Re: 「本って楽しい!」と誰もが思ってくれたらいいけれど・・・

[掲示板: 〈過去ログ〉多読と児童英語の掲示板 -- 最新メッセージID: 461 // 時刻: 2024/4/19(22:07)]

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212. Re: 「本って楽しい!」と誰もが思ってくれたらいいけれど・・・

お名前: Yoko
投稿日: 2005/6/24(09:30)

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スヌーピーさん、おはようございます。Yokoと申します。
児童英語教師になって14年たちました。児童英語の先生で、多読のお仲間ができて
とってもうれしいです。よろしくお願いします。

〉1年半前から週に1冊のペースでCTPを読み進め、現在60冊めを読んでいる小1の生徒さんがいます。

わー、小1年で、もう60冊を読んでいるのですね。すごい!!

〉私の教室では、出来るだけ毎日おうちでお母さんと絵本を開き、その音源素材をたくさん聴いてくることを常日頃からお願いしているのですが、
〉「どうしてもそれが辛いらしい、英語の絵本を開くだけで眠くなるみたいで、もう辞めたいと言っている」
〉と今日お母さんに言われました。

お母さんから「お子さんが辞めたいと言っている」といわれるとショックですよね・・

〉以前から「暗記しようとせず、ただ親子で楽しむだけで十分」とお伝えしているのですが、それを上手く伝えることが出来ていないようです。
〉お母さんは、お教室のやり方にきちんと理解を示して下さっている方で、決してほったらかしではなく、かと言って、英語教育に対して変な熱のこもった方でもありません。

スヌーピーさんやお教室のやり方を信頼し、理解してくださっているお母様なのですね。うれしいですね。このほったらかしでなく、かといって、変に熱のこもった
方でもない、という、いい塩梅のお母様なのが、素敵ですね。

>だけど、どうしても「さあ、英語の本、読みましょ」「えーっ。やだーあそびたーい」という会話になってしまうようで、子供自ら絵本を開く、という状況には程遠いようなのです。

スヌーピーさんの求めているものは、お子さんがおうちで自ら英語の本を開いて
読む、ということですか?それとも、お母様と次のレッスンまでに、1つの本を
開いていっしょに楽しんで、その本を通して、いろんな会話やイメージが膨らむような時間でしょうか?

小1のお子さんなら、まだまだお母さんといっしょに本を読むことが大好きですね。
幸いに、そのお母様が、ちょうど良い塩梅で、先生をサポートしてくださる方のようですので、お母様にお願いして、お子さんが持ち帰った本を、お母様がご自分の楽しみのために読んで下さるようにお願いするのは、いかがですか?

〉辞める、というところまでには行かなくても、仕方なく英語の本を読まされてい
る子が他にもいるのでは、と思うと、自分の力量不足に落ち込むばかりです。

〉ちなみに、お教室での読み聞かせは皆とても楽しそうに聞いてくれます。

お教室での読み聞かせは、子供たちは本当に好きですよね。
スヌーピーさんの読みきかせを、楽しそうに目を輝かせて聞いている子供たちのよすが目にうかびます(^-^)

〉だけど、それだけではあまりにも読書量が少なすぎる。是非ご家庭で読書の習慣をつけてほしい、そう考えているのですが・・・。

スヌーピーさんの熱い思いが伝わってきますね。週1回1時間のレッスン(でしょうか)だけでなく、おうちでも子供たちにたくさんの英語の本を読んで欲しい、と思っていらっしゃるのですね。スヌーピーさんのおっしゃるように、おうちでも読書をして読書量がどんどん増えていく子もたくさんいます。でも、多読の形で、子どもが10人いれば、10通り、30人いれば30通りだと思います。それは、ご自分でも
多読をされているスヌーピーさんなら、よくお分かりだと思います。

レッスンの時に、毎回毎回読み聞かせの時間を生徒さんは楽しんでいらっしゃるのですね。先生ご自身が、本の世界を楽しんで、生徒さんといっしょに楽しまれていれば、その楽しい感じが、生徒さんの心に深くしみこんでいきます。
その小1の生徒さんが、おうちにもって帰っても読みたい、と思う本と出会う
日も近いような気がします。

先生ができることは、いろんなタイプのお子さんが興味を持つ本をそろえてあげて、クラスで読んであげる、貸し出しにも対応してあげる。そして、まず先生が
それらの本を楽しんで読んでいることでしょうか?

昨年の秋、酒井先生の電通大の多読の授業を見学させていただきました。
それまで、読書という、ごく個人的な作業を、クラスで行うことに、何か難しさを感じていた私でしたが、その授業を見て、まさに腑に落ちる感じがしました。

学生さんの中には、テストやレポート、アルバイトなどで忙しく、静かな教室の中で、読書しながら寝てしまう人もいます。でも酒井先生は、特に注意しません。
そして、しばらく寝ると、すっきりとした顔で、再び読書に集中しはじめました。
 酒井先生は、1人1人の生徒さんと会話しながら、読書手帳を見て、必ずコメントを書き込んで、コミュニケーションをとっています。
>今週は、忙しくて読めなかった
>風邪をひいてしまい、2日間寝込んだ
など、日記風の手帳に、その生徒さんを受け入れ、

>忙しかったんだね、
>もう風邪は大丈夫?
と声かけしながら、そんなときにも楽しめるような、やさしい本をさりげなく
もってきてすすめたりしています。

100人の学生さんがいたら、100人の多読がある、まず一人一人の学生さんの
ありのままを受け入れ、その学生さんの少し前を歩きながら、多読の世界の
水先案内人にある、・・私は、そう思ったとき、肩の力が抜けて、子どもたちが
大きくなっていく過程で、たくさんの本と出会って、英語の世界に浸る経験を
いっしょにしていきたい、と思うようになりました。

先生が目標を持つと、多読の取り組みはしんどいです。生徒の成長や個性を楽しみ
ながら、先生自身が、いろんな引き出しをもって、時には、待つことも楽しみながら、多読の楽しさを分け合うことが大切だと、私は感じています。

〉今の私は、どうやったら子ども達が自ら走り出すのか、わからず悩んでいます。

子供たちの中にある力を信じてあげてください。今は、スポーツや遊びや別のもの
に夢中になっているお子さんもいるかもしれません。それも、認めてあげて、英語のレッスンの時は、いっしょに楽しい時間をすごしてあげるのはいかがですか?
その小1のお子さんは、レッスンの時には読みきかせを楽しんでいるのですから、それを認めてあげて下さい。
 
 子供たちは、決して同じ場所にとどまっていません。半年、一年後には、どんどん違う顔を見せてくれます。楽しみですね。どんなふうに成長してくれるか楽しみながら、素敵な本のある時間をいっしょに共有していけたらいいですよね。

なんだか、自分に言い聞かせていますね(笑)
ここには、いいアドバイスを下さる方がたくさんいらっしゃいます。
皆さんよろしくお願いします。


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