・・・うそ・・・

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/5/6(13:01)]

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151. ・・・うそ・・・

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/22(00:36)

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れなさん、こんにちは。

〉〉れなさんの紹介してくださるファンタジーの報告、いつも指をくわえて読んでます。
〉私はまだまだ児童書ばっかりです。

〉ええとー、私からすると、児童書の方が難しいですー。
〉大人向けの本の方がいろんな意味で読みやすい気がします。なんだか、少ない言葉ですべてを
〉理解しようとすると、言葉を意識し過ぎちゃう感じ。だから、児童書を何冊も続けて読む
〉ことはしてないですー。PBだったら、そのまま続けて何冊も(?)読むんですけどね。

やっぱり児童書の方が難しい、ということがあるんですね。

〉〉〉Richard E. Nisbett
〉〉〉"The Geography of Thought : How Asians and Westeners Think Differently … and Why"
〉〉〉48800 LV9 ★★★★
〉〉〉議論好き、比較文化論好きの皆様に捧げる、スペシャルな1冊(笑)。

〉〉…私のため…?

〉ふふっ、そうです。この本を読んでるとき、杏樹さんをはじめとする何人かの方の
〉お名前(お顔は存じ上げないのでお名前の字面)が私の心をよぎったのでございます(笑)。
〉良かったー、気付いていただけて(爆)。

えーっ!まさか…ギャグのつもりだったのに…。本当に?
最近ケイジバニストから脱出しようとして、できるだけカキコミしないように気をつけているので、読んだだけで済まそうとしてました。でもどうしてもレスをつけたくなってしまったのです。

〉そうですね、杏樹さんなら楽勝かも。ピンインの名前が漢字で思い浮かぶだけでも楽さが
〉全然違うと思います。後は心理学系の専門用語ですが、そちらもその手の本を読んでる方なら
〉大丈夫かと。私は大学時代には結構たくさん(心理学の方。中国語は1年で挫折)読んでい
〉ましたが、最近はあんまりでしたので、まあ、中くらいのわからなさ(?)でしたねー。
〉ということで、ぜひお試しください。

現代中国語のピンインなら調べようと思えばできそうです。Jean Fritzみたいにピンイン表記が確立していない時代に中国に行った体験を書いている人の表記は調べるのが大変ですけど。
でも中国語を習ったことがあるという人はけっこういるんですね。多読までする人はまだ少ないですけれど。

〉で、どういう風に応用するか、なんですが、例えば、ル・グィン。
〉以前から「東洋思想が入っている」と聞いていましたが、もともと東洋人の私には、どこから
〉どこまでが東洋で、どこからがそうでないのかがわかりませんでした。
〉でも、この本の考え方に従うなら、ゲド戦記は最初の「エアの創造」からすでに東洋思想
〉なんですね。

〉 ことばは沈黙に、光は闇に、生は死の中にこそあるものなれ
〉 飛翔せるタカの、虚空にこそ輝ける如くに

〉どちらかを選ぶのではなく、2つの概念が争うのではなく、両方あってこそ、という考え方。
〉これって、西洋にもあるのかと思っていましたが、どうもそうではないらしいんですね。
〉私は自分で書いてても嘘じゃないかと思っちゃいますけど、当の西洋人がそう言ってるって
〉ことは、実際にあまりされない考え方なのでしょう。

へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜。
西洋人には全くそういう考えがないんですか。確かにファンタジーには絶対悪があって、それを滅ぼすという方向のものが多いですし、ディズニーもどれもこれも「勧善懲悪」で終わってしまいます。
それに対して中国には陰陽思想がありますね。またバリ舞踊には魔女ランダと聖獣バロンの戦いの踊りがありますが、これは決着がつかないのです。
しかもル・グインに東洋思想が入っているとは。

〉という感じで、なかなか新鮮でした。ものすごくたくさん参考文献リストがついていました
〉ので(でも、日本語の文献のローマ字表記がものすごくいいかげんなのがちょっと嫌)、
〉そのうちもっと追いかけてみたいと思います。

〉〉私に読めるかどうかが一番の懸念ですが、この本を読んで思うところをぐちゃぐちゃ
〉書いてみたくなるかも…。

〉あんまり細部にこだわらなければ読めると思いますよー。大丈夫。
〉読みにくい部分もありますが、まあ、そこはそれということで(笑)。

ますます読まなければいけない気になってきました。では「近いうちに読む本」の候補にしておきます。

それでは…。


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153. うちの母は

お名前: れな
投稿日: 2004/6/22(21:05)

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杏樹さん、こんばんは。

〉えーっ!まさか…ギャグのつもりだったのに…。本当に?
〉最近ケイジバニストから脱出しようとして、できるだけカキコミしないように気を
つけているので、読んだだけで済まそうとしてました。でもどうしてもレスをつけたく
なってしまったのです。

すみませんお呼び立てして(笑)。
いえ、半分くらいは冗談です。でも、頭をよぎったのは事実(爆)。

〉でも中国語を習ったことがあるという人はけっこういるんですね。
多読までする人はまだ少ないですけれど。

私は第2外国語として1年だけやって挫折です(笑)が、うちの母は公民館サークルで
ずっとやっていて、そのサークルがつぶれてしまった後もNHKのラジオ講座だけは
聞き続けてます。今の韓国語ブームみたいな感じで中国語が流行ったときがありました
よね。母はその落とし子みたいなものです。でも、多読をすすめてみたら、「漢字だと
見るだけで結局わかっちゃうから別にいらない」と言われました。
まあ、目が弱くて日本語の本だって読みたいのに読める数が限られちゃう人なので、
強くすすめるのもどうかなー、と思ってその後は黙ってます。

〉へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜。
〉西洋人には全くそういう考えがないんですか。確かにファンタジーには絶対悪があって、
それを滅ぼすという方向のものが多いですし、ディズニーもどれもこれも「勧善懲悪」
で終わってしまいます。
〉それに対して中国には陰陽思想がありますね。またバリ舞踊には魔女ランダと聖獣
バロンの戦いの踊りがありますが、これは決着がつかないのです。
〉しかもル・グインに東洋思想が入っているとは。

全くない、のかどうかはわからないんですが、基本は「白か黒か」らしいです。
ル・グィンに東洋思想が、っていうのはその筋では割と有名な話だったような。
言われてみるとなるほどと思います。「指輪」や「ナルニア」と較べると、その差は
明らかですよね。いえ、でも私は「指輪」派なんですが(笑)。

〉ますます読まなければいけない気になってきました。では「近いうちに読む本」
の候補にしておきます。

はいー。ぜひ読んでみてくださいね。
では、楽しい読書を。

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160. 両方

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/23(23:18)

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れなさん、こんにちは。

〉全くない、のかどうかはわからないんですが、基本は「白か黒か」らしいです。
〉ル・グィンに東洋思想が、っていうのはその筋では割と有名な話だったような。
〉言われてみるとなるほどと思います。「指輪」や「ナルニア」と較べると、その差は
〉明らかですよね。いえ、でも私は「指輪」派なんですが(笑)。

「指輪」派と「ゲド」派って分かれるんですか?私はどっちも好きですけど…。
両方好き、両方いい、という言うのがすでに東洋思想だったりして。
「指輪」と「ナルニア」なら「指輪」を取りますが…。
全くの異世界物語が好きなんです。
指輪物語も絶対悪が設定してありますが、単純に「やっつける」じゃない物語になっているのがいいと思います。なにしろ「やっつける」というより「小さい人」ホビットが小さな指輪を「捨てに行く」んですから。
そういえば、中山星香の書くファンタジーもトールキンの影響を受けていますが、「人間は光と闇の両方でできている」ことになっています。やはりそれも日本人だからでしょうかね。

それでは…。


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163. どちらも、は東洋人

お名前: れな
投稿日: 2004/6/24(21:35)

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杏樹さん、こんばんは。

アザラシ男のところでも、ためになる蘊蓄ありがとうございました。
とりあえず、こっちにお返事(笑)。

〉「指輪」派と「ゲド」派って分かれるんですか?私はどっちも好きですけど…。


ファンタジーとして素晴らしいのは認めるし、両方好きだけど、でも、どっちかと
言えば「指輪」、とか、どっちかと言えば「ゲド」とか、そういうレベルの話です(笑)。
そんなにあちこちで聞く話ではなくて、私の周りや、私の職場の先輩(英文科卒。
その筋の友人多し)の周りではそうだった、という感じのことなんですが。
でも、「ゲド(の方)が好き」と言う人が好む本の系列と、「指輪(の方)が好き」
と言う人が好む本の系列って、明らかに少し違って、それぞれの派内では
共通項があるんです。あ、どんな本? とまでは聞かないでくださいー。
あんまり覚えてないから(笑)。

〉両方好き、両方いい、という言うのがすでに東洋思想だったりして。

そうらしいです。そう書いてありました(笑)。

〉「指輪」と「ナルニア」なら「指輪」を取りますが…。
〉全くの異世界物語が好きなんです。

これはお仲間ですよね。当然、「ハリポタ」よりは「指輪」や「ゲド」。
最初から次元が違うと思ってる私は昔からのファンタジーファン(笑)。


〉指輪物語も絶対悪が設定してありますが、単純に「やっつける」じゃない物語になっているの
がいいと思います。なにしろ「やっつける」というより「小さい人」ホビットが小さな指輪を
「捨てに行く」んですから。

ええ。でもやっぱりあれは西洋人の書いたお話だなって思います。
大好きですけど、そう思います。

〉そういえば、中山星香の書くファンタジーもトールキンの影響を受けていますが、
「人間は光と闇の両方でできている」ことになっています。やはりそれも日本人だからでしょうかね。

ええとー、これは多分、元ネタがどこかにあるんだと、私はずっと思ってました。
追求したことはないですが、中山星香がこう書いたときに、別に新鮮にも思わなかったので、
知識として持っていたんだなと(笑)。で、それは、西洋系のファンタジーのどれか
なのだろうと思ってたんですねー。ちょっと思い出してみます。

あ、中山星香、私はすごくすごく古くからのファンです(笑)。
「はい、どうぞ」を雑誌上で読んだことがあるくらい。ああ、歳がばれるー。

ではでは。

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