[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/3/29(18:28)]
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お名前: せきけん
投稿日: 2012/8/19(17:22)
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茶々猫さん、みなさん、こんにちは。 さて、感想です。 ちゃんと調べてみたら、MTH#9は、前回報告済みでしたので、 90万語から100万語まで2冊になってしまいました。 90万語のときに、MTHは、#10まで読み終わっていたのですが、 MTH#9のカウントを忘れていて、実は、92万弱まで進んでいたのです。 "Chew on this"が5万語超えていたので、 10万語刻みだとちょっと合わなくなってきている感じです。 私は書評システムでカウントしているのですが、csvに落として、 Excelでカウントし直したら、1000語合わなくなって、原因不明です。 初期の頃、書評システムに登録されていないものが幾つかあって、 色々混乱したので、どこか辻褄が合わなくなっているようですが、 大した数字でないので、無視します。 100万語までに68冊読んで、101万語ぐらいです。 今日までに、あとMTH#11,#12も読み全部で70冊で、102万語になりましたが、 70冊の集計を取ったら以下のようでした。 YL 冊数 語数 1.0-1.9 7 55,948 2.0-2.9 18 131,521 3.0-3.9 27 286,998 4.0-4.9 10 270,538 5.0-5.9 3 125,340 6.0-6.9 3 89,686 7.0-7.9 2 61,308 レベル3〜4を中心に読んできた感じですね。まだまだ、このレベルは、 もっと読む必要があると感じます。 さて、結局二冊で8.5万語で、時間はかかりますが、 5万語の本は読めるようになってきた感じです。 The Giverに関しては、近未来小説なのかもしれませんが、 共同体の規制が厳しくて自由がない世界のようでもあり、 近未来の超管理社会は、その世界に逆戻りするということなのかもしれません。 不自由さに気付いていないという点では同じですが、 大きな違いは、敵や自然の脅威、苦しみから解放されているかいないかですね。 もちろん、これは大変に大きな違いです。 12歳になると、共同体の成員として職責が与えられて職業訓練が始まるのですが、 その発表がクリスマスの日にあります。 そのクリスマスの日が、同世代全員の誕生日なので、 これは、数え年と同じことです。 12歳が元服で、成年式と言ってもいいと思いますが、 これは、未開とは言わなくても、そういう古い共同体社会、 世界宗教があって、小さな共同体を超えた神様がいる世界以前の世界と非常に似通っていると思います。 作者のLoise Lowryは、それも意識して、この物語のプロットを作ったのではないかと思います。 そして、結末がどうしても納得できない、これで終わりという感じです。 やはりどうしても続編を読まずにはいられません。 ちょと時間がないので、Holesについては、また書きます。
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茶々猫さん、ものぐさ父さん、みなさん、こんばんは。
多分、ものぐさ父さんは、ブログをやっていて、そこに感想を書き溜めているので、きれいに揃った形で、紹介できるのかと思います。
私はブログをやっていなくて、ここの書評検索システムに500文字の感想が書けるので、そこにメモを書いています。しかし、それは、自分のメモなので、ネタばれになる内容を沢山書いてあることもあり、そのまま公開できません。そこで、なるべくネタばれにならないように考えて、ここに感想を書いてるのですが、手数を掛けておらず、皆様に分かり易いようにできていません。どちらかといえば短くて分からないというより、長くて冗長、脱線が多い上に、unformatということで、読みにくい、分かりにくいものになっていますね。
書評システムに書くのは、誰もコメントしていないような本を読めるようになったらと思っています。
さて、また、前置きが長く済みません。
Louis Sacharの"Holes"は、とても面白かったですし、なるほどと思わせられました。最後は、ちょっとSacaharらしいと言えばそうですし、移民の国アメリカだから、こうなるのかという感じで、なんとも言い難かったです。
出だしの"There is no lake at Camp Green Lake."というところだけで、村上春樹のユーモアや様々なmetapherというか、洒落た比喩に満ちた文体を思い起こさせますし、この一行から、物語の謎が始まっていて、Stanley Yelnatsという主人公の名前にも、これでもかという程のストーリーが詰まっていて、面白いというか感心するというか、思わずニヤリとしてしまったりするわけです。
だから、一旦その面白さに引き込まれてしまうと、ずんずん読み進んでいくことになると思います。私は、これを、旅行に行く飛行機の中で半分ぐらい読みました。本当は、もっと現地でのことを心配して、ガイドブックやらを読んだりしなければならなかったのですが、ずっとこれを読んでいました。旅行先は英語圏ではなかったので、現地語の予習とか、現地での行程が余り決まっていない家族旅行だったので、細かいコース、段取りとか考えなければならなかったにもかかわらずです。流石に、現地に着いてからは、旅行に専念したので、帰りの飛行機まで、読み進みませんでしたが。
昔、自分で掘った穴を、後から埋め戻させる刑罰があったという話をドストエルスキーか何かで読んだ気がします。そうすると、その仕事の無意味さに、精神的に参ってしまうという話です。そんな話も下敷きにしているのか、穴掘りが罪を犯した少年たちの矯正手段となっているという話です。但し、ここでは、埋め戻しまではさせません。
注意して見ていなかったのですが、表紙をめくったところにNew York Timesなどのコメントが載っているところに、黄色いトカゲが描かれていました。この黄色いトカゲもとても印象的に書かれています。本当にこんなトカゲがいるのでしょうか。それから、NYTのコメントの"A Smart jigsaw puzzle of a novel."というのは、全くその通りだと思います。黄色いトカゲもそのピースの一つだし、主人公の名前もそうでしょう。もちろん、Camp Grenn Lakeもです。
本当にこんな湖があったのだろうか。そんなことをついつい考えながら、どんどん引き込まれて行くストーリーです。飛行機の中で、辞書も引かずに読めたので、それほど単語としては難しくないかと思います。長いことは長いのですが、数ページで一章になっていて、50章あっても、読み易いです。
調べたら、確かに、Texasには、毒トカゲがいるようですね。
振り返ってみると、こんな話あるのだろうかという話なのです。しかし、面白さとか、謎掛けのうまさとか、表現の巧みさとか、そういう力で、不自然に思わずに、納得させられて読んでしまいます。そういう意味では、凄い筆力だと思います。