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SSS英語学習法研究会

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SSS●Review
登録者:[ ] 更新者:[ ] 登録日時:20/02/23 11:36:17 /更新日時:21/07/31 14:47:43
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Chasing Cassandra
Lisa Kleypas
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YL(平均) 7.0
お薦め度(平均) ★★★★★
シリーズ名
 Ravenel 6
総語数 96,000語 (概算)
その他詳細項目
出版社/Harper Collins USA, 種類/一般, ジャンル/Fiction:歴史 , 恋愛, 総ページ/374ページ, メディア/書籍:ISBN 9780062371942(0062371940), 言語/English, 価格/7.99  US$, サイズ/, 縦mm× 横mm    厚みmm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/
, 初版発行年/2020, 備考/
音源 [音源情報はありません]
邦訳 [邦訳出版物情報はありません]
映画・ビデオ化 [映画・ビデオ化情報はありません]


 書評委員のお薦め度★★★★★    読みやすさレベル(YL)6.0 ~ 8.0
1876年、ハンプシャー。双子のパンドラが結婚して寂しいカッサンドラは、いとこのウェストに思わず結婚してくれないかと頼み、やめておいた方が良いと断られます。自分は牡蠣みたいな、すぐには好きになれない味だからと言ったウェスト。ところが2人きりだと思ったところにいたトムが、自分がカッサンドラの牡蠣になると申し出ます。

トムは鉄道王で、10歳で父に捨てられて以来、働いて稼いでのし上がってきました。今回の発言は突発的だったものの、本来は交渉家として超一流で、論戦をするには手強すぎる相手。友人として彼を知るウェストとその兄のデヴォンは、猛反対します。何でも手に入れるなり興味を失って、住む家だって何軒持ってるんだと説教するデヴォン。ところが、台所のボイラー(湯沸かしだけでなく、火を使う関係一切をまかなう機械らしい)が爆発しかけ、元エンジニアのトムは嬉々として修理してくれ、それを見たカッサンドラは、仕事を卑しいこととして見る貴族の男性にはない魅力を感じます。

最近、何をしても興味を感じなくなり、何を手に入れても(そしてまた、手に入れられないものがほぼない)嬉しくなくなったトム。その上に、昔の自分を思わせる孤児が「俺は泥棒じゃない」とひろった帽子を売りもせずに届けてくれたのを見て、つい手元に置いてしまいます。写真記憶を持ち、忘れることが苦手で、嫌なことも忘れられないトムが一番気にしている心の傷とは何なのか。

今回のトムは、私が読んだ著者の作品で一番金持ちで、一番成り上がった距離の長い人物だったと思います。【柊】

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