The Secret Keeper, by Kate Morton
をおすすめします。
こちらは、1920年代から現代までにわたる数世代にわたる女性の年代記のような小説で、家族愛がテーマになっています。ひねりをきかせた若草物語のようなもの、と思っていただいてもいいかと。


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13352. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: オレンジ
投稿日: 2017/3/17(04:00)

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"wkempff"さんは[url:kb:13350]で書きました:
〉1000万語を通過したので、少し長くなりますが、レポートします。
〉興味のあるかたはおつきあいください。いくつかに分けます。

wkempffさん、おはようござます!オレンジです。

1000万語おめでとうございます!すごいです!!僕はまだ約13400万語ですし、今は多読をさぼっているので、すぐにwkempffさんに追いつかれそうです。3年半で1000万語は本当に速いですね^^素晴らしい!!!

〉2013.10.20~2017.3.16
〉全73冊+3スクリプト
〉累計 1002万1千語

〉900万語~1000万語通過までに読んだのは、下記の8冊となります。

〉The Girl on the Train, by Paula Hawkins, 10.4万語
〉Let Me Die in His Footsteps, by Lori Roy, 12.5万語
〉Night Life, by David C. Taylor, 15.3万語
〉Angels & Demons, by Dan Brown, 15.5万語
〉World Gone By, by Dennis Lehane, 10.8万語
〉15th Affair, by James Patterson, 9.4万語
〉The Gods of Guilt, by Michael Connelly 12.8万語
〉The Wrong Side of Goodbye, by Michael Connelly, 12.7万語

〉2016.10.17-2017.3.16 累計 1002万1千語

〉こちらでは、900万語~1000万語の間の印象に残った本など

〉・昨年度Edgar賞、Lori Roy
〉ケンタッキーのラベンダー農家の数世代の確執と惨劇を描く、横溝正史風(八墓村風)ゴシックミステリー。
〉なにかすっきりした小説が多かった最近のEdger賞受賞作品とは、まったく様相を異にします。小説は、全米最後の公開絞首刑からイメージして構成されたそうですが、事実に基づいているわけではありません。
〉1952年、ケンタッキーの田舎では、少女は、15歳と16歳の誕生日の中間の日に大人になり、その日に井戸を覗くと、将来の伴侶が見える、と言われていました。しかし、Annieが井戸を覗いても何も見えず、かわりに、対立する家の老女の遺体につまずきます。
〉1936年、対立するBardie家でもっとも信頼されていた長男、Joseph Carlの公開絞首刑が執行されました。Carlは、Annieの叔母Junaへの暴行で処刑されますが、Junaは漆黒の瞳と魔力でCarlを誘惑したとうわさがながれ、姿を消します。Annieは叔母に似た容貌で未来を予見する魔力があり、だんだん隣人から孤立していきます。
〉田舎町の閉ざされた人間関係の中の疑心暗鬼や憎悪、裏切りなど、陰惨で息がつまりそうな小説でした。また、陰惨な小ネタも多く、印隠滅滅とした気分になってきます。たとえば、Carlは、人々に踏みつけられ、天国に行く道がわからないように、交差点に逆さに埋葬された、など。
〉英文は難しくはないのですが、露骨なケンタッキー訛りがあり、ときにぎょっとさせられます。
〉作者Lori Royは本作が3作目の新人。Edgar賞は、以前に新人賞も取っています。

面白そうな小説ですが、途中で嫌になってしまいそうです。

〉Michal Connellyの新作2作
〉900万語までに、Harry Boschシリーズの新作2作(The Burning Room とThe Crossing)を読みました。時系列的には、The Gods of Guilt(Lincoln Lawyerシリーズ)、The Burning Room、The Crossing(Lincoln LawyerのMickey Hallerが重要な役割、Boschシリーズとのコラボ)、The Wrong Side of Goodbye(Boschシリーズ、Lincoln Lawyerとのコラボ)となります。
〉Harry Boschは、ベトナム戦争の生き残りで、きわめて高い捜査能力を持ちながら、命令無視の暴力的捜査ばかり行う、、ロサンゼルス市警のはみでし刑事でした。The Burning Roomで、市警内部の不正を暴きながら些細な不正をとがめられて辞職に追い込まれ、私立探偵をやっていましたが、最新作では、探偵をやりながら、ロス近郊のSan Fernando市警でアルバイト警官をやっています。最新作では、静かなFernandoを襲う連続レイプ犯を警官として追いながら、孤独な億万長者の遺児を探しだす探偵業を並行して行います。
〉Philip Marloweの後継者とも言われるハードボイルドのHarry Boschですが、年老い、子供ような年齢の女性刑事を教育しながら、静かに丹念に証拠を固めていくスタイルになっています。しかし、こわもての裏の正義感ややさしさは変わることなく、なにかほっとさせられます。

Micheal Connelyはkindleのセールで5冊くらい買いました。読みやすい文章ですよね。

〉その他
〉Lehaneのギャングもの最新作であるThe World Gone By、Dan Brownのデビュー作Angels and Demonsには、ずいぶんと手こずりました。Lehaneの美文とギャングの会話は私には難しく、また、Angels and Demonsは語彙のレベルが高すぎました(文句なく面白いけれど)。作者は、カトリックや美術マニアの語彙力を買い被っていて、そのせいでAngels and Demonsはあまり売れず、ぐっと語彙のレベルを落としたDa Vinci Codeで一気にベストセラー作家になったような気がします。

Da Vinci Codeは途中まで読みました。確かに、最初の100ページは語彙が高くとは思いましたが、Angels and Demonsの方が語彙力が高いのですね。

去年、同著書のインフェルノの映画が公開されたので、これを機にインフェルノを読もうと思いましたが、書評はDa Vinci Codeが高かったので、差し当りこの本を読みました。Angels and Demonsも面白そうですね。


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13355. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/18(11:14)

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オレンジさま コメントありがとうございます。

〉〉作者Lori Royは本作が3作目の新人。Edgar賞は、以前に新人賞も取っています。

〉面白そうな小説ですが、途中で嫌になってしまいそうです。

ゴシック調で、展開が異様に遅いんですよ。風景や、細かい登場人物の動きなど、描写が詳細で、印象的、という側面もあるのですが。
作者の名誉のために申し添えますと、陰惨なだけではなく、救いがある面もあります。(横溝作品もそうですよね。)

〉〉Michal Connellyの新作2作

〉Micheal Connelyはkindleのセールで5冊くらい買いました。読みやすい文章ですよね。

Grishamは、年齢を重ねるごとに、少しづつ、文章が複雑になってきているような気もします。Connellyはそういうことはなく、変わらぬConnelly節で、安心して読めます。
少し、彼の若い時の作品を読んでみようかと思っています。

〉去年、同著書のインフェルノの映画が公開されたので、これを機にインフェルノを読もうと思いましたが、書評はDa Vinci Codeが高かったので、差し当りこの本を読みました。Angels and Demonsも面白そうですね。

語彙レベルは、私の感覚ですので、間違っているかも知れません。Angels and Demonsは、最初の100ページは、世界最大の物理の研究施設CERNの内部で、トンデモ物理を含め、物理用語や実験装置名がたくさん出てきます。私は、職業上の専門が物性物理なので、なんとかなりましたが、素粒子とか加速器とかに縁がない人は、ここがつらいかも知れません。これが終わると部隊はバチカンに移り、カトリックの蘊蓄満載になります。

Da Vinci Codeの感想など、またお聞かせください。


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13362. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: オレンジ
投稿日: 2017/3/21(08:30)

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〉オレンジさま コメントありがとうございます。

〉〉〉作者Lori Royは本作が3作目の新人。Edgar賞は、以前に新人賞も取っています。

〉〉面白そうな小説ですが、途中で嫌になってしまいそうです。

〉ゴシック調で、展開が異様に遅いんですよ。風景や、細かい登場人物の動きなど、描写が詳細で、印象的、という側面もあるのですが。
〉作者の名誉のために申し添えますと、陰惨なだけではなく、救いがある面もあります。(横溝作品もそうですよね。)

〉〉〉Michal Connellyの新作2作

〉〉Micheal Connelyはkindleのセールで5冊くらい買いました。読みやすい文章ですよね。

〉Grishamは、年齢を重ねるごとに、少しづつ、文章が複雑になってきているような気もします。Connellyはそういうことはなく、変わらぬConnelly節で、安心して読めます。
〉少し、彼の若い時の作品を読んでみようかと思っています。

〉〉去年、同著書のインフェルノの映画が公開されたので、これを機にインフェルノを読もうと思いましたが、書評はDa Vinci Codeが高かったので、差し当りこの本を読みました。Angels and Demonsも面白そうですね。

〉語彙レベルは、私の感覚ですので、間違っているかも知れません。Angels and Demonsは、最初の100ページは、世界最大の物理の研究施設CERNの内部で、トンデモ物理を含め、物理用語や実験装置名がたくさん出てきます。私は、職業上の専門が物性物理なので、なんとかなりましたが、素粒子とか加速器とかに縁がない人は、ここがつらいかも知れません。これが終わると部隊はバチカンに移り、カトリックの蘊蓄満載になります。

wkempffさん、おはようございます。偶然!!僕も専門は物性物理です。じゃあ、僕にも読めるかもしれませんね。

ところで、ご存知かもしれませんが、アメリカでは『ビッグバン★セオリー』という海外ドラマが大人気です。オタクの天才素粒子物理学者ら4人が繰り広げるコメディドラマです。最初は物理用語が頻繁に出ていましたが、今はコメディ要素が強いです。『フレンズ』の現代版みたいなドラマです。多読掲示板ですが、海外ドラマに興味があれば見てください。

物理と言えば、最近知ったのですが、Shankar教授が書かれた『Principles of Quantum Mechanics』がアメリカでは人気だそうです。レヴューがいいので、読もうと思ってます。ご興味があれば、pdfを試しに読んでみてください。

http://home.basu.ac.ir/~psu/Books/%5bRamamurti_Shankar%5d_Principles_of_Quantum_Mechanic(BookFi.org).pdf

雑談でした。


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13364. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/21(23:20)

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オレンジさま、たびたびありがとうございます。

物性物理専門でいらっしゃったのですね。
私は、性格には元専門、といったところで、現在は、あまり物理の香りのしない戦略業務に従事しております。

〉ところで、ご存知かもしれませんが、アメリカでは『ビッグバン★セオリー』という海外ドラマが大人気です。オタクの天才素粒子物理学者ら4人が繰り広げるコメディドラマです。最初は物理用語が頻繁に出ていましたが、今はコメディ要素が強いです。『フレンズ』の現代版みたいなドラマです。多読掲示板ですが、海外ドラマに興味があれば見てください。

これはおもしろそうですね。しかし、医療ものや弁護士もののように一般に受けるかどうか、と思ってしまいました。アメリカの懐の深さでしょうか。

〉物理と言えば、最近知ったのですが、Shankar教授が書かれた『Principles of Quantum Mechanics』がアメリカでは人気だそうです。レヴューがいいので、読もうと思ってます。ご興味があれば、pdfを試しに読んでみてください。

ありがとうございます。私は、L. I. Schiffでした。日本語版のランダウーリフシッツで補完して量子力学をやり、Kittelで個体物理、Herzbergで分光学、という感じで私の大学院時代は推移していました。
たいへんなつかしいです。

また、いろいろお話を聞かせてください。


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13354. 1000万語通過、おめでとうございます!

お名前: 杏樹
投稿日: 2017/3/18(00:10)

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wkempffさん、こんにちは。

〉1000万語を通過したので、少し長くなりますが、レポートします。

1000万語通過、おめでとうございます。
本当に普通の、一般の小説をたくさん読んでいますね。原書で読めるっていいですね~。
私はファンタジーや児童書ばかり読んでいて、読んでいるものが全くかぶらないのですが、レポート興味深く読ませていただきました。ワーストまで書いてあるので面白かったです。

これからもHappy Reading!


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13357. Re: 1000万語通過、おめでとうございます!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/18(11:32)

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杏樹さま、コメントをありがとうございます。

私は、学生時代は本の虫で、中学の夏休みに45冊読み(いちおう全部大人向けで哲学書などもありました)、先生についに信用してもらえなかった、という思いでもあります(読んだ本のタイトルと内容を書いて提出する、という宿題だったので)
英語にスイッチしたのは3年半前ですが、また、読書好きの血がよみがえってきたように思います。

杏樹さまも、どうか、いろいろなジャンルをお読みください。
児童書が読みやすいわけでもないようにも思いますので。


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13360. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: Tomo
投稿日: 2017/3/20(11:44)

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wkempffさん、こんにちは。

1000万語突破おめでとうございます!!!
3年半でということで、ハイペースですね。
いつもPBを紹介してくださっていて、すごいなと思っていました。

私は現在、GrishamのTheodore Booneシリーズを読んでいるのですが、シリーズ完読したら何を読もうかと考えているところでしたので、ベスト3にあげていらっしゃるThe Pelican Briefを読んでみます。CIAとFBIの暗部というのに惹かれました。映画ではそこまで描かれていなかったと記憶してます。

引き続きHappy Readingでよろしくお願いいたします。

Tomo


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13361. Re: 1000万語 通過しました!

お名前: wkempff
投稿日: 2017/3/20(23:46)

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Tomoさま、コメントをありがとうございます。

〉いつもPBを紹介してくださっていて、すごいなと思っていました。

意外に低い英語力でも読める、という感想を持っていますので、いろいろな方に、少しでも参考になればと考えております。

〉私は現在、GrishamのTheodore Booneシリーズを読んでいるのですが、シリーズ完読したら何を読もうかと考えているところでしたので、ベスト3にあげていらっしゃるThe Pelican Briefを読んでみます。CIAとFBIの暗部というのに惹かれました。映画ではそこまで描かれていなかったと記憶してます。

The Pelican Breifは。作者が、ジュリア ロバーツにほれ込み、彼女主演の映画を撮影するという条件で書き下ろしたものです。そういう意味では、比較的忠実にストーリーを追った映画になっていたように思います。
もしかしたら、CIAやFBIについては拍子抜けかも知れませんが、ご容赦ください。

〉引き続きHappy Readingでよろしくお願いいたします。

〉Tomo

こちらこそよろしくお願いします。


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