Re: 語彙増強法の違いによって獲得される語彙力に違いが出るのでは

[掲示板: 〈過去ログ〉多読と英語学習・試験に関する掲示板 -- 最新メッセージID: 1756 // 時刻: 2024/4/28(14:48)]

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314. Re: 語彙増強法の違いによって獲得される語彙力に違いが出るのでは

お名前: Ry0tasan http://tadoten.blog122.fc2.com
投稿日: 2008/10/25(09:23)

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しばらく書き込みできなかったんですが、
極楽トンボさん、
おはようございます。

〉"Ry0tasan"さんは[url:kb:292]で書きました:
〉〉極楽トンボさん、
〉〉横から失礼します。

〉Ry0tasan、こんにちわ、極楽トンボです!

〉わたし、影響を受けやすいほうなので、オレンジさんの投稿を読んだら、DUOに興味がでてしまって、ブッククラブの帰りに本屋でDUOを購入してしまったのです(Oh!Mah!Ah!さんの英語喉は店頭になかったので未購入です)。掲示板のみなさんには内緒でこっそりやってみようかなと思っていたら、Ry0tasanさんにお便りいただきました。わたしがDUOに手を出すなんて、なんでわかったんですか?

いえ、
特に誰か特定の人のことを想定して書いたわけではありません。
日本語で英語を身につけようとしている人なら、
この種の疑問が気になる時期は必ずあるので書いただけです。

どういう方法でも、
自分で実際にやってみないと、
本当の効果や副作用は分かりません。
長期的な影響は、
長期的に経験してみないと分かりません。

〉〉僕も昔やったことはあります。
〉〉日本語訳とつなげて1000語までやり、
〉〉それ以上は続きませんでした。
〉〉そのとき暗記した訳語をふりかえって見ると、
〉〉あまり正確とは言えません。
〉〉多読を通しての矯正が必要だったし、
〉〉英文を読んでいるときに訳語がポップアップしてくると読む速度が上がらないので、
〉〉その癖が無くなるまで努力が必要でした。
〉〉最初から多読を通して英単語を理解する方法の方が正確だし、
〉〉矯正にかかる時間を考えれば効率面でもそんなに劣ることはないと感じるようになりました。
〉〉そうなるまで10年ぐらいかかったと思います。

〉こわーい副作用があるということですね。DUOは、新聞やニュースに出てくる語彙や抽象的な概念語が主です。レインボウマジックにでてくるようなネイティブにとって身近な語彙って、外国人には使いこなせない語彙が多いので、そういう語彙を多読によって身につけるというのは非常に理にかなっていると思います。しかし、新聞報道に出てくる語彙は、抽象的な概念語が多いので、単語集で覚えてもあまり害がないのではなかろうかと愚考した次第。また、大学受験以来、英語の勉強は実質的に多読が初めてのわたしでも、けっこう知っている単語が多かったのは意外でした。これならDUOを覚えるのはそんなに大変じゃないぞ、と意気込んでいたところでした。修正するのにRyotasanでも十年かかるんじゃあ、わたしなんざ生きてる間に修正する見込みがありません。うーん、やっぱやめようかなあ。

どのくらい一生懸命にやるかでも後への影響は違います。
訳語の選択肢を示されて何とか正解を選べる程度でとどめれば、
それほど影響は出ないかもしれません。
自動的にポップアップしてくるまでやると、
英文を読む時間が倍ちかくかかるようになるので、
読む速度があがらなくなります。
結果的に、
多読を通して未知語に何度も出会うことが難しくなり、
多読で語彙力をつけることが難しくなるように思えるんです。

時事的な英語に関しては、
Time を10年以上読み続けた経験をふまえて、
背景知識で理解できるのではという気がしていることを、
別のところでも書きました。

日本の小学3年生に読めない新聞記事を、
高校3年生が読めるのは、
日本語で単語の暗記をしたからではなく、
実生活やテレビやさまざまな科目の勉強を通して得た背景知識のためかもしれません。

〉〉それから、
〉〉作文に必要な語彙力と、
〉〉読書に必要な語彙力は、
〉〉分けて考える方が実際的だと僕は思っています。
〉〉どちらも多読で思っていますが。

〉わたしも中国語学習の経験から、なんとなくそう思っていました。作文時の語彙力は、運用する力が必要であり、読書時の語彙力は運用するほどの力がなくてもいいということでしょうか。でも、酒井先生のブログなど見てると、そういう分け方を否定しているように見えます。一つの単語の背後にどれだけの英語の海を感じることができるかが勝負だとすれば、作文などに運用できるほどの語彙の力がないと、読書も本当の読書にならないような印象を受けます。酒井先生の議論から受けるわたしの印象が酒井先生の議論をどれだけ忠実になぞっているかはよくわかりませんが、作文や読書に必要な語彙がどのようなものであるか、わたしの考えは揺らいでおります。

作文に必要な語彙はそんなに多くないと思います。
実用的な文章なら1000語の使いこなしで書けるし、
Graded Reader を読めば分かる通り、
物語だって書けます。
(使いこなせるぐらい熟知していればの話ですが。)

読書に必要な語彙は無限にありそうに思えますが、
背景知識を使って類推しながら読んでも理解できるし、
そうやって読んで行けば、
語彙も増えるように思うんです。

〉オレンジ方式でDUOでもやってみようかと思ったのも、単語集で単語の和訳を覚えるのはよくないことと知りつつ、でもある程度語彙がなければ多読はスムースに進まないのではないかと思うからです。VOAスペシャルから、本格的なニュースにうつるにはどうしたらいいか、英字紙などを多読するにはどうしたらいいのか、これはやってみる価値があるかもしれないと思ったわけです。ある程度語彙を身につけておいてから、多読で和臭を拭い去ればよいと考えたのです。

どんな方法でも自分でやってみなければ自分に対する効果は分かりませんから、
僕も断定的なことは言えません。

この投稿でも、
特定の方法を勧めているわけではないのです。
やってみて感じたことを書いているだけです。

それから、
多読と語彙と辞書の関係について、
まりあさんの新しい本は詳しく分かり易く説明してありますね。

まとまらないですが、
家族が起きて来たので、
ここで切ります。(^-^;)


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