テディとナタリー

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69. テディとナタリー

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/8/2(22:52)

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話題が広がってどこに書いたらいいかわからないので、自分のレスへの返答レスのところにします。埋まってしまうかな?

テディは本当に警官だと思います。そして私はテディはレニーと観客にとって信用していい人物だと思います。というのは、映画の最後に謎解き種明かしをしてくれるのはテディだからです。レニーが「ジョン・G」をすでに殺していること、そのための情報、つまり警察の書類を渡したのがテディだということ。そしてテディはレニーがジョン・Gを殺したことを忘れてしまったことに失望したこと。この一連の告白は真実だと思います。でないと映画初見のいちばんのビックリのオチが意味のないものになってしまいます。そしてこの告白が真実なら、テディはレニーを助けている人物だということになります。

しかしレニーはそのテディを「信用してはいけない人物」に仕立て上げてしまいました。皆さんのおっしゃるように、自分の都合のいいように記憶を取捨選択しコントロールしてるわけです。「奴のウソを信じるな」と書けば10分後の自分がそれを信じることを知っているのです。自分の協力者を「信用しない」ようにしむけた、というところに意味があると思います。そこで観客はレニーと一緒にテディを疑いながら映画を見ていくことになる訳です。

また、テディがジミーの持ってきた20万ドルを狙っているようにはあまり見えませんでした。レニーがその車に乗ろうとした時の止め方が弱いんです。自分の車のキーを捜すほうが大切みたいです。本当に20万ドルを狙っていたならもっと必死にレニーを止めようとするんじゃないかと思うんですが。テディは本当にレニーがジミーの服を着てジミーの車に乗ってるのがヤバイからそれを止めようとしたんでしょう。その後刺青屋に追っかけてきて服を着替えろ、というのもそのためですし。

さて、ナタリーです。
ナタリーは明らかにレニーをだましています。わざとレニーに自分をなぐらせ、筆記用具を隠してレニーの記憶が消えるのを待って現れたり、テディのことを「ジョン・G」だと思わせるような資料を渡したり。成雄さんはナタリーの化粧に重点を置いて、ナタリーがレニーをだましたことについてほとんど問題にしていないないように思います。そういうところが「女に甘い」と言われる所以ではないでしょうか。

また、テディがレニーに協力する人間なら、ナタリーがヤバイ女だという忠告も真実だということになります。しかしレニーは自分のウソ−テディを信じるなという書き込み−を信じてテディの忠告を無視することにします。つまりテディとナタリーの写真の書き込みは両方とも誤りだったということになり、レニーはその誤りを信じて行動していたわけです。
そしてそれがナタリーの持ってきた情報を信じ、テディを殺すことにつながるのです。


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