Re: 英語教室

[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/6/15(00:34)]

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[喜] 270. Re: 英語教室

お名前: まりあ
投稿日: 2003/2/27(03:49)

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中沢様 お忙しい中ご丁寧なお返事ありがとうございます。

〉今、必要なのは自習ではなくて、自学なのです。
〉自ら学んで切り開いていくことを教えなければいけないのです。
〉それには本を読むしか方法はないのです。

   ああ、これ本当にいいお言葉ですね。
最近学力低下の問題がいろいろ言われています。中位レベル以下の
学力低下はあやまったゆとり教育のせいであるとしても、東大や
その他トップクラスの私大でも学力が低下していると聞きます。
これって、小学校4,5年から受験塾で夜遅くまで勉強した子ども達が
大学生になった時期から言われ始めたような気がしてなりません。
教えすぎ、教わりすぎが学力低下を引き起こしていると感じています。

〉もう中学生にもなったら、教わる必要などないのです。
〉みんな本に書いてあるのです。読めば分かることを読ませようとしないで、
〉わざわざ黒板に書いて「これを写しておけ」などと指示をする、
〉それで教育をやっていると思い込んでいる間抜けな教師が五万といます。

   最近ちょっと子どもを見くびりすぎているなあ、と思うことが
しばしばあります。先日の新聞で、灘中学で出題された漢字しりとりの
問題が取り上げられていました。そして東大生でも最高20問中15問しか
出来なかった、とかその記事を取材した3人の記者は10問しか出来な
かった、とありました。だから灘中学の問題が難しすぎる、と言わん
ばかりです。私はその記事がとても不快でした。
   アトランダムに選んだ20人の小学6年生が5問しか出来なかった
から、この問題が難しすぎる、というなら納得します。でも大学生や大人が
出来なかったから、中学生に難しすぎる、という判断はドグマです。それは
子どもの能力はあらゆる面で大人に劣っている、ということを前提とした
考え方で、こうした考え方から、大人=教える人、子ども=教えられるべき人
の図式がはびこるのだと思います。
   5歳の子どもと神経衰弱をして勝てる大人は少ないです。
子どもの方が大人よりも高い能力をもつ場面だって幾らもあります。
子ども自身の能力や成長力を認めず、大人がすべて教え込もうとするのは
誤った教育観だと思います。

〉本を読み、文章をまとめる。先生と論議する。このような
〉学びの場をセットしてあげればいいのだと思います。

   ただ、これは誰にでも出来ることではないですね。生徒から
信頼されるに足る教育者にしか出来ません。生徒からセンコーと
見破られるような先生には出来ないことです。

〉これからは「自習」と言う言葉を「自学」と変えられることを提案します。
〉私の所もそんな場を目指して半歩踏み出したというところです。

   先生が教育者であると、子ども達は本当に先生を慕いますよね。
生き甲斐のあることだろうと思います。
   
〉あっ、英語の話でなくすみませんでした。
〉貴重なお時間を。

   いえいえ、多読による英語学習と大いに関係します。
多読では教え込むのではなくて、自分で学んで貰うのですから。
いくらなんでも読むべき本まで自学で選んで貰うのは能率が
悪すぎるので、それは先に進んでいる者が、『この辺からが
いいよ』とか『この順番がいいよ』とかアドバイスするという
ことで、まさに中沢さんのおっしゃる自学と同じ根っこだと
思います。  

〉  もう、これは一種の病気ですね。日本語だとかなり、または思いっきり
〉あいまいに使っているところがおかしいですね。まさか辞書で調べませんし、
〉「こんにちわ」、などと堂々と書いてしまいますからね。
〉「始めまして」か「初めまして」か、
〉「思ったとうり」か「思ったとおり」か
〉「舌づつみを打つ」か「舌つづみを打つ」かなんて言い出したらきりがない、
〉みんな適当に覚えていますよね。

〉英語でこれができないのはテスト結果、内申点などが高校へつながる
〉という制度の弊害ですね。

   とはいっても、スポーツや芸術などに特別秀でたものを持っている
とかの場合はともかく、普通の子どもに、『高校や大学入れなくったって
いいじゃん』とは言い切れませんし...入試に変わって貰いたいと思うのは
他力本願でしょうか?


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273. Re: 英語教室

お名前: 白朋セミナー 中沢 賢治 http://www.h4.dion.ne.jp/~hakuho/
投稿日: 2003/2/28(01:30)

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まりあ さん

〉普通の子どもに、『高校や大学入れなくったっていいじゃん』とは
〉言い切れませんし...入試に変わって貰いたいと思うのは
〉他力本願でしょうか?

こういう意味でしょうか。
 「日本語なんかみんな適当に覚えていますよね」
 「ええ、でも、受験生に対して適当で良いんだとも言えないですよね、
  高校、大学なんて行かなくともなんとかなるさ…とか。
  せめて、日本語で読んでも論旨が分からないような内容の長文を
  英語で読ませるような今の大学入試は変わってほしい」

大学の先生の理屈とすれば、
「大学入試に英語は必要である。大学生としては英語を原書で読めるくらいの
 力量を備えていることが必要とされる」となるのでしょうね。
 
一応理屈はその通りでして、大学受験時において英語を原書で読めるくらいの
力を持っていると理想的ですよね。
それには、今の高校の勉強では無理だと思っています。
漢文を漢文のまま読まずに、書き下し文にしたと同様に
(あれはあれで格調高いものですが)、英語を英語のまま読まずに
全部和訳で理解しているわけですから。

まあ、そこでこの多読が登場してきて、反転する舞台がぐいぐいと
動き始めたわけで、これで良いわけですが。

問題は、大学入学時において原書で読めるくらいの力がつくか
と言うことですね。小6から始めたとして7年間も時間があれば
そのくらいになってあたりまえとも思うのですが、現状ではほとんど不可能。
勉強が楽しくないからですね。

ですから、何かを気づいた者から、できる所を少しづつ変えていけば
いいのだと思います。
小6から透き通るような教室の空気の中で勉強をさせたいと思います。
自分の何たるかをつかめるような勉強を。
さらに中学を出たら、高校へは行かずに私塾へ行く、
私塾でとことん学問に対する姿勢を身につける。
英語ならば200万語以上は読んでおく。
そのあとに大学へ行く。
こんな流れを作ろうと思っています。

ちょっと風呂敷広げすぎの感あり、ご容赦。
また、親子の広場から離るること、はなはだし。申し訳なし。

中沢


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[賛成] 274. Re: 英語教室

お名前: SSS 酒井邦秀
投稿日: 2003/2/28(19:10)

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入試の採点が終わって、少々疲れています。
短くてごめんなさい。

〉さらに中学を出たら、高校へは行かずに私塾へ行く、
〉私塾でとことん学問に対する姿勢を身につける。

ぼくは息子に小学校へ行かないようにと言っていましたが、
自分で導く時間がないと観念して、行かせました。
簡単じゃない。ぷぷさんのご主人のフリー・スクールには
興味があります。

〉英語ならば200万語以上は読んでおく。
〉そのあとに大学へ行く。
〉こんな流れを作ろうと思っています。

「快読100万語!」に中学から大学までの
読書量について書きました。ぜひ参考にしてください。

では


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