【ネタばれ】Dahl の魅力について

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/5/16(19:32)]

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[バレ] 800. 【ネタばれ】Dahl の魅力について

お名前: バナナ
投稿日: 2005/5/19(23:48)

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バナナです。

最近、Dahlを読み始めました。

以前は、「Danny the champion」以外は、どうも好きになれない本ばかり
だったのですが。
「毒のあるオチ」が僕にはそう面白くもなく、なんだか敬遠して
おりました。

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以下、たぶん【ネタばれ】になると思います。
僕がDahlで読んだ本は、以下の通りで、
これについて、触れることになると思います。
ご注意下さい
=============================
Charlie and Chocolate Factory
Charlie and Great Glass Elevator
Esio Trot
The Magic Finger
The Twits
Danny the Champion of the World
Geroge's Marvellous Medicine
The Umbrella man...より数編
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で、おもしろいなと思いなおしたのが、「チョコレートファクトリー」でした。
実はあの本では「毒のある笑い」というのが、強い印象にあるのですが、
そこに惹かれたのではなく、

・Mr Wonka のとぼけた台詞
  部屋の解説と、質問に答えないための言い訳(耳が聞こえないとか、
  そんなちいさなことは気にする時間はないとか)

そういう、わりとたわいないところで、作者自ら楽しんでいるのが、
ああ、Dahlっていいなと思ったのでした。

さらには、

・ある子供のおとうさんが、井戸(?)に落ちるシーンは、思わず笑って
 しまったのですが、その後で、実に巧く「関係節」で文をつなげて、
 最後のオチまで引っ張っているんだなと気がついて、笑いの取れる
 言い回しって、こういうふうにするんだなーと感心したところとか。

・Blakeの挿絵。

・クジにあたるまでの、おじいさんとのやりとり

・さらには、思いのほか、分かりやすかったこと。
 これは、私の読めるレベルが上がったことが要因なのでしょうが。

そんなこんなで、Dahlって、合わないところもある(毒のある笑い)けど、
結構面白いなと思いなおしたのです。
 
 
その後で、「ガラスのエレベーター」を読んだのですが、
これはちょっとぶっとびました。

基本的には、たった2つのアイディアというか、ネタで、
まあ、これだけのボリュームの本を書いたもんだというのが
正直な感想です。展開もわりかし行き当たりばったりのように見えます。
あの宇宙人(?)もいつの間にか、出てこなくなっちゃうし。

若返る薬と年を取る薬のところは、たったあれだけのアイディアを、
ああでもない、こうでもないと、いろいろイジッて延々と楽しんでいる。

そういう Playfulっていうのでしょうか、そういうとこは、悪くないなと。
 
 
で、「魔法の薬」を読むと、これもやはり、同じ印象を受けました。
「魔法の薬」というアイディアだけで、
それにこれ自体は、だれでも一度は思いつく割と凡庸なアイディアなの
ですが、
・薬の作り方
・いろんな薬のバリエーション
をえんえんえんえん(楽しみながら)書きついで、一冊の本にしている。
もちろん、最後がかなり強烈なオチではあるのですが、
そちらより、そういう「アイディアをイジる」「イジッて楽しむ」ところの
ほうが僕には印象的でした。

そう思って見ると、「EsioTrot」も話の展開としてはそうですよね。
このアイディア、Twitsに出てきたものですよね。どっちが先に書かれた
のだか、知らないのですが、第一感では、「EsioTrot」が後なんでしょうか?
話の完成度がダントツですもんね。 

 
Danny the Champion of the Worldが、Dahlの話の中では一番好きだったの
ですが、「EsioTrot」を読んだ後では、どれか一冊選べといわれたら、
「EsioTrot」を選んでしまうと思います。
 
 
ここ数日は、「傘男」を読んでいます。
短編、面白いですね。それに思ったより、読みやすい。
「KissKiss」とかも読んで見たいなと思っています。

Dahlって、おもしろいですねー。

・もとのアイディアは、そうすごいものではなく、まあだれでも
 一度はおもいつくようなもの。それだけだと、凡庸なアイディアで
 終わってしまうようなもの。
・それを、えんえんえんえんとイジッて、展開して、その過程で
 言葉遊びをしたり、展開のバリエーション広げたり。
・それで一冊本を作ってしまう。
・さらには、それに+αが付け加わって、しんみりしたり、
 ほのぼのしたり。

そういうところが、とても好きになりました。

#投稿した後で、気がついたのだけど、「800」番目だったのですね。
 この投稿。「ウソ800万語」バナナに相応しいな。


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[バレ] 811. Re: 【ネタばれ】Dahl の魅力について

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/21(22:15)

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バナナさん、なるほど!でした!!

ダール論の芽があると思ったぞ!
BoyやGoing Soloも読んでみたら?

〉バナナです。

〉最近、Dahlを読み始めました。

〉#投稿した後で、気がついたのだけど、「800」番目だったのですね。
〉 この投稿。「ウソ800万語」バナナに相応しいな。

ほんとだ!
きのう話題にしたばかりだしね!!
synchronicityだな!!!


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869. Dahl の魅力について

お名前: バナナ
投稿日: 2005/6/1(21:58)

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"酒井@快読100万語!"さんは[url:kb:811]で書きました:
〉バナナさん、なるほど!でした!!

こんにちは、バナナです。

〉ダール論の芽があると思ったぞ!
〉BoyやGoing Soloも読んでみたら?

ラジャーです。
でも、むつかしそう。
しばらくしたら、ぜひ

〉〉バナナです。

〉〉最近、Dahlを読み始めました。

〉〉#投稿した後で、気がついたのだけど、「800」番目だったのですね。
〉〉 この投稿。「ウソ800万語」バナナに相応しいな。

〉ほんとだ!
〉きのう話題にしたばかりだしね!!
〉synchronicityだな!!!

うーん、むつかしいつづりですねー。

ではでは


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[バレ] 834. Re: 【ネタばれ】Dahl の魅力について

お名前: こんちゃお
投稿日: 2005/5/28(00:38)

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バナナさん、こんちくは!

私は、バナナさんと逆です。
毒のある話、はい、略してぇ〜っ、「どくばな〜!」

いえ、最初に読んだのが
「george's marvelous medicine」
だったもので、うわぁ〜、そこまでやるか〜?
っていう印象を受け、
その後、
「the magic finger」
「revolting rhymes」
などを読んだものですから、
Dahlという人は、毒抜きには話を書けない人なんだと
思っていました。

そうしたら、
「danny the champion of the world」
に今月出会い、本当に同じ作家かよ!?
とびっくりした次第です。

だって、この作品は、
「sarah, plain and tall」に通ずる優しさに
あふれているんですもの。音読しました。

私もDahlの作品を、もっともっと読んでみようと思います。


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868. Dahl の魅力について

お名前: バナナ
投稿日: 2005/6/1(06:49)

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"こんちゃお"さんは[url:kb:834]で書きました:
〉バナナさん、こんちくは!

こんちゃおさん、こんにゃくわ。

〉私は、バナナさんと逆です。
〉毒のある話、はい、略してぇ〜っ、「どくばな〜!」

おおー

〉いえ、最初に読んだのが
〉「george's marvelous medicine」
〉だったもので、うわぁ〜、そこまでやるか〜?
〉っていう印象を受け、
〉その後、
〉「the magic finger」
〉「revolting rhymes」
〉などを読んだものですから、
〉Dahlという人は、毒抜きには話を書けない人なんだと
〉思っていました。

なんですよね。僕はその「どく」が、あまり好きでないというか。
「どく」がいやというわけではないのですが、Dahlの
場合はなんだか唐突で。

〉そうしたら、
〉「danny the champion of the world」
〉に今月出会い、本当に同じ作家かよ!?
〉とびっくりした次第です。

あの本私が大好きな本

〉だって、この作品は、
〉「sarah, plain and tall」に通ずる優しさに
〉あふれているんですもの。音読しました。

カセットも出ています。
これがいいのですよ。
ぜひ機会があったら聞いてみてください。

〉私もDahlの作品を、もっともっと読んでみようと思います。

今、UmbrellaManを読んでますが、
やっぱり厚いから。なかなかすすみません。

ではでは


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