Re: 不自然な学校英語

[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/4/20(13:11)]

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[う〜む] 255. Re: 不自然な学校英語

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2004/12/22(13:20)

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杏樹さん、ひまぞさん今日は。 まりあ@SSSです。

〉〉私、大学も卒業してるんですけどねー。
〉〉英語の授業、まともに受けた記憶がありません。
〉〉文系ばりばりの親友の、洗練された和訳を丸暗記してましたから。
〉〉なので、1ページ違いの1段落分を間違えて書いたこともあります。
〉〉辞書の引き方も、予備校に行くまで知らなかったし。(持ってなかったし)

   ひまぞさんは、英語に関して幸せな学生時代を送れたようですね。
   一口に「学校英語」といっても、実際は習う先生の英語力によって
   かなり違いが出ると思います。

〉私、返り読みの定義のために自分の習ったことを思い出してみたんですが、やっぱり中学校の私は英語ができたらしく、よく覚えてるんですよ…。ものすごく不自然な日本語訳。それこそ酒井先生が上で書いているような「英語を正しく理解しているかどうか採点するための和訳」です。
〉例えば未来系を習ったときは

〉I will visit my fiend tomorrow.

〉「私は明日友人を訪問するでしょう」

〉と訳すように言われました。
〉日本語には「未来系」というものが存在しないから、でも未来系がわかっているのかどうかテストするためにはムリヤリwillを「だろう」「でしょう」と訳させるんです。

〉現在形は「する」
〉現在進行形は「しているところです」
〉未来形は「するでしょう」
〉と訳すように教えられたことを覚えています。
〉こうして訳せば先生は「この生徒は現在形、現在進行形、未来系を理解している」と判断するんです。

   英語力がない+真面目で責任感のある先生(高校進学率を上げたい)
   ほど、こういうことを生徒に叩き込みます。

〉でも「でしょう」って「未来系」じゃないですよね。むしろ予想や推量です。明日予定が決まっているのに「でしょう」じゃおかしいじゃありませんか。
〉…って疑問に思ってました。

   
   明日予定が決まっているなら、I'm going to visit my friend
tomorrow. ですよね。
   中学生でこういうことに気付くのはすごい!
   私はGrammar in Use を読んで初めて明確に理解したと思います。
   私の年代の教科書には、I shall とI will の違いしか書いてなかった
   ように思います。be going to 〜 なんて出てきたかなぁ??

〉でも、ひまちゃんは学校英語が身につかないでよかったですね。
〉私も今さらながら高校で落ちこぼれて、高校の学校英語が身につかなかくて良かったと思うようになってきました。

   杏樹さんみたいなのは、正確には「浮きこぼれ」といいます。
   日本の学校教育は、落ちこぼれを出さないようにしようとは
   考えても(最近それすら考えないようだ)、「浮きこぼれ」に
   無関心です。ですから、平均値はかなり水準が高くても、
   トップクラスが諸外国に比べてずいぶん見劣りします。

〉〉大人になって、6年前英会話教室に通い始めた時
〉〉(滅多に開講されないらしい)超超初心者レベルからスタートしたんですが
〉〉聞けて、話せるようになると、文法も自然と正しいのがわかってくるし
〉〉そうなってみてからだと、日本の中学校の教科書ってすごいいいできなんだーって分かりますが

   昭和年代(いつ頃までかはっきりしないけど)の中学英語の教科書
   はかなり良いことを書いていましたね。間違いもあるけど。
   平成になってからの、「会話重視」路線が打ち出されてからのものは
   感心しませんね。
   たとえば、That's it! とか No way. とかの会話的表現は、いろんな
   場面に何度も出てきて「こういうとき使うのね」と身に付けるべき
   ものですが、ほんの少しのテキスト文に1回こっきりしか出てこない
   なかで覚えろということになると、結局暗記するしかなく、そういう
   たぐいをたくさん暗記しても、文法ルールも身に付かないし、会話の
   機会のない多くの日本人には、暗記した表現などテストが終われば
   忘れてしまうのが関の山。

〉〉どこかできちんとした文法を学ぶ必要性はあるでしょうが
〉〉文法はルールを整理しただけのものなので、最初にやると例外で溺れてしまうので
〉〉いっぱい生の言葉に慣れて、自分の中に感覚ができてから
〉〉その感覚があってるかどうかを確認する位の方がいいと思います。

〉これ、目からウロコ!です。文法は自分がわかっていることを確認するためにあるんですね。勉強して身に付けてから文章を組み立てて…というのでは本末転倒なんですね。

   そうですね。「多分そうだと思うけど、やっぱりそれで良いのね」
   と確認するために使うのがいいです、文法学者になりたいのでない
   限りは。
   文法をしっかり習ってから本を読もう、なんて思っても、英語の
   文法は数学の定義と違って例外が沢山あり過ぎて、手に負えない。
   「習うより慣れろ」といいますもんね。

〉多読を始めたら文法はいらないかと思っていましたが、自分の知っていることを確認する、ということならやってみてもいいかも。

   書いたりするためには、確認してみるのも良いですよね。

   では〜


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259. Re: 不自然な学校英語

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/12/22(23:23)

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まりあさん、こんにちは。

〉〉〉私、大学も卒業してるんですけどねー。
〉〉〉英語の授業、まともに受けた記憶がありません。
〉〉〉文系ばりばりの親友の、洗練された和訳を丸暗記してましたから。
〉〉〉なので、1ページ違いの1段落分を間違えて書いたこともあります。
〉〉〉辞書の引き方も、予備校に行くまで知らなかったし。(持ってなかったし)

〉   ひまぞさんは、英語に関して幸せな学生時代を送れたようですね。
〉   一口に「学校英語」といっても、実際は習う先生の英語力によって
〉   かなり違いが出ると思います。

そうなんですか?先生によって?

〉〉私、返り読みの定義のために自分の習ったことを思い出してみたんですが、やっぱり中学校の私は英語ができたらしく、よく覚えてるんですよ…。ものすごく不自然な日本語訳。それこそ酒井先生が上で書いているような「英語を正しく理解しているかどうか採点するための和訳」です。
〉〉例えば未来系を習ったときは

〉〉I will visit my fiend tomorrow.

〉〉「私は明日友人を訪問するでしょう」

〉〉と訳すように言われました。
〉〉日本語には「未来系」というものが存在しないから、でも未来系がわかっているのかどうかテストするためにはムリヤリwillを「だろう」「でしょう」と訳させるんです。

〉〉現在形は「する」
〉〉現在進行形は「しているところです」
〉〉未来形は「するでしょう」
〉〉と訳すように教えられたことを覚えています。
〉〉こうして訳せば先生は「この生徒は現在形、現在進行形、未来系を理解している」と判断するんです。

〉   英語力がない+真面目で責任感のある先生(高校進学率を上げたい)
〉   ほど、こういうことを生徒に叩き込みます。

「英語力がない」ですか。

〉〉でも「でしょう」って「未来系」じゃないですよね。むしろ予想や推量です。明日予定が決まっているのに「でしょう」じゃおかしいじゃありませんか。
〉〉…って疑問に思ってました。

〉   
〉   明日予定が決まっているなら、I'm going to visit my friend
〉 tomorrow. ですよね。
〉   中学生でこういうことに気付くのはすごい!
〉   私はGrammar in Use を読んで初めて明確に理解したと思います。
〉   私の年代の教科書には、I shall とI will の違いしか書いてなかった
〉   ように思います。be going to 〜 なんて出てきたかなぁ??

気づくというか、日本語があまりにもおかしいと思って…。be going toも出てきたような気がしますが、とにかく「未来系」としてwillという言葉を習うようになっているので、その場にふさわしい言い方とか関係ないみたいです。文法を習うための例文。

〉〉でも、ひまちゃんは学校英語が身につかないでよかったですね。
〉〉私も今さらながら高校で落ちこぼれて、高校の学校英語が身につかなかくて良かったと思うようになってきました。

〉   杏樹さんみたいなのは、正確には「浮きこぼれ」といいます。
〉   日本の学校教育は、落ちこぼれを出さないようにしようとは
〉   考えても(最近それすら考えないようだ)、「浮きこぼれ」に
〉   無関心です。ですから、平均値はかなり水準が高くても、
〉   トップクラスが諸外国に比べてずいぶん見劣りします。

「浮きこぼれ」…初めて聞きました。でも高校の英語は本当にわからなかったんです。日本語が不自然だからじゃなくて、教科書に書いてある英語の意味がさっぱりわからなくて。世界史は本当に「浮きこぼれ」ていたかもしれませんが。

〉〉〉大人になって、6年前英会話教室に通い始めた時
〉〉〉(滅多に開講されないらしい)超超初心者レベルからスタートしたんですが
〉〉〉聞けて、話せるようになると、文法も自然と正しいのがわかってくるし
〉〉〉そうなってみてからだと、日本の中学校の教科書ってすごいいいできなんだーって分かりますが

〉   昭和年代(いつ頃までかはっきりしないけど)の中学英語の教科書
〉   はかなり良いことを書いていましたね。間違いもあるけど。
〉   平成になってからの、「会話重視」路線が打ち出されてからのものは
〉   感心しませんね。
〉   たとえば、That's it! とか No way. とかの会話的表現は、いろんな
〉   場面に何度も出てきて「こういうとき使うのね」と身に付けるべき
〉   ものですが、ほんの少しのテキスト文に1回こっきりしか出てこない
〉   なかで覚えろということになると、結局暗記するしかなく、そういう
〉   たぐいをたくさん暗記しても、文法ルールも身に付かないし、会話の
〉   機会のない多くの日本人には、暗記した表現などテストが終われば
〉   忘れてしまうのが関の山。

「会話重視」の内容がかなり間違っているような気が。会話「らしい」表現ではなく、自分の思っていることを言葉で伝える方法を教えるべきでは。それまでの教科書英語が不自然だったり表現が古臭かったりしていることへの反省かもしれませんが、That's it! とか No wayに飛ぶのは飛躍しすぎのような気がします。ま、試験が終われば忘れてしまうのは確かですが。

〉〉〉どこかできちんとした文法を学ぶ必要性はあるでしょうが
〉〉〉文法はルールを整理しただけのものなので、最初にやると例外で溺れてしまうので
〉〉〉いっぱい生の言葉に慣れて、自分の中に感覚ができてから
〉〉〉その感覚があってるかどうかを確認する位の方がいいと思います。

〉〉これ、目からウロコ!です。文法は自分がわかっていることを確認するためにあるんですね。勉強して身に付けてから文章を組み立てて…というのでは本末転倒なんですね。

〉   そうですね。「多分そうだと思うけど、やっぱりそれで良いのね」
〉   と確認するために使うのがいいです、文法学者になりたいのでない
〉   限りは。
〉   文法をしっかり習ってから本を読もう、なんて思っても、英語の
〉   文法は数学の定義と違って例外が沢山あり過ぎて、手に負えない。
〉   「習うより慣れろ」といいますもんね。

例外を説明するために更に説明が増えてややこしいことになっていきます。
「慣れる」ためには多読で大量の英語に触れるのが一番!ですよね。

それでは…


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