Re: 多読と文法

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/5/2(22:19)]

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2022. Re: 多読と文法

お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2008/3/6(23:44)

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Ryotasanこんばんは。acha758です。

〉早起きなんですね。
いえいえ、不規則な生活なんです。(^^;

〉自分で情報を集め、
〉自分で考え、
〉自分で工夫し、
〉自分で納得することが大事なんでしょうね。

そうですよね〜。意外と難しいし、永遠に続きますけれど・・・。

〉日本の中学で1年目に現在形と現在進行形しかやらないので、
〉売り上げを意識した英国の出版社は入門期の多読教材を現在形で書いていた
〉という話を聞いたことがあります。
〉今でも Penguin Readers や Macmillan Readers にはその名残がある様です。
〉脚本のト書きの様な、
〉あるいは前衛小説の様な文体になりがちで、
〉却って読みにくかったりします。

ありますね〜。
確かに、なんか不自然なんですが、それでも作者の人は制限内でよく頑張って書いているな〜と思います。
教材としては、便利です。

〉Oxford Reading Tree はそれをやめて、
〉より自然な段階付けに成功したと思いますが、
〉日本での段階付けとは齟齬が生じてしまったようですね。
〉そういう意味では中学校へ入る前にORTで英語を始めておくのも
〉良さそうです。

ORTは、どの人にもおすすめです。
文章レベルの段階付けもありますが、イラストの力がすごいと思います。

〉〉ちなみに、生徒は読み始めると習ってない文法が含まれてものでも、気にせず読めるようです。

〉それは子どもたちの凄さであり、
〉あの教材の工夫の成果もあるでしょう。
〉そのまま使ったら不自然になりそうな表現でも、
〉ORTでは子どもたちの劇や手品という設定にして、
〉必然性が感じられる様にしてあります。

なるほど〜。そこまで考えが及びませんでした。

〉〉小さい子どもに文法を教えても、無意味で有害、というのは私も思います。
〉〉大人だったら、文法を知っておくと他言語にも応用が利いて便利だけどなぁ、
〉〉というのが私の感覚です。

〉文法を他言語に応用するというのは想像できないんですが、
〉どういう感じなんでしょう?

例えば、私は英語を学んだ後、フランス語やスペイン語、韓国語をやってみました。
フランス語やスペイン語は英語と構造が似ているので、かなり楽でした。
中学3年間で学ぶ事項は、2,3ヶ月で追えました。
もちろん、時制とか、細かい違いはあるのですが、
基本的に、英語で考えながら単語を置き換えていくと骨組みは出来上がります。
例えば、「私は名古屋に住んでいます。」だと、
英: I live in Nagoya.
仏: J'habite a Nagoya.
西:(Jo) vivo en Nagoya.

日本語だと、主語に応じて動詞の形が変わることはないですが、
英語で簡単なもの(be動詞や3単現など)をやっておくと、
フランス語やスペイン語などで動詞が七変化しても、
面倒臭いな、と思うだけで受け入れられます。

〉英語の input が少ない人に対して英語の文法用語を使って説明するのは、
〉まずいと思います。

そもそもinputが少ない人に、文法用語を使って説明するのが無茶なのかもしれませんね。

〉〉ちなみに、私の説明はいかがでしたか?
〉〉今のところ、まだ訊かれたことはないのですが、
〉〉質問があったら、そう答えようと思っているのですが・・・。

〉正直なところを申し上げれば、
〉「動作動詞」の様な同語反復はお役所言葉のような感じがするのです。
〉童話や詩の朗読には向いているかもしれませんが、
〉論理的な文章にはふさわしくない様に感じられます。(すみません。)

〉「状態動詞」という訳語も矛盾を増大させている表現に思えます。
〉(かえすがえすすみません。) (T_T)
〉ちなみに "active verb" とか "stative verb" という用語を英語のまま理解すれば、
〉矛盾は感じられません。

〉動の反対は静ですね。
〉「動いている」の反対が「止まっている」か「動いていない」です。
〉動詞が指し示す範囲に「動いていないこと」まで含めてしまうと、
〉「動」という漢字が意味をなさなくなってしまいませんか。

いえいえ、別に私が訳した訳語でもないですし(^^)
とりあえず、慣例に従って私は何も疑問を感じずに受け入れているまでで、
Ryotasanが謝る必要は全くありませんよ。
それが正直なお気持ちなのですよね。

その辺が、酒井先生が「文法用語を知らなきゃ、悩まないのに・・・」とおっしゃるところなのだとも思います。

〉念のため申し添えておくと、
〉英語の先生が「動詞」という訳語を使うことに大反対しているわけではありません。
〉暫定的な仮称というか、
〉てっとりばやい用語として使うことはあると思っています。
〉でも、
〉この訳語に矛盾があることは自覚していてほしいです。

もうこの訳語が変わることは、そうそうないでしょうね。
でも、そういう悩みが生まれている人には、英語を使ってみることを勧めてみることにします。

〉ちなみに LDOCE では "verb" を次の様に定義しています。

〉a word or group of words that is used to describe
〉an action, experience, or state,
〉for example 'come', 'see', 'be', 'put on'

この辺まで、英語で読めるようになってからだと、文法もすっきり理解できるのかもしれませんね。


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2028. Re: 多読と文法

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/7(08:36)

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お返事ありがとうございます、acha758 さん。まえの方は特に繰り返さなくても良さそうなので、他言語に関するところから始めますね。

〉例えば、私は英語を学んだ後、フランス語やスペイン語、韓国語をやってみました。
〉フランス語やスペイン語は英語と構造が似ているので、かなり楽でした。
〉中学3年間で学ぶ事項は、2,3ヶ月で追えました。
〉もちろん、時制とか、細かい違いはあるのですが、
〉基本的に、英語で考えながら単語を置き換えていくと骨組みは出来上がります。
〉例えば、「私は名古屋に住んでいます。」だと、
〉英: I live in Nagoya.
〉仏: J'habite a Nagoya.
〉西:(Jo) vivo en Nagoya.

なるほど。
それは経験があります。
韓国語のことは分からないんですが、
フランス語やスペイン語の入門書は文法重視が多いですよね。
ORTなどと違って文法を前面に出している。
文法重視だから英文法を知っている人には理解しやすいのかも知れません。

〉日本語だと、主語に応じて動詞の形が変わることはないですが、
〉英語で簡単なもの(be動詞や3単現など)をやっておくと、
〉フランス語やスペイン語などで動詞が七変化しても、
〉面倒臭いな、と思うだけで受け入れられます。

Teach Yourself First French という本を使って勉強したことがあります。
文法的な枠組みにそって、
仏文を英文に訳して行く問題をやりました。
それで何頁もある文章も英訳できるようになったんですが、
20年たってみると、
その本を通して学んだことはほとんど忘れてしまいました。
それでも仏文を英文に訳す癖は残っていました。
最近は、
この癖のために仏文を読む時間が2倍かかっていると気づき、
フランス語の単語をなるべく英単語に置き換えないよう努力しています。

それから、
仏語にあって英語にない文法事項などは、
いまだに分かりません。
勉強はしたんですが。

〉〉英語の input が少ない人に対して英語の文法用語を使って説明するのは、
〉〉まずいと思います。

〉そもそもinputが少ない人に、文法用語を使って説明するのが無茶なのかもしれませんね。

〉〉〉ちなみに、私の説明はいかがでしたか?
〉〉〉今のところ、まだ訊かれたことはないのですが、
〉〉〉質問があったら、そう答えようと思っているのですが・・・。

〉〉正直なところを申し上げれば、
〉〉「動作動詞」の様な同語反復はお役所言葉のような感じがするのです。
〉〉童話や詩の朗読には向いているかもしれませんが、
〉〉論理的な文章にはふさわしくない様に感じられます。(すみません。)

〉〉「状態動詞」という訳語も矛盾を増大させている表現に思えます。
〉〉(かえすがえすすみません。) (T_T)
〉〉ちなみに "active verb" とか "stative verb" という用語を英語のまま理解すれば、
〉〉矛盾は感じられません。

〉〉動の反対は静ですね。
〉〉「動いている」の反対が「止まっている」か「動いていない」です。
〉〉動詞が指し示す範囲に「動いていないこと」まで含めてしまうと、
〉〉「動」という漢字が意味をなさなくなってしまいませんか。

〉いえいえ、別に私が訳した訳語でもないですし(^^)
〉とりあえず、慣例に従って私は何も疑問を感じずに受け入れているまでで、
〉Ryotasanが謝る必要は全くありませんよ。
〉それが正直なお気持ちなのですよね。

〉その辺が、酒井先生が「文法用語を知らなきゃ、悩まないのに・・・」とおっしゃるところなのだとも思います。

僕にとって分かりやすいのは、
文法用語を使わずに例文だけを工夫した英語の説明、
次に、
英語の文法用語を使った英語による説明です。
日本語の英文法用語を使った説明はそれより分かりにくいです。
ほかにも "subject" を主語と訳すことなども、
理解を妨げることがあります。

〉〉念のため申し添えておくと、
〉〉英語の先生が「動詞」という訳語を使うことに大反対しているわけではありません。
〉〉暫定的な仮称というか、
〉〉てっとりばやい用語として使うことはあると思っています。
〉〉でも、
〉〉この訳語に矛盾があることは自覚していてほしいです。

〉もうこの訳語が変わることは、そうそうないでしょうね。

はい。
当分ないと思います。

〉でも、そういう悩みが生まれている人には、英語を使ってみることを勧めてみることにします。

うまく発想を切り替えることができればという話ですが。

〉〉ちなみに LDOCE では "verb" を次の様に定義しています。

〉〉a word or group of words that is used to describe
〉〉an action, experience, or state,
〉〉for example 'come', 'see', 'be', 'put on'

〉この辺まで、英語で読めるようになってからだと、文法もすっきり理解できるのかもしれませんね。

これも "verb" を自動的に「動詞」と訳す習慣がついている人には違いが分からないかもしれません。

とりあえず訳さないで全体像を理解できる人には、
すっきりした気持ちよさが感じられると思います。

それでは、
スポーツも楽しんで、
くれぐれも読書の時間を減らさないよう自戒しつつ、
Happy reading!


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