Re: 教えて下さい、電子本についての補足(長いです)

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561. Re: 教えて下さい、電子本についての補足(長いです)

お名前: fiona
投稿日: 2007/8/8(13:14)

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あいさん、初めまして。fiona@Gutenberg普及委員会と申します。

Dover Thrift Editionについては、Ryotasan(さん)が詳しく説明されていますので、私は、そこに出てきた電子本(eBook)について書いておきます。

eBookには、有料でダウンロードするようなものもありますが、誰でも無料で利用できるものもあります。文章を読めるだけでなく、朗読を聴けるものもあるので、上手く利用すると、お財布が軽くならなくて済むと思います。
パソコン画面で読むのが苦手、という場合は、ダウンロードして印刷すると言う方法もあるのですが、ちょっと面倒でお金もかかると言うのが問題です。

以下、誰でも無料で利用できるサイトを、いくつか書いておきます。
もし、もう良くご存知でしたらごめんなさい。
 
 
 
★ Gutenberg
 一番有名なのは、Gutenbergと言うサイトで、英語に関しては本家アメリカとオーストラリアのGutenbergを利用することになると思います。
アメリカのGutenbergは、古典に入るような作品ならかなり揃っています。いくつかの作品には、朗読の聴けるものもあります。

 聖書からシェークスピア、ジェーン・オースティン、ブロンテ姉妹、ディッケンズ、スティーブンスン、ホーソンなどなど、約18000の作品がアップされています(英語のみで)。どれも無料で、読んだりダウンロードすることができます。ただし、著作権の切れたもの(稀に著者の許可を得たもの)が対象ですので、新しい作品は(稀にしか)ありません。
児童書関係でも、「ポリアンナ」のエレノア・ポター、「若草物語」のオルコット、「赤毛のアン」のモンゴメリなど古典が多数。詳しくは、「Websiteの情報」の掲示板に、「Gutenbergで読める児童書」として書いていますのでそこを見てください。

URL等を、「Gutenbergで読める児童書 その2」からコピーしておきます。

* Gutenbergからのダウンロード*

 ●アメリカのGutenberg(リストではUSと略)
  1.「http://www.gutenberg.org/」で、メインページを開く。
  2.左側上の「Browse Catalog」をクリック(又はAuther,Title Word(s)に直接打ち込んでも検索もできます)。
  3.作者を探す時は、「Authors」、タイトルを探す時は、「Titles」の頭文字をクリック。
  4.作者又はタイトルがズラズラっと出てくるので(寄り道などしながら)目的のものを探す(寄り道をしたまま、別のところへ行ってしまっても可)。
  5.ダウンロードしたい作品名をクリック。
  6.「Plain text」や「HTML」などから、ダウンロードしたい形式を選ぶ。
  7.「main site」「mirror sites」「P2P」から、ダウンロード元を選び(最初は「main site」がお薦め)クリック。
  8.(main siteをクリックするとtext、HTMLの場合)その作品のファイルが開く(少し時間がかかります)。
  9.「ファイル」のところにある「名前を付けてページを保存」を選ぶ。
  10.保存先を決めると共に、ファイル名を作品タイトル名に打ちかえる。
  11.「保存」ボタンを押して保存。(終了)

 ●オーストラリアのGutenberg(リストではAuと略)
  1.「http://www.gutenberg.net.au/」でメインページを開く。
  2.「ebooks provided by Project Gutenberg of Australia」の部分をクリック。
  3.探したい作者の頭文字によって、「A-M」又は「N-Z」のどちらかをクリック。
  4.目的の作者、作品を探す。
  5.「Text」「ZIP」「HTML」から、ダウンロードするファイル形式を選びクリック。
   あとは、上の8〜11と同じ。(ZIPの場合はそのまま直接保存、後でファイル名をタイトル名に打ちかえる)

 アメリカの(本家)Gutenbergには、約20000タイトルがアップされています。音声のファイルもあります。
英語のものがメインで約18000タイトル、次に多いのがフランス語で約1000タイトル。次いでドイツ語の429タイトルです。

 オーストラリアのGutenbergは英語のみで、正確なタイトル数はわかりませんが、規模はアメリカの1/10〜1/20くらいの感じです。

−−さらに、Gutenbergには英語の絵本もあります(ただし、古いもの)。それについては、「Gutenbergで読める絵本」で書いたものをコピーしておきます。

 Gutenbergには、易しいものはほとんどないと思っていたのですが、探せば絵本もあるようです。
 最近になってやっと知ったのですが、「絵本の本棚」と言うのがあって、そこに、110冊くらいの絵本が紹介されています。

 Gutenbergのメインページ(http://www.gutenberg.org/)の左"search book catalog"の「Bookshelf」をクリックして下さい。
開いたページの下側、「Articles in category "Bookshelf"」にある、「Children's Picture Books」をクリックすると、著者別の絵本のリストが出てきます。
(読むときは、HTMLのものを開いてください。TXTのものは、字だけなので面白くありません)

 まだ、中の絵本の内容を十分には見ていないのですが、易しそうなものから、ちょっと難しそうなもの(文章が長く、挿絵の入った物語の感じのもの)までいろいろ混ざっていました。
 全体としては、(著作権切れの物ばかりののため)古臭い感じのするものが多いです。また、文章も、散文ではなく、韻を踏んだ韻文になっているものもかなりある感じです。
 Gutenbergの他の作品に比べると、易しく、多読には使いやすそうなのですが、個々の作品の評価や、どのレベルでどれが読めるかと言うのは、まだじっくり中身を見ていないのでわかりません。

 この本棚の中で、私も知っている有名なものとしては、"Beatrix Potter"の「The Tale of Peter Rabbit」がありました。"Beatrix Potter"の作品は、文章はかなり易しく、読みやすいと思います。(YL1〜2くらい?)
 "Beatrix Potter"の作品は、17冊あり、この本棚の中で、最も冊数が多い作家です。(実際は、「A Collection of Beatrix Potter」(14話入り)と「The Great Big Treasury of Beatrix Potter」(19話入り)の2冊もあるのですが、TXT(字だけのファイル)しかないので、数に入れませんでした)。
 その他、「Little Black Sambo」「The Story of Jack and the Giants」はみんな知っていそう。
 
 
★ Baldwin Online Children's Literature Project
 学校の先生や子供の両親が、良質の児童書を選んでアップしたものです。

URLは、http://www.mainlesson.com/main/displayarticle.php?article=christmas

ざっと見てきた感じを「Websiteの情報」の掲示板に書いたので、以下それをコピーしておきます。

−− おせっかいながら、のぞいて来てみて、このサイトの情報の補足を、

* 本(Books)の数は、416。
* 話(Stories)の数は9848。(1冊の"Books"の中にいくつかの"Story"が入っている)
* 表示の字は大きく読みやすい。
* 本を選ぶと、常にその目次が左に表示され、クリックすることで、目次のそれぞれの話に跳ぶことができる。

* 教師や親達が選んだ、子供のための古典が集められている。(Bringing Yesterday's Classics to Today's Childrenと書いてある、詳しくは、下記のIntroductionを読めばわかる(と思う))
 
 
* メインページの左の欄は
 1.Introductionは、このProjectがどのようなものか、どんな本を選んだか等々が書いてある。

 2.「Site Indexes」の"Authors"は著者一覧。
  "Books"は本、"Stories"は本に含まれる各作品(話)のこと。
  "Books"の中の"In the Works"は現在作業中のもので、まだ最後まで完成していない本。"By Title"等の中では"in progress"(進行中)と示される。
  "By Genre"はカテゴリー別(?)のリスト。"By Subgenre"はより詳しい分類。

 3."Guides to Book Selection"には、"Christmas Books"なんかもあるが、歴史関係が多い感じ。"Introduction to World History"、"Choosing a History of Ancient Rome"、"Makers of England"など。

 4.「Unit Studies」の"Civilizations"には、"Ancient Rome"とか"British"、"European"、"Islamic"等々あり。それぞれに関係した、伝記や歴史、神話、おとぎ話、児童文学等のリストが出てくる(みたい)。

 5.「Curricula」には、"Waldorf"と"Ambleside"とがあり。多分、有名な、グレード別の推薦本リスト(のように思われる)。
  "Waldorf"は、Kindergarden、First Grade、Second Grade、……、Sixth Gradeと分かれている。
  "Ambleside"は、Year1、Year2、……、Year6と分かれている。

ざっと、見てきたところ、こんな感じでした。


★ International Children's Digital Library
 ここは、世界中のいろんな国の児童書・絵本が読めるサイトです(ただし、かたよりはあります)。
スペイン語の絵本は、読めなくても色がきれいなので、ながめているだけでも面白いです。
以下、「英語以外で多読を楽しむ」の掲示板で「多言語の児童書サイト」として書いたものをコピーしておきます。

 −− そのサイトは、"International Children's Digital Library"と言うサイトです。もし、面白そうだと思われたら、一度訪れて見て下さい。
[url:http://www.childrenslibrary.org/]

 そこへは、英語の絵本か何かないかと、訪れたのですが、よく説明を見ず本を開けてみると、全く読めませんでした。良く見ると、"Persian/Farsi"(ペルシャ語?)と書いてあったのでした。

 言語数は29で、英語のものが多いのですが、案外ペルシャ語のものが多く、377冊あるようです。
スペイン語も割合多く、116冊。絵がカラフルで面白そうなのですが、読めないので残念。
あと、アラビア語26冊、タガログ24冊、スワヒリ語17冊、Maori(マオリ語?)9冊、Kinyarwanda(何語だ?)3冊……。勿論、ドイツ語、フランス語などもありますが、中国語、ハングルはありません。一応、Japaneseもあることはありますが…。

 メインページから、"Read Books"を選び、出てきた"Simple Search"のページの、Show「Any Language」Booksの「Any Language」のボックスのところで、言語を選ぶことができます。
また、メインページから"Books by country"を選ぶと、本を世界の各地域ごとに絞り、さらに、各国ごとの本へと絞り込むことができるので面白いです。

 また、register(登録)しておくと、"My Bookshelf"と言うのができて、ここへお気に入りの本を登録することができます。また、"My Bookshelf"に登録してある本については、前回最後に読んでいた(開いていた)ページを、次に読むときに開くことができます(しおり機能ですね)。

 なお、デフォルトのページの表示の大きさは小さいので、右上の「+」ボタンを押して拡大しないと、字は読めないと思います。


もし、興味をもたれたらサイトを訪れてみて下さい。


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▼返答


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