100万語通過！／1 Mega Words／1 Million Words／

■100万語通過しました！

3月14日、100万語を通過しました。
多読セットにおんぶに抱っこにびびんこで進んできたので、本を選ぶ悩みもなく、
最初の頃に取り組まれた方よりもずいぶん苦労が少なかったと思います。
ただ、100万語通過報告を書くのに忙しく、なかなか本を読む時間が取れず、
自分にとってどちらがメインなのか分からず悩みました。
・・・それはさておき

最初は、それでも100万語は遙か彼方にありました。
二万マイル先か三千里先か、ガンダーラかイスカンダルくらいに思えました。
アポロ13号の結露した窓からぼんやり見える月くらい遠かったかもしれません。

しかし、毎日のように報告される皆さんの△△万語達成！の声を聞いていると、
なんだか自分でもできるような気になりました。
特に昨年12月末の100万語報告ラッシュを目の当たりにしたときは、
「いつか自分も100万語達成者に名（だじゃれネーミングだけど）を連ねたい！」と思いました。

初めはワラにもすがる気持ちでした。（注１）しかし、ワラはいつしかミカンに変わり、
100万語に近づくころには反物に変わっていました（注２）

注１　もちろん、「目指せ100万語」はワラなどではありませんので念のため。（ネタです）
注2　元ネタは「わらしべ長者」ですので念のため。
注3　すでにお気づきと思いますが、むだ話が長いので、適当に飛ばしてください。

■お世話になった本

2002年12月5日〜7日
　講談社英語文庫　Beauty and Beast
　初めて英語の本1冊を通して読みました。すごく達成感がありました。

12月8日
　「快読100万語〜PBへの道」
　タイミングよく書店に1冊しかなかったこの本が目に留まりました。ラッキーでした。
　本の裏表紙には、「12月8日、記念すべき日！」と書きなぐりの文字が。

12月9日〜
　図書館で手当たり次第に絵本を読む

12月16日
　　Starter Set A　が届きました。

80〜90万語
GR　 レベル0〜2　の再読
SIR　レベル0〜2　の再読
SHONEN JUMP MARCH ISSUE

90万〜100万語
GR　レベル1〜2　の再読
ＯＢＷ３　５冊

80万語までは、25、50、60、80万語の報告をご覧ください。

以上、所要期間は100日でした。
（※注）
私の100万語通過スピードは、100人目での通過を狙って無理して読んだ結果です。
もう少しゆっくり読むことをおすすめします。

■多読力レベルが３に進化

「史上初！ＧＲレベル２で100万語通過」を先に達成されてしまったことで、
レベル２にこだわっていた私のコンダラが成仏できました。
ちょうど、レベル２の在庫が尽きてしまい、いい加減、再読にも飽きたところだったので、
ついに、OBＷ３に進化できました。
みやさん、ありがとうございました！　（後に続けず、すみません！）

■教訓／メニューが少ないと食欲がわかない

再読を10万語つづけると、飽きます。
朝昼晩回転寿司、しかもかっぱ巻きだけが、ぐるぐる回っているのが2週間続いたら、
と想像してみてください。
たまに再読するのはいいのですが、ずーーっとはだめです。

再読ばっかりを10万語ちょい続けた後、ＯＢＷ３のLOVE STORYを読んだのですが、
最初の数ページ、読めませんでした。
なんと、飛ばし読みが下手になっていて、知らない単語が出たとき、
どう処理していたのか、その感覚が分からなくなっていたのです。
「これだけレベル２で鍛えれば、レベル３もスイスイ」と思っていたのでショックでした。

■インナーマッスルの強化

筋肉を鍛える時、強い負荷（例えば20kg）をかけると大きな筋肉は鍛えられますが、
大きな筋肉の内側に隠れている小さい筋肉（インナーマッスル）は鍛えられません。
小さい筋肉を鍛えるためには、0.5〜1kgくらいの弱い負荷（ゴムチューブとか）で、
大きな筋肉が発動しないようにしてトレーニングする必要があります。

インナーマッスルの強化は最近の流行で、多くのスポーツ選手が取り入れています。
そして、大きな筋肉と、小さな筋肉の両方をバランスよく鍛えることが重要なのは
言うまでもありません。

負荷がちがうと使う筋肉が違うように、多読の場合も、
知っている単語ばっかりの文章を読む時と、未知単語を含む文章を読むときとでは、
脳の使い方が違うようです。（それで？）

話を戻すと、多読力を鍛えるためには、
自分のレベルの中心から半径1.5YLくらいのものを広くバランスよく
読むといいのではないか？　という気がしました。
（だから最初からそう言っているだろ！というツッコミ、ごもっともです）

■辞書なしで獲得した言葉

たくさんありますが、一部だけ紹介します。
ちなみに辞書は１回も引きませんでした。（SSS的優等生ですね）
まあ、英英しか持っていないので、引いてもますます謎が深まるだけなのですが。
私、本当に和英辞書は捨てております。（地区の子供会の廃品回収に出しました）

●　1回で獲得／climb down
下る時にも使うんだな、というのが驚きでした。

●　1冊で／immidiatory
ＯＢＷ２の「ヘンリー８世と６人の妻」で。たくさん出てきたのでたちまち理解しました。

●　数冊で
１　ambulance
人が倒れることと関係しているらしい・・・・・
　↓
「めまい」のように、くらくらすることを「アンバランスが来る」
という表現をするのでは？（ずっと　unbalance　だと思っていた）
　↓
かなり大きな音を立てて、ambulanceが来たので、やっと理解。

２　detective
ネズミのマーセルの物語の書き出しが、「彼はフレンチマウスである。彼はdetectiveだ」
いきなりこれなので、推測のしようがありませんでした。
マーセル３冊読んでもわからず、この語については少々ニガニガしく思いました。
しかしＧＲには、detective物が多かったので、何冊目かで理解できました。

■１００万語読んだ効果（イメージ）

「実力が付いた」と言うよりは、
「これから英語を吸収する準備ができた」という感じです。

今までは飛んできたボールをキャッチできなかったけど、「グラブを手に入れた」というか、
「アンテナ増設しました！」というか、
「ディスクの初期化が終了しました」というか、
なんだか「受け入れ態勢が整った」というような状態です。

基礎を「固める」と言うよりは、「柔らかくする」といいますか、耕してフカフカというか、
多少なり、できつつある英語脳の一部が活性化してきたというか・・・・
もちろん、それなりに力は付いたと思いますが、今から成長開始です。
妊娠４週目ぐらいの感じですね。

■トンネルを抜けると、そこは・・・・天国への扉だった。

学習法はいろいろあるので、やっていると迷いますよね、本当にこの方法でいいのかと。
しかし、この掲示板に参加されていらっしゃる方々はみなさん、
「いろいろ試したけど、多読が一番いいと思う」という判断をされているように感じます。
経験豊富な方々から支持されている、というのは心強いですね。

私も考えられる方法は大体やり尽くして、
薄々、"本をたくさん読んだらいいのでは？"と思い始めたときに、
「快読100万語」の本に出会いましたので、やっぱりな、と思いました。

100万語読んでみて、勘は正しかったな、と思います。
だからもう迷いはないですね。（どの学習法を選ぶか、ということに関して）
吹っ切れたというか。
「どうだ！」というような結果はまだ出していませんが、時間が解決するでしょう。

私にとっての「100万語」の意味は、ストレートに言えば、
「勘が確信に変わった時間」ですね。

■少〜しづつ読んで　長〜く読み続けて　（by大原麗子）

いかに長く続けられるか、が今後の最大のテーマです。
楽しみながら、劇的な効果を焦らずに、長期計画で取り組みたいです。
種火を絶やさないというか、凍らないように水道の蛇口を少し開けておくというか、
とにかく少しづつでも続けていければ、すべては多読の延長線上にあると思います。

最初は、読書は英語が聞き取れるようになるための手段に過ぎなかったのですが、
皆さんの面白い本の紹介を聞いているうちに、読みたい本がたくさんできました。
いずれ、読書自体が目的になってしまっても、それは望むところです。
英語か日本語か意識せずに読書が楽しめるようになれたら最高ですね！

■多読と「木を植える男」

多読については、水を吸い、太陽の光を浴びて（たくさんの英語に触れて）
植物が育っていくイメージを持っています。

100万語までで畑を耕し、種をまく。
200万語で双葉が出る。
300万語で、本葉が出てくる。・・・・
　　どんどん光合成する。・・・根が広がる・・・幹が太くなる・・・枝が伸びる・・・

800万語でつぼみが膨らみ
900万語で花が咲き
1,000万語で、実が付く（収穫＝アウトプット）

実がつく時期については「待つしかない」と思っていますが、
1,000万語読めば、おおかた私でも、
ＰＢが「自分なりに快適に」（パクリ）読めるのではないか、と期待しています。

■みなさんありがとうございました！

書評や、レベル分けや、セットの作成、ホームページの運営など、
酒井先生、古川先生、マリコさん、まりあさん、
研究会のみなさん方のおかげです。ありがとうございました！

私が多読をしようと思い立ち、初めて「多読セット」を申し込んだ時、
３日後にはもう届いていました。
今では当たり前のように販売されている多読セットですが、
ゼロからの立ち上げには、かなりご苦労されただろうと思います。

自分で1冊1冊本を選んでいたら、とてもじゃないですが、
100万語読む気力を維持できなかったでしょう。

研究会のみなさんが苦労して切り開き、多くの方が通って踏み固めてくれた道を、
声のするほうへ、地図も見ずにただ走ってきた感じです。
・・・・いや、地図はありました。方位磁石も、高度計も、
「快読100万語」や、このホームページや、掲示板に揃っていました。

掲示板のみなさんには、もう全面的に助けられました。
励みになり、勇気づけられ、そして癒されました。またよく笑わせてもらいました。
大人になってから褒められてもうれしい、
ということをみなさんよく言われていますが、全く同感です。

また大人になってから、最後にやさしい言葉をかけられたのは、
いつだったか、思い出せないくらいですが、
みなさん英語弱者の気持ちがよく分かるというか、
掲示板の書き込みに救われたことは一度や二度ではありません。

We are not alone.（「未知との遭遇」より）ですね！
みなさん、本当にありがとうございました。

・・・・・
では私の残るコンダラ、「100日で100万語通過」という
大リーグボール養成ギプスを脱ぎ捨てて、２周目に行ってまいりまーす！

みなさん　Happy・・・イテッ！
これ外す時、いっつも身を挟むんだよな〜・・・毛も抜けるし・・・
はっ！ムダ毛処理にいいかも？
「バシーッ！」あいたーッ、顔にバネがーっ！
飛勇馬のほっぺたに線が３本ついている理由が今わかりましたーっ！

それでは皆様、くれぐれも、Happy Reading！

・・・・球界引退後、飛勇馬は「エステサロンCondualla」を開業し、成功を収めたという・・・

長文失礼しました。