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Cat's Cradle : A Novel | ||||||
Kurt Vonnegut | ||||||
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YL(平均) | 6.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 98,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/ , 種類/一般, ジャンル/Fiction:SF , 喜劇・風刺, 総ページ/ページ, メディア/書籍:ISBN (), 言語/English, 価格/973 YEN, サイズ/, 縦mm× 横mm 厚みmm 重さg, 装丁/その他, 主対象年齢/ , 初版発行年/1963, 備考/kindle版。ASIN: B000SEH13C |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:「猫のゆりかご」 備考:カート・ヴォネガット・ジュニア |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):5.0 ~ 7.0 |
語り手の「私」は物書きで、ずっと若い頃には「The Day the World Ended」という本を書こうとしていた。それは広島にアメリカが原爆を落とした時のことを書いたもので、ノンフィクションである。そのために、原爆の父と呼ばれるノーベル賞物理学者Hoenikker博士(実際には、これはオッペンハイマー博士だが、このあたりからフィクション)の息子に、博士が原爆が実際に使われたと聞いた時の反応を教えて欲しいと手紙で頼んだ。博士はその時Cat's Cradleという遊びをしていた。
このあと、私が今そうであるようにBokononist(Bokononの始めた宗教の信徒。ややこしい宗教で、教典に書いてあることも全て嘘だと最初に書いてあったりする)だったらこう言っただろうにというコメントを挟みつつ、博士の人柄を調べに、博士の働いていた研究所に行ったりとインタビューを続けていく様子が書かれている。色々な偶然(Bokononistとしては必然)が重なり、小さな町の中でたまたま出会った人が重要人物だったりして、話は進んでいく。 とんでもない話なのだけれど、この世界に現実に地球を何万回も滅ぼせるだけの原爆がある以上、とんでもないとは言い切れない。喜劇だけれども、本を閉じてからよく考えると、ブラック・ユーモアのかたまりの気がする。英語は意外と平易で、ただ、Bokononの使う言葉だけが造語らしく、ちょっと覚えにくい。【柊】 |