Re: 70万語を超えました

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25286. Re: 70万語を超えました

お名前: せきけん
投稿日: 2012/6/24(21:43)

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ものぐさ父さん、皆様、こんばんは。

せきけんです。

私ももっと上手に要約やら紹介ができるといいのですが、つい、本題と関係ないことを勢いで書いてしまうので、読みやすいガイドにならなくて、済みません。

"IRAQ in Fragments"と"Fast Food Nation"についてもちょっと紹介を書きます。

"IRAQ"は、大きく3つのEthnic groupというのでしょうか?に分かれています。この言い方が、既に正確ではなくて、ShiasとSunnisとKurdの3つのグループがありますが、宗教なのか民族なのか、正直言うとよく分かりません。本の最初と最後に、簡単な背景説明がありました。Muslimというのか、Islamというのか、その中のグループとして、大きくShiasとSunnisがあるというのは色々なところで見聞きします。この二つは宗派の違いです。それに対して、Kurdというのは民族であって、主にトルコとイラクに住んでいる国を持たない、世界最大のEthnic groupということです。
Saddam Husseinは、Sunnisのグループに属していて、他の二つの勢力を強引に支配していて、Kurd族を虐殺したという歴史があって、米国がHusseinを打ち倒したことを歓迎していて、基本的には民主化に賛成し、この機に自治権を手に入れようとしています。一方、Shiasは、ペルシャ湾に近い南部の地域を支配しています。Kurd地域にはKirkukの油田があり、Shiasの支配地域にも、Basrah辺りに油田があります。首都のBaghdadは、Sunnisの地域です。ということなので、この3つのグループは、簡単にはまとまりそうもなく、石油を支配する上では、この3グループがまとまっていない方が、いいという事情もあるので、余計にまとまらないようになっているように思えます。更に、同じグループの中でも、この本にも出てきますが、Kurd人がKurd人としてまとまるかというとそうでもなく、貧乏な人と甘い汁を吸っている人の間に反目があります。生活のために、学校に行けない少年が二人ほど登場しますが、学問を身に付けないと、まともな暮らしはできないが、そのための勉強の時間が取れなかったり、ちょっとだけ学校に行かせてもらっても、すぐには、父の名前が書けるようにならずに、やめさせられてしまという、貧困と文盲の悪循環が出てきます。Kurd人を別として、米国に対する反感も非常に強いものがあります。

この本には書いてないのですが、Iraqが3つのグループから成っていて、バラバラだというのは、元も、オスマントルコの後、イラクを独立させた英国が仕掛けた罠だという話があって、国境線が何故、こんなに直線なのかというのもそこに一つの理由があるということです。本当かどうかはよく知りません。それを、HusseinがBaash党という党を作って、強引に一つにまとめていたものを、壊したのだからバラバラになるのは当たり前という気もします。Iraqは、不幸が初期条件としてセットされている国という気がします。

Fast Food Nationは、アメリカ合衆国のことです。日本もそてに近いところがあります。メキシコから国境を越えて来る不法移民が問題になっていますが、彼らを主人公に物語に仕立てていますが、元は、ルポルタージュです。夢を抱いて、米国に侵入したカップルが、食肉工場の過酷な労働現場に、何の保証もなく連れて行かれて働かされます。彼らは、Fast food製造の機械の一部として、使い捨てにされると同時に、一見、真っ白で清潔に保たれている工場の、衛生管理がその処理を安価にするために、ずさんになっていて、問題があるにも関わらず、その実態は闇に葬られるという暗い話です。

このルポを読んでみたいと思ってAmazonを調べたら、"Chew on this"というYang adult向けに易しくrewriteした本があるのを見つけたので、買ってみました。文章は非常に平易ですが、何しろ300pagesもあるので、いつ読んだものかと思っています。

話が脱線しますが、この週末に"kira-kira"を読みました。"Kira-Kira"は、日系2世・3世の家族の話なのですが、両親は、1950年代のGeorgiaで、Hatcheryやchickin関係の仕事をします。非常に真面目で働き詰めで苦労します。移民やMinorityの労働環境として、似たところがあると思いました。簡単な比較はできませんが、Fast food nationの方が、労働条件としては、より悲惨に読めました。それは、不法移民であるということと、技術を持っていない、英語がしゃべれないということによるのかもしれません。

若い方も、世の中の現実を知る上では、こういう本も、読んでおいて損はないと思います。

「愛と幻想のファシズム」ですか。私は読んでいないのですが、興味があって、でも長いので・・・。「半島を出でよ」を読んでいて挫折して以来、村上龍の小説は読んでいないです。どちらかというと、経済の解説本みたないなのを沢山出しているので、そういうのを何冊か読みましたが。あと、覚えているのは、「すべての男は消耗品である」であるというエッセイです。これは面白かったですね。

日本語(翻訳も含めて)の小説でも何でも、挫折するときは挫折しますね。それは、全部積読になっていますが、英語もそれでいいのかと思います。


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25308. Re: 70万語を超えました

お名前: ものぐさ父さん http://monogusa103.jimdo.com/
投稿日: 2012/7/1(09:31)

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"せきけん"さんは[url:kb:25286]で書きました:

〉日本語(翻訳も含めて)の小説でも何でも、挫折するときは挫折しますね。それは、全部積読になっていますが、英語もそれでいいのかと思います。
→ 私もですw
今後ともよろしく。


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