Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/4/29(17:54)]

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193. Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: ちゃらんぽ
投稿日: 2003/9/9(21:53)

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ネタばれ広場、初登場のちゃらんぽです。

先日、みなさん絶賛のMatildaを読みました。
みなさんの評価があまりに高いので、かなり期待して読んだのですが、
そして途中はかなり面白かったのですが、
どうしても結末が心地悪いです。
「結末が寂しい」と感想を書かれておられる方もおられますが、
私には「寂しい」というより「腹立たしい」という感じの方が強い。
これって、child abuse(の中の育児放棄)だと思うんですけど、、、、

たかが小説1つにといわないでください。
どうしても、ひとこと言わずにおれなかったのです。
みなさん、どう思われます???


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197. Re: Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: ジアス
投稿日: 2003/9/11(01:04)

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 ちゃらんぽさん、おひさしぶりです。ジアスです。

〉どうしても結末が心地悪いです。
〉「結末が寂しい」と感想を書かれておられる方もおられますが、
〉私には「寂しい」というより「腹立たしい」という感じの方が強い。
〉これって、child abuse(の中の育児放棄)だと思うんですけど、、、、

 たぶん、「結末が寂しい」というのは私のレビューですね。
 私も原作を読んで、これってMatildaが親との縁を切って今後の長い人生を生きて
いくのか、というのがどうもひっかかったのです。
 まあ、どうしようもない親ではありますが、それでも親は親なのか、それともそんな
親には見切りをつけてでもMiss Honeyと新たな人生を歩む方が幸せなのか、これは
読み手が自分の親とどういう関係でいるかにも左右されそうな重いテーマではないかと
正直思いました。
 ただ、そう直接書くのもどうかな、と思ったので少しぼかした表現にしましたが、
おそらく私が感じたところはちゃらんぽさんの感想に近いと思います。

 ちなみに映画の「マチルダ」はこの部分がもっとあっけらかんと描かれています。
だからといって親のどうしようもなさは変わらないのですが。
 家庭崩壊は日本だけではなく、アメリカでもイギリスでも深刻な問題のようですし。
つくづく、親であることが難しいな〜と、2児の父親としても思っています。

 こんなところですが、いかがでしょ?


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201. Re: ジアスさん、お返事おくれました。

お名前: ちゃらんぽ
投稿日: 2003/9/14(00:56)

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〉 ちゃらんぽさん、おひさしぶりです。ジアスです。
こんにちは、ちゃらんぽです。
お返事おくれてすみません。

前回の投稿は読了直後の気分の悪さがとれないまま、書きなぐってしまったため、非常にみっともないことをかいてしまいました。

主人公の今後の幸不幸はさておいて、結末が「子捨て」というのは、痛快な話の最後がこれということは、育児放棄を作者が容認しているようで「なんだかなあ」という気持ちでありました。
それとも、作者はそこまで親や大人が嫌いなのかなあ?
どうもDahlが嫌いになりそうです。。。。
しかしまあ、英語の本を読んで作者の好みとか怒りまで覚えるようになるとは私も成長したもんだと、感心もしています。
ああ、気分は複雑。。。。

ところで、なんで親の逃亡先はスペインなんでしょうか???


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214. Re: ジアスさん、お返事おくれました。

お名前: ジアス
投稿日: 2003/9/18(01:21)

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 ちゃらんぽさん、こんばんは。再びジアスです。

〉主人公の今後の幸不幸はさておいて、結末が「子捨て」というのは、痛快な話の最後がこれということは、育児放棄を作者が容認しているようで「なんだかなあ」という気持ちでありました。
〉それとも、作者はそこまで親や大人が嫌いなのかなあ?
〉どうもDahlが嫌いになりそうです。。。。

 子捨てというより親捨てだな〜、という気がしますが、ひまぞさんのご指摘にも
あるように、ずっとそばにいるのにわかりあえない不幸って悲しいと思います。
#最近個人的にそういう話を周囲で耳にすることが多く少し滅入っています。

〉しかしまあ、英語の本を読んで作者の好みとか怒りまで覚えるようになるとは私も成長したもんだと、感心もしています。
〉ああ、気分は複雑。。。。

 それだけ日本語の読書に近づいてきた証拠ですね(^^)

〉ところで、なんで親の逃亡先はスペインなんでしょうか???

 イギリス人にとって、地中海に近い南欧の国はある意味憧れなんだと思います(推測)。
 映画だと舞台がアメリカで、逃亡先はなんとグアムになっちゃうんですね(笑)
 北海道在住の私たちも、子供達が独立して家を出たら夫婦で沖縄に引っ越すか?
なんて冗談で言うくらい、南の気候はある意味憧れなですよ。


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205. MATILDA読みました。

お名前: ひまぞ
投稿日: 2003/9/15(20:32)

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ちゃらんぽさん、こんばんは。
ひまぞ、今日やっとMATILDA読みました。
ジアスさんがふれていた映画の方を先に見ていたの
違いを比べながら読めました。

で、ラストなんですが、私はジアスさん同様
さびしい感じをぬぐいされませんでした。
映画は、たぶんアメリカで製作されたのではと思うのですが
ラストで、サインをする父親と去っていく母親は
さびしい表情を浮かべているんですね。
そこに、両親も寂しいのよという、あからさまだけれど
救いをオチとしてつけたように思います。

たしかに、マチルダの家庭は、マチルダにとっては
決していい環境とはいえないと思います。
でも、マチルダの両親は彼女に、食べ物、服、部屋と
生活必需品は与えていますし、テレビを見せていたりと
彼らなりの基準で、マチルダに愛情を与えています。
ただ、彼らは、適切な言葉が浮かびませんが
知的レベルのとても低い、教養のない人達なために
彼らの価値観の基準が、マチルダには全くあっていないのですが。

child abuseのneglectに値するかもと、私が思った箇所は
昼間ずっとマチルダが家に一人でいる場面です。
日本では、小さな子供を家や車に残して、出かけてしまう親がいるので
ぴんとこないかもしれないのですが、
子供一人でいると、どんな事故や事件に巻き込まれるかわかりませんから。

映画を見ている時には、マチルダの両親の気持ちまでは考えませんでしたが
本を読んでいると、ところどころに、両親もどうマチルダを扱っていいのか
わかりかねているように思うところがありました。
最後は、養育権というか養育の義務を放棄しているのですが
彼らにとっては、国外脱出ということの方があの時点での最優先事項であって
他のことにまで、気をまわす余裕が全くなかったように思います。
映画では、マチルダが最後に両親を警察へ売るような形になっていますが
本ではそうなっていなかったと思うので、白黒決着つけるような結末でなく
未来への可能性を、まだまだ残しているように感じました。
もし、マチルダが両親をやりこめてしまったら、その時点で完全に縁が切れ
もう少しマチルダが大人になって、自分がしたことを本当に理解できた時に
彼女の中に、大きな悔いとなってしまうように思います。
マチルダは、もう少ししたら、彼らの両親を理解できる日がくると思います。
両親は、マチルダが変な子としか、ずっと思えないかもしれませんが・・・。

違う価値観をもつもの同士が理解しあうことは
本当に難しいですよね・・・。
他人ではない、親子だからこそ、距離が必要なんだと思います。
気分爽快というラストではない人も多いかもしれませんが
あれが、最良のラストではないのかなと、私は思います。

あれこれ、私が思うことを書き連ねました。
ちゃらんぽさんの、うーーーという気持ちをすっきりできる答えがないのが
とても心苦しいです。


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215. Re: Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: チビママ
投稿日: 2003/9/18(13:54)

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 ちゃらんぽさん ジアスさん ひまぞさん
 こんにちは チビママです。
 Matildaの最後、確かにちょっとさびしいなとは思いました。
 わたしは、もし自分が彼女の母親だったらなんて思いながら読んでいたので
 「でも、そのほうがお互いしあわせね」と適当に納得したのですが。
 彼女がわたしの娘だったら、英才教育しまくるだろうなーと思います。
 どっちがMatildaにとって幸せなんでしょうね。
 親子って不思議ですね。 お話の世界だからこそ、ダールはありえなさそうな
 結末にしたのかもしれないと思います。
 それよりも、わたしはこれからハニー先生に好きな人ができたとき、マチルダ
 は邪魔にならないのかなとか思いました。

 Geroge’s marverous Medicinne(スペル違い
 ご容赦)はもっとすごかったですよ。
 読まれましたか、ちゃらんぽさん。
 おばあちゃん、いくらああいう人だといってももくずみたいにするのは
 どうかと思いました。
 しかも、実の娘であるジョージの母は悲しんでいるようだったし。
 わたしはこっちのほうがショックでした。
 たしか、Magic fingerもすごかったような気がする。
 と言うわけで、わたしはダールはなんでもあり、という結論です。


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216. Re: Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: 道化師
投稿日: 2003/9/18(17:35)

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こんにちは。道化師です。
私、映画を見て、PGR3のマチルダを読んだだけで、
原作をまだ読んでないのですけれど・・・。

私の結論から言うと、この小説では、この結末が相応しいって思います。
マチルダと言う作品の世界の中だけで考えれば、
小説の冒頭で、
「世の中、不思議なもんで、親と言う者は、
 みんな自分の赤ん坊をワンダフルだと思ってる。
 それが、例え今までに見た事もないような
 へんちくりんで、醜い生き物だったとしても・・・。」
って、作者の地の文で書いているんですね。
これって、このスタンスで、これからこのお話を書くよって言う
作者の宣言文みたいなものだと思うのです。
そして、この不思議な感情を抱かない両親を登場させます。
これで、結末に両親がマチルダへの愛情に目覚めてって言う事にしてしまったら、
作品として作者のお話へのスタンスが、統一されなくなってしまうと思います。
もう少し、突っ込んで考えると、
この作品のテーマは、「両親に理解されない子供の思い」と言う事で、
マチルダの場合は解り易く、マチルダの天才的能力や、
超能力って事になりますが、実際には「子供の思い」と言う事になると思います。
この「子供の思い」に理解を示さない親はどうなるか、
それは子供に親が捨てられるんだよって言うのが、
この作品の寓話的教訓でしょうし、
子供は例え血がつながった親と言えども、子供の思いを理解しない親より、
子供を理解してくれる人(マチルダの能力を理解するハニー先生)に
育てられるのが、子供の幸せなんだよって言う作者の意図があると思います。
だから「親よ、親と言う立場に安住せず、子供の理解に努めなさい」と。
そう言う包意の寓話として考えるのなら、この結末でOKではないでしょうか?

もう一つ、作者のダールですけれど、
私はダールと言うと昔テレビで見た「ロアルド・ダール劇場」が思いだされて、
この番組では、ダール原作だと思われるブラックな話ばかりやっていたのです。
(例えば、保守的な夫を嫌って不倫する人妻が、
 夫を呪い殺して良しとする話とか、そんな話が多かった気がします)
だから、私にとってのダールって、
「ブラックな話ばかり書く作家なのだな」って思っていたのです。
そういう事を書く作家だから、世間的に納得し易い
「親が改心して、子供との関係を取り戻す」
って結末にはなりにくいだろうと思いました。

まっ、以上、原作を読んでいないので、戯言なんですけれど。


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[喜] 219. Re: Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: マリコ
投稿日: 2003/9/18(21:47)

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原作だけ読んだマリコです。

KGBさん、じゃなくてDKCさんこんばんは。

〉私の結論から言うと、この小説では、この結末が相応しいって思います。
〉マチルダと言う作品の世界の中だけで考えれば、
〉小説の冒頭で、
〉「世の中、不思議なもんで、親と言う者は、
〉 みんな自分の赤ん坊をワンダフルだと思ってる。
〉 それが、例え今までに見た事もないような
〉 へんちくりんで、醜い生き物だったとしても・・・。」
〉って、作者の地の文で書いているんですね。
〉これって、このスタンスで、これからこのお話を書くよって言う
〉作者の宣言文みたいなものだと思うのです。
〉そして、この不思議な感情を抱かない両親を登場させます。
〉これで、結末に両親がマチルダへの愛情に目覚めてって言う事にしてしまったら、
〉作品として作者のお話へのスタンスが、統一されなくなってしまうと思います。
〉もう少し、突っ込んで考えると、
〉この作品のテーマは、「両親に理解されない子供の思い」と言う事で、
〉マチルダの場合は解り易く、マチルダの天才的能力や、
〉超能力って事になりますが、実際には「子供の思い」と言う事になると思います。
〉この「子供の思い」に理解を示さない親はどうなるか、
〉それは子供に親が捨てられるんだよって言うのが、
〉この作品の寓話的教訓でしょうし、
〉子供は例え血がつながった親と言えども、子供の思いを理解しない親より、
〉子供を理解してくれる人(マチルダの能力を理解するハニー先生)に
〉育てられるのが、子供の幸せなんだよって言う作者の意図があると思います。
〉だから「親よ、親と言う立場に安住せず、子供の理解に努めなさい」と。
〉そう言う包意の寓話として考えるのなら、この結末でOKではないでしょうか?

全面的に賛成です。
道化師さんと意見があったなんて、初めてでは?


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221. Re: Matildaの結末が心地悪いです。みなさん本当のところ、どうですか?

お名前: 道化師
投稿日: 2003/9/18(23:22)

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こんばんは、「KBD」こと「DKC」です。

〉原作だけ読んだマリコです。

グサッ。やられた・・・。

〉KGBさん、じゃなくてDKCさんこんばんは。

そう言えば、SSSはナチの名前に近いとか、
最近はOSSとか、CIAの昔の名前が登場して、
どうも物騒ですねぇ。

〉全面的に賛成です。
〉道化師さんと意見があったなんて、初めてでは?

素直に(めずらしいでしょ?)嬉しいなぁ。
マリコさんと全面的に意見が合うなんて。
うーん、こりゃここ数日中に関東に大地震が来るって言う話が、
本当になってしまうかも?


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