SSS多読通信 第58号

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181. SSS多読通信 第58号

お名前: ジアス
投稿日: 2004/11/25(00:37)

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        SSS多読通信 第58号 (2004/11/25)

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【1】今週の100万語通過報告者(11/15-11/21)
【2】今週のお薦め本   Money changes everything?
【3】今週の特選投稿 
【4】SSS ニュース
【5】編集後記
 ※SSSコラムは今号はお休みさせていただきます。ご了承ください。
                             編集:ジアス
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【1】今週の100万語通過報告者  (11/15-11/21)
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 今週の100万語通過報告は4名でした。おめでとうございます!
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■masahaさん
 1年7ヶ月目で100万語通過が初投稿のご報告です。推理小説が好きなので、
ChristieやHolmesを英語で読みたいと思ったのが出発点とのことでしたが、
Oxford BookwormsやYohan LadderのRetold版は十分に楽しめ、英語を読むこと
の楽しさを十二分に感じることが出来ましたとのことです。
 [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4468]
……………………………………………………………………………………………
■ウサコさん
 SSS推薦英語多読セットだけで145冊での通過のご報告です。「多読セットの
いいところは様々なジャンルが入っているところですね。どんな本があるのか
すごくワクワクします。」届いたときに自分があまり興味がなさそうな本でも、
「これは自分からじゃ進んで借りないタイプの本だな」→「せっかく買ったん
だから読んでみるか?」→「おっ、意外と面白いじゃないか!」という新たな
形の楽しみを発見されたそうです。
 [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4471]
……………………………………………………………………………………………
■yamashinaさん
 3月から始めて約9ヶ月での通過報告です。TOEICを1年ぶりに受験しました
が、パート2,3,4,7(要するにLと長文のパート)に随分効果があったように思
いますとのこと。100万語通過して英語を読む億劫さが少し軽減されたので書く
こともやがて億劫さが軽減されるのを期待したいとのことです。
 [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4481]
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■キナガさん
 1年前に通過した100万語までに読んだ本の詳細を詳しく報告してください
ました。読んだ本のリストと感想をじっくり読んでいくのが非常に楽しいご
報告です。詳しくリストを見ていると、ひとそれぞれ100万語への道のりが
あるんだなと改めて思いました。
 [url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=t&id=4483]
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【2】今週のお薦め本  Money changes everything?
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 お金は考えてみると不思議な存在です。日本でも新札が発行されましたが、
お札を印刷する原価はせいぜい数十円程度なのに、それがある日突然、千円や
一万円の価値を持つ物として交換されはじめるのです。私たちの生活に不可欠
で、多くの人々の人生を変えてきた"Money"をメインテーマに、ビジネスの分野
を含めて4冊選んでみました。経済小説やノンフィクションに興味のある方に
特にお薦めします。
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■Commerce(Oxford Factfiles Stage 3) 総語数6,300語 YL3.2
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 2章"Money"で、ローマ帝国の皇帝ネロの暴挙を評した"The world had
learned a lesson: money only works if people believe in its value."と
いう一文が貨幣の本質を端的に表しています。借金証書をバンバン発行しても
平気でツケを下の世代に先送りしていいのか、という根本的な疑問を私はつい
持ってしまいます。気軽に読める平易な経済入門としてお薦めします。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000516]
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■Rogue Trader(Penguin Readers Level 3) 総語数13,000語 YL3.0
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 創業200年以上の名門ベアリングス銀行を潰した男として有名なNick Leeson
の物語。読んでいくと巨額な損失に現実感を失い、段々感覚が麻痺してくるの
が怖いです。手元の証拠金の何倍ものお金を動かせる先物取引の怖さ、レバレ
ッジ効果の怖さ。これぞギャンブルです。そして最も怖いのが、こうして巨額
のお金が儲けを求めて一瞬のうちに国境を越え、世界中を駆けめぐっていると
いう現実です。戦争をする国がある一方で、その行方を虎視眈々と狙う投資家
の目。もはや世界が巨大なカジノと化し、その上に我々の生活がある現実に、
改めて戦慄を覚えます。
 ユアン・マクレガー主演で映画化。邦題は「マネー・トレーダー/銀行崩壊」
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000775]
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■Benetton(Penguin Readers Level 5) 総語数25,000語 YL5.0
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 洋服をお客が自由に手に取って買えないのに不満を抱き、鮮やかな色の服を
自由に選べる店を夢見た創業者Luciano Benetton。まずイタリアで成功し、そ
の後フランスに進出、そしてヨーロッパを席巻、ついには世界中の国々へと、
決して順調ではなくいろんな障害を乗り越えながら店が増えていきます。
 さらに80年代後半から90年代に各国で物議をかもした社会的メッセージの強
いポスター、有名なAIDS撲滅コンドーム配布キャンペーンの背景、シューマッ
ハーやアレジを擁し世界を興奮させたベネトンF1チームの話まで、ファッショ
ン、広告戦略に興味のある方から、F1ファンまで楽しめる内容の濃い本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000876]
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■The Moneymaker(Penguin Readers Level 5) 総語数28,200語 YL5.0
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 金貨や銀貨など金属の含有量が貨幣の価値を決めていた中世ヨーロッパで、
貨幣の本質は、価値があると人々が思えば例え金銀でなく紙きれでも用いられ
ることであると見抜き、18世紀初めにフランスで紙幣を大量に発行する銀行を
設立した男、John Lawの一生の物語です。
 彼は危機に陥ったフランスの経済を立て直しましたが、その後バブルとその
破綻を招き失脚します。18世紀の英仏ですでに現実だったバブルとその崩壊の
過程が生々しく描かれています。300年後の今、彼が夢見たペーパーマネーは
世界中を席巻し、人々は紙切れやパソコンの画面に描かれる数字に価値を信じ
ています。そして世界中のどこかで大小の泡が浮んでは消える今、お金の本質
について考えさせられる、非常にスリリングな一冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000000887]
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【3】今週の特選投稿
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■適切なレベルを求めて
 入門者の広場で、多読をはじめて1万語を通過したばかりのいんでぃぺさん
の、「自分が楽しく読める適切なレベルが絞り込めていません。」という質問
に対して、先輩の方々がいろいろ参考になるアドバイスをされています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=t&id=7836]
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■レベル4〜6で面白い本ありますか?
 さば猫さんの質問に対し、GR/児童書含めていろんな本が紹介されています。
少し本を選べるようになった気がするけれど、まだ自分の好みで本を選ぶには
少しつらい、そんな時に参考になる話題だと思います。私もGRはレベル4以降
が面白い、特に古典が面白いという意見に大賛成です。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=14610]
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■杏樹さんの2周年報告
 多読を始めて2年、最近思うこと、という投稿ですが、「従来型の勉強がば
かばかしくなった」「英英辞典は引いてもいいけど英和辞典は引いちゃだめ」
「やさしいものをたくさん読むのが大事」というお話。非常に興味深いです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=14534]
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■TOEIC対策・・・多読は究極のドーピング?
 3ヶ月でTOEIC60点アップを果たした翁家さんのご報告です。ほとんど多読
だけで上がったと思います。少しだけ他のこともやってみたけれど、楽しくな
いことはやらなくてもこれだけ上がった、との楽しいご報告でした。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=t&id=14618]
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■心暖まる物語が読みたいすべての方へ
 Rosamunde Pilcherのたくさんの作品を紹介するカイさんの投稿です。カイ
さんが多読を始めたきっかけになった、"Shell Seekers"をはじめ、多くの作
品が紹介されています。私もそのうちぜひ1冊読みたくなりました!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=t&id=423]
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【4】SSS ニュース
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■多読を始めようと考えている英語教師の方を対象としたセミナーです。
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◆Nellies 池袋講演会
12月5日(日)池袋ハナシンビル
申込方法:電話03-3865-6213(担当:山中)まで。
※予約なしでの参加も原則可能ですがなるべくご予約下さい。詳細はこちら。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html#Tokyo-Nellies]
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【5】編集後記(ジアス)
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 先日、札幌ドームで日米野球を見てきました。松坂投手の好投が話題になっ
た試合でしたが、球場に行って一番嬉しかったのは、ピッチャーの投げた球が
キャッチャーミットに吸い込まれる音が球場に響き渡ることでした。日本の野
球の応援につきものの鳴り物がなかったので、選手の一投一打の音がよく聞こ
えました。私が座ったスタンドのかなり上の方の席でもそうだったので、グラ
ウンドに近い席ならもっとよく聞こえたでしょうね。
 アメリカの野球に関するエッセイを読んでも、投げる、打つ、捕る、走る、
といった選手のひとつひとつの動作が感じられるのがベースボールの醍醐味だ、
ということを書いていることがありますが、それはきっと、グラブやバットの
音が球場に響き渡るのと大きく関係があると思います。日本よりもグラウンド
に近いメジャーの球場のスタンドで、選手の動きに目を輝かせる子供たちが、
野球の面白さを知り、そして次世代の名選手に育っていくのです。
 一方、日本のプロ野球は設立以来最大の危機を迎えている気がします。日本
ではサッカーをする子供たちは増えているようですが、はたして野球は子供た
ちに夢を与える存在でいられ続けるか?そういう意味では最大の分岐点だと思
います。今年の野球シーズンは問題山積のまま終わりましたが、札幌ドームの
試合で、代打で古田選手の名前が告げられた時のスタンドのファンの大声援が
忘れられません。来年は、そのスタンドのファンの声が届くような、わくわく
する野球シーズンを迎えられますように!
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次号の担当は、たこ焼さんです。

         今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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