Re: Flowers for Algernon

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/5/19(12:11)]

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187. Re: Flowers for Algernon

お名前: sakigoro
投稿日: 2002/10/25(23:59)

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〉 自分は一見さんみたいな読者なので、本当にその作家が好きという人に最初 〉は書いてもらいたいと思って遠慮してしまうんです。 〉 「よかった」という評価と「それほどね」という評価があるのが大抵の場合 〉ですから、よほどひどくない限りは、最初に、「それほどね」と書きたくない 〉んです。いずれ現れるファンのためにも。 〉 でも、確かにおっしゃるようなことは書くことができますね。 〉 一段落したら書評に挑戦してみます。 shinさんの気持ち、良くわかります。 だけど、書評は読んで、すぐに書いたほうが印象も新鮮だし、本当にその作家が 好きな人の書評は、逆にバイアスがかかってしまうということも あるんじゃないでしょうか。 おもしろくなかったというのも、貴重な情報だし、是非、書いてみてはと 私も思います。 〉 いまの私の場合、読み物の傾向を変えないとどうもダメみたいです。長いも 〉のを読めた!という感動だけでは必ずしも報われなくなってきたみたいで。贅 〉沢な感想ですけど。一年前にこんなことを口走るとは思ってもいなかった さしでがましいようですが、趣向を変えるという意味で、もし、まだ読んでないようでしたら、 Flowers for Algernon(邦題:アルジャーノンに花束を)はいかがでしょうか? かつて、あれることばかりで、有益な情報のやりとりが少ない2chの英語板でも 複数の人が激賞していた作品です。 私もこの本に出会うことができて、ほんとうに幸運だったと思えるくらい感動した作品です。 書評にもあげたいくらいなんだけど、読んだ時期が古すぎて、また、手元にも この本がないため、書評を書くことができません。 勝手をいってもうしわけないですけど、Shinさんが読んで書評を書いてくれると とてもうれしいです。 知能の弱いチャーリーが、人体実験によって驚異的な知能を獲得する。 知能が高ければ手に届くと思われた幸せは、チャーリーが思うようなものでは なかった。 そんなチャーリーが獲得した知能は永続的なものでなく、 やがて元にもどってしまうことが明らかとなってしまう。 もう、最後のページを読むころには、涙がとまらなくて、嗚咽しながら読みました。 読み終わってからも、幸せとはなんだろうと、ずいぶん考えさせられました。 こう書いたからといって、ほんのちょっとでも無理して読まないでくださいね。 Happy Readingにならないですから。 少しでも負担になるようでしたら、書評もいりません。 でも、ほんとうに、誰にでもすすめることのできる良い本だと思ってます。 ではでは、Happy Reading

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188. Re: Flowers for Algernon

お名前: K子
投稿日: 2002/10/26(00:38)

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ふにょにょ〜ん。こんばんみぃ〜(あ、今息子に「古い」と言われた(^^;))。
タイトルに反応して出てきた、週末の楽しい家族水入らず団らんディナーを
終えてワイン漬けでふにゃふにゃしてるK子です(^^;)。
(What a nice friday dinner we have!...hahaha, it is the usual for me,
every fridays though...)←間違ってたとしても愛嬌ね。添削なしよ。

今、まさに、それ、読んでますっ!
この小説、もうかなり前、10年以上前、日本語で読みました。
たぶん、この小説はかなり古いので、2度めくらいに話題になった頃です。
で、今、なんだかユースケサンタマリアが主役でもってドラマやってる
ようですね(観てないけど)。

この本は多読をする人、特に、私の感想としては、200万語、超えた人が
読むととても興味深い本だと思います。どういう意味かというと、まず、
主役のチャーリー、これがいわゆる知恵おくれなわけです。で、その人を
実験台にして、IQ増強手術をほどこし、思惑通り賢くなっていく、しかも
その実験をほどこした人たちよりかなり高度に賢くなり、そして徐々に
戻っていってしまうという、そんなような話なのですが、つまり、最初の
部分はそんなわけで、本人は簡単なことしか言えないのだけれど、その本人が
書いている、という想定なので、誤字が多いのです。まあ、ほとんど癖の
ように同じ語たちを間違うのですが、その部分、多読初期の人にはかなり
ストレスになると思います。ただ、その間違ったスペルのものを素直に
読んで音として捉えて判断できるなら、意味はつながります。
で、徐々に賢くなっていく。つまり文章も徐々に高度になっていくわけです。
私の感じだと、レベル3、4、5程度の英語から高尚な彼のパートはレベル7か、
ちょいと専門的っぽい言葉もあるのでレベル8くらい。でもって、徐々に
また退化していくところで、恐らく同じことをくり返す。私はまだ真ん中
くらいまでしか読んでないので、高尚な部分のままなのですが、邦訳を
読んでいるので知っている流れで判断しているので、まあそんな感じ。

で、その誤字が多いあたりはスペルに依存して読むタイプの人には
ちょっと難しいし、そうじゃなくても音で判断しなくてはならず、
つまりはかっちりと音読(心の中で)しなければいけない分、ストレスに
なるので私としてはその部分もレベル8程度にしておきたいところです。

やっかいだけど興味深い序盤、多読を100万、あるいは200万やって
いればすんなり入る成長期と後退期、そして同じくちょびっと面倒な
終わりの部分。トータルするとレベル8程度、と私は少し高めな場所に
置いておきたいところですが、さっきも言ったように、200万以上
読んでて、ちょいとばかり琴線にふれる、といっても文学的という
意味ではなく、生きるってなんなんだろなぁ、とか、なんというか、
ふつーってなに、とか、賢いってなに、とか、そんなふうな感じで
ちょいとだけ切ない気分を体感するのにはとても素敵な本だと思います。

「素直」でいることの素晴らしさとかなんとか(ああやだ、ワインが
効いててちょいとまとまってない)、そんな感じで心を刺激するような
それも優しく切なく、そんな本が好きならいいと思います。

私も推薦。
(安ワインでいい気分、なんて経済的なK子さん、でした(^^;))


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[賛成] 189. Re: Flowers for Algernon

お名前: SSS 酒井邦秀
投稿日: 2002/10/26(00:45)

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〉ふにょにょ〜ん。こんばんみぃ〜(あ、今息子に「古い」と言われた(^^;))。
〉タイトルに反応して出てきた、週末の楽しい家族水入らず団らんディナーを
〉終えてワイン漬けでふにゃふにゃしてるK子です(^^;)。
〉(What a nice friday dinner we have!...hahaha, it is the usual for me,
〉every fridays though...)←間違ってたとしても愛嬌ね。添削なしよ。

よっぱらってるとは思えない分析でした!
酒豪だねえ


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190. Re: Flowers for Algernon

お名前: sakigoro
投稿日: 2002/10/26(01:33)

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すげー的確な分析! 確かに出だしの、まだ知恵遅れのチャーリーが書いてるところは、 スペルのミスはあるわ、文法的にもおかしなところはあるわで、 学校英語でキッチリ読む習慣しかない人には辛いかもしれない。 だけど、SSS学習法で鍛えた人には、どーーーってことない。 文法の定石がはずれていることにイライラするんじゃなくて、逆に、 それを味として楽しめるくらいでありたいものです。 ちょっと関係ないけど、 昔々、サローヤンの「我が名はアラム」をアトム英文双書で 読んだとき、学校で習う英語とまるで違うので、ぶっとんだことを ちょっと思い出しましたよ。

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191. ありがとうございます!

お名前: shin
投稿日: 2002/10/26(21:06)

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 sakigoroさん、k子さん、酒井先生、こんばんは。続けてお礼ばかり申し上げてい
るshinです。

〉Flowers for Algernon(邦題:アルジャーノンに花束を)はいかがでしょうか?
〉かつて、あれることばかりで、有益な情報のやりとりが少ない2chの英語板でも
〉複数の人が激賞していた作品です。
〉私もこの本に出会うことができて、ほんとうに幸運だったと思えるくらい感動した作品です。
 一時、すごく人気沸騰で<ダニエル・キイス(でしたよね?)文庫>ができたこと
があった記憶が。
 そっかー。私は本を読まずに映画のほうを先に見てしまったんです。それで、映画
がそれほどではないと思ってしまったため−映画が原作を超えられないことは往々に
してあるのに−ついに本を読まなかったんです。
 同じ時期に<スローターハウス5(?)>なんかも映画を先に見て、「これなら<
不思議惑星キンザザ>(旧ソ連時代のお馬鹿SF)のほうがいい」なんて思ったこと
があります(しばらく前に、キンザザが劇場でリバイバルされたとか!どひゃ−)。

 sakigoroさん、K子さんがそれほどといわれるなら、かなりの本なのですね。2ch
でも激賞とは驚きです。あそこを見ていると精神の暗黒大陸のような感じがすること
があって・・・。
 でも、よかったー、まっさらな状態で原作にあたれるなんて。
 映画に感謝?しなくてはならないかもしれません。
 早速amazonにいってみます。
 しかし、最近amazonからの着本がなんかすっかり遅くなって、アカウントを見ても
どういう状態になっているのかさっぱりわからなくなりました。
  
〉勝手をいってもうしわけないですけど、Shinさんが読んで書評を書いてくれると
〉とてもうれしいです。
 これはK子さんにおゆずりして。K子さん、よろしくお願いしまーす!

 いま読んで楽しめているのは、クリフォード・D・シマックのway stationです。
amazonでは名作cityがずうっと売り切れになっていて、シマックはほぼこれしか買え
ませんが、この人の素朴なタッチの田園SF?が実にいいなあと思います。sumisumi
さんのHPみたいな雰囲気ですね。

 あとはユングの自伝を少しずつ読んでます(ついにアブナイ領域に足を踏み入れつ
つあるような(笑))。これも意外にもぜんぜん難しくない。
 うろ覚えですが、キイスも24人のビリー云々という本を書いていたのではないでし
ょうか?うーん、共時性現象が!!?

 


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