Re: ヒストリカル・ロマンス経過報告

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861. Re: ヒストリカル・ロマンス経過報告

お名前: 久子
投稿日: 2006/12/3(14:31)

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杏樹さん こんにちは 久子です。

〉5月にヒストリカル・ロマンスでPBデビューして読み始めて半年経ったので、経過報告をします。タドキスト大会に間に合わせようと思っていましたがものすいごいギリギリになってしまいました。

ご報告ありがとうございます。

〉★Lady Sophia's Lover (Lisa Kleypas)
〉最初に読んだ本です。1冊読めたのでうれしくてすでに報告済み。
〉最初は難しくて一体何が何やらわかりませんでしたが、ぐいぐい引きつけるストーリーで、読み進むほど加速度がつきました。

最初の方は、わかりにくいと思います。
初めって会った時から ヒーローがヒロインに強烈にひかれた ことくらいしか
わかりませんでした。
始まりが 少々わからなくても 先へ行っての影響は少ないと思います。

〉★Worth Any Price (Lisa Kleypas)
〉Lady Sophia's Loverの続編です。おなじみの人物が出てくるので話に入りやすく、読みやすい上に内容もとても面白かったです。とってもおすすめの本ですが、Lady Sophia's Loverの盛大なネタばれから始まりますので、この本を先に読むわけにはいかないのが残念。でもLady Sophia's Loverを読んだ方はぜひ、絶対こっちも読んでください。

こっちの方が、わかりやすいですね。
でも、Lady Sophia's Lover を読んでいないとネタバレ面以外でも
最初のシーンが理解し難いかな とおもいます。

〉★Suddenly You (Lisa Kleypas)
〉独身の女性作家が30歳を契機に男娼を買おうとするという、時代物にしては「!!!」な始まり方です。しかし文章はわりあいわかりやすく、Lady Sophia's Loverよりはずっとはいりやすいように思いました。導入部が「!!!」ですが、そこはロマンス本。結局はヒロインの前にヒーローとなるべき男性が現れあれこれすったもんだ・・・・

この本は、タドキスト大会ですごく話題になっていました。
設定が すごいので 興味をひく人が多いみたいです。

〉Lisa Kleypasのお話は、当時の生活の描写がていねいで時代を感じさせてくれます。特にWorth Any Priceに出てくる温水シャワーのしくみには「へぇ〜」でした。

時代を感じさせる シーンが多いですよね。
温水シャワー は私も 驚きました。

〉さて、次はJulia Quinnです。こちらはあまり時代背景は関係なく、たんに設定が18**年というだけ。内容はラブコメディです。

時代を感じさせられるところが、ほとんど無い から読みやすいのですが、
To Catch An Heiress で、なぜ スペインのスパイ を追いかけているのかが ?
となる方がいらっしゃるかもしれません。この時代は、イギリスとスペインは
戦争をしていたことを知っていた方がいいかもしれないですね。

How to Marry a Marquis は、おっしゃる通り会話を楽しむ系なので
ストーリー展開にひっぱられて という本ではないですね。

〉★Viscount Who Loved Me
〉Bridgerton series シリーズで、長兄のAnthonyの結婚話。最初は登場人物がごちゃごちゃしていてつかみにくく思いましたが、結局ロマンス本ではヒーローとヒロインがわかっていればなんとかなります。このお話ではストレートに出会わないで少々紆余曲折ですが。蜂に刺されて毒を吸い出そうとしているのを見られて、スキャンダルになる!結婚しなさい!という展開はやはり時代物ならではでしょう。

ヒーローの兄弟8人と母親、ヒロインの妹、母親 その他、脇役が5人くらい
でしたでしょうか? 少々登場人物が大目なので、最初の内はわかり難いです。
このシリーズの4巻と7巻には、How to Marry a Marquis の Lady Dunbery が
登場しますし、Anthony と James は学友らしい とどの巻かで書いてあった
ような気がします。
ロマンス本では、こいったファンサービスみたいなお楽しみがよくあります。

〉★A Summer To Remember (Mary Baough)
〉700万語通過本です。結構てこずって時間がかかりました。
〉最初は何が書いてあるかほとんどわからず。しかも字が細かい。3ページぐらい読んで、あまりにわからないのでもう一度最初から読み直しました。しかしやっぱり難しい。ぼんやりとした理解のまま読み進みました。最初ヒーローのKitがヒロインのLaurenを舞踏会でダンスに誘ったり、翌日花を贈ってお出かけに誘ったりしてもLaurenは無関心でそっけなくて、さっぱり話が進みそうになくてどうやって話を進めるんだろうと思いました。しかし90ページぐらいで話の方向が見えてきて、しかもタイトルの意味がわかり、そこで俄然先が読みたくなってきました。
〉そうすると、最初はとても読みにくくて2〜3ページ読んではページを確認して「まだこれだけかー」と思っていたのが、進み始めると気がついたら10ページぐらい読んでる、という状態になりました。しかもその状態になると、知らない単語の三つや四つや五つあってもそれほど気にならずにどんどん読み進めることができて、しかも知らない単語があちこちあるのにあまり「飛ばしている」感じがしないできちんと読んでるような気になっています。文章もそんなに難しく感じません。「わかりやすい」とまではいきませんが…。
〉結局本が読めるか読めないか、は英語力の問題ではないんだろうな、ということを再確認しました。

ちょっと読みにくい本ですね。
この作家のほかの本も導入は ちょっと話の進む方向が見えにくいような
気がします。
Kit の弟の Sydnam のお話しが、Simply Love として出版されました。
ヒロインは、Slightly Scandalous に出てきているので、そちらを先に読んで
なんて思うと 作者の罠にかかってしまったような気もします。 (笑

〉****総合的な感想****

〉PBを読むにあたっては、まず最初はとっつきやすいものから始めてみれば、何冊か読んでいるうちに慣れてくるような気がします。そもそも1冊10万語前後あるものが多いので、何冊か読むとそれだけ語数が蓄積されて読む力がついてくるのではないかと思います。
〉特にロマンス本は基本が男女二人が出会って恋に落ちる、なので「Lady Sophia's Lover」や「A Summer To Remember」のように最初の方がさっぱりわからなくても途中で話がわかってくると読み進むことができるようになったりします。また、PBはかなり飛ばしても大丈夫、と聞いていたのが本当にそうだと思いました。

〉以前、まだPBを読む人があまりいなかったころがんばって読んでいたのが間者猫さんとじゅんさんでした。二人ともGRも苦手、児童書も苦手、で仕方なく大人向けの本に突入して四苦八苦しながら読んでいて、その様子がうかがえる投稿をしていました。
〉間者猫さんに言わせると、児童書は少し飛ばすとわからなくなる、PBは1ページや2ページ飛ばしても、1章や2章わからなくても大丈夫だから、ということでした。そして飛ばしすぎてわからなくなったら「今日はこのへんで勘弁しっとたるわ」という捨てゼリフで投げるのです。
〉実際PB(といってもロマンス本しか読んでませんが)を読んでみると、例えばGRなどと違って展開がゆっくりです。描写が細かいせいもあって、同じ場面が何ページも続いていたりします。そういうところが飛ばしても大丈夫、というところなんでしょう。

間者猫さんの名言ですね。
GR や 児童書は、密度が濃いので 細かく読まないと厳しいですが
ロマンスは、極端な話 どんな色の服を着ていたか、庭に咲いている花はなにか
といった描写が延々続ので ざーっと飛ばしても大筋には大きな影響は
ありません。まあ、わかった方が 楽しめますけど....

〉ですから最初は思い切ってじゃんじゃん飛ばしまくって読んでみればなんとかなるし、そうやって何冊も読んでいたらだんだん読めるようになるんだと思います。私も「A Summer To Remember」が読めたのは、リサ・クレイパスとジュリア・クインを3冊ずつ読んだからその分読む力がついたんだと思います。
〉四苦八苦しながら読んでいた間者猫さんも、今はアメリカの古典文学に挑戦しようと言うぐらいになっています。やっぱり「読んでいくうちに読めるようになる」…これこそ多読法の特徴ですね。

思い切ってってじゃんじゃん飛ばしまくって読む という思い切りさえあれば
PB への離陸は難しくない と思います。
人間 たまに 本当に読めているのだろうが と迷いが入ると ぐらっと来てしまう
このあたりを うまく自分でコントロールできると いいのかな と思います。
楽しいか 楽しくないか を中心に考えるのよさそうです。


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