ギリギリ、600万語通過

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13269. ギリギリ、600万語通過

お名前: wkempff
投稿日: 2015/8/2(00:05)

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Jeffery Deaverの作品、Grishamの新作、映画のスクリプトなど、軽めの作品で、600万語通過しました。

暑いだけでなく、なにかと忙しく、あまり、小説に頭を使いたくない、という気分もあります。しかし、ひとたび没入感を得られると時が経つのを忘れ、いかに軽いものといいつつ、読書はいいですね。

ということで、前回に続き、軽めの作品のご紹介です。

Jeffery Deaverの作品。
新作、Skin Collectorと、傑作の誉れ高いCold Moonを読みました。
jeffery Deaverは、アメリカで人気の高いハードボイルドの作家で、Lincoln Rhymeシリーズが有名です。
この2作も、このシリーズに属します。

Lincoln Rhymeは、元刑事ですが、首を損傷して四肢不随になり、顔と左手しか動かせない状態、車椅子生活です。
しかし、証拠を一歩一歩固めていく緻密な調査は警察にも頼られる存在で、犯罪コンサル事務所を開設し、高価な化学分析機器も備えて、警察と深く連携しています。
婦警のAmelia Sacksは、Lincolnの捜査に協力するうちに、仕事上のパートナー以上の関係になりますが、Lincolnの目となり耳となって捜査を進めます。
グロテスクな犯罪が描かれますが、その割にCozyで、直接的にグロい表現は抑えられ、女性でも安心して読める作品になっています。
ただし、記述は相当にしつこく、小説は、Lincolnや警察の視点、犯人の視点、交互に書かれ、読者は最初から犯人がわかっているようで、終盤にどんでん返しが待っている、複雑な構成です。これは、Lincoln Rhymeシリーズに共通するようです。

●Cold Moon、 最強の敵、Watch Makerが、サイコパスのような連続殺人を起こし、現場にはアンティーク時計を残します。時計は10個まとめ買いされ、2人は殺されました。あと8人殺されるのか、事件を止められるのか。
読心術の名人の女性刑事が脇役として活躍します。

●Skin Collector 処女作Bone Collectorの続編的な作品。被害者の皮膚に、色素の代わりに毒薬で刺青を掘って惨殺する連続殺人犯を追います。

John Grishamの新作 Gray Mountain。
前作Sycamore Rowで人種差別問題を再度扱ったGrishamですが、今回は環境問題です。The Pelican Brilf,The Testamentも、環境問題が根底にありました。

●リーマンショックのあおりでニューヨークの高待遇の法律事務所から一時帰休(furlough)を宣告された女性若手弁護士Smanthaが、アパラチア山脈の田舎町の無料法律相談所に無給のインターンの職を見つけ、弁護士費用が払えない庶民の雑多な事件を担当していきますが、次第に、アパラチア山脈で露天掘りの炭鉱を運営し環境破壊を繰り返す巨大資本との戦いに巻き込まれていきます。

露天掘り、Surface Miningは、Strip Miningと悪口を言われるほどで、山肌を削るのみならず、山を根こそぎ掘り返し、残土を谷に捨て、汚泥や汚染物質が川を染める、という、すさまじいもののようです。Google Mapsでアパラチア山脈を見ると、確かに、数多く、露天掘りの鉱山を見つけることができます。

Grishamは女性を描くのが苦手、と言われ、ヒロインのSamanthaも若干類型的ですが、提示される問題は非常に重く、また、いつもながらのGrisham節を堪能できます。ただし、雑多な事件が平行して進行するところは、他の彼の作品よりも若干複雑で読みにくいかもしれません。

映画のシナリオ:Screen Play
映画のシナリオを読むのはなかなかに面白いのですが、今回は、「スクリーンプレイ」という、解説付き日米対訳本を入手し、DVDを見ながら読んでみました。

★レベッカ、ヒッチコック監督
★プラダを着た悪魔、デビット フランケル監督

スクリプトを読むのはあまり問題ないのですが、リスニングは大変ですね。スクリプトを読んで、セリフを聞いても、どうしてそうなるのかわからない、という情けない場面もあります。

ということで、みなさま、暑さきびしき折、御身大切に。

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〜2015.6.2
合計 556万6千語

2015.6.3-6.22
Skin Collector, Jeffery Deaver著 15万2千語
2012.6.23-7.13
Cold Moon, Jeffery deaver著 14万語
2015.7.14-7.31
Gray Mountain, John Grisham著 13万3千語

スクリーンプレイシリーズ
レベッカ、2万2千語
プラダを着た悪魔 2万1千語

合計 603万4千語

合計


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13270. 600万語通過、おめでとうございます!

お名前: ミッシェル
投稿日: 2015/8/11(11:36)

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wkempffさん、こんにちは。ミッシェルです。
すいません、あまり掲示板を訪問できておらず、なんだかあっちこっちの板にタイミング外れでresしてます…。

〉Jeffery Deaverの作品、Grishamの新作、映画のスクリプトなど、軽めの作品で、600万語通過しました。

600万語通過、おめでとうございます!

〉暑いだけでなく、なにかと忙しく、あまり、小説に頭を使いたくない、という気分もあります。しかし、ひとたび没入感を得られると時が経つのを忘れ、いかに軽いものといいつつ、読書はいいですね。

同感です。本を読めるということだけで幸せです。

〉ということで、前回に続き、軽めの作品のご紹介です。

〉Jeffery Deaverの作品。
〉新作、Skin Collectorと、傑作の誉れ高いCold Moonを読みました。
〉jeffery Deaverは、アメリカで人気の高いハードボイルドの作家で、Lincoln Rhymeシリーズが有名です。
〉この2作も、このシリーズに属します。

〉Lincoln Rhymeは、元刑事ですが、首を損傷して四肢不随になり、顔と左手しか動かせない状態、車椅子生活です。
〉しかし、証拠を一歩一歩固めていく緻密な調査は警察にも頼られる存在で、犯罪コンサル事務所を開設し、高価な化学分析機器も備えて、警察と深く連携しています。
〉婦警のAmelia Sacksは、Lincolnの捜査に協力するうちに、仕事上のパートナー以上の関係になりますが、Lincolnの目となり耳となって捜査を進めます。
〉グロテスクな犯罪が描かれますが、その割にCozyで、直接的にグロい表現は抑えられ、女性でも安心して読める作品になっています。
〉ただし、記述は相当にしつこく、小説は、Lincolnや警察の視点、犯人の視点、交互に書かれ、読者は最初から犯人がわかっているようで、終盤にどんでん返しが待っている、複雑な構成です。これは、Lincoln Rhymeシリーズに共通するようです。

おぉ、最後のどんでん返しが楽しそうですね。グロテスクは苦手ですが…。

〉John Grishamの新作 Gray Mountain。
〉前作Sycamore Rowで人種差別問題を再度扱ったGrishamですが、今回は環境問題です。The Pelican Brilf,The Testamentも、環境問題が根底にありました。

だいぶ前の話ですが、丸善にTheodore Booneの新作を買いに行ったら、それはなくて、こちらが平置きになっていました。
ほぼ同時に発売されたようですが、どうやって執筆されているのでしょうね。
そういえば、Theodore Booneの前の作品(The activist)も環境問題でした。
Amazonの書評をみると、あまり評判よくないのは、環境問題だからというより、ちょっと尻切れトンボな感じだからなのでしょうか…読んでないので推測だけです。

〉映画のシナリオ:Screen Play
〉映画のシナリオを読むのはなかなかに面白いのですが、今回は、「スクリーンプレイ」という、解説付き日米対訳本を入手し、DVDを見ながら読んでみました。

「スクリーンプレイ」、初耳です。
これはセリフがそのままテキストに起こされている、と思っていいのでしょうか。いいですね。
実は昨日、たまたま家人のもっていた「トランスフォーマ4」を英語音声+日本語字幕で見て、字幕は表示サイズに合わせてかなり意訳されているので、スクリプトがほしいなぁと思っていたところでした。
(そもそも何語であれ映画を見る習慣がないので、英語のために「わざわざ」でないと腰が上がらない(笑))

〉スクリプトを読むのはあまり問題ないのですが、リスニングは大変ですね。スクリプトを読んで、セリフを聞いても、どうしてそうなるのかわからない、という情けない場面もあります。

そうなりますよねー。

〉ということで、みなさま、暑さきびしき折、御身大切に。

wkempffさんも、ご自愛ください。
ではまた。


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13272. Re: 600万語通過、おめでとうございます!

お名前: wkempff
投稿日: 2015/8/12(22:28)

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ミッシェルさま、コメントをありがとうございます。

スクリーンプレイ、下記をご覧ください。

http://www.screenplay.co.jp/

基本的に、ト書きも含め、左側が英語、右側が日本語訳になっており、難しい単語や口語表現などの注釈がついています。
また、スクリプトと無関係な撮影エピソードなどもあり、なかなかよくできています。

DVDがついているものと、本だけのものがあります。DVDが無い場合は、別に購入し、英語字幕あるいは字幕なしで見ながら、という感じになるでしょうか。

Deaverの作品は、ちょっとひねりすぎているような感じもありますが、なかなかおもしろいですよ。四肢麻痺の名探偵Lincolnのまわりに集まる協力者の人間模様が、なかなかいいです。ご興味あれば、是非。


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13273. Re: 600万語通過、おめでとうございます!

お名前: wkempff
投稿日: 2015/8/13(11:49)

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あ、書き忘れました。
Gray Mountainについて。

Grishamは、マンハッタンの巨大法律事務所に勤め、巨大なマネーフローの坩堝に居た若いエリート女性弁護士が、環境問題で実際に苦労する貧しい人の弁護を行い、法廷にたつことによって、社会派になっていく、心の変容または成長のようなものを描きたかったのだろうと思います。そういう意味では、小説は完結しています。しかし、リーガルものとして見たときには、巨大訴訟を抱えたまま終わるのは心残りで、このあたりが、旧来のファンのお気に召さないところかも知れません。
作者自身、自分は白人男性を書くのが一番楽で、女性を書くのはチャレンジ、というようなことを、ノートに書いています。
Grishamとしては、多少、英文や語彙のレベルがたかい感じもしますが、読んで損は無いでしょう。


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