Re: 多読クラブ第一回報告(長文多謝)

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2534. Re: 多読クラブ第一回報告(長文多謝)

お名前: SSS英語学習研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/6/14(12:14)

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ハムレット=オムレットだったのですか!知らなかった!!

〉とりあえず、今週月曜と水曜の2日、多読クラブを行った状況をご報告します。

ありがとうございます。とっても勇気づけられる報告です。
なにしろまだ多読中心の授業というのは少ないので・・・

〉彼女たちは今、ものすごくgraded readersにはまっていまして、4月から始めて最低で500ページ、一番読んでいる学生では昨日1000ページを突破したとか言っていました。彼らのGRへの傾倒ぶりは異常でして、ほかのゼミ生から「あいつらきしょい〜」(関西弁で「気持ち悪い」の意)と言われているそうです。1年生については、いずれも英文科の学生ではありません。芸術と、文化、日本文学の学生です。どちらかといえば、「英語は苦手です」と言っていました。

いいですねえ、そういうの。苦手な人が「英語に抵抗がなくなった」、
「好きになってきた」と言いはじめるのは、ほんとにうれしいものです。

「あいつらきしょい〜」といわれるほどで、しかもそれが英文科の
学生じゃないところ、すばらしいです。そういう人たちが、ほかの
学生にも広がっていくタネになると思います。

〉「おもしろくなければ、本を取り替えてもいい」と酒井先生の教えを受け、彼らに言っていましたら、いろいろと本を取り替えながら、かれこれ1時間で30ページ弱程度1年生は読んでいました。3年生はハイネマンのelementaryを一冊読みきるか、数ページ残す程度でした。

楽しんで読んでいるペースですね。けれどもレベル0をもう一度
読むように、時々すすめてください。最初よりも早く読める!と
元気づくし、分速150語以上の「快適な速度」も体験できます。
ただ、「快適な速度」は人によって違うので、分速と読んでいる
本とその人の嗜好をよく勘案しないとどの速度が快適かは判断でき
ませんが。

〉総じて、3年生のGRマニアを除くと、1年生の学生たちは簡単な英語をなるべく大量に読む教授法を楽しんでくれていたようです。ただ、「何冊かもって帰ってもいいよ」と言ったところ、「先生、まだはじめやからやめとくわ。苦痛になったらあかんし・・・」という答え。「そんなことでどうする!」という内心の声に抗いつつ、「できるだけ苦痛から開放してやる」という酒井先生の教えを思い出し、「そやなぁ〜、徐々に慣れていこかぁ。でも、できたら毎日ちょっとずつでも英語にふれたほうがええんやけどなぁ」などと答えておきました。

それは学生の方が賢かったかもしれませんね。(!)
「苦痛になったらあかんし・・・」はけだし至言!!

〉あと、彼らは口々に「先生、本を読む習慣がないから、1時間が限界やわぁ。1時間でも目がチカチカする」などと申しておりました。(もちろん、マニア組みは除く)先生は、やはり90分みっちりと学生に読書をさせていらっしゃるのでしょうか。

90分ずっと読む学生もいますが、ぼくがときどき話をして
中断します。(話の内容はたいてい学生の質問に答えて、
辞書と文法がどんなに無力か、という話題!)それから
途中で寝る学生もいるし、音楽を聴きながらの学生もいて、
人それぞれのペースで読む結果になっています。
(ほかの人の読書を邪魔しなければ何をしてもいい、と
言っています)

〉最後に彼女らからのGRへの注文をいくつかご紹介しておきます。特にマニア組みの注文は手厳しい〜。

注文が出るというのは、多読がうまくいっている一つのあかし
です。注文が手厳しければ手厳しいほど、「はまって」いると
思います。先生としてはなんとか答えようとしてやってください。
そうすると今度は学生がその努力に応えてくれます。

ではまたご報告をお待ちしています。

Happy 'teaching'!


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