そして、乙女は月へ還った

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/5/11(18:51)]

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11210. そして、乙女は月へ還った

お名前: 涼音
投稿日: 2008/11/21(21:36)

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正式タイトル:
そして乙女は月に還った
または、続・ハインラインへの道
または、推定1000万語報告 そして もう2ヶ月で6周年記念報告

皆様、こんばんわ、涼音です。
長らく、語数報告などしておりませんでしたが、多分、これが、そういう意味では最後の報告になると
思いますので、書かせて下さい。

ひと月ほど前、カウントしている小説分の語数が、気がついたら800万語を超えていました。
その数字を見て、ん〜〜、これってひょっとすると、もう2年以上も定期購読しているJapan Times
(これはカウントしていない)を加えたら、もう既に1000万語超えているのではないか、ということ
に気がつきました。
で、むくむくと起る気持ち、もうあの本が読めるのでは?

あの本。
ほぼ6年前に多読を開始した私は、そこで目標本を決めたのです。あの本というのは最後の本。でも、
これが読めるのは相当に後になりそうでしたので、中間目標として、1:Narnia, 2: Lord of the Rings
を置きました。
Narniaの第1巻The Lion, The Witch and The Wardrobeは100満語で読みました。
The Lord of the Ringsはその後、映画化されたものを見て、読む気力がなくなり、そのまま
(ごめんなさい、ファンの方)。そして、この本だけが残りました。
今日まで何度手にとったことか。今日こそは読めるかもと、手に取るたびに挫折。
Heinleinって難しいんですよね。まぁSFって、通常出会わないような概念をぽんぽん出してくるので、
全般的に難しいのですが、Heinleinの場合、そこにかなり文学的の要素、哲学的な要素が加わるので
さらに難しい。
困ってしまって、Heinleinの書いたジュブナイルもかなり読みました。ジュブナイルなのですから
他の本に比べたら楽なはずなのですが、これでも難しい。
YLでいうとHeinleinの一般本は9の台の上の方。ジュブナイルだと9.5からちょっと下の方という感
じで、結局どちらも難しいのです^^;;
こんな話を昔書いた、報告が「ハインラインへの道」でした。

今回、また、手にとって、1ページ。あ、読めるかも。2ページ、3ページ。あ、これ、やっぱり
おもしろいじゃない。
30ページ、50ページ、100ページ。。。。ここまできたら怒濤の読み方。ここ暫くの私には珍しく
10万語を超える本を20日間で読み切ってしまいましたよ。勿論、これ、読めたのは、大好きな話で、
邦訳を何度も何度も読んでいるからです。
でも、これまでは、そうであってすら、読めなかったのですよね。
今日、これを読み切って、感激ひとしおです。
またManieやMike,Wyoに会えたよと。それもHeinleinが書いたそのままの文で会えたよと。

ちょっと思い出すと、この感覚って、子供の時に読んだ「ガリバー旅行記」の感じに似ています。
当時、小学校の1年か2年かだったと思うのですが、本を読む喜びを覚えた頃で、でも読める本は
2週間に1回市立図書館で借りる本だけ。本に飢えていた私は、姉の本棚にあった、この本を読んで
みようと、何度も何度も試したのでした。
読むたびに、これが1ページ目で挫折する訳です。多分、その本は小学4年生前後対象だったはずで、
そりゃ挫折して当たり前なんですが、これがある時、読めた。いつもひっかかる1ページ目をこえて
2ページ目に入れた。そうしたら、後は完全に勢いにのって、その日のうちに全部読んでしまったのを
記憶しています。
同じですね。いつもいつもひっかかっていた本。それがいつか急に読める日が来る。
300万語を超えたあたりから、なんだか、正直、読む能力があがっているという感覚が全くといって
いいほど無くなっていました。でも、どうやら、少しは成長していたらしいです。

先ほど、この本の書評をあげました。
こんな本を書評にあげても、自己満足にすぎない事、よくわかっていますが、この本だけはあげた
かったのです。
"The Moon is a Harsh Mistress"
邦題:月は無慈悲な夜の女王
秀作の多いHeinleinの作品の中でも、私の特にお気に入りの本です。気がむいた方がいましたら手に
とってやって下さい。

そういえば、とうとうSF御三家といわれた方々、ついに皆さん、鬼籍に入られたのですよね。
もう新しい本を読むことはないのだな、ということが残念です。

ついでに、ここしばらく読んだ中でのおすすめの本を紹介しておきます。

【児童書】
- "Shadow Children" by Margaret Peterson Haddix
読みはじめたら、もう止まらなくなってしまったシリーズ。
近未来社会で、3人以上のこどもが禁じられている世界。でも3人目として生まれたこどもはいる。
そうしたこども達はこっそり隠れてShadow Childrenとして生活している。
彼らの望みはいつか、どうどうと生きること。
ちょっと最初だけもたつきます。なんたって、家を出ることもできず、隠れて住んでいる子供が
主人公なので物語が動かないんですね。でも、それをすぎるとぐっと動き始めます。
現在私は4巻まで読んでいますが、昨日、この続きが7巻まで届いたので、続きを読むのが楽しみです。

【Teens(もしくはいわゆる乙女本)】
- "The Mediator" by Meg Cabot
Princess Diariesが有名ですが、読んでみたらこちらの方が圧倒的に面白いです。Prindess Diariesの
方が新しいものなので、ちょっと心配になりました。
Mediatorって訳すと霊媒師、、、ぐらいな感じでしょうか。霊が見えてしまう女の子の物語です。
霊が見えてしまって、除霊をしたりなんだりとしている中、そのうちのひとりと恋をしてしまい、
いろいろと。。。。
ロマンティックコメディー映画とかお好きな方だったら気にいるのではないでしょうか。

【一般Adult】
- "The Moon is a Harsh Mistress" by R.A.Heinlein
多くは語りません。
意識を持ってしまったコンピューター。それと協力して、月世界の革命を起こし、ついには独立戦争に
勝利する話です。
中心となる4人のキャラクターがとても魅力的です。
ヒューゴー賞受賞作品。


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