[掲示板: SSS News -- 最新メッセージID: 1936 // 時刻: 2025/12/5(15:02)]
上へ
|
前のメッセージへ
|
次のメッセージへ
|
ここから後の返答を全表示
|
返答を書き込む
|
訂正する
|
削除する
1935. SSS多読通信 第510号 (2025/11/13)
お名前: 古川@SSS
投稿日: 2025/11/13(09:40)
------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
SSS多読通信 第510号 (2025/11/13)
~読める本、読みたい本をお気楽に~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】今号のお薦め本 「上級者向け:サスペンス」 (古川)
【2】SSSコラム 「掘り出し物」 (近眼の独眼龍)
【3】SSSニュース 「Milne賞受賞にあたって) (古川)
【4】編集後記 編集:古川
───────────────────────────────────
【1】今号のお薦め本 「上級者向け:サスペンス」 (古川)
───────────────────────────────────
長い夏が終わり、急速に寒くなりました。また、全国でクマの被害が報じ
られています。山の近くに住まれている方は、十分にご注意下さい。
さて、今月は、多読で普通にペーパーバックが読めるようになった方にお
勧めの作家、Colleen Hoover(1979-)、Freida McFadden(1980-)、Shalini
Boland から各1作品紹介します。いずれも、一度読み始めると止まりません。
筆者の教える塾でも、高2・3の生徒に大人気の作品です。
……………………………………………………………………………………………
■Verity YL6.0-7.0 88,000語
……………………………………………………………………………………………
映画"It Ends With Us"が大ヒットした、Colleen Hooverの作品です。
売れない女性作家Lowenはギリギリの生活をしていましたが、超人気作家
Verity Crawfordの夫Jeremyから、Verityが交通事故で次の作品を書けなくな
ったので、続きの巻を書いて欲しいと頼まれます。Lowenは、Verity、Jeremy
そしてその息子の住む家に取材に行き、そこで、Verityの書いた日記を読ん
でしまい、愕然とします。Verityはどんな妻・母・作家だったのか?
[url:https://www.amazon.co.jp/dp/1408726602/sss-22/]
……………………………………………………………………………………………
■The Inmate YL6.0-7.0 75,000語
……………………………………………………………………………………………
女性看護師のBrookeは、重罪者のみを収容する、最高度のsecurityがある重罪
刑務所の下級看護師だった。刑務所の職員は、受刑者と一切関係を持つことは
禁止されていたが、受刑者の連続殺人犯Shaneは、Brookeの高校時代のBFだった
のだった。次第に、Shaneに同情していくBrookeだが、、、、
[url:https://www.amazon.co.jp/dp/1464221383/sss-22/]
……………………………………………………………………………………………
■The Girl from the Sea YL6.0-7.0 74,000語
……………………………………………………………………………………………
海で遭難し、海岸で救助されたMiaは、事故前の記憶が全くなかった。そんな時、
彼女のboyfriendと自称する青年が現れる。彼女は事故の前、どのような生活を
していたのか?事故はどうして起きたのか? Miaの記憶が少しずつ戻っていく。
大どんでん返しのサスペンスです。
[url:https://www.amazon.co.jp/dp/1786819325/sss-22/]
───────────────────────────────────
【2】SSSコラム 掘り出し物 (近眼の独眼龍)
───────────────────────────────────
掘り出し物というと、なんとなく古いけれど良いものというイメージが私に
はあります。でも、2025年のものなのに、つい「これは掘り出し物」と思って
しまったものに、つい最近出会いました。
私の好きな児童書の中に、"Who was"という伝記のシリーズがあります。た
ぶん私以外にも好きな方が多いんでしょう、"Who is"とか"What is"などのシ
リーズも出てきています。
10月下旬にブックオフで本を見ていると、"Who Is Shohei Ohtani?"を見つ
けました。もう大谷選手も"Who is"の対象になっているんだなぁと思いながら
読んでみると、2024年にMVPをとったことまで書いてある。出版は2025年。
2024年末のことまで書かれている大谷選手の本が、"Who is"シリーズとして
出版されていて、それを買った人がブックオフに売り、それを私が 110円で購
入した、その時に「これは掘り出し物」って思ってしまいました。正しい使い
方じゃないかもしれませんが。
他にも、"Why Mosquitoes Buzz in People's Ear"、"A New Coat for Anna"
など、好みの絵本も購入できたんですが、やはりOhtani-san のインパクトは
大きかったみたい。
トータルワンコインにしては、満足度高かったな。
───────────────────────────────────
【3】SSS News The Milne Innovation Award を受賞して (古川)
───────────────────────────────────
GRや一般書についてのYLの評価と語数表の公開、中高生への多読を利用した
英語教育の実践、SSS英語学習法研究会や多読学会の活動を通じての多読教育
の普及をExtensive Reading Foundationから評価され、The John A Milne
Innovation Awardを今年の世界多読大会で受賞しました。 John A Milneさん
は、語彙や文法をきちんと制限した世界最初のGR:Heinemann Readers(マクミ
ラン・リーダーズの前身)を作られた方です。GRの生みの親にちなんだ賞を
受賞できて、嬉しい限りです。
従来の多読は、多読といえば、GRのみを利用する多読が殆どででした。残念
ながら、現在でも、それが主流のままです。
2000年当時、電気通信大学で、「絵本から始める多読」を始めていた酒井
邦秀さんに出会い、2001年にSSS英語学習法研究会が設立されました。
私も酒井さんの電通大での多読授業を見学し、授業補助に1年間電通大に通
いました。その経験は、貴重なものでした。これから多読授業を本格的に始め
ようという方には、やはり、1年位、実際に多読の授業をしているクラスを見
学したり、補助したりするのが一番だと思います。生徒の反応、生徒の読める
レベル、多読講師の役割を実感できるからです。多読は全く新しい教え方なの
で、しっかりした授業のイメージが無いと、なかなか成功は難しいです。
2000年というのは、AMAZONが日本に進出してきた年であり、これが、初期の
多読にはラッキーでした。2001年のドルの相場は、120円程度で、今に比べる
とかなり円高で、いつでも、誰でも、AMAZONから洋書がリーゾナブルな価格で
買えるようになったからです。AMAZONと円高の追い風もあり、
「快読100万語!」(2002)、「今日から読みます英語100万語!」(2003)の
発刊も相次ぎ、社会人の間で、多読が浸透し、タドキスト大会も何回も開催さ
れたのもこの頃です。初期のタドキスト大会では、YLの評価についても実際に
本を読んだ人からいろいろな意見が寄せられました。じゅんじゅんさん、しお
さん、まりあさん、マリコさん、トオルさん、独眼龍さん、かのんさん、バナ
ナさん、その他多くの方と一緒に仕事ができたのは良い思い出です。
あれから25年経ち、初期の社会人タドキストもみな定年を迎える時期とな
りましたが、若い社会人の皆さんは、今は、自由に多読を楽しんでいるようで
、その意味で、社会人の英語学習法としては、多読は確立したと言えるかと思
います。
しかし、25年経ってもなかなか変わらないのは、中高教育や塾・予備校の英
語です。一部、先進的な学校で、多読が市民権を確立しつつあるものの、まだ、
圧倒的多数の学校で、多読がほとんど取り入れられることが無く、また、
「多読」と称して、非常に難しい本を課外本として指定するのが現状です。
中高・塾・予備校でも多読がもう少し広まるよう、もう少し頑張りたいと思い
ます。
(古川 昭夫)
───────────────────────────────────
【4】編集後記 (古川)
───────────────────────────────────
多読通信の編集委員も、高齢化に伴い、ちょっとずつ引退する人が増えてき
ました。私も久しぶりの編集でした。
多読通信も若返りが必要です。タドキスト、多読指導をしている教師の方で、
多読通信の編集を手伝っていただける方を募集しています。
可能な方は、掲示板を通じて連絡ください。
───────────────────────────────────
多読通信、次号もお楽しみに!
今 週 も H a p p y R e a d i n g !
───────────────────────────────────
多読通信に関するみなさまのご意見・感想などをお待ちしております。
・掲示板への投稿
[url:https://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
・多読通信アンケートフォーム
[url:https://www.seg.co.jp/sss/information/formmail.html]
※アンケートフォームでいただいた質問に対するお返事を掲示板上で行う
場合があります。ご了承ください。
───────────────────────────────────
※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [url:https://www.mag2.com/] を利
用して発行しています。配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
[url:https://www.mag2.com/m/0000118505.html]
───────────────────────────────────
発行:SSS英語多読研究会( [url:https://www.seg.co.jp/sss/] )
───────────────────────────────────
上へ
|
前のメッセージへ
|
次のメッセージへ
|
ここから後の返答を全表示
|
返答を書き込む
|
訂正する
|
削除する
1936. SSS多読通信 第510号 (2025/11/13) 発行データ
お名前: SSS 事務局 http://www.seg.co.jp/sss/
投稿日: 2025/11/13(10:00)
------------------------------
SSS多読通信 第510号 (2025/11/13)
発行部数 5770
発送完了日時 2025/11/23 09:32:13
ご購読ありがとうございます。