Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/5/16(14:52)]

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[♪] 764. Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/5/2(21:39)

------------------------------

ねたばれ・・かもしれないが、まあいいですよね。

ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。
ブラッドベリというのは、SF界のルイ・アームストロングといわれる人で、その心はジ
ャズを聴かない人でもルイ・アームストロングの名前は知っている・・というようなもの
だそうです。「火星年代記」「華氏451度」「10月はたそがれの国」「誰かが
道をやってくる」等々、ひとつ一つが綺羅、星のごとくそびえ立つ、SFファンタジーの巨星・・
と私は思っています。

******* 以下 ネタばれがあるので、ネタをしりたい方のみご覧下さい (管理人) *******
(返信する方も、必ず、この1行を付け加えて下さい)

ブラッドベリはこの掲示板でも時々話題になりますが、華氏451度はこれまで余り語られ
たことが無いんじゃないかな〜?。1953年発行ですから、いまや古典です。華氏451
度というのは摂氏でいうと232度で、これは紙が燃え上がる発火点の温度のこと。
Fahrenheit 451の内容は本を読むことが禁じられた世界の話です。焚書・禁書ワールド。
主人公のMontagという男の職業はfiremanです。この世界におけるfiremanの仕事は密か
に本を読んでいる人間を見つけては、本を焼き尽くしその人間を抹殺することなのです。
世の中から「悪の根元である書物」を抹殺することがその使命。あるきっかけから自分の
仕事に疑問を持ちはじめたMontagは、禁断の書物を読んでしまいます。
犯罪人として追われる立場になったMontagは思いもよらなかった人々に出会うことになります・・・。
華氏451度というのは焚書・禁書ワールドの象徴なんですね。ちなみに有名なこの本です
が、私は翻訳を読んだことが無く、映画も見ていない。今回初挑戦なのです。読み始めて
重苦しく、宙ぶらりんな思いで、正直いやでいやでしょうがなかった。あのブラッドベリ
のノスタルジックな世界が全くないのです。しかし、やめられない。止まらない。

英語SFは一般に難しいとされていますが、このブラッドベリもMOMA親爺にはやはり相
当難しい。この難しさは、英語レベルの難しさもありますが、それ以上にブラッドベリの
世界に違和感なく入っていけるかどうか・・だと思いました。難しくて、重いのですが、
しかしなぜか読むのを止めることが出来ませんでした。190頁-50000語ですが、それで
も読み終わったときはカタルシスを感じました。

この本は現代のITに毒された世界を驚くほど怜悧に予言しているんです。

こんなシーンがあります。夜Montagは隣で寝ている妻になにかいいたいことがあります。
でも直接は言えない。妻はSeashellという一種のイヤホンを耳に付けて横になっています。
なぜか話しかけられないMontagは、起き出して近くのコンビニ(?)から妻のSeashell
あてに電話をしようと考えます。(これって、今の携帯世代そのものじゃん!)

そんでもって先を読まずにはいられない。最後の30頁でようやく開放感。ほっとしました。

今回の発見「楽しくなくてもよい多読」「楽しくなくても、良い多読」・・なんか変?

英語で読むことの醍醐味を捜してみました。まずfiremanという言葉です。
昔から私はこの言葉に違和感がありました。一種トラウマです。なぜか?
受験した高校入試の英語の問題に端を発します。和訳の問題中にfire engineと言う言葉
が出てきまして、これを見た瞬間ダリの「燃えるジラフ」とという絵を思い出しまして(背
中に火がついたキリンが砂漠を走り回るシュールな絵です。)「炎上するエンジン」とか
なんとか無理矢理訳を書いたなあ。試験が終わって辞書を引いたら「消防車」と載ってい
るではないか「何故よ??」
それ以来、firemanも「消防士」というより「こっそり火を付けては
『にたっ』と笑う変質者」を連想します。放火魔のほうがいいんじゃない?

この本を読んではたと膝を打った「そうだろ?そうだよね。」

更に付け加えます(ウンチクか・・?)
Fahrenheit 451の中で自分の仕事に疑問を持ちはじめたMontagが上司から諭される
場面があります。firemanの歴史についてです。「いいかMontag。そもそもアメリカに
おけるfiremanは建国当時のベンジャミン・フランクリンにはじまる。当時は火を消すこ
とがその仕事だったが、今では・・・」というような話です。

確かにその通りのようです。しかしベンジャミン・フランクリンは建国当時のアメリカに
おいて、初めて禁書を実施した人でもあるらしい(これはFahrenheit 451には書いてな
いが、おそらくブラッドベリは知っていたに違いない。最高の皮肉です)

焚書というのはSSS多読の正反対の概念ですよね。本が読めなくなったら辛いです。でも
今、本を読まない人も多いし、本を読まない子供も多くなっているようで、ひょっとした
ら、敢えて「焚書」なんてキャンペーンをやらなくても、実は世の中すでに焚書中だった
りして・・・と恐ろしいことを考えたりもします。ネットや携帯があるからいいもん・・・
という状況ですか・・。一方的に膨大な情報が流れてくる、あるいは自分で敢えて本を探
しに行かなくてもいい・・・かのような状況。次第に自分で考えなくてもいいような世界
になってしまっている。焚書というのは英語でbook burningというんだそうです。本を
焼くということ。かの始皇帝の焚書坑儒を英語でBurning books and killing scholarsとい
うんだそうです。
[url:http://en.wikipedia.org/wiki/Book_burning]

近代の焚書で有名なのはなんといってもナチス。しかし驚くべき事にかの「ハリーポッタ
ー」も焚書の対象になったことがあるんですって。おぞましいことです。

以上本が好きな人がこの掲示板には多いと思いますので、この本の事を知れば読みたくな
る人もまた多いかも・・・と思って書きました。

さてブラッドベリには「たんぽぽのお酒」という本があります、これを読むことが多読を
始めた私の夢の一つでしたが、一歩近づいたかなと思います。(いやいやまだ「たんぽぽ
のお酒」には遠そうだな〜〜)

ではでは。

MOMA親爺


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765. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ無関係)

お名前: 近眼の独眼龍
投稿日: 2005/5/2(22:50)

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こんばんは、MOMA親爺さん

〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。

わっかるなぁ。僕にとっても、ブラッドベリは巨星ですねぇ。
オーウェルと通じるとこがあるように感じるんですが、勘違い?

その中でも華氏451度はねぇ、つらいけど、いいですよね。なんで
知っているのか忘れたけれど、確か映画を見た時には筋を知って
いたもの。

そっかぁ、読もうかな、僕も。
(読めるかな?)

ではでは


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766. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで 【部分反応】

お名前: ガチャピン
投稿日: 2005/5/3(01:09)

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MOMA親爺さま、はじめまして。
時々、ゲリラ的(?)に部分反応→投稿しておりますガチャピンと申します。
どうぞよろしくお願い致します。

〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。
〉ブラッドベリというのは、SF界のルイ・アームストロングといわれる人で、その心はジ
〉ャズを聴かない人でもルイ・アームストロングの名前は知っている・・というようなもの
〉だそうです。「火星年代記」「華氏451度」「10月はたそがれの国」「誰かが
〉道をやってくる」等々、ひとつ一つが綺羅、星のごとくそびえ立つ、SFファンタジーの巨星・・
〉と私は思っています。

「火星年代記」「10月はたそがれの国」「誰かが道をやってくる」
いや、懐かしい。
幼少の砌にハヤカワ文庫で読みまくりました。
好きな作家の一人です。
(原書で読むには、まだ87万光年位ありそうですが。。。)

〉英語で読むことの醍醐味を捜してみました。まずfiremanという言葉です。
〉昔から私はこの言葉に違和感がありました。一種トラウマです。なぜか?
〉受験した高校入試の英語の問題に端を発します。和訳の問題中にfire engineと言う言葉
〉が出てきまして、これを見た瞬間ダリの「燃えるジラフ」とという絵を思い出しまして(背
〉中に火がついたキリンが砂漠を走り回るシュールな絵です。)「炎上するエンジン」とか
〉なんとか無理矢理訳を書いたなあ。試験が終わって辞書を引いたら「消防車」と載ってい
〉るではないか「何故よ??」
〉それ以来、firemanも「消防士」というより「こっそり火を付けては
〉『にたっ』と笑う変質者」を連想します。放火魔のほうがいいんじゃない?

〉この本を読んではたと膝を打った「そうだろ?そうだよね。」

本日はこの部分に烈しく(?)反応しております。
実はお恥ずかしながら「Fire Engine」を知らず、ご投稿を読んで「ふ〜ん、そうなのか。一つ賢くなった。」と喜んでいたら、早速、今日読んだDahlの「James and the...」に出てきて、咄嗟に「何なに? 車が燃えた?!」と連想してしまった鶏頭の私(三歩歩くと全てを忘れる)。。。
ならば「放水に使うのは"Fire Hose"か! そんな物騒な訳無い!!」と思ったら、しっかり「Fire Hose」 でした。

英語、おそるべし。。。

〉ではでは。

ではでは。

ガチャピン


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767. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

お名前: sumisumi http://bookshelf.hacca.jp/
投稿日: 2005/5/3(07:26)

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MOMA親爺さん、こんにちは。
sumisumiです。

ご紹介ありがとうございました。
ブラッドベリは若いころ短編集が好きだったので、
ぜひ読みたい作家の一人です。
本も2冊ほど購入はしてあるのです〜

とりわけとても有名な本だけれど、あらすじすら知りませんでした。

そういうお話だったのですね。
これは「買い」ですね。

確かに、読書の悦楽はかならずしも「楽しいっ!」っていう
明るい気持ちだけとは限らないですよね。
むしろそういうものは少ないかも知れません。

えーっと、焚書で思い出しましたが、以前に黒人奴隷についての話を読んだときに、
支配するポイントとして、字を教えないこと、というのがありました。
奴隷に字を教えた奥さんが叱られるんです。
怖いなと思いました。
家畜同然に扱うのは本人たちにそのように錯覚させるためで、
教育や情報があればいろいろなことができる
力のある人間だと百も承知でやっていたということですものね。

しかも、これ、書いてあったのは確か、本の名前を(表紙も)思い出せないのですが、
多読で読んだ薄い児童書だと思うのです。
案外こういう事実は日本の教材では扱われにくい気がします。
知らないだけかもしれませんが。

これからも充実した読書を!


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768. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

お名前: みかん
投稿日: 2005/5/3(09:03)

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ブラッドベリ、なつかしいです。
華氏451度も読んだはずなんだけどすっかり忘れてます。

英語で読むとどんな感じなんでしょう?
好きな作家なので翻訳で何度も読んでるから
自分の中でブラッドベリの世界のイメージが出来あがってます。
英語ではまた違うのかも。

MOMA親爺さん、
ブラッドベリを思い出させてくれてありがとうございます!


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769. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

お名前: プリン
投稿日: 2005/5/3(09:43)

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MOMA親爺さん、こんにちは。
はじめましてだったでしょうか。
プリンといいます。

ブラッドベリ、だーい好きなんです!
で、先日、「たんぽぽのお酒」“Dandelion Wine”を読んだところなので、
思わず、反応して出てまいりました。
ずっと手元で温めていたんですが、手にとって眺めていたら、
ものすごく読みたくなっちゃって!

〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。

そのお気持ち、すっごくよくわかります。

〉ブラッドベリというのは、SF界のルイ・アームストロングといわれる人で、その心はジ
〉ャズを聴かない人でもルイ・アームストロングの名前は知っている・・というようなもの
〉だそうです。「火星年代記」「華氏451度」「10月はたそがれの国」「誰かが
〉道をやってくる」等々、ひとつ一つが綺羅、星のごとくそびえ立つ、SFファンタジーの巨星・・
〉と私は思っています。

ブラッドベリは大学生の頃にひたすら読みました。
もう、20年以上も前のことになりますが。
「火星年代記」も「10月はたそがれの国」も・・・、
「刺青の男」なんていうのもありましたよね。ほとんどのものは読んだと思うのですが、「華氏451度」はどんな話だったったか覚えてないです。
もしかしたら読んでないかなぁ〜。

〉******* 以下 ネタばれがあるので、ネタをしりたい方のみご覧下さい (管理人) *******
〉(返信する方も、必ず、この1行を付け加えて下さい)

〉ブラッドベリはこの掲示板でも時々話題になりますが、華氏451度はこれまで余り語られ
〉たことが無いんじゃないかな〜?。1953年発行ですから、いまや古典です。

読んでないですが、なんだか「たんぽぽのお酒」よりうんと難しそうだな感じが私の中であります。

〉華氏451度というのは焚書・禁書ワールドの象徴なんですね。ちなみに有名なこの本です
〉が、私は翻訳を読んだことが無く、映画も見ていない。今回初挑戦なのです。読み始めて
〉重苦しく、宙ぶらりんな思いで、正直いやでいやでしょうがなかった。あのブラッドベリ
〉のノスタルジックな世界が全くないのです。しかし、やめられない。止まらない。

そうなんですね。ブラッドベリはそのノスタルジックな感じが好きなのですが・・・。でも、やめられないんですねぇ(興味深々・・・)。

〉英語SFは一般に難しいとされていますが、このブラッドベリもMOMA親爺にはやはり相
〉当難しい。この難しさは、英語レベルの難しさもありますが、それ以上にブラッドベリの
〉世界に違和感なく入っていけるかどうか・・だと思いました。難しくて、重いのですが、
〉しかしなぜか読むのを止めることが出来ませんでした。190頁-50000語ですが、それで
〉も読み終わったときはカタルシスを感じました。

難しくて、重いのですか・・・。
「たんぽぽのお酒」も情景描写や心理描写の部分が、比喩的であったり、
修飾が多くて1文が長く、時々、話を見失ったり。
あと、馴染みのないものが出てくると、一体どんなものなのか、なかなか想像できなかったり。
いったん、イメージが頭の中でできあがると読みやすくなるんですけどね。

〉以上本が好きな人がこの掲示板には多いと思いますので、この本の事を知れば読みたくな
〉る人もまた多いかも・・・と思って書きました。

読みたくなりました!
「たんぽぽのお酒」を読んでから、「10月はたそがれの国」と「火星年代記」を購入しましたが、また、Amazonに飛んでしまいそう・・・。
と、いっても、まだまだ私にはブラッドベリはしんどいので、続けて読む気にはなりませんが・・・。

〉さてブラッドベリには「たんぽぽのお酒」という本があります、これを読むことが多読を
〉始めた私の夢の一つでしたが、一歩近づいたかなと思います。(いやいやまだ「たんぽぽ
〉のお酒」には遠そうだな〜〜)

いえ、いえ、私には「華氏451度」のほうが難しいというイメージがありますから、
それを読んだMOMA親爺さんですもの、
「たんぽぽのお酒」は全然遠くないですよー!
ブラッドベリは、筋を追って、ダーッと読むという感じじゃなくて、文章をかみしめながら、感じながら読むという感じがします。
そんなに読むのが速くはない私ですが、「たんぽぽのお酒」を読んだときはさらにひまがかかってしまいました。
正直、多少読むのが辛い部分もあったのですが、その辛さ以上に、魅力的でした。
「まだまだ」と言わず、ぜひ、近いうちに!
でも、楽しみは後にとっておくというのもいいかも・・・。

では、すてきな感想文、ありがとうございました!


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770. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文

お名前: 職人
投稿日: 2005/5/3(10:34)

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MOMA親爺さんへ

職人です。

〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。
〉ブラッドベリというのは、SF界のルイ・アームストロングといわれる人で、その心はジ
〉ャズを聴かない人でもルイ・アームストロングの名前は知っている・・というようなもの
〉だそうです。「火星年代記」「華氏451度」「10月はたそがれの国」「誰かが
〉道をやってくる」等々、ひとつ一つが綺羅、星のごとくそびえ立つ、SFファンタジーの巨星・・
〉と私は思っています。

私にとって満へぇ〜のお話ですが、いつか!と思っていた作家の本が読めた興奮が伝わってきます。
実は私はこのブラッドベリという作家を多読に出会うまで知りませんでした。
それもオフに出たとき知り合った方が好きな作家と上げてくださったのですが、どうしてもその場で覚えられませんでした。
その方にお会いするたびに聞いた記憶のある、そういう意味でなじみの作家です。

私は人に興味を持つとその人が興味を持っていることにも興味を持つので(って当たり前ですかね)、図書館へ行って邦訳を数冊借りて読みました。
そしてこの「華氏451度」がテレビの深夜放送であったのを録画し見ました。
最初は難解な映画だなーと。本も日本語すら難しく途中で読むのをやめてしまったくらいだし、これは私には到底合わない人だろーと思ったのでした。
しかし見ているうちに不思議な美しさに魅せられてしっかりと見ていました。
こう書いていると、あの日曜日の時間がまるで今のように感じられるほど鮮明に思い出されてきました。
直接のお返事ではないのだけれど、これが私のブラッドベリ体験なのです。

好きな本や目標本を手元において置いてたまにのぞくと言うのはかなり大事な行為なんですね。
愛のパワーって計り知れないんですね。
MOMA親爺さんのこの書き込みを読んで、そんなことを強く強く感じました。
なんか本が買いたくなってきました。(笑)
(私のことをよく知っている人は、多分この一文でひっくり返っていると思う。)

〉さてブラッドベリには「たんぽぽのお酒」という本があります、これを読むことが多読を
〉始めた私の夢の一つでしたが、一歩近づいたかなと思います。(いやいやまだ「たんぽぽ
〉のお酒」には遠そうだな〜〜)

歩いているうちに向こうからもお誘いがあるはずです。
楽しみですね。
それではお互いにHappry Reading !!!


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[バレ] 773. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで:MOMA親爺久しぶりの禁断読書感想文

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/3(23:43)

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職人さん、こんばんは!

〉職人です。

〉私は人に興味を持つとその人が興味を持っていることにも興味を持つので(って当たり前ですかね)、図書館へ行って邦訳を数冊借りて読みました。
〉そしてこの「華氏451度」がテレビの深夜放送であったのを録画し見ました。
〉最初は難解な映画だなーと。本も日本語すら難しく途中で読むのをやめてしまったくらいだし、これは私には到底合わない人だろーと思ったのでした。
〉しかし見ているうちに不思議な美しさに魅せられてしっかりと見ていました。
〉こう書いていると、あの日曜日の時間がまるで今のように感じられるほど鮮明に思い出されてきました。
〉直接のお返事ではないのだけれど、これが私のブラッドベリ体験なのです。

あの映画、変わった映画でした。
映画なのに、本を愛する映画監督の気持ちが痛いほど伝わってきましたね。
最後の方で、森の中でみんなが・・・しながら歩いている姿が
いちばん印象に残っています。

職人さんの「愛のパワー」発言で思い出したのでした。

追伸 ウッディ・アレンの「ボギー、俺も男だ!」っていう
変な題名の映画は「カサブランカ」への愛でしたよね。
内容よりも作った人の愛の方が強く印象に残る映画や本がありますね。


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[バレ] 771. Re: MOMA親爺まとめてお返事(ネタバレ?あるかも:注意)

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/5/3(12:48)

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☆近眼の独眼龍さん、こんにちは!

>わっかるなぁ。僕にとっても、ブラッドベリは巨星ですねぇ。
>オーウェルと通じるとこがあるように感じるんですが、勘違い?

  ブラッドベリは子供のころ読んでいたというのが、僕にはとても大きいような
  気がします。SFといえばACクラーク、ハインライン、ベスター等々目立つ人が
  一杯いて、ブラッドベリはちょっとはずれた感じだったんですね。でもいまや、
  一番印象に残っているんです。なんでだろう?

  華氏451だとオーウェルと重なりますよね。他の作品はちょっと違うような
  気もしますが

>そっかぁ、読もうかな、僕も。
 
  ぜひ、お読み下さい(責任は持てないナア)ブラッドベリはどうしても一文に拘りた
  くなるけど、この本に限っては、拘らなくて、読み飛ばしてもいいって感じ。そこは
  多読風には売りかもしれません。「誰かが道をやってくる」なんかだと、どうしても
  一つ一つの文章を味わいたくなりそうで(まだ読んでませんが)、そういう意味で、
  まだ読めない、読むのがもったいない、読むのが怖い、ような気がします。


☆ガチャピンさん、こんにちは!

>幼少の砌にハヤカワ文庫で読みまくりました。
>好きな作家の一人です。

 そんな人が多いようで、わたしゃ、うれしい・・です。

>(原書で読むには、まだ87万光年位ありそうですが。。。)

  ワープ!ワープ!ですぞ。だけど「誰かが道をやってくる」なんかは、私もまだ
  こわい感じがします。いいたくないけど、「子供の頃読んで以来、何十年もよんだ
  ことがないわけで、同じ気分や高揚感を感じることなど、今の自分にはもうないので
  はないかという、そんな畏れをフト思うからですが」
  ただ、英語でよむなら、ちと感覚が違うこともあるかも。勇気を出していってみま
  すか・・!


☆sumisumiさん、こんにちは!

   うれしいなあ!sumisumiさん。掲示板もずいぶんお見限りだったんじゃない
   ですか?お元気そうで何よりです。掟破りの投稿で、常連さんを引きずり出した
   のでしょうか?

>そういうお話だったのですね。
>これは「買い」ですね。

   そういうお話だったんですが、いくらネタバレといっても、物語の大事な流れは私
   語っていません。最後の方は「教育や情報があればいろいろなことができる力のあ
   る人間だと百も承知でやっていたということですものね。」というsumisumiさん
   のお書きになったことが物語になっていきます。さて、どのようなプロットか?

   お読み下さい(笑い)

>支配するポイントとして、字を教えないこと、というのがありました。

  これは僕は実はサッカーの「Holes」でも強く感じたことなんです。
  字を読めない副主人公にスタンリーが字を教えることと、大人の対応そして、
  その派生・・・。

また、掟破りをやって、皆さんを騒乱に巻き込もうかな・・sumisumiさんもよろしく!


☆みかんさん、こんにちは!

>英語で読むとどんな感じなんでしょう?
  「たんぽぽのお酒」だと、初めの方は、これは日本語と変わりません。いきなり
  あの世界に入り込めます。ただし、ひどく疲れる。テンションが10倍は違います。
  私の場合。英語が難しいのと、普段なら読み飛ばしている単語群がやはり、
  見逃せなくて。この感覚分かります?

  オフ会でまた語りましょう!


☆プリンさん、こんにちは!

>>ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。
>そのお気持ち、すっごくよくわかります。

  あっりがっとーございます。そうなんですよ、うれしいですよ。

難しくて、重いのですか・・・。
>「たんぽぽのお酒」も情景描写や心理描写の部分が、比喩的であったり、
>修飾が多くて1文が長く、時々、話を見失ったり。
>あと、馴染みのないものが出てくると、一体どんなものなのか、なかなか想像できなか>ったり。
>いったん、イメージが頭の中でできあがると読みやすくなるんですけどね。

  正直、何回も読もうとしているんですが、なかなかそこまでいかないんです。

>いったん、イメージが頭の中でできあがると読みやすくなるんですけどね。

  これ、ヒントだなあ!そこまで長く読んでいないので、勇気を出してそこまで
  いってみようかな!!

 「華氏451度」は、読み飛ばしができます。読み飛ばしで勢いで読んでいく
 本のようです。ブラッドベリの本の中ではむしろ異質なのかも!だから読めたのかも
 しれないと思います。

 いずれにしても、PBに目覚めてしまいました。停滞から回復中のMOMA親爺ですが
 これからもよろしくお願いします。


☆職人さん、こんにちは!

>その方にお会いするたびに聞いた記憶のある、そういう意味でなじみの作家です。

  それこそ、SSS多読の醍醐味ではないですか。一人一人の世界は小さいから。
  「世界の中心で愛を叫んだ」気になっている私も、一応謙虚に「自分とは全く
  違う人たちがいて、一聴に値することを語ってくれる人もいる」と思ってはいますし。
  同時に「自分が固まってしまうと『一聴に値する』筈のことが、いつか聞こえてこな
  くなる」という畏れ、恐怖感をやはり自覚しています。

  「ビンビンの感性」というのは若い頃は当たり前の属性だけど、これメンテしないと
  どんどん失われていく(実感としてです)。古いものではなくて、今の新しいことに
  「はっと」させられない自分は、やはり悲しいものがありますが、歳をとるとそんな
  ものを「けっ!昔はそんなものじゃなかったよ。なんでそんなのに興奮するの?」と
  かいってしまいがちで、最近ますますその傾向が暴走している40台のMOMA親爺で
  すが、「最近なんか、おもろいことしりませ〜〜ん?」切に願う。

  


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[バレ] 772. Re:MOMA親爺の禁断読書感想文(ネタバレ有り:注意)

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/3(23:34)

------------------------------

MOMA親爺さん、こんばんは!
ブラッドベリ・ファンのみなさん、こんばんは!

ブラッドベリ、うれしーなー!

ぼくがはじめて買ったペーパーバックが
「10月はたそがれの国」なんですよ!
大学に入ったばかりかな? もちろん読めなかった!
でも、表紙はいまでも覚えています。いかにもこの本に
ふさわしい絵だった。高校のころからの親友三人組の一人に
上げました。まだ持っていると思う。

でも、ブラッドベリはほんとにむずかしいと思う。
みなさん、読めてよかったね! うれしいね!!


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774. Re: それで、今オリエント急行なんぞを・・

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/5/4(00:20)

------------------------------

酒井先生、おひさしぶりです、こんばんは!

〉ブラッドベリ、うれしーなー!
〉ぼくがはじめて買ったペーパーバックが
〉「10月はたそがれの国」なんですよ!

  えっ!ええっ!そうだったんですか。奇遇というか、
  ちょっと驚き、うれしいな。え〜、うれしいですとも!

  ブラッドベリを酒井先生がお好きだとしり、私はうれしいなあー。

〉大学に入ったばかりかな? もちろん読めなかった!
〉でも、表紙はいまでも覚えています。いかにもこの本に
〉ふさわしい絵だった。高校のころからの親友三人組の一人に
〉上げました。まだ持っていると思う。

  表紙といえば、あの奇妙な田舎風の建物・・う〜ん風見鶏
  でもついていそうな、ちょっと傾き加減のあの絵のことかな。
  (私の持っているのは、創元文庫の日本語版ですが・・・
   かの宇野利泰さんの希に見る美しい翻訳でしたが)
  
  「10月はたそがれの国」といえば「こびと」
  「みずうみ」「骨」そして「大鎌」なんかを思い出します。

   特に「大鎌」なんかは怖かったなあ。

〉でも、ブラッドベリはほんとにむずかしいと思う。

  先生ブラッドベリはやはり難しいんですよね?そうでないと、この先
  いろんな本を読んでいくのがつらいですわ。これくらいが、上限であっ
  て欲しいです。私には「詩」を「散文」で読んでいるような気がしますもの。

〉みなさん、読めてよかったね! うれしいね!!

  それで、私は今ポアロを読んでいます「Orient Express」。
  本棚には一杯買い置きのPBがあるんです。先の Fahrenheit 451こそ
  先週金曜日に本屋で衝動買いしましたが、この「Orient Express」は
  1975年以来寝かせてありましたが、ようやく呼ばれたようです。

  50pくらい読みましたが、何故か読めそうです。本が呼ばれる・・
  ようやくそんなphaseになったのかもしれません。錯覚かもしれません。

  今英語多読は楽しいですよーーー!!

  ではでは、またいつかどこかでお会いしましょう。


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[♪] 775. Re: それで、今オリエント急行なんぞを・・

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/4(00:45)

------------------------------

MOMA親爺さん、もいちどこんばんは!

〉  表紙といえば、あの奇妙な田舎風の建物・・う〜ん風見鶏
〉  でもついていそうな、ちょっと傾き加減のあの絵のことかな。
〉  (私の持っているのは、創元文庫の日本語版ですが・・・
〉   かの宇野利泰さんの希に見る美しい翻訳でしたが)

あれ、そうです! その絵!!
色がね、また、ちょっと奇妙な紫色やなんかじゃなかったかな?

〉  「10月はたそがれの国」といえば「こびと」
〉  「みずうみ」「骨」そして「大鎌」なんかを思い出します。

〉   特に「大鎌」なんかは怖かったなあ。

ぼくは英語では最初の「こびと」しか読めなかった・・・
それも必死でやっとだった。

〉〉でも、ブラッドベリはほんとにむずかしいと思う。

〉  先生ブラッドベリはやはり難しいんですよね?そうでないと、この先
〉  いろんな本を読んでいくのがつらいですわ。これくらいが、上限であっ
〉  て欲しいです。私には「詩」を「散文」で読んでいるような気がしますもの。

〉〉みなさん、読めてよかったね! うれしいね!!

〉  それで、私は今ポアロを読んでいます「Orient Express」。
〉  本棚には一杯買い置きのPBがあるんです。先の Fahrenheit 451こそ
〉  先週金曜日に本屋で衝動買いしましたが、この「Orient Express」は
〉  1975年以来寝かせてありましたが、ようやく呼ばれたようです。

〉  50pくらい読みましたが、何故か読めそうです。本が呼ばれる・・
〉  ようやくそんなphaseになったのかもしれません。錯覚かもしれません。

アガサ・クリスティーもねえ、けっこうむずかしいと思うなあ・・・

〉  今英語多読は楽しいですよーーー!!

うん、ほかにもたーくさんおもしろい読み物がありますからねえ
ぼくはMichio Kakuという日系アメリカ人の書いた
Parallel Worldsというのを読み終わったところ。
かなりおもしろかった。やくしてみたいぞーー!

〉  ではでは、またいつかどこかでお会いしましょう。

はい、できれば大分で!


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779. Re: 先生是非訳して!

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/5/4(11:26)

------------------------------

酒井先生

〉〉  表紙といえば、あの奇妙な田舎風の建物・・う〜ん風見鶏
〉〉  でもついていそうな、ちょっと傾き加減のあの絵のことかな。
〉〉  (私の持っているのは、創元文庫の日本語版ですが・・・
〉〉   かの宇野利泰さんの希に見る美しい翻訳でしたが)

〉あれ、そうです! その絵!!
〉色がね、また、ちょっと奇妙な紫色やなんかじゃなかったかな?

 そうです。不気味な色。crimsonっぽい。

〉ぼくは英語では最初の「こびと」しか読めなかった・・・
〉それも必死でやっとだった。

  おお〜「若き酒井せんせの悩み」
〉うん、ほかにもたーくさんおもしろい読み物がありますからねえ
〉ぼくはMichio Kakuという日系アメリカ人の書いた
〉Parallel Worldsというのを読み終わったところ。
〉かなりおもしろかった。やくしてみたいぞーー!

  好奇心で覗いてみました。物理系ですね。難しそう。
  MOMA親爺はこの分野、好きですけど。
  訳してください、是非。日本語で読もう!
  もしsuperstringって出てきたら、「超弦」でお願いします。
  「超ひも」は嫌いです。

  ではでは。
  


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789. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで

お名前: Julie
投稿日: 2005/5/9(22:22)

------------------------------

MOMA親爺さん、みなさん、こんばんは。Julieです。
遅いレスになりましたが、ブラッドベリときいては
反応せずにいられません。

〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。

おめでとうございます! すごいなあ。
Fahrenheit 451 早速買いましたよ(笑)。

ここからは、私の思い出話です(笑)。

MOMA親爺さんの感慨に刺激されて、
実家に行った折、探してみたら、
初めて買ったペーパーバックがみつかりました!

前にどこかに書いたかもしれませんが、
東京・神田の古書街に行ったとき、はじめてペーパーバックなるものを見て
なにか一冊ほしくなり、選んだのがブラッドベリだったのです。
The Machineries of Joy というタイトルで、
イギリス版の短編アンソロジーらしい。
(未訳本のつもりで買ったのに、ちがっていた?笑)
生意気盛りの高2の夏、1日3行くらいずつ(笑)
ひと夏かかって短編を1つ読みました。
西日の入る部屋の壁に、よりかかって読んだ景色を思い出します。
そのあともチビチビと最後まで読んだ記憶があるのですが、
辞書を引きまくって読んだわりに本がとてもきれいなのです。
記憶違いで、この本じゃなかったのかなあと思ったら、
中から、細かい字でびっちり単語の意味を書いたメモが出てきました。
宝物のように大切にして読んでいたんですねえ。
flag や wheel もわからずに辞書引いて読んでいたようです。
愛ですねえ。
あの頃、SSSがあったらなあ。

この本のぞいてみましたが、まだちょっとしんどいです。
長く熟成させていた虫食いの黄色い本を読むのは、
うれしいような、怖いような気がします。
あの頃の自分に会うのも、なんだか怖い(笑)。

そのうち「華氏451度」を読んで、
それからまた、この本を読みたいと思います。

読みたい本を読みたいのだ、という気持ちを
思い出させてくれて、ありがとうございました。
そして想い出話をきいてくれて、ありがとう。

これからも、Happy Reading!!


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790. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/5/10(01:38)

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Julieさん、こんばんは!

〉MOMA親爺さん、みなさん、こんばんは。Julieです。
〉遅いレスになりましたが、ブラッドベリときいては
〉反応せずにいられません。

 Julieさんまでブラッドベリファンだったとは!多いんですね
 なんかうれしいぞ、私。

〉〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。

〉おめでとうございます! すごいなあ。
〉Fahrenheit 451 早速買いましたよ(笑)。

 買いましたか!この本結構有名だから、ネタばれといっても
 ある程度は許してね。サビは書いてないつもりですから。
 
 100万語通過してから、実は語数が伸びてなかったんですが
 思い切って大麒麟をやって良かったと思っています。

 きっかけはオフ会でしょう。この3週間で2つのオフ会に出ました
(久しぶりです)。最初のオフ会前に書棚を見ると、なぜか
 ニコラス・スパークスの「message in a bottle」が私を呼んでいる。
 (ような気がしたのね)この本は、昨年暮れのタドキスト大会の時
 抽選で当たった本だったのね。目の前にクラブ・ニコラスのママが
 いたりして、その気になったんだけど、連休前までツン読。

 なにげに読み始めたら、止められなくなって、最後は涙ものでした。
 物語の力って奴で、SSS多読開始以来初のPBを読んじゃった。

 以前PBを読んだことはあるんですが、この「message in a bottle」
 を読んだ感じはそれまでとは全然違うんです。「これからも、こんな
 分厚い本がよめるはずよね」とちょっとした自信になりました。
 
 SSS流のやり方をやってきて良かったとホントに実感したんです。

 Fahrenheit 451 はこれはジュンク堂での衝動買い。これを選んだのは
 もちろんブラッドべリだからですが、本の内容(余りに有名だから)を
 少し知っていたので、同じブラッドベリでも易しいかなと無謀な判断を
 したからなのです。雰囲気・詩情というより物語が主体?それなら
 無理すれば突っ走れるかもと思ったんですが、いや難しかったです(苦笑)
 でも、読めちゃうのね。もちろん「訳せといわれても絶対無理。でも
 大筋わかる。楽しいかどうかは別として、面白かったのは事実です」

 物語が勝っていたから、引っ張ってくれたんです。あとは「愛」ですね。

〉ここからは、私の思い出話です(笑)。

〉MOMA親爺さんの感慨に刺激されて、
〉実家に行った折、探してみたら、
〉初めて買ったペーパーバックがみつかりました!

 これいいな。この話はとってもいいな。ブラッドベリが聞いたら
 これで「詩情あふれる物語」を一編つづってくれるとおもーな。

〉前にどこかに書いたかもしれませんが、
〉東京・神田の古書街に行ったとき、はじめてペーパーバックなるものを見て
〉なにか一冊ほしくなり、選んだのがブラッドベリだったのです。
〉The Machineries of Joy というタイトルで、
〉イギリス版の短編アンソロジーらしい。

 そんなのがあるんですね。

〉(未訳本のつもりで買ったのに、ちがっていた?笑)
〉生意気盛りの高2の夏、1日3行くらいずつ(笑)
〉ひと夏かかって短編を1つ読みました。
〉西日の入る部屋の壁に、よりかかって読んだ景色を思い出します。

  光景が浮かぶな〜〜。

〉そのあともチビチビと最後まで読んだ記憶があるのですが、
〉辞書を引きまくって読んだわりに本がとてもきれいなのです。
〉記憶違いで、この本じゃなかったのかなあと思ったら、
〉中から、細かい字でびっちり単語の意味を書いたメモが出てきました。
〉宝物のように大切にして読んでいたんですねえ。
〉flag や wheel もわからずに辞書引いて読んでいたようです。
〉愛ですねえ。
〉あの頃、SSSがあったらなあ。

  どんな短編だったんだろう。Julieさんを虜にしたのは。私もね、
  短編で「灯台」と「霧笛」がでてくるやつ、必死で読んだことがあります。
  余りにも昔のことで題名忘れちゃった。でもいい思い出です。

〉この本のぞいてみましたが、まだちょっとしんどいです。
〉長く熟成させていた虫食いの黄色い本を読むのは、
〉うれしいような、怖いような気がします。
〉あの頃の自分に会うのも、なんだか怖い(笑)。

  それなんですよ!Julieさん。でも変わってないと思います。
  こないだ日本語で短編を数編読み返したけど、悪くなかった。

〉そのうち「華氏451度」を読んで、
〉それからまた、この本を読みたいと思います。

〉読みたい本を読みたいのだ、という気持ちを
〉思い出させてくれて、ありがとうございました。
〉そして想い出話をきいてくれて、ありがとう。

  そうですね。読みたい本があるといいモチベーションになります。
  あのね。アジモフに「Night Fall」という一編があります。
  短編と長編があるんだけど、これも私の目標です。

  これは絶対ネタバレできない話(のようです、翻訳も読んでないながら
  そんな気がします)私がこれに引かれるのはこの一編がある有名な
  詩人の詩にインスピレーションを得てアジモフが書いたという事実と
  実はその詩を私は知っていて、これがすごいの。でも書かない。書けない。

  縁があったら、どーぞ。
  
  Julieさん素敵なお話をどうもありがとう。これからもHappy Reading!!


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791. Re: Fahrenheit 451(華氏451度)を読んで

お名前: Julie
投稿日: 2005/5/10(18:43)

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MOMA親爺さん、こんばんは。

〉〉〉ついにブラッドベリを読んだ!読めた!感慨ひとしおです。

〉〉おめでとうございます! すごいなあ。
〉〉Fahrenheit 451 早速買いましたよ(笑)。

〉 買いましたか!この本結構有名だから、ネタばれといっても
〉 ある程度は許してね。サビは書いてないつもりですから。

はい(笑)。

〉 100万語通過してから、実は語数が伸びてなかったんですが
〉 思い切って大麒麟をやって良かったと思っています。

〉 きっかけはオフ会でしょう。この3週間で2つのオフ会に出ました

オフ会に出ると読みたい気持ちがわきますよねー。

〉(久しぶりです)。最初のオフ会前に書棚を見ると、なぜか
〉 ニコラス・スパークスの「message in a bottle」が私を呼んでいる。
〉 (ような気がしたのね)この本は、昨年暮れのタドキスト大会の時
〉 抽選で当たった本だったのね。目の前にクラブ・ニコラスのママが
〉 いたりして、その気になったんだけど、連休前までツン読。

〉 なにげに読み始めたら、止められなくなって、最後は涙ものでした。
〉 物語の力って奴で、SSS多読開始以来初のPBを読んじゃった。

多読開始後初PBおめでとうございます!
なにげにっていうのがいいですねー。

〉 以前PBを読んだことはあるんですが、この「message in a bottle」
〉 を読んだ感じはそれまでとは全然違うんです。「これからも、こんな
〉 分厚い本がよめるはずよね」とちょっとした自信になりました。
〉 
〉 SSS流のやり方をやってきて良かったとホントに実感したんです。

うん、うん。

〉 Fahrenheit 451 はこれはジュンク堂での衝動買い。これを選んだのは
〉 もちろんブラッドべリだからですが、本の内容(余りに有名だから)を
〉 少し知っていたので、同じブラッドベリでも易しいかなと無謀な判断を
〉 したからなのです。雰囲気・詩情というより物語が主体?それなら
〉 無理すれば突っ走れるかもと思ったんですが、いや難しかったです(苦笑)

たしかに、ブラッドベリの場合、じっくり読む短編よりも
長編のほうが読みやすいかも、ですね(笑)。

〉 でも、読めちゃうのね。もちろん「訳せといわれても絶対無理。でも
〉 大筋わかる。楽しいかどうかは別として、面白かったのは事実です」

〉 物語が勝っていたから、引っ張ってくれたんです。あとは「愛」ですね。

物語が勝っていた、というの、わかるなあ。
翻訳で読んでいても、途中しんどかったような記憶があります。
(内容が、ということです)
愛ですねえ。

〉〉ここからは、私の思い出話です(笑)。

〉〉MOMA親爺さんの感慨に刺激されて、
〉〉実家に行った折、探してみたら、
〉〉初めて買ったペーパーバックがみつかりました!

〉 これいいな。この話はとってもいいな。ブラッドベリが聞いたら
〉 これで「詩情あふれる物語」を一編つづってくれるとおもーな。

うれしいなあ。
以下、ちょっきんしますね(笑)。

〉  どんな短編だったんだろう。Julieさんを虜にしたのは。私もね、
〉  短編で「灯台」と「霧笛」がでてくるやつ、必死で読んだことがあります。
〉  余りにも昔のことで題名忘れちゃった。でもいい思い出です。

ああ、「霧笛」! 好きだったなあ。せつなかった。
「みずうみ」とか、「小人」、「いちご色の窓」も好きでした。

〉〉この本のぞいてみましたが、まだちょっとしんどいです。
〉〉長く熟成させていた虫食いの黄色い本を読むのは、
〉〉うれしいような、怖いような気がします。
〉〉あの頃の自分に会うのも、なんだか怖い(笑)。

〉  それなんですよ!Julieさん。でも変わってないと思います。
〉  こないだ日本語で短編を数編読み返したけど、悪くなかった。

この言葉に後押しされて、またのぞいてみました。
この間は最初の3ページ読んだら、まったく覚えてなかったので、
読むのが怖くなったんだけど、
私が初めて読んだ短編は、2番目ののやつでした。
(最初のはむずかしくて飛ばしたらしい・笑)
ああ、こんなのだった、懐かしいなーと思って読んだのですが、
ひと夏かけて読んだのが、今は、つるりと読んじゃった!!
(ま、6ページなので・笑)

小説の景色が、とても濃く浮かんできてね、
今の自分が読んでいるのか、
高校生の自分が読んだ、記憶の中を読んでいるのか、
不思議な読み心地でした。
本ってタイムカプセルですねえ。

読んだのは、The One Who Waits というタイトルで、
火星の遺跡の井戸のところにね、地球のロケットが来るの。

〉  そうですね。読みたい本があるといいモチベーションになります。
〉  あのね。アジモフに「Night Fall」という一編があります。
〉  短編と長編があるんだけど、これも私の目標です。

『夜きたる』だ!
短編と長編があるんですか、知らなかった。
私が読んだのは長編のほうです。
(翻訳で、もはや記憶の彼方ですが、ネタは覚えてます)

〉  これは絶対ネタバレできない話(のようです、翻訳も読んでないながら
〉  そんな気がします)私がこれに引かれるのはこの一編がある有名な
〉  詩人の詩にインスピレーションを得てアジモフが書いたという事実と
〉  実はその詩を私は知っていて、これがすごいの。でも書かない。書けない。

その詩は知りません。気になる〜。
でも、きっとネタばれになるんだろうな、そんな気がします。

〉  縁があったら、どーぞ。

はーい、いずれぜひ。

SFでは、ハインラインの「The Door into Summer」も、
いずれ読んでみたいです。
私のなかでは、これ、リリカルな話なのですが、
いかにもスペースオペラな、洋書の表紙で買う気がなえたまま(笑)。

〉  Julieさん素敵なお話をどうもありがとう。これからもHappy Reading!!

MOMA親爺さんのおかげで、実家の本によばれましたよ。
本当にありがとう。そして Happy Reading!!


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