Re: ロアルド・ダール”来訪者”に関する一考察

[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/5/16(23:49)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

[う〜む] 365. Re: ロアルド・ダール”来訪者”に関する一考察

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2004/1/22(17:26)

------------------------------

間者猫さん、古川@SSSさん、こんにちは。 まりあです。

〉こういう問題提起は大いに歓迎したいと思います。
〉〉とここまで書いて、やはり邦訳を確認しておこうと思い、
〉〉図書館で”来訪者”を借りてきて確認してみると、
〉〉なんと”レプラ”とカタカナでそのままではないですか! 最悪!
〉〉もう怒りが込み上げてきました。

〉うーん。これはちょっとひどいですね。
〉架空の病気にしてしまったわけですね。

   いえ、架空ではありません。戦後間もない頃はまだ
「ハンセン氏病」という呼び方は普及しておらず、一般の人は
「らい病」というのが普通でしたが、私の祖父や父は「レプラ」
と言い、「らい病」と言うことを避けていました。

  「ハンセン氏病」という言い方が普及する以前に、医師は
「レプラ」という言葉を使っていたと思います。

  「皮膚科は嫌だよね〜 レプラ診ないといけないからさ、
ま、あれは非常に感染力が弱くて医者や看護婦にうつることない
けどね..」とか。一般の人ほど蔑視したり恐怖を感じたりは
していないけど、多少の差別感がないわけではない、という
響きでしょうか?

  ですから訳者はそれなりの努力と調査をして、許容範囲内で
差別感を表現しようと「レプラ」と訳したのだと思います。


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.