区切りのご報告

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/4/28(07:57)]

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[報告] 1919. 区切りのご報告

お名前: アトム http://www1.tmtv.ne.jp/~soh/
投稿日: 2004/5/21(23:20)

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こんにちは。アトムです。5月16日に500万語通過していました。
多読生活、区切りの500万語報告です。

10月初旬に400万語通過しているので、約7ヶ月かかりました。
7ヶ月間、いろいろなこと考えながら読んでいたと思っていたのですが、
何を考えていたか覚えていないです。
なのに、この報告を数日かけてゆっくり書いていたらすごく長くなりました。
ごめんなさい。

さて、400万語までは4ヶ月/100万語だったので、それに比べるとこの100万語はずいぶんゆっくりでした。
別に停滞していたとか、読むのが辛かったとか、やんごとなき事情があったとかいうわけではないです。

ゆっくりペースの理由はわかっています。「語数コンダラからの解放」です。

 
◆語数コンダラは重かった

過去を思いっきり振り返ってみると、もう多読の最初から語数コンダラを背負っていましたね。
もちろん当時はそんな言葉はなかったし、その症状に気づいていませんでした。

どうやって解放されたかなんですけれど、
それはねー、キラキラがもらえなくなったから(爆)。

  
私信:まりあさん、星をたくさん配らなくてはならなくて大変だったと思います。
   お忙しい中、本当にありがとうございました。

 
まあ、解放の真の要因は
300万語、400万語と読み進むにつれて他のヒトが気にならなくなってきたからでしょうか。
やっぱりどこかで、ヒトと比べて焦っていたのでしょうね。

自分のスタイルが早く確立できる方でしたら、気にならなくなるのも早いのでしょう。
しかし、私のように自分のスタイルがよくわからなくてもいつかは悟るのですね。

ところで、私に起こった語数コンダラの弊害はですね、
「何を読んでいても落ち着かない」ということでした。
 
■パターン1
難しい本を読む

するする読めなくて時間ばかりが過ぎる

同じ時間を費やすなら、
易しい本をさっくりと数冊読むほうが語数が進むのではないか、とそわそわする

■パターン2
易しい本を読む

易しい本はパンダ読みにとっておかないともったいない

やっぱりもうちょっとここでは難しい本を読むべきだよねー、とそわそわする
 

それに私は読み終わってからカウントするタイプなので、
厚い本を読んでいるとなかなか語数をカウントできないのが辛かったですね。
ちょっと読んでは「まだこれだけかー」って本を上から眺めている時間が長かったです。

「コレよりアレのほうがいいのではないか」って新しい本に手を付けると必ず心が揺らいでいました。
本の導入部分ってつまらなかったりするじゃないですか、だから余計に。
でも少し読み進んだら面白くなって目が離せなくなったりしますよね、
それもわかっているから、迷うわりには簡単に別の本へ切り替えられなくて。

落ち着かなくて4,5冊平行読みをしていたこともありました。

 
なんか、昔の私、大変そうだなあ。
しかーし、
それもこれも今は昔。はっはっは。
今の私は新生アトムですからね。

 
◆新生アトム
(もっと普通のタイトルはないのかい)

まず、手に取ったものは何でも読める気がする。
今まではレベルを気にして「まだ早いかなー」「キリンかなー」って
恐る恐る読んで「キーッ」となっていましたけれど、
難しかったらゆっくり読めばいいじゃん、焦ることないじゃん、って思うと、
何でも読めるんですね。
だいたい自分の実力はレベル5くらいかなー、と思ったあたりから、
レベルを確認せずになんでも手に取れるようになりました。
そして、多読のテクニックというものが必要なくなりました。

読みたいものが読める。
当たり前みたいですけれど、この道のりは長かったぞ。

そして、それを踏まえてですねー、

なーんと、一般PBデビューしました!

 
◆デビュー

遅くない?って感じですけれど(照)。
400万語読んでも読む気にならなかったので、もう一生読めないかと思っていました。
でも、読んだもんね〜♪ ラッタラッタラッタラッタ♪

デビュー作は年末年始にかけて読んでいた、A Cool Breeze on The Underground。
やっぱり児童書とは使われている言葉が違いますよねー。
ああ、大人の本読んでる〜、って思いました。

私がなかなか一般PB読めずにいたのは、読みたい本がなかったからなんですね。
ヒトがたくさん死んだり、主人公が精神的に追い詰められたり、血がたくさん出たり、というものが好きではなくて。

で、家にあった「ストリート・キッズ」、
10年ほど前に面白く読んだこの本、「もとは英語で書かれてたお話じゃない?!」
って頭から電球でてピカーっと光りましたね。

面白かったです。筋をほとんど忘れていたので。
で、書評にあげるとき、人物名はカタカナでなんて呼んでいたかなー、と訳本見たんですね、
そしたらなんだか恥ずかしくなりました。
一応これってハードボイルドなのかな?
なんか、日本語になっているのを読むと「ヒャー、やめてー」って感じなんです。
十数年前はあんなに面白く読んだのになー。
英語で読むほうが雰囲気あってよかったです。もう日本語じゃ読めない。

そう、それからね・・・、私を変えた本があるんです。
題名をいうの恥ずかしいのですが・・・

 
◆私を変えた“David Beckham−My World”
(恥ずかしいのに太字だよ)

これです…。きゃー、ミーハー。

ワールドカップありましたね。一時期、本屋の店頭がこの本で真っ赤に染まっていました。
半分写真集の、アレです。
私も店頭でかなり迷っていました、買おうかどうか(ううう)。

そしてふと、イングランド…ってことは英語!と思ったんですね。
おお、そうだ、英語で書かれたのを買ってみよう!
多読を始めたんだ!いつか読めるだろう!

あははは、私がアマゾンデビューできたのはこの本のおかげなんです。

ネットで買い物なんて怪しくてできたもんじゃないと思っていたのに、
愛の力ってやつは。

もちろん、買った当初は読めないです。多読暦3週間くらいかな?
Frog & Toadって意外と難しいじゃん(怒)、と思っていた頃ですもの。

昔話になってしまいますが、
当時、掲示板ではドイツのゴールキーパー、カーンさんで盛り上がっていたんです。
そんなところに新米の私が「いや、イングランドのベッカムが…」なんて言い出せるはずもなく、
この本をひっそり胸に抱いていたのでした。
いつか読めるだろうと置いてあったのですが・・・、
そのうち愛も冷めてきて・・・(爆)。

公式記録ではこの本が積読本の最長老だったんですね。
早く読んで片付けたかったのに、なかなか読めなくて、もう目障り目障り。(積読本暦20ヶ月)
この本は物語と違って、身の回りや、自分の思ったことを書いているだけだから、
話の勢いで読む、という本じゃないんですよね。
何度かトライして挫折していました。ま、愛も薄くなってたしね。

余談ですが(余談ばかりですが)、
私、多読前は本を買ってそのまま積んどくなんて信じられなかったんです。
読まないなら買うなよ、って思っていました。
「何か読むものないかなー」って家の中(狭いな)を彷徨っていたくらいですから、
買った本はすぐ読んでいました。
結婚して、オットが本を持ってきたときは嬉しかった。
そんな私が今未読本を150冊抱えており、
その筆頭がベッカム本だったわけで、
そういう意味でもこの本は私を変えたのであります。

それを一般PBデビューした勢いで読んだんですー。
意外にさっくり読めました。
愛が少し復活。(アホか)

でも読めてよかったー。これで積読本最長老の座が
Altemis Fowl(積読本暦18ヶ月)に明け渡されました。
これも何度も挫折しているの本ですが、いまなら何でも読めるぞー。
かかってこい。

実は一般PBデビューを飾る最有力候補があったのですが
(The Door into Summerなんですけれど、)
すっかり後回しになってしまいました。いつか読むから許してね。

えー    えー    何の話でしたっけ?

うーんと、絵本の話をしたほうがいいのかな?
 

◆絵本の話

一般PBを続けて読むことができる、といっても
合間合間というか、むしろ、かなり頻繁に絵本を読んでいるので、
疲れないようにうまく調整できているのかもしれません。

なんのために絵本を読んでいるのか、えー、それは
「図書館の絵本を全部読む」というコンダラを背負っているから、なんですけれども(爆)、
ま、何を読んだらいいかわからないから手当たり次第読むことにしたということですね。
手当たり次第というか、片っ端からなんですけれど。

それは表紙を見ただけでは中身がわからないからです(当たり前だ)。
自分好みの絵の絵本もいいのですけれど、そうではない本が感動本だったりするのですよ。

この100万語で168冊の絵本を読んでいました。
絵本をたくさん読んで英語がよくわかるようになったか?基礎力がついたか?

うーん、よくわかりません。

語数を重ねているので前よりは難しい英語を読めるようになっていますけれど、
それが絵本だけのおかげ、というわけではないだろうなあ。
絵本からは絶対なにか恩恵を受けているはずですけど、
鈍いから気づかないのよー。

よーし、絵本を読んで基礎力付けるぞ、というより、
ほんと、純粋に楽しんでいるだけです。下心無しに(笑)。
そして、絵本報告をするのが何よりの楽しみなのです。

絵本は「よーし、読むぞ読むぞ読むぞ読むぞ」というより、
「どんなお話かなー、わくわくわくわく」って読めたらいいですね。
字だけではなく、絵もたっぷり味わって。
そう、絵本を読むのは時間がかかるのです(笑)。

あー、突然ですけれど再読について。
 

◆突然再読の話

私は再読推進派です。
キリン読みした本を是非再読してみてくださいな。

あ、すぐではないですよ。
半年以上あるいは100万語以上経ってから、
背表紙を見ても何の話か思い出せなくなってからのほうがいいと思います。

私はですね、この100万語で
ナルニアの3冊目(#5)を読む前に、以前に読んだ#2と#4を再読しました。
#2はレベル6、#4はレベル7といわれています。どちらも何ヶ月も前に読んだものです。
#2は再読したら、より情景が鮮やかになりました。
#4は再読したら話が変わっていました。

特に#4は一度目に読んだとき、半分くらいわからなかったんですけれど、
(だから再読で話が変わってしまったのね)
これですっきりと#5が読めましたし、自分に自信がつきました。

もう一つ。Day With Frog and Toadです。
2002年7月に読んだものを今月再読しました。
2002年7月といったら、ベッカム本を入手した頃です。

もう字を追うのにいっぱいいっぱいでした。
それを約2年ぶりに再読したら、なんと、心のひだまでわかるではないですか!
(ちょっと大げさに言ってみました)
自分の成長を喜ぶ、というより、お話がほんとうに生き生きとわかったことが嬉しかったです。
目の前がぱっと明るくなった感じです。すきっと晴れた感じです。
この感じ、他の方が上手に表現されていたのですが・・・。

Frog and Toadはレベル1ですね。
100万語ごとに、レベル1をもうこれ以上深くは読めない(今がMAX)と思うのですが、
どんどん裏切られています(いい意味で)。
今また「Frog and Toadはもうこれ以上深くは読めないだろう」と思っていますが、
600万語読んだときに「あの頃はまだ若かった」と今を振り返るかもしれません。

多読の初期の頃に絵本を読まれる方が多いと思うのですが、
「評判いいし、なんとなく良さそうな感じもするんだけど、いまいちすっきりとわからなくて面白くなかった」
という絵本があったら、100万語通過後にもう一度読んでみてくださいね。
100万語通過後に絵本デビューしたものの、同じように読んだ絵本がいまいちすっきりこなかったら、
200万語通過後にもう一度読んでみてくださいね。

あー、また話は変わりますけれど、マザーグースについて。

◆脈絡ないけれどマザーグースの話

これは知っておいた方が得した気分になります。
だからといって意気込んで分厚いライム本を読んでもつまらないですから、
焦らず少しずつ。10読んで1つ心に残すぐらいの気楽さで。
音を聞くとより親しめるようです。

児童書(児童書に限りませんが)の中で「あ、これマザーグース」ってわかるだけで、
なんだか宝物を掘り出したような気分になるんです。
そしてマザーグースは実にさりげなくあちこちに忍び込んでいるようなのです。
私はマザーグースに目覚めるのが遅かったので、まだ少ししか発見できませんが、
レパートリーを少しずつ増やそうと思います。
なんかほんとにすごく嬉しいのです。
マザーグースなんてわけわかんないじゃん、という方に、余裕のあるときでかまいませんので、
是非トライしていただきたいです。

他に書くことなかったかなー。あ、そうだ。

 
◆いきなりですが今後の過ごし方

1. 次の通過報告は1000万語通過時の予定です(数年かかります)。
2. あるいは、未読本が0冊になったとき(無理です)。
3. 聞くのは真剣にやらないと思う。書くのも真剣にやらないと思う。話すのはまったくやらないと思う。
4. 図書館の絵本を全部読む。(もう少しです)
5. 絵本報告は続ける。(でもねー『その137』なんていうのも、どうかと思うよ)
6. 面白かった本は書評、レビューを積極的にする。

以上です。

あ、やっぱり補足です。
3.なんですけれど、聞くのは数週間に1度くらい、他のことしながら聞き流しています。
実はLRクラブの会員なのですが、発足時に少しやっただけで1.3ミチル止まりです。
書くのは、この100万語でGrammar in Useを1回1ページだけやりました。
それから1日だけ1行日記をやりました。もうちょっとやったかな、3日くらいだったかな。
どこに書いたかわからないので確認できませんでした。
話す気はまだないです。

そんなこんなで「読む」以外はへなちょこでごめんなさいです。

 
◆感謝の辞

多読前はがちがちで、どんな英語も瞬時に跳ね返すかたーい頭を持っていた私ですが、
500万語かけてやっとふかふかの柔らかい土壌ができた、という感じです。
これからどんな英語も吸収して育てていくことができる、という感じです。
ここまできたらもう、多読学習者ではないかな、と思いました。やっと卒業かな。

凹んだときは励ましていただき、
わからないことには答えをいただき、
通過報告ではお祝いをいただきました。

みなさんの報告からは、いろいろなことを教えていただきました。
魅力的な本がたくさん紹介されていて、本選びの参考にさせていただきました。
また、オフ会ではたくさんエネルギーをいただきました。

酒井先生、古川さん、まりあさん、マリコさんにはスペシャルサンクスです。

これからは海の底で静かにゆっくり本を読みます。
そして時々浮上して絵本報告させていただきます。
勝手なやつですが、ときどき遊んでください。

……なんだか淋しくなったじゃないですか。(自業自得じゃないか)

通過報告では、読んだ本を紹介させていただいていたのですが、
でも、これだけ長々と書いてきたので、今回はどーしよー、割愛しようかなー

と思いましたけど、やっぱり。
 

◆この100万語で読んだ本

■ 絵本168冊。これはそのうち絵本報告で。

■ Nate the Great、デルトラ、Boxcar Children、Mr Majeika、Marvin Redpost、Famous Five、Judy Moody、MTH

ここらへんは、有名シリーズなので特にコメントしません。
あ、一つだけ。Judy Moodyって、電車の中で読むとかっこいい本No.1だと思います。
デルトラはちょっとね、カバーが必要かな(笑)。
Marvinは#4,5を読んだのですが、どっちも良かった。読めて感謝、って感じです。
おお、コメントが一つに収まらなかった。

■Witch Week / Diana Wynne Jones

クレストマンシーシリーズです。時々しか話題にならないかな?
最初読みにくくて、買って失敗、と思っていたのですが、途中から「え?え?え?」って目が離せない状態になりました。面白かった!
なのにねー、最後の3ページがミスプリントで、ページの端っこの方が読めないんです。
一番いいところなのにー(怒)。

■ Uri Shulevitzさんの本

いえ、テングザルのお話以外は挿絵を描いているだけです。
あの美しい絵本Dawnを描かれた方です。
図書館で、Shulevitzさんで検索してヒットしたのを全部借りたら、
絵本じゃないのもあってびっくりしたのでした。

○ Maximilian's World /Mary Stolz レベル4 5,200語
インクにペンでさらさらさら、って描かれていて絵がカラーじゃないんです。
知っている絵と全然違います。
子犬と猫とねずみの友情話。
メキシコが舞台らしいシリーズでこれが最終巻らしいのですが、前作が図書館にないのです。

○ The Diamond Tree - Jewish Tales from Around the World /Selected and Retold by Howard Schwartz and Barbara Rush レベル3 14,500語
世界中のユダヤ人に伝わっているお話15個。
すべてハッピーエンドでお話が短いのですごく読みやすかったです。
絵はカラーでかっちり系で鮮やかで、お薦め★★★★★。

○ The Strange and Exciting Adventures of Jeremiah Hush レベル4 11,000語
モノクロの絵だけど、これに色がついたら「Toddlecreek Post Office」の絵になります。
田舎暮らしのテングザルが主人公。
スリルに満ちているわけではないので興味がないと面白くないかもしれないですが、私は楽しかったー。
話が思いがけない方向に進んでいくんですよ。

■ Princess Diaries / Meg Cabot

レビュー書きましたけれど、最初の方が むむむ、という感じで読みにくかったんです。
でも途中から面白くてあとは一気です。続きがあるそうで。き、気になります。

■ Baby / Patricia MacLachlan

“のっぽのサラ”シリーズの著者なので、読む前から「絶対はまる」と思っていましたけれど、
そのとおり。いやん、もう(謎)。

■ Riding Freedom / Pam Munoz Ryan

これもよかったです。さらっと描かれていますけれど、実は過酷な人生だったろうと想像できます。
さらっと描かれているので読んでいて辛くはなく、安堵で読み終わりました。

■ Heaven Eyes / David Almond

静かで不思議な物語。何が起こるんだろう、ってどんどん読み進めることができました。
1章が短くて読みやすいのです。後味もよくて、嬉しい1冊。

この100万語で初めて本の貸し借りをさせていただきました。
お一人ずつ名前は挙げませんが、ありがとうございました。
まだお借りしている本もあります。読んで必ずお返しします。

では、みなさん、心からHappy Reading!

 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
長々と申し訳なかったです(平伏)
一人座談会をしているみたいでした(爆)


▼返答


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