Re: LR→Magic Tree House & 語彙増強策 について (やや長文)

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11342. Re: LR→Magic Tree House & 語彙増強策 について (やや長文)

お名前: ありあけファン
投稿日: 2008/12/22(21:47)

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susumuさん こんにちは
ありあけファン@277万語(多読)/6万8000語(多聴) です

〉こんばんは。

私も,Magic Tree House は大好きです.
完全に物語に溶け込むように読めるととても楽しいのはわかるものの,
ある段階まではなかなか敷居が高い,というのがこのシリーズの特色でもありますね.
ですから,私も多読を始めた時の最初の目標は,Magic Tree House でした.
私も語彙の壁が大きく立ちはだかって,最初は全く手が出ませんでした.
でも,今は Magic Tree House はパンダ読みの第一候補です(再読ですが).

方法はいろいろあるとは思いますが,多読を通じて私がたどり着いた方法
を中心に紹介させていただきたいと思います.

〉語彙増強のために、LRを読み込んできました。

これは正解だと思います.
私も,Magic Tree House を読むための語彙力は主としてLRでついたと思います.

〉 SCR 桃、赤レベルほぼ、読了(Hello Reader 1-3)
〉 SIR 桃、赤レベルほぼ、読了(旧SIR 0-3)
〉 ICR 桃、赤レベルほぼ、読了(ICR 0-2)
〉 AAR 桃、赤レベルほぼ、読了(AAR 1-2)
〉 LLL 1−6読了
〉 ORT 1−7読了
〉 RR(Ricky Ricotta Mighty Robot)全巻読了

〉 こう見ると、幼児語?らしきものは、結構、読んでいるし、
〉 覚えてきました。

ここまでは私も問題なく来ました.でも,まだ児童書は難しかったです.

〉 ただ、黄色レベル(YL2〜3弱)のものは、知らない単語が
〉 増大するので、読んでいませんでした。

私もこの「知らない単語」が急に増えるので困ってしまい,
「それなら,知らない単語を無くせばよい」
と思い,YL0を混ぜながら,YL2前後のものをたくさん読むことにしました.
要するに,本当の「知らない単語」とは,全くの初対面ということで,
それが次から次へと出てくると頭が拒否反応をしてしまうのは無理のない
ことだと思います.
でも,どこかで1回でも出現すると,もう本当の「知らない単語」では
なくなりますので,多読の第2原則である「わからないところは飛ばす」
がしやすくなります.
何回も出てくると,無意識に飛ばせるようになってきます.
(この段階ではまだ,その単語または前後数行を取り出して意味を説明する
ことなんてとても無理でしょうが(今の私でも無理です!))
ここまでくればその単語に対してはかなりの語彙力ということになります.

〉 SCR Hello Reade4
〉 ICR 3
〉 AAR 3
〉 LLL 7〜
〉 ORT 6,7のmore、8,9
〉 Franny K Stein 難しいので後回し。
〉 Rainbow Magic 1巻がなかなか借りられず。
〉 Marvin Redpost 1巻待ち

これらの中から,興味がわくものをいくつか読んでみればどうでしょうか?
上述の「知らない単語」はどんどん減っていきます.

〉LRの短い話も飽きたので、児童書を読んでみようと思いました。
〉しかし、読めません。

〉 magic tree houseの1巻ですと、内容がよくわからないうちに、
〉 章が終わってしまい、よくわからないうちに、恐竜が出てきました・・・。
〉 内容が理解できていないと思います。

〉 単語も、見たことも無いものばかりです。
〉 LRに出ていたなら、思い出すはずなんですが。

私も当初は全く理解できなかったです.
しかも,知っている単語ばかりのページもです.

最近,Magic Tree House を再読して気づいたのですが,出てくる単語は,
「かなり動きや色彩を帯びている」
とうことです.ですから,従来式の辞書を引いて覚えたレベルの理解では
とても太刀打ちできなかったのです.

【以下の8行ネタばれあり!】
少しネタばれになりますが,例を出しましょう!
Into the Woods というタイトルですが,例えば,そこは鳥のさえずりも
聞こえ,木々が風に揺られ,...という内容を含んでいますね.
まあ,平和な空間なのです.
そこに,
"Help! A monster!" という Annie の一言でパニックのようなシーン.
これは4行目の
"Run, Jack!" でさらに動きが加わります.
【ネタばれあり終】

このように,どんどん場面が変わっていく,
ということにさまざまな身近な単語が使われています.
ですから,このあたりの波に乗れるようになると,頻度の低い単語は
どうでもよくなるのですが,そのためにどうすればよいかです.

これにはやはり,他の作品をたくさん読むに限るでしょうね.
ORT の Stage 5 以上は,マジックキーを使った冒険ですので,
Magic Tree House を読むための下準備になると思います.

もう一つおすすめしたいのが,
L&R,すなわち聴き読みです.
特に冒険物では CD の音声がイメージを増幅してくれますよ!

〉 とばし読みすると、章が終わってしまうし・・・。

〉そこで、このまま進めるか、投げて違うのにしようと思います。
〉どっちがいいでしょうか?
〉 
〉 違うにしようとしても、結構、修行を積んでいるので、
〉 じゃあ、何に、しようかな?と思うんです。

〉 強引に、1回読むのもありでかね?
〉 28冊、強引は、難しいかも。

私のおすすめは,
「少し難しいと思ったら,お話のつづきが気になるところで強引に中断する」
というものです.
つまり,多読三原則の第3原則「つまらなくなったら投げる」の変形で
「つまらなくなる前に投げる」
のです.
これは,お気に入りのシリーズの作品を読むときに私が行っている方法です.
「つまらなくなる前に投げた」作品は,近い将来,間違いなく読むと思いますから!
せっかく見つけたお気に入りのシリーズを,たった一つの作品のために
つまらないシリーズにしないためのコツですね!

《語彙力について》
以下はあくまでも私の感覚的な尺度です.エビデンスレベルは決して高く
はないのですが,それほど的外れではないと思いますが...

 全くの初対面の単語の理解度を             0
 学校で習ったり辞書を引いて意味を知った単語の理解度を 1
とします.

ゴリゴリ暗記の場合.
 さまざまな意味を一生懸命覚えても,理解度は1.5ぐらいにはなるでしょうが,
それ以上は無理でしょう.このあたりが意識的な暗記の限界だと思います.

一方,多読の場合.
 多読していて初めて出会った単語は,2回目に出会った時には,0.001
ぐらいにはなっているのではないでしょうか?
3回目,4回目,...
と続くにしたがって, 0.002,0.003,...
という具合に理解度が増えていきますが,ある時,
..., 0.023, 0.024, 0.150, 0.151, ... ,0.445, 0.446, 1.207, 1.208, ...
という具合に理解力の飛躍があるようです.
これがどこまで行くかはわかりませんが,
意識的な暗記の限界が 1.5 付近であるのに対し,多読での理解力は,
2 や 3 のレベルではなく,5 や 10 は軽く超えるだろうし,
ひょっとしたら 1000 や 10000 まで行くのかもしれない,
という感じすらします.

Magic Tree House に限らず,多くの人を魅了する作品は,
そこで使われている単語にさまざまな動きや色彩や雰囲気を盛り込みながら
物語全体を魅力的なものに引き立てているのだと思います.
逆に,そのような作品をたくさん読むことにより,我々の内部の語彙も
どんどん豊かになっていくのだと思います.

本当に長々と書いてしまいましたが,楽しく多読を続けましょう.
susumuさんも HAPPY READING!!


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11345. Re: LR→Magic Tree House & 語彙増強策 について (やや長文)

お名前: susumu
投稿日: 2008/12/22(23:27)

------------------------------

"ありあけファン"さん、こんばんは。
すごい、凄い方々から、コメント。うれしなあ。

2巻目を読了しました。

 先ほどの、絵を参考にしながら、読み進めたところ、
 読めます、確かに。

 つるつるどころか、30分くらいで読んでしまいました。

 内容的には、面白い・・・・と思います。

 というのは、筋は、面白いと思うんですが、
 何分、飛ばしすぎているので、よくわかっていない・・・。

 もうちょっと、飛ばすのをやめて、単語の解像度が上がればなあと
 思いました。

 MTHは、このまま続けてみたいと思います。
 もちろん、他の本も(出来たら、同時並行で)読んでみるつもりです。

-------

味わうように読むにはどうしたらいいでしょうね。

 LRについては、ほぼコンプリートを目指しているくらいなので、
 通常の人以上にやっていると思っていました。
 (単語の暗記もしてるし。(お勉強モード))

 しかし、実際に児童書を読んでみると、難しい・・・。
 単語集で覚えようかなあとも思いました。

 オレンジさん方式のDUO暗記では、
 この辺りの単語は出てきそうにないし・・・・。

 LR、黄色レベル(YL3)の読み込み、
 ORT、LLLのコンプリかなとも思っていました。

 さすがに、児童書も辞書引きでは辛い・・・。

〉さまざまな身近な単語が使われています.

 そうなんですよね、でも、LRにも出てこなくて、
 知らない言葉が、さらに増えました。
 うーん、どうしよう。

〉これにはやはり,他の作品をたくさん読むに限るでしょうね.

 なるほど。
 この方法に絞って、やってみます。

〉もう一つおすすめしたいのが,
〉L&R,すなわち聴き読みです.
〉特に冒険物では CD の音声がイメージを増幅してくれますよ!

 これ、良いかもしれませんね。
 2回目で良いかなと思っていたのですが、語りがうまいといいかもしれません。
 ORTもそうでした。

 合わせ技でやってみますか。

--------
ここから、ありあけファンさんの自説なのですが、
これ、すごいですね。良いです。

〉「つまらなくなる前に投げた」作品は,近い将来,間違いなく読むと思いますから!
  
  これは、気づかない。
  なるほど〜。

〉せっかく見つけたお気に入りのシリーズを,たった一つの作品のために
〉つまらないシリーズにしないためのコツですね!

  ははー、いい話だ。

〉Magic Tree House に限らず,多くの人を魅了する作品は,
〉そこで使われている単語にさまざまな動きや色彩や雰囲気を盛り込みながら
〉物語全体を魅力的なものに引き立てているのだと思います.
〉逆に,そのような作品をたくさん読むことにより,我々の内部の語彙も
〉どんどん豊かになっていくのだと思います.

  うーん、この文章5回くらい読んでしまいました。
  いいなあ。

---------
こんなに長く、ありがとうございます。

   HAPPY READING!!

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11346. Re: LR→Magic Tree House & 語彙増強策 について (やや長文)

お名前: ありあけファン
投稿日: 2008/12/23(04:09)

------------------------------

susumuさん こんばんは
ありあけファンです

〉"ありあけファン"さん、こんばんは。
〉すごい、凄い方々から、コメント。うれしなあ。

〉2巻目を読了しました。

〉 先ほどの、絵を参考にしながら、読み進めたところ、
〉 読めます、確かに。

Magic Tree House の絵は,少ないながらも内容理解がしやすいように,
絶妙な場所に絶妙なタイミングで,我々の自由な想像力をかきたてるように
入っていますね.
内容の要約にはならないけど,絵もよく見ると楽しいです.

〉 つるつるどころか、30分くらいで読んでしまいました。

〉 内容的には、面白い・・・・と思います。

私もあっという間だった作品もあります.
読むスピードがゆっくりだった私でも,どの巻もクライマックスはすごいスピード感を感じます!
映画化すると面白い映画になるような気もしますね.

〉 というのは、筋は、面白いと思うんですが、
〉 何分、飛ばしすぎているので、よくわかっていない・・・。

〉 もうちょっと、飛ばすのをやめて、単語の解像度が上がればなあと
〉 思いました。

第1巻などは,日にちをおいて,再読してみるといろいろな再発見が
あって,面白いと思います.

〉 MTHは、このまま続けてみたいと思います。
〉 もちろん、他の本も(出来たら、同時並行で)読んでみるつもりです。

他のシリーズと並行して読むのもいいですよ.
私もやってみたことがありますが,MTH独特の世界がきわだって,
それがまたおもしろかったりします.

〉-------

〉味わうように読むにはどうしたらいいでしょうね。

〉 LRについては、ほぼコンプリートを目指しているくらいなので、
〉 通常の人以上にやっていると思っていました。
〉 (単語の暗記もしてるし。(お勉強モード))

〉 しかし、実際に児童書を読んでみると、難しい・・・。
〉 単語集で覚えようかなあとも思いました。

〉 オレンジさん方式のDUO暗記では、
〉 この辺りの単語は出てきそうにないし・・・・。

〉 LR、黄色レベル(YL3)の読み込み、
〉 ORT、LLLのコンプリかなとも思っていました。

〉 さすがに、児童書も辞書引きでは辛い・・・。

 児童書で使われている単語は,時に,
  「その単語の味を生かしてその場面に合った側面が強調される」
という使い方がされるため,DUOなどで覚えた単語が使えないのでしょう.
 一方,GRなどではあまりこのような傾向がなく,各単語の特定の側面
をあまり強調しないケースが多いようです.

これらの傾向に慣れるためには,やはり再読かな?
私も特に気に入った作品は別の場所に集めておいて,時々再読します.
同じ作品でも時と場所を変えて読むと,全く違った風景になっていたり
することもあり,面白いです.
これって,あまり表だって語られることはないものの,語彙増強策
としても最強だと思います!

〉〉さまざまな身近な単語が使われています.

〉 そうなんですよね、でも、LRにも出てこなくて、
〉 知らない言葉が、さらに増えました。
〉 うーん、どうしよう。

教科書英語やGRではあまり行われないこととして,
実は,著者が単語を作り出すことだってあるんですね.
TIMEなどではごく普通に行われていることですけど,児童書でも
その傾向は少しはありますし,使用頻度が低い単語を,あまり通常は強調
されることのない側面を強調して使われることはよくあると思います.
こうなるともはや辞書などの説明の理解ではとても追いつかないし,
それまでに何回も出会っている単語でも「知らない単語」に感じてしまう
ことも多いと思います.
このあたりは飛ばし読みに慣れる必要があるのでしょうね.
Magic Tree House で Jack が本を読む部分が何か所も出てきますが,
  Jack だってその本の単語をすべて知っているわけではない
  特に,Annie はあまりわかっていなかったりする
ようなのです.
私もまだうまくできないのですが,Jack や Annie のようにできるといいですね.

〉〉これにはやはり,他の作品をたくさん読むに限るでしょうね.

〉 なるほど。
〉 この方法に絞って、やってみます。

〉〉もう一つおすすめしたいのが,
〉〉L&R,すなわち聴き読みです.
〉〉特に冒険物では CD の音声がイメージを増幅してくれますよ!

〉 これ、良いかもしれませんね。
〉 2回目で良いかなと思っていたのですが、語りがうまいといいかもしれません。
〉 ORTもそうでした。

〉 合わせ技でやってみますか。

自分で読むときとL&Rの時とでイメージが違ったりするのもまた面白いですよ.

〉--------
〉ここから、ありあけファンさんの自説なのですが、
〉これ、すごいですね。良いです。

〉〉「つまらなくなる前に投げた」作品は,近い将来,間違いなく読むと思いますから!
〉  
〉  これは、気づかない。
〉  なるほど〜。

〉〉せっかく見つけたお気に入りのシリーズを,たった一つの作品のために
〉〉つまらないシリーズにしないためのコツですね!

〉  ははー、いい話だ。

〉〉Magic Tree House に限らず,多くの人を魅了する作品は,
〉〉そこで使われている単語にさまざまな動きや色彩や雰囲気を盛り込みながら
〉〉物語全体を魅力的なものに引き立てているのだと思います.
〉〉逆に,そのような作品をたくさん読むことにより,我々の内部の語彙も
〉〉どんどん豊かになっていくのだと思います.

〉  うーん、この文章5回くらい読んでしまいました。
〉  いいなあ。

ORTとMHTが共通して,
 各作品が小宇宙,何巻かのセットで中宇宙,シリーズ全体で大宇宙
を構成している点が魅力的ですね.
最初からネイティブの子供に対して,語彙増強を目的として
執筆されているからでしょうが,同じ単語も違った階層の宇宙で異なる
役割をしていたりします.

〉---------
〉こんなに長く、ありがとうございます。

こちらこそ,日頃感じていたことを文章にまとめる機会がなかなかなくて,...
おかげさまで,やっとまとめることができました.

〉   HAPPY READING!!


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