PBロマンス本 200万語通過報告

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[喜] 954. PBロマンス本 200万語通過報告

お名前: パピイ
投稿日: 2007/6/30(22:37)

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みなさま、こんにちは。
パピイです。

PBロマンス本も前回報告から、さらに100万語読みました。
その報告と読んだ本の紹介をさせていただきます。

■ 最初に
今回の報告は、PB10冊で、総語数は1,005,412語で、累計で2,011,379語になりました。

今回は本の紹介をするにあたり、第一章、またはプロローグにこだわって紹介し、
後は全体の感想を述べるだけに止めておいて、できるだけネタバレをしないようにと考えました。

最初の章を読み終える頃に感じたワクワク感が、少しでも届けばうれしいなと思います。

■ 本の紹介 (読んだ順に紹介しています)
◇ Mistress / Amanda Quick 語数:103,141語 ISBN:0553569406

冒頭「君の愛人が、ロンドンの社交界の話題をさらっているよ」と、友人から聞かされて驚いたMasters伯爵。
彼は、最近天文学に興味を持ち、社交シーズンにもかかわらず地所に帰っていたのだ。

また彼は、数年前に妻を亡くした後、自分で定めた5つのルール
Never marry.
Never discuss the past.
Never explain his actions to others.
Never retreat from an objective or alter a decision.
Never get involved with virgins or other men’s wives.
を、かたくなに守っており、愛人などは持っていなかった。

その噂の愛人は、未亡人Mrs. Brightと名乗り、白ずくめの衣装に身を包み、伯爵と縁を切り、
新しい恋人をさがしているという。彼は、非常に興味を惹かれ、ロンドンに戻ることにした。

以上がプロローグなのですが、ロマンス本を読みなれてくると、謎の未亡人がヒロインで、この伯爵と最終的に
恋に落ち、先の5つのルールが破られていくことは容易に想像できますよね。

でもなぜヒロインが、すぐに見破られるはずの愛人のふりをしているのかを含めて、
その後はサスペンスで物語りが盛り上がり、とても楽しく読めました。

◇ The Secret Pearl / Mary Balogh 語数:100,000語 ISBN:0440242975

劇場から観客がほとんど引き上げた中、一人の男が徒歩で家に向う中、街頭に立つ一人の娼婦に心惹かれます。
彼女の最初の客、かつ最初の男となったことを知った彼は、二日間も食事をしていないと聞いて、食事を与え、
彼女の名がFleurであることを聞き出します。さらにお金を受け取らずに帰ろうとする彼女を引き止め、
お金を渡すとともに、商売の仕方について忠告します。

彼女Isabella Fleur Bradshaw は、翌朝これからの行く末を考えます。
最初のお客は自分の要求した額の三倍も払ってくれたが、そのお金が底をつけばまた娼婦として、夜の街に
立たねばならない。そうなると、Mathhew (?)や他の人たちに見つかりもっとひどい目にあう(?)かもしれないと。

彼、Adam Kent, Duke of Ridgeway は、使用人Peter HoughtonにFleur探しを命じていましたが、
名前だけの手掛かりだけでは彼女を探せ出すことは出来ませんでした。そしてある決断をし、彼に
自分の5歳の娘のために、彼女をGovernessとして職業紹介所で探して欲しいと命じます。
公爵は、それとは知らず彼が彼女の最初の客になり心と体を傷つけてしまったこと、また身を売るしかない立場に
追い込んだ境遇に憤りを感じて、彼女のことが頭から離れませんでした。

以上が、第一章でした。Mary Baloghの作品は初めてですが、描写が実にうまいですね。
ロマンス本らしからぬ少女が身を売るシーンまでは、二人の感情などを、あまりはっきり表現せずに、
俯瞰的に淡々と描き、そのあとで彼と、彼女それぞれの葛藤を描くところなどは、思わずうなってしまいます。

主人公の不倫はご法度のロマンス本で、元娼婦と、妻子ある男とのロマンスは成立するのか?という疑問を含め、
この後彼と彼女の過去や秘密が、少しづつ(本当に少しづつ)明らかにされていき、物語にぐいぐい引き込まれます。

最後のほうでは、ふたりの気持ち(深〜い愛)を思って、ちょっと涙が出てきました。
ただの娯楽本だと思っていたロマンス本で、ほろりとさせられるとは!!!
私にとって、ロマンス本の見方を大きく変えた一冊になりました。

そうそう、この本を読んで一番感じたのは、筋がわかるだけではもったいない、もっと深く読めるようになりた〜い、
そのほうがもっと楽しめるのにね〜 ということでした。

ということで、Mary Balogh作品は、しばらく寝かしておくことにしました。

◇ The Paid Companion / Amanda Quick 語数:94,800語 ISBN:0515138649

Arthur Lancaster, Earl of St. Merrynは、彼の婚約者が他の男と一緒に駆け落ちしたと聞かされます。
心配する友人をよそに、落ち着いている彼は、普段はしない賭け事をしながらこんなことを言います。
「この次妻を選ぶ時は、投資先を選ぶようにもっと論理的な方法をとろう。私が妻に求める資質とは、
Paid Companionに求めるそれと同じだ。理想的なCompanionとは、生まれもよく、十分な教育を受けており
周りの評判もよく、控えめで落ち着いた服装や行動をとる人で、これって理想の妻の条件を同じだろう」

Elenora Lodgeは、継父が投資に失敗したあげく急死したため、債権者に財産を差し押さえられてしまいます。
婚約者のJeremyが当然彼女の窮状を聞きつけ助けに来るものと思っていましたが、現れた彼はもじもじしながら
婚約解消を言い渡し帰って行きました。ひとりぼっちになった彼女は、この先は自分ひとりで生きていこうと考えます。

以上が、それぞれのプロローグですが、当然のことながら職を捜す彼女と、Companionを捜す彼が出会います。

またAmanda Quickの作品ですから、この二人が謎解きするうちに惹かれあうというおきまりのプロットになることは
言うまでもありませんが、小ネタがちりばめられており、かなり楽しく読むことができました。

◇ The Duke and I / Julia Quinn 語数:92,716語 ISBN:0380800829

Simon Arthur Henry Fitzranulph Baset、後のHasting公爵の誕生は、長年待ち望まれていた。
しかし、父親の期待に反し、4歳になっても話すことができず、やっと出てきた言葉は吃音でした。
絶望した父、公爵はロンドンの邸宅に移ってしまいます。Simonは必死に話す練習を続け、11歳になった時
父親に会いに行きますが、応対に出た執事から意外なことを聞かされ…。
以上がプロローグです。

この本はBridgerton家シリーズの第一作なのですが、プロローグではヒーローの過去について書かれているだけで
一家の誰ひとり登場しませんね。それではあんまりなので、ヒロインの説明を少し付け加えます。

1813年のロンドン、Daphne Bridgertonは長女(第四子)で、まだ2度目のシーズンですが、なんとしても彼女を
結婚させようとする母親に、次から次へと独身男性(それもとんでもない相手)を紹介されるのに辟易していました。
そんな時に、兄の親友 Simonと出会います。

物語はある程度想定の範囲で進みますが、主人公を含め、Daphneの母親Violet、長男Anthony、
三男Colinのキャラクターが生き生きと描かれており、大変楽しく読めました。

またLady Whistledown’s Society Paperと称する社交界のゴシップ情報が各章の冒頭にあり、
社交界の話題や反応が想像できるのも、面白い試みですね。

◇ The Viscount Who Loved Me / Julia Quinn 語数:100,962語 ISBN:0380815575

Anthony Bridgertonは、父Edmund、母Violetの若く、深く愛し合っている夫婦の長男として誕生しました。
跡継ぎという特別の扱いもなく、8人兄弟のひとりとして幸せな大家族の中で育ちますが、彼にとって父Edmundは
特別な存在でした。ところが彼が18歳の時、事態が一変します。Edmundが蜂に刺されて、38歳の若さで亡くなって
しまいます。そして彼は、父親を超えるほど長生きできないと思い込むようになります。
以上がプロローグです。

ヒロインの説明が全然ありませんので、少し付け加えます。
1814年のロンドン、Kate Sheffield、21歳は、継母Mary、腹違いの妹Edwina、17歳と3人でつつましく
暮らしおり、姉妹は一緒に社交界デビューします。Edwinaは周囲から目を引く美少女で、Anthonyが夫人にと
目をつけますが、姉の承諾なしに結婚はしないという噂です…。

KateとAnthony、二人の掛け合いがとても楽しく読めました。Lisa Kleypasの壁の花シリーズ第二作
It Happened One AutumnのLillianとWestcliffの関係を思い出させますが、こちらの二人の方が
少し普通です(笑)

この本を読み終えてまもなく、Julia Quinnの初翻訳本が出版されました。それは、このシリーズの第三作
An Offer from a Gentleman---邦題「もう一度だけ円舞曲(ワルツ)を」です。なぜ?といのは愚問でしょうか。

◇ The Wedding Bargain / Victoria Alexander 語数:86,219 ISBN:0380806290

第一章の前に「ヘラクレスの12の苦行」が列記されており、Pandora Effington訳となっています。

1818年春、冒頭「You are a rake and a rogue. A scoundrel. In short, a beat」と Pandoraは、
Trent伯爵、Maximillian Wellsに向かって言い放ちます。(ロマンス本必須単語が並んでいますね)
そこはRockingham伯爵家のダンスホールから少し離れた部屋の中。そんなことを言われても意に介さず
皮肉たっぷりに言い返す彼。

彼が結婚相手として目をつけたのは、7シーズン目を迎える”the Hellion”とあだ名で呼ばれる美女
Pandora Effingtonでした。友人Bolton子爵、Lawrenceの「やめとけ」という忠告も無視しています。

会話のなりゆきで、深夜墓場(!?)で落ち合うことを約束します。彼女が彼を待っていると、なにやら
肩に触れるものを感じます。パニックに陥った彼女は悲鳴をあげるとともに、拳銃を取り出し発射します。
以上が第一章ですが、この後どう話が展開していくのでしょうか?そして「ヘラクレスの12の苦行」との関係は?

最初から、二人の掛け合いをたっぷり楽しむことができた作品でしたが、ほかの作品に比べると
ちょっとパワーに欠けます。というより、他の作品がパワー有り過ぎ(笑)で、印象がちょっと薄いですね。

そうそう、タイトルの「Bargain」は、今の季節の催しものとは意味が違いますね。

◇ Then Came You / Lisa Kleypas 語数:106,850 ISBN:038077013X

1820年春のテムズ川、船上パーティーで、Lily Lawsonは「お気に入りの帽子が、風で飛ばされた」と叫びます。
男性たちが、誰が彼女の好意を得るかで議論を始めたのに業を煮やした彼女は、自分から川に飛び込みます。
…というように、彼女は、淑女らしからぬ行動でロンドン社交界の話題をさらってきた経歴を持っています。

ずぶ濡れになって家に帰ってきた彼女を待っていたのは、Stamford卿Zacharyでした。彼とは長い付き合いで、
彼女の妹Penelopeに恋しているのですが、伯爵家の三男であることからLawson家の眼目に合いません。
両親の期待を一身に受けたPenelopeは、Raiford伯爵 Alexと婚約しています。

ZacharyはLilyに、AlexはPenelopeに地獄のような結婚生活をしいるから、結婚を思いとどまるよう説得して
欲しいと頼みます。彼の妹への気持ちを知っているLilyは、Alexに直接会って真偽を確かめると返事します。

以上が第一章ですが、ほかにも船上でのLilyの行動を見て、Raiford伯爵 AlexがCaroline(?)を思い出した
りとか、LilyがHarry(?)に捨てられた時、Zacharyが結婚を申し込んだが、あっさり断られたとか書かれており、
やはりKleypasですね!第一章できっちり読者をつかんで離しません(笑)

このLilyのキャラクター、前回紹介した「壁の花シリーズ」のLillianが普通と思えるくらい、
えっ!そこまでやるの??というちょっと驚きの行動に出ます。

前述の「The Viscount Who Loved Me」と同じような設定でしたが、
Julia Quinnは読んでいて本当に楽しい、一方Kleypasのこちらは、目が覚めるというか、
ロマンス本がちょっとね の時に読むと、リハビリになりそうに感じました。
いまだ18冊しか読んでないわりには偉そうな感想ですが(苦笑)

この作品の中で重要な役として、ロンドン屈指の賭博場経営者、Dreak Cravenが登場します。
Kleypasは彼をヒーローとした、いわゆるスピンオフ「Dreaming of You」を書いており、
読んでみましたので次に紹介します。

◇ Dreaming of You / Lisa Kleypas 語数:100,523 ISBN:038077352X

ロンドンの夕暮れ時のスラム街、建物の陰にたたずむ若い女性に、Dreak Cravenは目をとめますが、
まともな女性がこんな時間に、ましてや自分は紳士らしいふるまいをする必要もないと考え立ち去ります。
そんな彼を尾行していた暴漢に突如襲われ、頭に傷を負い血を流して道端に倒れます。

Sara Fieldingは、以前出版した娼婦を描いた小説が好評を博したため、次回作の取材に来ており、この事件を
目撃します。彼女は暴漢が持っていたナイフに気が付き、彼を救うためにピストルを取り出し、暴漢を追い払います。

SaraはDreakに肩を貸し、彼の店(ロンドン屈指の賭博場)に行きます。彼が治療を受けている間、気を散らす
ために、彼女は身の上話をします。25歳で、田舎町で両親と暮らし、四年来付き合っている彼がいるが、
彼の母親は彼女を認めようとしないことなど。

Dreakが支配人に、彼女に謝礼を渡して、自宅まで馬車で送るよう命じますが、彼女は謝礼よりも取材のために
賭博場に出入りすることを許可してほしいと申し出ますが、拒絶されます。でも支配人が「OK」と約束してくれ、
また彼の悲惨な(!)過去も話してくれます。

Dreakは、美貌の伯爵夫人Joiceに、付き合いを清算しようと言います。最底辺からのし上がってきて、
欲しいものはなんでも手に入れることが可能になってきた彼が感じるのは、倦怠と退屈だけでした。

以上が第一章ですが、闇の世界から這い上がってはきたものの、自分に自信を持てないDreakと、小説の世界でしか
穢れを知らないSara(そうそう、メガネっ娘なんですよね)のロマンスは、どう成立するのでしょうか。

読み終えて、とても満足しています。この組み合わせで、ロマンスが成立するの??
というカップルの物語は、ほんとうに楽しめますね。

そうそう、豪奢な賭博場で展開するロマンスですから、場面を想像しながら読んでいるとそのきらびやかな情景に
少しクラクラしてきたのも事実です。本当に、この作品はお勧めです。もちろん「Then Came You」とセットでね
という条件付きですが。

なお、余計なお世話ですが、各章の最後の一行に注目です!思いっきり物語に引き込まれます。
ある日、通勤時電車の中で読んでおり、駅に着く直前でちょうど区切りのよい章の終りに来ましたが、
最後の一行で、思わず会社をサボりたくなる強い誘惑をうけました(爆)

◇ More than a Mistress / Mary Balogh 語数:115,201 ISBN:0440226015

ロンドン、早春の朝のHyde Parkで、Jocelyn Dudly, Duke of Treshamと、Load Oliverが決闘の準備を
しています。Oliverは公爵が、彼の妻を寝取ったとして、決闘を申し込んだのでした。決闘の前に、介添人を通して
謝罪で解決してはとの交渉もありましたが、決裂します。

Viscount Russelが合図の白いハンカチを落とします。と同時に“Stop!”と女性の叫び声が木立の間から聞こえて
きます。公爵は、驚き右腕を降ろしながら、邪魔をした声の方を睨みつけます。Oliverは一瞬迷いますが、
目の前のことに注意を取り戻し、ピストルを発射します。

ふくらはぎを負傷し、苦痛に喘ぐ公爵に向かって、彼女は決闘なんてとんでもない、何で命を粗末にするのと
説教します。友人たちが公爵を運ぼうと申し出ますが、彼は彼女に肩を貸してくれと頼み、意地悪く体重を
かけますが、背が高く、痩せた体にしては弱さを見せないことに、ちょっと驚きます。彼女は「あなたたちの馬鹿げた
決闘のせいで、少なくとも30分は遅れちゃったじゃないの」と言い残し立ち去ります。

Jane Inglebyは、ここ二週間仕事を探しており、なんとか婦人帽子店で職を得ますが、三日目にしてこの事件で
遅刻してしまいます。言い訳をする彼女に、雇い主の女主人は、「そんな話信用できないね、Miss Hoity Toity。(?)
公爵のサイン入り証言文でも持ってこない限りは」と言います。

Janeは途方にくれます。職安に行っても、三日で解雇された彼女に仕事を紹介してしてくれるわけはないし、
持って来たお金はすべて使い果たし、Charles(?)の捜索も続けられません。また、彼女は追われる身(?)で、
労働階級に身を隠す機会も失われてしまいました。そして怒りが、この原因を作った公爵に向けられ、職を失うことが
どんなことかを教えるべく、また職を取り戻せる証言文を手に入れるべく、公爵の屋敷に向かいます。

たくさん書きましたが、以上が第一章で、14頁/全358頁でした。
さて、ちょっと訳有りのJaneと、少々傲慢なTresham 公爵のロマンスはどうなるのでしょう。

2冊目に紹介したMary Balogh の「The Secret Pearl」で、ちょっとやられたと感じ、読む順番を遅らしましたが、
その必要はなかったですね。パワフルなKleypas作品の後だっただけに、(作品の雰囲気が)しっとりとした感じで、
とてもよかったです。

◇ Seduction / Amanda Quick 語数:105,000 ISBN:0553283545

冒頭Julian Richard Sinclair, Earl of Ravenwoodは、結婚の申し込みを断られたことが信じられなくて茫然と
立ちすくみます。それも彼女本人からではなく、代理人(彼女のお祖父さん)を通してのことだったからです。
23歳にもなり、貴族といえども田舎でつましく暮らす女性にとって、願ってもない縁談のはずなのになぜ?と
直接彼女と話をさせて欲しいと申し出ますが、留守ということで出直すことにしました。

伯爵は領地の住人や、使用人の扱いは公正であったものの、気性が激しく奔放な先妻を殺したと噂されており、
“悪魔”とも呼ばれていました。こんどはおとなしい女性を妻に迎えるべく田舎に帰ってきたとささやかれていました。

伯爵は、Sophyの買い物帰りを待ち伏せします。彼女は以前から、ひそかに彼に想いを寄せていましたが、
最近の伯爵からの結婚話も事務的であることに我慢できず、注意を向けるために思い切った作戦をとったのでした。

そしてSophyは、結婚の条件を出します。ロンドンに行く時は、一緒に連れていくこと。結婚後3か月はベッドを
一緒にしないこと。好きな本が買って読めること。そして、親の遺産は自由に使えること。後継ぎだけが結婚の望み
だった伯爵は驚くことに条件をのみます。

以上が第一章でしたが、Amanda Quickの作品ですから、当然謎解きが始まるはずですが、はたしてどんな謎
でしょう。また、もう結婚することが決まっちゃいましたが、本当に愛を確かめあうためにはどんな展開が待ち受けて
いるのでしょうか?

このヒロインは、すごいです。先に紹介した「Then Came You」で、
〉このLilyのキャラクター、前回紹介した「壁の花シリーズ」のLillianが普通と思えるくらい、
〉えっ!そこまでやるの??というちょっと驚きの行動に出ます。
と書きましたが、Sophyは、もっとすごい行動に出て、驚かされました。

話はかわりますが、なんというタイトルなのでしょうね!!
というのは、「Seduction」を最初は、seduceやseducerから連想して「くどきとか、(性的な)誘惑」ぐらいに
思っていたのですが、たまたま会社の昼休みにネットのLDCEで調べてみたら、
“an act of persuading someone to have sex with you for the first time”と出てきてビックリ!!
まあ、彼女の他の作品で「Ravished」というのもありますけどね。

ちなみに翻訳本は「エメラルドグリーンの誘惑」となっています。なにが“エメラルドグリーン”なのかは、
読んでのお楽しみということで。(答えは、ひとつではありません)

■最後に
ロマンス本を読むようになってから、ほぼ週1冊ペースで読んでいます。
おかげで前回報告から、たった2ヶ月半(約10週間)で200万語通過報告ができました。

語数確認のためAmazon.comで読んだ本を調べていて気づいたのですが、レビューの数がべらぼうに多いですね。
今回紹介した本のレビュー数は、少ないものでも20以上、100以上が3冊あります。男性の紹介するロマンス本
ではね?という方は、興味をもたれた本をAmazon.comをのぞいてみてはどうでしょう。
ちなみに、この次読もうと思っている本は、レビュー数425、☆4.727(計算しました)です。
この数字を見ただけで、とってもワクワクしますね。

最近見た映画の中に、「ホリディ」と、「ラブソングができるまで」のロマンティックコメディが2本ありました。
結構楽しめましたので、次回はコンテンポラリーにも挑戦しようと思います。などと考えていたら、
「パイレーツ・オブ・カリビアン 3」の最終場面を見て“海賊物もいいかも”と、ちょっと思いました。
現在200万語分の未読本があり、もうすぐハリポタの第7巻も出ますので、年内はそれで手一杯ですが…。

ではみなさん、Happy Reading!


▼返答


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