アーサー王3部作で1400万語通過

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13384. アーサー王3部作で1400万語通過

お名前: 杏樹
投稿日: 2017/5/5(00:11)

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英語で1400万語通過しました。
1300万語通過してから英語の本はあまり読まず、中国語とフランス語の本ばかり読んでいたのに。
去年の10月ごろ、久しぶりにフランス語の本をまとめ買いして「読むぞ~!」と思って読み始めていたのに。

全てはLand of Storiesのせいです。
「本のこと」の掲示板で報告してきました。

まず1巻を読んだとき。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=t&id=3184]

5巻まで読んだとき。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=e&id=3190]

柊さんの11周年報告のレスで、MARUZEN&ジュンク堂の洋書売り場で自制をしたということを書いていますが、結局そのあと自制心が吹っ飛んで購入してしまったのです。
1冊で10万語ぐらいありますので、5巻も読んだらかなりの語数です。
巻を追うごとにおもしろくなっていくので、止められませんでした。
おとぎ話の世界がこんなアレンジできるなんて。おとぎ話のネタ、登場人物がいっぱい出てきて、それだけでも楽しいのに、登場人物の意外な関係や過去やらいろいろ出てきて本当におもしろいです。

その前に読んだ本も報告しておきます。

The Princess and the Goblin
1300万語通過してすぐ読んだ本です。もっと前に丸善で衝動買いしたんですが、その時は途中までで挫折していました。でもそろそろ読めるかと思ってリベンジしました。後半ちょっと難しかったですけれど、最後まで読めました。

ここからずーーーっと間が空いて。
本棚に、インドネシアへ行ったときに勢いで買った英語のガイドブックが未読のまま積んであるのが目に留まりました。ガイドブックと言っても、観光ガイドではなくボロブドゥールの歴史や発掘のことを書いた本です。
The Lost Temple of Java

ボロブドゥールの発見にかかわったラッフルズのことも詳しく書かれていました。

それから、新聞で本の広告を見て、原書が英語なら原書で読もうと思った本。
Silk Road A New History
Valerie Hansen 著
著者はイェール大学の教授で、中国に留学経験もあり、漢文文献を読みこなす歴史学者です。
学術的な内容でかなり難しかったです。中国史に登場する固有名詞はさすがに全て現代のピンイン(ローマ字表記)になっていて、読んでみればまあ見当は付きます。(ピンイン表記の読み方のルールまで解説してあります)。
キジル石窟の立体図面が面白かったです。

ここからまたパタっと英語の本が止まって何か月…。
それが、Land of Storiesを手に取ってしまったらもう止まらない!
になりました。

そして、この本がかなり楽に読めたし、しかもこの語数を読んだら読む力も上がっているのではないかと思って、ふと思い出した積読本。
それは、ローズマリー・サトクリフのアーサー王3部作。
多読前に日本語訳が出ていたのは知っていましたが、訳がかなりひどいという評判を聞いて読むのを躊躇していました。それが、多読を始めたものですから、いつかは読みたいと思ってとりあえず購入だけしておきました。それから一度読んでみたいと思ってのぞいてみたのですが、さっぱりわからなくて「こらアカン」と思って投げました。
ひょっとしたら、そろそろ読めるようになっているかも…?

と、思って、次はこれを読もうと思ったら思いがけない横やりが。

1月にサイレント・コメディの上映会に行きました。もともとサイレント映画は好きで、多読をしてからは「字幕が読める」と思ってアメリカのアマゾンからいろいろDVDも買っているのです。
そうして、そのことをSNSの日記に書いたら…それとはまったく無関係に、SNSの知り合いがバスター・キートンの自伝を読んだということを書いていたのです。日本語で読んでいたのですが。それがものすごくおもしろかったらしい。
なので、やはり多読をしているからには原書で読んでみようかと思ってアメリカのアマゾンから購入しました。そしてLand of Storiesを読み終わったら即読みはじめました。

My Wonderful World of Slapstick

こちらはかなり難しかったです。
バスター・キートンの両親はボードヴィルの芸人で、キートン自身も子供のころから舞台に立っていました。当時のボードヴィルの舞台の様子がなじみのない世界のせいか、特に最初のほうがわかりにくかったように思います。
しかも、お父さんに舞台の上で「人間モップ」と称してぶん回され、ぶん投げられ、読み間違いじゃないかと思うぐらいバイオレンスなショウを演じていたのです。今なら児童労働&児童虐待で捕まっているかもしれません。しかし、サイレント時代のコメディ映画を見ますと、これまたかなりのバイオレンスなのです。殴る、蹴る、海や池に突き落す、車が突っ込む、パイ投げ合戦をする、それはもう何でもアリ、な感じですので、当時の「スラップスティック(ドタバタ)」とはそういうものだったのでしょう。
そうしてキートンは映画の世界に入ってサイレント時代の「3大コメディアン」になりました。映画の世界に入ると読みやすくなってきました。
日本では3人のうちチャプリンばかりが有名で、トーキー後も活躍していたのに対して、キートンはトーキー後フェイドアウトしたように思われています。しかしアメリカではキートンはずっと人気者だったのです。ただ、奥さんに逃げられた後酒びたりになったり、映画会社と意見が合わなくなってクビになったり、苦難の時期があったのです。しかし映画にはコンスタントに出ていて特にブランクがあったわけではありません。さらにテレビ時代になると番組を持ったりCMに出演したりしていたので、人気は衰えていなかったのでしょう。

そうして、ついにアーサー王三部作を読み始めたのです。

The Sword and the Circle
どんなに難しいか…と思って読み始めたら、そこまで難しくはありませんでした。わからないところもありますが、読み進むのに支障はありません。
ローマが去り、ピクト人やサクソン人の侵略が始まったころのブリテン。そのあたりの時代の流れを書くことから始まります。マーリンは子供時代から登場。そうして、ウーサー・ペンドラゴンの道ならぬ恋とそれを助けるマーリンによってアーサーが生まれたおなじみの経過。

岩に刺さった剣を抜いて王になり、グイネヴィアを見初めて、彼女の父が婚礼の時に円卓を持たせたこと。
そうしてアーサー王のおなじみの物語が一通り語られたら、それからは円卓の騎士たちの冒険物語になります。一人ずつそれぞれの物語があり、アーサー王はあまり出てこなくなります。ついでに、トリスタンも円卓の騎士の一人として登場します。

てっきり現代の物語として新たにアーサー王伝説を書いたものかと思っていたら、そうではなくてアーサー王と円卓の騎士について昔から書き継がれて伝わってきた物語をそっくりそのまま書き写しているような感じです。なので、現代の感覚では荒唐無稽なことも平気でそのまま書かれていたりして、読んでいる途中で現代の作家が書いたものではなく中世に書かれた伝説本を読んでいるような錯覚に襲われました。

書評にはYL9と書いてあるので、相当難しいのかと思っていましたが、そこまではYLは高くないんじゃないかと思うんですが…。本当にそれほどでもないのか、私の読む力が上がったのか…本当に最近YLの判断が付きません。

The Light Beyond the Forest
アーサー王と騎士たちが円卓を囲んでいると、聖杯の幻影が現れます。
そこで、アーサー王は騎士たちに聖杯の探索を命じます。
2巻は聖杯探索をする騎士たちの物語になります。騎士たちは連れ立ったり、別れたり、一人の騎士を追って一段落したら、今度は別の騎士の話へ、と行き来します。騎士たちはいったいどのようにして聖杯を見つけることができるのでしょうか。

The Road to Camlann
アーサー王の妃グイネヴィアと、円卓の騎士の中でも一番の勇者で親友のランスロットが道ならぬ恋に陥るのは有名な話です。3巻では、アーサー王と父親違いの姉モルゴースとの間に生まれたモードレッドがアーサーの前に現れて騎士として仕えるようになります。しかしモードレッドはグィネビアとランスロットの関係を利用してアーサーを陥れる計略を練ります。そうしてやがて物語は最後の戦いの地、Camlannへ…。

サトクリフは児童書、ファンタジーのイメージがありますが、歴史に題材を取って時代考証をしっかりとしたお話を書いてきたのですね。なので、アーサー王伝説を執筆するにあたって、自分の空想を膨らませるよりも、アーサー王に関する文献を集めて、それをそのまままとめて本を書いたようです。なので、アーサー王と円卓の騎士に関する基本知識を得るには大変役に立つ本だと思います。

そうしたら、3部作読んだら1400万語超えていました。

ついでに、調べてみたら、The Princess and the Goblinもアーサー王3部作も、500万語通過の時に挫折報告をしていました。時間も語数もずいぶんかかりましたが、やっぱり読んでいたらいつかは読めるようになるんですねえ。

ここらではたと気が付いたのですが、私は多読を始めるときに、英語の本が読めるようになったらファンタジーを原書で読みたいと思っていました。しかし、児童書をずーっと読んでたり、ペーパーバックデビューはヒストリカル・ロマンスだったり、どうも思う方向には進んでないような気がしていました。しかし、どうやらそろそろその目標にたどり着いているようです。特にLand of Storiesはどうも日本語訳が出ていないみたいですし、それを原書で読めるなんて本当に夢がかなっているではないですか。

そこで、またもや目に留まったのはRowan of Rinです。
アーサー王3部作を段ボールから掘り起こしてきたときにこの本があるのが見つかりました。これは1巻だけ読んで挫折していたのです。今なら読めるかもしれない!
と、思ったら読みたくなるじゃないですか。
もうずっと英語の本ばかり…フランス語と中国語がたまっているのに。

でも、フランス語のCD付きリーダーでアーサー王伝説の本をずいぶん前に読んだのですが、フランス語の世界ではアーサー王はどんなふうに書いてあるのか読み直したくなって引っ張り出してきました。ということでとりあえず1冊フランス語。GRの一種なので薄くてすぐに読み終わると思います。
これが終わったらRowan of Rinを読んで、今度こそフランス語と中国語の本が…読めるのでしょうか。


▼返答


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