200万語通過しました

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/4/30(13:08)]

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173. 200万語通過しました

お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/1/22(12:22)

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どうもご無沙汰しております。慈幻です。

先日、1月21日にJostein Gaarderの「Sophie's World」
を読了し、累計2,026,900語を突破しましたのでご報告
します。

100万語を達成したのが昨年の7月20日ですので、100万
語から200万語までに要した期間は6ヶ月弱、語数平均は
1日5,000語程度。読んだ本は、児童書123冊、アメコミ
4冊で、計127冊、1,007,600語です。

ちなみに、内訳は以下の通りです。

○児童書:シリーズもの
Abracadabra!	            7冊 	   56,000語 
A to Z Mysteries              1冊 	    7,000語 
Bailey School Kids	            2冊 	   15,000語 
Capital Mysteries	            3冊 	   21,000語 
Captain Underpants	            2冊 	   14,000語 
Deltora Quest	            1冊 	   25,000語 
Dragon Slayers' Academy	   1冊 	    8,000語 
Jigsaw Jones	           22冊      132,000語 
Magic School Bus	            2冊 	   14,000語 
MTH Merlin Mission	            1冊 	   15,000語 
MTH Research Guide	            1冊       5,500語 
MAXimum Boy	            8冊      64,000語 
Nancy Drew Notebook	   6冊      42,000語 
Nate the Great	           15冊 	   22,500語 
Secrets of Droon	           19冊     181,600語 
Zack Files	           30冊     152,000語 

	              小計 121冊    774,600語 

○児童書:シリーズもの以外
Gaader	          1冊    176,000語 
Sachar	          1冊     27,000語

	      小計  2冊    203,000語 

○アメコミ
Daredevil          2冊     18,000語 
Spiderman         2冊     12,000語 

	            小計   4冊   30,000語 

                    合計 127冊  1,007,600語      


100万語達成に要した期間は3ヶ月、語数平均は1日1万語
を超えていたことを考えると、100万語〜200万語までの
ペースは100万語までの半分ですが、日本語での読書と
のバランスを考えると、これくらいが私にとって快適な
ペースのようです。

200万語を通過した感想ですが、他の方と同じく、これ
と言って目だった変化はありません。

確かに、英文に対する拒否感はほぼ無くなりましたが、
100万語通過時と比べてどうかと言うと自分でもよく分
からないというのが正直な所です。

とは言え、英語での読書が、ほぼ習慣として定着しつ
つあるので、このまま普通に読み続けて行ければ良い
かなと漠然と思っています。

●シリーズ評(100万語報告で言及したものは除く)

○Abracadabra! シリーズ(LV3?)

Abracadabra Clubという手品サークルの少年少女4人組
が不思議な事件に挑むというシリーズ。

手品+推理モノという設定や主要キャラクターの掛け
合いとかは良いのですが、お話的には今ひとつ。

というか、せっかく手品サークルが探偵役なのだから、
事件の謎というかトリックにもっと凝って欲しいとい
うのが正直なところ。

巻末に、キャラクターが話中で使った手品の種明かし
があるのはプラスポイントです。

○Bailey School Kids シリーズ(LV2?)

正式には、The Adventures of the Bailey School Kids 
シリーズです。

Bailey Schoolの三年生の少年少女達が、彼らの出会
う奇妙な大人たちの正体を探ろうとするというのが
基本的な筋立てです。

Zack Files シリーズと異なり、その奇妙な大人が本
当にただの人間なのか、それとも人間に紛れた怪物な
のかは分からないまま話は進みますが、それが却って
緊張感を増していて良い感じです。

○Capital Mysteries シリーズ(LV2?)

A to Z Mysteriesシリーズの作者の新シリーズで、ワ
シントンDCの同じマンションに住むKCとMarshallが事
件に挑むシリーズ。

Capital Mysteriesの名前通り、毎回、アメリカの首
都であるワシントンDCを代表する場所に絡む事件が
起こるのが特徴のようです。

男女の小学生コンビ、おまけに少年の方が少女に振
り回されるという、「不遇な主人公」が好きな私の
ツボに嵌っているのですが、大統領とかが事件に絡
んでくるのはちょっと無理があるという気がしない
でもないです。

○Jigsaw Jones シリーズ(LV2?)

小学2年生の私立探偵Jigsaw Jonesとそのパートナー
Milaが1日1ドルで依頼を受け、事件を解決するという
シリーズ。

事件そのものは他愛無いものばかりですが、私立探
偵らしく振舞おうとするJigsaw君が楽しいです。

個人的にはパートナーのMila嬢との関係が今後どう
なるのか気になるところですが、さすがに小学2年
生だとそういう展開はないのかもしれません。

○MAXimum Boy シリーズ

宇宙から持ち返られた岩に誤って直接触れてしまい、
超人になってしまったMax君が大統領の依頼で難事件
に挑むというシリーズ。

スーパーマンを始め、アメコミのパロディ満載です
し、独特のトボケた雰囲気が楽しいですが、Maxの
学校生活における超能力の「悪用」(?)に関して
は疑問がないではないです。

それと、Magic School Houseの宇宙へ行く巻でも
思ったことですが、アメリカのフィクションにお
ける「放射能」や「放射線」の扱いの問題につい
ても色々と考えさせられました。

○Nate the Great シリーズ

パンケーキの好きな少年、Nate the Greatが愛犬
Sludgeと共に事件に挑むシリーズ。

事件の他愛なさとNate君のハードボイルド振りの
ミスマッチが何とも言えない独特の味わいを出し
ていて、非常に面白いです。

個人的には、不思議少女のRosamond嬢の活躍を期
待したいところです。

○Zack Files シリーズ

Zack少年の身の回りで次々に起こる超自然現象の
数々を描くシリーズ。

輪廻転生、平行世界、ポルターガイスト、超能力、
二重人格、呪い、宇宙人、吸血鬼、人狼、etc.

中学時代「ムー」を愛読していた私の琴線を揺る
がしてやまないテーマの数々をたっぷりのユーモ
アで料理する作者の腕が見事です。

個人的には、この二周目では一番の「当り」だと
思っています。

●個人的考察:「普遍文法」と「多読」について

掲示板で初心者や入門者の方が感じている疑問と
して、「易しい英語をたくさん読むだけで本当に
英語力がつくのか?」というのが多々見受けられ
ます。

中級者・上級者の方々の回答・アドバイスは様々
ですが、要約すると、「量が全てを解決する」、
言い換えるなら、「理屈は置いておいて、実際に
たくさん読めば実感できるから大丈夫です」とい
う趣旨になるかと思います。

確かに、「経験則」として、そのように回答する
のは正しいと思いますが、私のように「理屈っぽ
い人間」は、残念ながらそのような説明では満足
出来ないと言うのが正直な所です。

そこで、私自身が納得したいという非常に個人的
な動機から次のような説明を考えてみました。但
し、あくまで自分が納得するための屁理屈ですの
で、鵜呑みにはされないようにお願いします(笑)

ノーム・チョムスキーという言語学者が、人間の
言語能力を説明する作業仮説として、「普遍文法」
という概念を提唱しています。

これは、種としての人間が固有に持っている普遍的
な言語能力であり、この能力があるからこそ、文法
的に間違った文とか、途中で終わってしまうような
不完全な文とかを聞かされただけの赤ん坊でも、ご
く僅かな間に母語の複雑な文法規則を身につけるこ
とができるという考え方です。

非常に乱暴な言い方をすれば、赤ん坊は「母語の文
法を習得する」のではなく、「元々備わっている『
普遍文法』を母語に合うように調整する」というこ
とです。

では、この「調整」はどのようにして行われるので
しょうか?

赤ん坊が母語を獲得する際に文法や単語を必死に覚
えたりする筈はなく、ただひたすら自分の周囲で母
語が使われているのを見聞きするだけです。

そして、日常生活で使われる母語は語彙が非常に限
られていたり、文法的に間違いがあったり、省略さ
れていたりすることが多くあります。

つまり、その使用例が偏っていようが、多少の間違
いを含んでいようが、実際の使用例を大量に見聞き
すれば、自然と調整されるという機能を「普遍文法」
は持つと言えます。

ですから、仮にこの「普遍文法」のような言語能力
が人間に備わっているとするならば、母語と第二言
語、会話と識字という差異は考慮されるべきでしょ
うが、理論上、「易しい英文を大量に読むことで、
普遍文法が自然に英語用に調整される」可能性は十
分にあると考えられます。


以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。

▼返答


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