Re: Ryotasan、素晴らしい対話展開いただき、ありがとうございました

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/6/2(18:06)]

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1669. Re: Ryotasan、素晴らしい対話展開いただき、ありがとうございました

お名前: ako
投稿日: 2007/11/25(15:12)

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Ryotasan、こんにちは、akoです。

〉ご無沙汰しています。あまり書き込まなかったのは、夏からフランス語の多読にハマって新しいブログを始めたり、本業の方でも色々と新しいことを始めたせいです。みなさんの書き込みは興味深く拝見してきました。

ネット時代のおかげで、こうして折々にご縁が持って嬉しいですね。
今回は、Ryotasanとまりあさんとの日本語に関する対話の展開を拝見できて、
わたしはただただ外野から眺めるばかりでしたが、
途中、古川さんを始めとして寅彦さんや杏樹さんからもコメントが入り、
非常に充実した内容の投稿を読ませていただくことができて、
ものすごく勉強になりました。
問題提起をしていただいたおかげと思います。

この掲示板は、議論というよりは、
こうして多読を縁に参集した者同士が、
結論を導く必要がないという自由な空気の中で、
それぞれの個人生活の中で出会った出来事、そこから得た印象を出しあうだけでも、
十分に有益な交流ができていると思っています。
わたしの新規投稿は、深い考えもない衝動的かつ感情的なものでしたが、
お二人の対話のおかげで、素晴らしい内容が展開されました。
ありがとうございました。

〉The Times の主な読者は英国の大学を出て英国に住んでいる人たちですよね。そういう人たちの子どもを通わせるならどこがベストかという視点で番付表を作ればああいう結果になるのだろうと僕は受け止めています。

はい。今はよくわかります。
当初、新規投稿を書いた時点では、そういった視点は恥ずかしながらまったくありませんでした。
早い時点で、まりあさんから頂いた留学に関する視点も得て、
現在は、前よりも広いところからこの出来事を見渡すことができるような気がしています。
(ミシュランのレストランガイドが出たことも、何だかすごいタイミングでびっくりしてしまいました(笑))

これも、投稿していただいた皆さんのコメントあってこそです。
自分の中に複数の視点を持ってものごとを見る姿勢につながりますし、
ほんとにタメになります!

〉ただ、それを日本の新聞がどういう風に報道すべきかは考えた方が良いです。

あっ、そうか! 気づきました!

わたしが今回最初に読んだヤフーニュース、その発信モトは中国系通信社でした。
冒頭の投稿にもリンクをしましたが、わたしは中国系通信社の翻訳記事を読んだことになります。
そして同記事では、英米には言及はないものの、
中国の大学と日本の大学がランクに入ったかどうかといった文面に、
アジア圏にある大学同士の競争でどっちが勝ったかみたいに思ったわたしの印象、という順になりますね。
(自分の誤読の可能性も“大いにアリ”の話として書いてます)
つまり中国系通信社が英国発ニュースを見て受けた印象を、
日本語の記事を経由して読んだ私が、さらに自分のバイアスをかけて受け取った印象、という経路になるかと思います。
また、もとの記事は中国系通信社ですが、配信したのは日本の会社ですので、
結局は、Ryotasanご指摘の通りで、
日本の新聞がどう報道すべきか、という問題にも帰結することになりますね。
情報操作とか印象操作といったことについて、非常にいい経験ができました。

〉それから、世界標準時の基準点がグリニッジにあり、今の様な英語の通用のしかたを見ると、英国を中心に世界が回っていると感じる人は、英国にも少なからずいるでしょうね。昔はこの基準点がパリにあったというのを The Da Vince Code を読んで知りました。

世界をイギリスとフランスが取り合っていた時代を思い出す話です。
グリニッジ標準時と来て、ノーベル賞も想起してしまいました。。
そうそう、グリニッジ標準時といえば…、
自室に3種類の世界地図を貼っているのですが、
(太平洋中心、大西洋中心、ニュージーランド土産の反対向き世界地図)
改めて眺めてみるにつけ、人間は皆それぞれ自分(自国)を基点としてモノを考えるものなんですね。当たり前なことでした。

ということを考えていましたら、ここでちょっとRyotasanにうかがいたいことが発生してしまいました。

標準時の話から思い出すのは、住所の言い方です。
わたしが思っている謎などは、あまりにも英語シロウトの立場からの素朴で原始的な話、ということで聞いていただければよいのですが、
長年、不思議に思ってきたことがあります。
日本人が住所を書く時って、都道府県→市区町村→何丁目→何番地、というように、先に広域の地名を書いて、そこからだんだんエリアを狭い範囲に絞って、最後は自分の家に到達、という風に書きますよね。
で、これが欧米は逆で、自宅の番地が最初で、だんだん自分の町、自分の県や州、というように書く。欧米以外はよく知らないんですが…。

日常的なこういうところから、無意識の部分で養われる(養われてしまう?)思考習慣があるんではないかと(偏見につながってしまうとよくないな、とは思いつつ)つい思ったりしてしまいます。

〉僕たちが英語をどう使って行くのが良いかは、色々と考える必要があるでしょうね。多読教材から大人向けの小説まで読んでいれば、母語話者の英語にも色々あることが分かりますから、その中で日本人にとって好ましい使い方を見つけて行く必要があると思います。(極端な例としては Gandhi のように英語と洋服を捨てるという選択肢もありえます。)

はい。今の自分には遠い先の話のように思ったりもしますが(笑)
ガンジーも、洋装をやめる前と後で、相当いろいろな葛藤があったのでしょうね。。。

〉方言について: 多読が進んで、Love Story や Huckleberry Finn の原書が読めるようになると、英語文化圏で育った人たちも最初は方言を覚えるということに気づきます。学術論文を書くために必要な英語を身につけるには、彼らも図書館で多読するか、何年も学校で勉強する必要があるということに、いずれ気づくでしょう。(もう気づいているかたもいるでしょうね。)

この点について、以前にも質問の投稿などへの返答として、
まりあさん他、SSSの皆さんが書いてこられた返答と一致しているところです。

〉エスペラントの話題が出たので、これについては皆さんに教えてもらいたいです。僕はエスペラントの入門書を2冊ほど勉強したんですが、将来この言語を使いこなせるようになる自信は無いです。勉強を続ければ文法の試験に正解できるようにはなると思いますが、日本語や英語のように使えるかどうかは次元の違う話だと感じているんです。日本の地名、たとえば Ihate では副詞だと思われてしまうので、これが名詞だと分かるように Ihatovo にするような過程が本当に必要なら、僕たちが国際語として使うには大変です。(ザメンホフの思想は素晴らしいんですが。)

Ryotasan,エスペラントに挑戦されてたとは!(驚)
公平な共通語があればいいのに、という気持ちはほんとうによくわかりますよね。
エスペラントには挑戦したことがないので、何も返答できず申し訳ないのですが、
多くの人が、公平や平等が実現していない世の中に対し苛立ちを持ち、
人工言語を作ってでも理想を実現しようとしてきたその情熱には敬意を表したいです。
個人的にはEUの公用語の問題に興味がありますが、
ヨーロッパ言語同士でも翻訳では100%主旨が伝わらない場合もあって、
それによるトラブルも起きるとのこと、
あんなに似ててもそうなのか〜、、とため息つくのが精一杯な状態です。。。

〉なんだかとりとめのないことを書いてしまいましたが、みなさんのご意見をお待ちしています。

Ryotasanへのメッセージがかなり遅い時期になってしまいまして、すみませんでした。
素敵な展開いただいたことに感謝、感激しています!
ありがとうございました。


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1670. 杏樹さん、fionaさん、akoさん、みなさんへ

お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/11/27(08:40)

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おはようございます杏樹さん。フランス語の多読報告は、近いうちに英語以外の掲示板に書きたいと思います。

おはようございますfionaさん。Esperantoを完璧に習得できなくても、簡単な日常会話、おそらく挨拶や買い物程度でもできれば楽しいですね。そういう実際的な目標も良いと思います。

Ihate を Ihatovo に変換したのは宮沢賢治ということになっています。(ご存知ですよね.) "Osaka" をEsperantoの中で使った文章を、日本の地理に関する知識の無い人が見たら、形容詞として理解されるように思えて、fionaさんの解決法はすっきり理解できませんでした。(^-^;) ただし、大阪弁のことを "lingvo Osaka" という風に表現するようなばあい "Osaka" は形容詞として機能しているので問題ないと思います。

今後もEsperantoについて新しい発見などありましたら、教えて下さい。

おはようございますakoさん。興味深い問題提起に皆さんのコメントが殺到し、律儀にコメントを返すのは大変だろうなと心配しておりました。おっしゃるとおり、結論はみなさんそれぞれの方が良いと思います。

ミシュランのガイド、多読には向きませんが、洋書に興味のある人なら欧州版を一度手に取って見てみると面白いでしょう。ただし、辞書の様な装丁で情報量も凄く多いので、立ち読みでは勿体ないです。基本的にフランス語ですが、絵文字を多用しているので、飲食店や宿泊施設に関する情報を得るのに便利です。巻頭には英語による説明もついています。

The Times の記事は、akoさんが本家本元のURLを載せてくれたので、僕も読んでみました。読者のコメントが付けられるようになっており、韓国の大学が1番だとか、英語文化圏の大学ばかりという批判も寄せられていましたね。

The Da Vince Code は間違いで、正しくは The Da Vinci Code でした。こういう間違いをするのはイタリア語の多読経験が無いせいかな?

ノーベル賞はノルウェーで、初期には北欧の受賞者が多かったように記憶していますが、最近は英語で著作を発表している人が多いかも知れませんね。今年の文学賞も英語の作家です。

3種類の世界地図というのは面白いですね。地球儀という手もありますよ。

住所を書く順番ですが、広い方から始めて段々と焦点をしぼって行く方が概念としては理解し易いと思います。日常的に手紙の配達などをしている人にとっては、細かい部分を先頭にした方が便利かも知れません。こういう違いは言語の文法的な構造とも関係があるように思います。(助詞や前置詞が省略されているような気がするんです。) 勿論、そういう習慣がその人の世界観に影響することはあるでしょう。

Esperanto に興味を持ったのは、国際語としての公平さもありますが、欧州で使われている言語を学ぶまえの準備としても有効なのではと思ったからです。似た単語が多いし、文法はよりすっきりしています。欠点もありますが魅力もあります。そういえば J. R. R. Tolkien も Esperantisto でしたね。

それでは、いろいろ脱線させてすみませんでした。楽しんでいただければ幸いです。


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