フランス語で320万語通過しました

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3175. フランス語で320万語通過しました

お名前: 杏樹
投稿日: 2016/11/17(01:24)

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みなさま、こんにちは、
フランス語で320万語通過したので報告します。

300万語からずいぶん開いてしまいました。
その間に英語1300万語、中国語1000万字を通過していたのでフランス語がほとんど進んでいませんでした。そうしてやっとフランス語の続きを読み始めました。

まとめ買いした「プチ・ニコラ」がまだまだ残っているのでそちらから…と思ったのですが、間が空いているのでウォーミングアップにNathan Pocheの再読をしてみました。このシリーズのpremière lectureは一番やさしいレベルで、前にたくさん買い込んで読んでいたのですが、あまり読みやすいイメージがありませんでした。でももう一度引っ張り出して再読してみると…わかりやすい、読みやすい!なので次々読んで、手持ちをほとんど読んでしまいました。
そこで思ったのですが、どうやらやっと本当に「多読」が実行できるようになってきたみたいです。つまり、「やさしい本をたくさん読む」多読です。フランス語はやさしい本がなかなかなくて、というか、やさしい本も最初はなかなか読めなくて無理やり読んでたのですが、ここまで来てやっと「やさしい、読みやすい」と思って読める本ができたようです。本が増えたのではなく、今まで持っていた本が「やさしい本」に化けたわけです。いや~、読んでいれば読めるようになるもんですねえ。

そうして「プチ・ニコラ」を読み始めました。
Le Petit Nicolas et ses voisins
Le Petit Nicolas Voyage

ここまで読んだら310万語通過しました。報告を書こうかと思っているうちに、さらに続きを読み始めて進んでいったので、書き損ねてしまいました。

Le surprises du Petit Nicolas
Le Petit Nicolas, c'est Noël!

プチ・ニコラもすいぶんわかるようになってきました。最初は「ところどころわかる」のを無理やり読んでいたのですが、今は「ところどころわからない」になってきました。相変わらずオチが一番わからないのですが。
でも辞書を引いたらかなりわかるようになりますね。辞書も役に立つようになってきました。文章がわかるようになったら、未知単語を辞書で引いたら理解が進みます。文章がわからないうちは単語だけ調べてもわかりません。難しい本ほど辞書を引かないです。というか、引いてもムダ。また、電子辞書だと動詞の活用にすぐ飛べるので、何の活用か、なんとな~くわかるようになってきました。単純過去や未来形は語尾がなんとなく共通しているので、どんな人称で出てきても見当がつきます。それも「単純過去」とか「未来形」というのは単なる文法用語なので、文法用語として理解するのではなくて、単純過去なら「~していた時」みたいに使われているとか。

「プチ・ニコラ」はまだありますが、一度に読んでしまうのがもったいないので別の本を読むことにしました。
丸善ジュンク堂の洋書コーナーをうろうろしていたら、英語以外の絵本のコーナーがありました。martineがたくさん置いてありました。そこで新しい絵本を見つけました。
Carolineという女の子のシリーズです。

Caroline et ses amis déménagent
Caroline et ses amis à la ferme

とりあえず2冊だけ買ってみました。カロリーヌの友達はみんな動物です。テーマに沿っていろいろなことをします。
引っ越しの様子と農場の様子です。絵がちょっと古めかしい感じです。内容は読みやすかったです。絵本はかなりいろいろなものが読みやすくなってきたようです。やさしい本で多読、が進んでいる実感が感じられるようになってきました。

さて、そうなると今度はGRもどれだけ読みやすくなっているか…。
フランス語のGRで名作のリライトのものは多読の初期に少し買ってみたのですが、一番下のレベルでも600語からだったりして、なかなか読めませんでした。それが、少し前にのそいてみたらだんだん読めるようになっていきました。なのでこの際名作GRいろいろまとめ買いしてしまおう!と、久しぶりにフランス・アマゾンで買い物をしました。絵本も追加しました。

本を探していたら、Nathan Pocheのエッフェル塔のシリーズの新しいのが見つかりました。

La tour Eiffel se balade à Paris!

今までバカンスに出かけていたエッフェル塔が、今度はパリを案内してくれるのです。

さらに新しい絵本を追加。

La fée Baguette visit Paris

Parisという単語にやたら反応してしまう私…。
これはLa fée Baguetteというシリーズで、Baguetteとはフランスパンのバゲットです。Félicitéのお父さんはパン屋さんです。Félicitéはバゲットで魔法が使えるらしいです。呪文もあります。この本では、おばさんの車でパリを回ります。

émilieの新刊も出てました。

émilie et le petit bébé

sidonieのところに赤ちゃんが生まれます。みんなで見に行きます。

さて、次は名作GRです。

Jacquou le croquant

CLEで600語レベル。
まったく知らない本です。作者のウジェーヌ・ルロワは19世紀ドルドーニュ出身で、農村や農民をテーマにした作品を多く書いたそうです。これもその一つで、croquantとは、もともと16~7世紀ごろに一揆をおこした農民のことをさす言葉で、広く農民全体のことを表すようになりましたが、抑圧された農民のイメージがあるようです。
Jacquouはある領地の貧しい農民で、お父さんはひどい領主から密猟の疑いをかけられて処刑されてしまいます。さらにお母さんも病気で亡くなります。そこから波乱の人生が始まります。たぶん、かなり端折って簡単に書かれていると思いますが、それでもだんだん引き込まれてどんどん読み進むことができました。
調べたら近年映画化されていて、しかも日本でもDVDが出ていたことがわかりました。でも今はアマゾンでも品切れ…。

Eugénie Grandet

CLEで1100語レベル。
バルザックの「ウジェニー・グランデ」です。ウジェニーはソミュールの商人の娘です。あるときパリからいとこのCharlesが訪ねてきます。仕事でインドへ行くことになっているとか…。しかしCharlesが滞在中に、パリでは父親が破産して自殺してしまいます。
やはり少し難しく感じました。
後ろに当時のお金の単位が書かれていました。中途半端な単位がたくさんあって、当時の人は混乱せずに使ってたのかと…。「ルイ金貨」(20フラン)とか「ナポレオン金貨」(20フラン)とか聞いたことがあります。20スーが1フラン、3フランが1エキュ。そのほかオランダのお金やらイタリアのお金やら…。

Lancelot

CLEで700語レベル。
タイトルだけで飛びつきました。ランスロットが主人公!
作者のことは全く知りませんでしたが、このシリーズにはまず最初に作者の紹介があります。
作者のChrétien de Troyesは1135年生まれ。…えーっ!ホンマに中世に書かれた本!
フランスではアーサー王伝説はブルターニュの伝説のうちです。ブルターニュの伝説のアーサー王と円卓の騎士のお話をベースに書いたということです。調べてみますと、どうやらランスロットを主人公にした創作のはしりで、王妃グイネヴィアとの道ならぬ恋の話を広めた張本人だとか。
一応フランス語なので、アーサー王伝説に関する固有名詞はフランス語読みで読みました。アルトゥール、グニエーブル、ランスロ、ゴーヴァン。
でも内容はかなりわかりませんでした…。最初から誰が何をしているのかあまりにもわかりません。まあ、わからないのに無理やり読む、というのはフランス語では当たり前なので。

それから、CLEの創作GRでDécouverteシリーズはずっと前からレベル0から順番に読んでいました。レベル4あたりで難しくて読めなくなり(とにかく冊数が少ない!)、かなり語数が進んでからやっと読む、という状態でどうにかレベル5まで読んできました。それで新しいのはないか探してみました。しかし持っているものばかりです。そうしたら、レベル6で知らない本がありました。レベル6は未知の世界なので読めるかどうかわかりません。でもためしに購入してみました。

Un cheval pour la vie

読み始めたら、スムーズに読めます。レベル6なのに?まあ、わからないところもありますが…。
Franckは13歳。交通事故で両親を妹を亡くします。自身もけがをして入院します。そこで同郷の看護師さんが親切にしてくれて、退院した彼を引き取ってくれます。やがた彼は立ち直っていき、あるとき馬に出会います。そしてその馬に乗って走りたいと思うようになり…。
Franckの両親はマルティニークの出身ということで、イラストも白人ではなく褐色の肌で描かれています。本の内容で特にそれが問題になることはありません。フランスのGRでも、子供の本でも、当たり前のように民族が混ざって出てくることがあります。フランスではそういう状態がすでに「当たり前」なんだろうなと思います。

ここまで読んだら320万語までひといきなので、GRではなく短い本を読むことにしました。語数的にぴったりなのはJ’aime Lireあたり。なので初期に読んで意味が分からなかった本を読んでみました。

La villa d'en face

何が何やらわからないまま読んでいたことを思えば、かなりわかるようになりました。でもGRよりわかりやすいわけではなく、ラストがよくわからなかった…。

これで320万語通過しました。
ほんとうに、ぼちぼちゆっくりで時間がかかってますが、読んでいれば読めるようになるのですね。
読める本が増えてきて、本を探す苦労も少なくなりました。名作GRがまだまだ残っているので楽しみです。

さて、フランス語の歌では、ミッシェル・ポルナレフとシルヴィ・バルタンのCDを買ってカラオケのレパートリーを増やしました。歌が覚えやすいよう、日本で出ていて歌詞対訳付きのものを探しました。
あとは前に買っていたミスタンゲットとかアリスティード・ブリュアン(ロートレックのポスターで、赤いマフラーが有名な歌手。まさか音源が残っていてCD化されているとは思わなかったので調べてビックリでした)のCDを再度聞いたりしてみましたが、こちらはフランス版で歌詞がないので、やはり聞いただけでは内容がわからないのが残念です。とりあえず20世紀初頭の雰囲気にひたることができます。

ということで、フランス語の本が待機している…のですが、中国語と英語で読みたい本が誘惑します。さてどうしたものか…。


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