耳の不自由な打楽器奏者

[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/5/5(19:17)]

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3867. 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/1/15(14:07)

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Moses Goes to a Concert という本を読んだことは無いんですが、重度の難聴であるにも関わらず打楽器奏者として活躍している女性は実在します。演奏中は靴を履かないそうなので、Moses の本に登場する音楽家も、この人をひな形にしているのかもしれません。

Evelyn Glennie という名前で、英国では有名な人らしいです。僕も BBC だったか Classic FM だったか忘れましたが、英国のラジオで演奏を聴いたことがあります。Reader's Digest にも記事が載ったことはあるので、米国でもティンパニや木琴などをやっている人たちは知っているかもしれません。ホームページもあります。頁をひらくといきなり大きな音で演奏が始まりますからご注意ください。(^_^)

http://www.evelyn.co.uk

僕の悪い癖で、こういう話題が出ると、vibrate という単語を覚えることよりも、この人がどうやって音楽を感じるのかや、どういう演奏をするのかに興味が言ってしまいます。


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3868. Re: 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: ドラちゃん
投稿日: 2008/1/15(18:21)

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 こんにちは、Ryotasanさん。
 初めまして、ドラともうします。

 横レスで失礼しますね。

 Evelyn Glennieは、私が10年以上前から注目しているクラシックの
演奏家の一人です。

 彼女は、自分の幼年時代から成長していく過程を自伝も書いていて、
訳本も出ていたんですが、さっきAmazonで検索してみた感じでは、
今は入手困難かもしれません。

# 私は多分、彼女のコンサートに行った時に、
# その訳書を購入したんだと思います。

 その自伝を読んだのはやはり10年以上前の事なので、詳しいことは
思い出せないのですが、彼女の場合は後天的に耳が聞こえなくなった
人で、(確か)小学生頃に耳が聞こえなくなり始めたんです。

 それで、耳が聞こえない状態で、ピアノ伴奏者やオーケストラと
いかにリズム・テンポを合わせていったのか? 自分がしばらく休み
がある時に、いかにして次の自分の演奏開始タイミングを把握する
術を身につけたのか等を、自伝で克明に語っていました。

 その他に、スネアドラムやティンパニといった、チューニングが
必要な太鼓類を、いかに適正にチューニングする方法を見いだしたか?
など、健常者にはおよそ想像も出来ないような、でも、実際に自分が
必要としていたことも色々と説明していました。

 彼女が、演奏中に裸足で演奏するのは、床を通して足に響いてくる
他の人が演奏している楽器の響きによって、曲の進行を知ることが
出来るためなので、彼女は逆に靴を履いて他の人と共演することは
不可能なのだと思われます。

 あと、確か10代の終わり頃か20代の初期には、BBCのプロムス
(プロムナード・コンサートの略)という英国の有名な音楽祭に出演して
おり(この顛末も自伝に書かれている)、また、今でも日本にも時々
演奏ツアーに来ています。

 また、様々な有名な曲をマリンバやビブラフォン用に(ピアノ伴奏や
オーケストラ伴奏で)編曲したものを演奏している内に、やはり、
本来パーカッション向けに書かれた曲が少ない事を痛感し、様々な
作曲家に作品を委嘱したりなど、多彩な活動をされている方でもあります。
(この辺の事情も自伝に書かれていました)

 彼女の演奏は、非常な技巧と、計算され尽くしたドラマ性などが
うかがわれ、クラシック好きならCDを買ってでも、一聴の価値はあると
思います。

 彼女は自身でも、マリンバ用の『小さな祈り』といった小品を書いて
いて、演奏会に行くとアンコールなどで演奏していたりします。

# 『ロンドン・デリー・エアー』などを思わせる
# 静かな曲で、題名のイメージとピタリ一致する
# 素敵な曲です。

 とりとめない話ですみませんが、ついつい口をはさみたくなって
しまったので。

 Happy listening musicで♪


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3871. Re: 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: 699分の1
投稿日: 2008/1/16(13:05)

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ドラちゃんさん こんにちは。699分の1です。

〉 横レスで失礼しますね。

さらに横から しかもピンポイントの反応です。

〉 彼女は、自分の幼年時代から成長していく過程を自伝も書いていて、
〉訳本も出ていたんですが、さっきAmazonで検索してみた感じでは、
〉今は入手困難かもしれません。

『リズムは心に響く』
エヴェリン・グレニー著 岩瀬孝雄訳 サイマル出版会 1992

読みたかったのですが
探すきっかけがなくとても嬉しいタイミングでした。
東京都公立図書館横断検索によれば半数の自治体にありましたから
全国の図書館でも同じくらいかと思います。


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3872. Re: 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: ドラちゃん
投稿日: 2008/1/16(13:12)

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 699分の1さん、こんにちは。ドラです。

 フォローをありがとうございます。
 確かに、こんな様なタイトルだった様な気がします。

 自宅のどこかにはあると思うのですが、発掘するのが大変だった
ので。

# 私も昨日、久々に再読したいなとも思ったの
# ですが、どうせ再読なら原書の方がいいかな、
# と思ってしまったり…(汗)

〉〉 横レスで失礼しますね。

〉さらに横から しかもピンポイントの反応です。

〉〉 彼女は、自分の幼年時代から成長していく過程を自伝も書いていて、
〉〉訳本も出ていたんですが、さっきAmazonで検索してみた感じでは、
〉〉今は入手困難かもしれません。

〉『リズムは心に響く』
〉エヴェリン・グレニー著 岩瀬孝雄訳 サイマル出版会 1992

〉読みたかったのですが
〉探すきっかけがなくとても嬉しいタイミングでした。
〉東京都公立図書館横断検索によれば半数の自治体にありましたから
〉全国の図書館でも同じくらいかと思います。

 日本語でもHappy Readingで♪


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3877. Re: 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/1/18(11:00)

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ドラちゃん、初めまして。

そうですか。Evelyn さんは何度も来日しているんですね。
自伝に関する情報もありがとうございました。

Beethoven や Helen Keller のような人物が生きていて、
生の演奏や講演を繰り広げているわけですね。

再見


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[お知らせ] 3869. Ryotasanさん、感動しました!!

お名前: NEO http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/neoyuppy
投稿日: 2008/1/15(21:10)

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NEOです。Ryotasanさん、ありがとうございます。

>Evelyn Glennie という名前で、英国では有名な人らしいです。僕も BBC だったか Classic FM だったか忘れましたが、英国のラジオで演奏を聴いたことがあります。Reader's Digest にも記事が載ったことはあるので、米国でもティンパニや木琴などをやっている人たちは知っているかもしれません。ホームページもあります。頁をひらくといきなり大きな音で演奏が始まりますからご注意ください。(^_^)

http://www.evelyn.co.uk

こちらのご紹介ありがとうございます。どういう方かもっと調べたくなりこちらをみました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Evelyn_Glennie

12歳から難聴のようです。そしていろいろと見ているうちにこちらを発見、

http://www.youtube.com/watch?v=IU3V6zNER4g&feature=related

You tubeなんですがHow to listen to music with your whole body  
彼女が34分に渡り、vivreition を通し、soul, whole body, で音を感じるプロセスを実際に音を出してどのように体で感じるかを話しています。

いかにして難聴で音楽学校に・・などに関しても・・

最初にMy job is all about Listening という彼女の言葉。
とても印象的でした。彼女の話がとても素敵で魅力的でしたので、ヘッドフォーンをしてシャドーイングをしながら聴きました。(彼女の声に集中したくなったのです)

そしたら、それが効したのか、音がヘッドフォーンを通してvibrationで伝わるんです。彼女の言いたい事を体感できたのです。
(思いが強かったから、そう感じたのかも?)

彼女の話を聞いた後の、最後の曲はsoulとvibrationで音楽が染み込んできました。

本当に良かったです。皆さんも是非、彼女の話を聞いてほしいな〜と思いました。

ファンになりました。本当に素敵な方です。感謝です。ありがとうございました。そして、とてもユーモアのある方。

>僕の悪い癖で、こういう話題が出ると、vibrate という単語を覚えることよりも、この人がどうやって音楽を感じるのかや、どういう演奏をするのかに興味が言ってしまいます

もし、ご覧でないようでしたら是非、ご覧下さい!! 


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3870. Re: Evelyn Glennie

お名前: マサミ
投稿日: 2008/1/16(08:44)

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Ryotasan サン、ドラちゃんさん、NEOさん

Moses goes toa a concertのモデルの女性は、Evelyn Glennie です。Ryotasanの仰るとおり、子どもたちの興味がそういたった方向に向かう事を期待しています。そうなって欲しいですよね。

>僕の悪い癖で、こういう話題が出ると、vibrate という単語を覚えることよりも、この人がどうやって音楽を感じるのかや、どういう演奏をするのかに興味が言ってしまいます

まだ9,10歳の子どもたちなので、vibrationという言葉の概念がないんですよね。経験的には知っていても。ですから、あえてその言葉に焦点をあてて体験する事で、お話の中でなぜ、このパーカッショニストが靴をはいていないのか、なぜDeafの子どもたちは風船を渡されるのか。が理解し易くなります。(風船を唇に当てて、振動を拾うために渡されます)

そもそも音とはなんだろう?振動ってなんだろう?を学ぶ事で、ryotasanのご意見のような方向へ子どもたちの興味を向かせることができたら、一番いいと思っています。

ドラちゃんさん、NEOさん、
Evelyn Glennieさんの色々な情報ありがとうございました。こどもたちとシェアできそうです。またメンバーにも教えます。きっと子供たちも楽しんでくれると思います。私は音楽に疎く、このお話をよむまでこの方を存じ上げませんでしたが、みなさんから情報をいただき、私も色々知る事が出来ました。ありがとうございました。


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3873. Re: Ryotasanさん、感動しました!!

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/1/16(22:24)

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NEOさん、お元気そうでなによりです。

YouTube に Evelyn さんのビデオがいくつかあることは気づいていましたが、
公演ではなくて講演のビデオがあるとは知らず、
まだ観ていませんでした。

NEOさんのお薦めがあったので早速、観て、聴いてみました。
母音をゆっくり、しっかりと発音しているので、
ある意味で聞き取りやすいですね。
耳の不自由な人が lip-reading しやすいように
しゃべっているのかもしれません。

内容の一部は文章で読んだこともありますが、
本人の声と演奏つきですから迫力があります。

それに、英語の発音や聴き取りの勉強をしている人にも
役立ちそうな話ですね。

いい勉強になりました。どうもありがとうございます。


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