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Magician, The | ||||||
W. Somerset Maugham | ||||||
この本を購入する |
YL(平均) | 7.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★ |
シリーズ名 | Vintage Classics |
総語数 | 62,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/Random House UK,
種類/一般,
ジャンル/Fiction:古典 , 恐怖,
総ページ/233ページ,
メディア/書籍:ISBN 9780099289005(0099289008),
言語/English,
価格/8.99 GBP-Pounds,
サイズ/,
縦mm×
横mm
厚みmm
重さg,
装丁/ペーパーバック,
主対象年齢/ , 初版発行年/1908, 備考/ |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル: 魔術師 備考:サマセット・モーム 著 田中西二郎 訳 筑摩書房 1995.10. ちくま文庫 |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 8.0 |
モームの前書きがついている。50年前(1908年とある)に出した本を再版するから、原稿を読むようにと出版社から言われたが、自分は自作を読むのが嫌いで、原稿を読み通せなかった。今は使わないような単語を随分使っていて、あの頃は気取った文体に凝りすぎていた。これを再版すると評判が落ちそうだから、再版したくない。アレイスター・クロウリーとは、若い頃、パリにいた時に仲良くしていた。魔術師としては偽物で、しかも大ボラ吹きだったが、大ボラの自慢話の中に、大ボラ並みに凄い実際にやったことがたまに混じっていた。クロウリーはハッドのモデルだが、全くこの通りというわけではなく、あちこち誇張して書いている。
本文は確かに気取りすぎて読みにくい文体で、比喩表現もそこまでやるかというほど回りくどい。 非社交的で実用的ではないこと一切を嫌うが手術室では腕利きの医者のアーサーと、実用的でないことを愛するマーガレットというカップルがいる。アーサーはマーガレットが10歳の時に知り合い、彼女が17歳で結婚を申し込んだが、それから2年ほど、マーガレットにはパリで世界を体験させている。しかし、ついに結婚する日取りを決めるところまで来た。家具はもう買い始めている。少し前にパリに来たアーサーが父の代から友人のフランス人医師と話しているところへ、錬金術の研究をしているときに知り合ったと医師が紹介する「魔術師」オリヴァー・ハッドが通りかかる。【柊】 |