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Master and Margarita, The | ||||||
Mikhail Bulgakov Mirra Ginsburg |
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この本を購入する |
YL(平均) | 7.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 119,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/その他,
種類/一般,
ジャンル/Fiction:喜劇・風刺 , 空想小説,
総ページ/402ページ,
メディア/書籍:ISBN 9780802130112(0802130119),
言語/English,
価格/15 US$,
サイズ/,
縦mm×
横mm
厚みmm
重さg,
装丁/ペーパーバック,
主対象年齢/ , 初版発行年/1997, 備考/出版社:Grove |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:「巨匠とマルガリータ」 備考:ブルガーコフ、水野忠夫訳ほか邦訳数種 |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 8.0 |
スターリン時代のソビエト連邦を舞台に、巨匠という名前で知られる作家と彼の恋人のマルガリータを助けに、悪魔が大活躍する喜劇。巨匠が書いた作中作でイエスと彼に死刑判決を下したユダヤ総督ピラトも出てくる。
体制側の作家(大変な特権階級)の団体Massolitの議長のBerliotzはHomelessのペンネームを使うIvanの書いた反キリストの詩のイエスが、存在感がありすぎると説教をしていた。イエスは実在しなかったお話の中の人に過ぎないと説いていると、悪魔がやって来て、イエスが実在した証にと、ユダヤ総督ピラトに死刑判決を下された時のことを詳細に語る。悪魔を信じない2人は怪しいスパイか精神科の患者と判断するが、悪魔は「イエスの実在の第7の証明」としてBerliotzは首を切られて死ぬと予言。直後、Berliotzは列車にひかれ、首だけが飛んでしまう。 そこから、悪魔の引き起こす、とんでもなく喜劇的で馬鹿馬鹿しい大騒動が始まる。 この版はロシア生まれのMirra Ginsburg(1909-2000)の訳。読みやすくてこなれた訳、に思えるのですが、別の訳者で出ているPenguinの方は注釈がバシバシついていてわかりやすかったのに対し、注釈がほぼないので、何かで注釈を読んで理解している人でないと難しい場面が多いと思います。ソ連時代のロシア人の常識には注釈がないので、カントのイエスの実在に対する5つの証明の否定と第6の証明とか、マニアックなことがわかっていないとわかりにくい。また当初の検閲箇所なのか、場面丸ごと抜け落ちているところがある。【柊】 |