私見ですが。

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421. 私見ですが。

お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2006/9/4(14:05)

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Tallinn さん、こんにちは。

ほな、一緒に一億語をめざしましょー!(いや、まじで)

お願いなんですが、最初の例で挙げていた、
オスカー・ワイルドの記事、Time の何号か教えてください。
(検索しましたが、うまく探せませんでした)
カズオ・イシグロの話は面白かったんですが、
ワイルドと日本についての関係は引用された箇所になく、
面白そうなので全文が読みたいと思ってます。

〉(1)読みたいものが読めるか?それにはどれだけかかるか?

ラッセルの本は、1章がアマゾンで読めました。
Da Vinci Code を読んだばかりなので、わくわく読みました。
あくまでひとつの目安ですが、
わたしの場合は、約3年で900万語1200冊以上。
(プラスしてカウントしてない絵本が100冊くらい)
この分野にはちょっと興味があるほう。
ほかの方の返答を読んでも、500〜1000万語読んでる方は
(背景知識の有無によって)読める感触が生まれてるようですね。

ただし、皆さんおっしゃってるように、
○万語でXXXが読めるというのは、一概に言えません。
興味があって読みたがっている人、背景知識がある人、
それまでの英語学習の蓄積がある人、
翻訳を読んでいる人の場合は、100万語〜200万語で
読んでしまうかもしれません。
この分野に興味がなくて日本語でも読まない方は
1億語読んでも読まないでしょう。
このレベルになってくると読めるかどうかは
好みに依存するところがありますね。

〉(2)100万語は足りるのか?どんな意味合いの基準か?

(私見ですが)
100万語とは、他者が決めた基準ではなく、
英語が読めるかどうかの基準を
自分の中に作り上げるまでにかかる量です。
つまり、単語集や参考書などでは、これが重要ですよと
他者が決めて、それを学習します。
しかし、それを学習すればTimeが読めるはずだったのに
実際は読めなかったりします。
他者の基準は他者の基準でしかありません。

現実の英語では、知っている言葉と知らない言葉が必ず出てきます。
知らない言葉がでてきたとき、
他者の基準では対応できなかったとき、
自分自身の応用力をつけるのが多読です。

SSSはシステムができあがってないとお嘆きでしたが、
逆にシステムをつくっちゃいけないのだと私は考えてます。
つまり、自分が生の英語を読むためのシステムは
試行錯誤しながら自分で自分の中につくるものだからです。
その過程で、読むためのシステム(基準)が
自分の中に育ち、内在化していきます。
そういう意味で、学習者主体の学習法なんですよ。

あるいは別の言い方をすれば、
辞書なしで読むにはコツがいるんですが、
そのコツが身に付くまで、です。

〉ネイティブの大学教員からも驚かれるほど英文が達者だった故山田和男先生は「作家1人を語るだけでもその作家の作品数十冊は読んで当たり前」という話をしていました。

うん、これはね、英文学者や英語のプロが評論する場合でしょうね。
多読で大事なのは、クチコミ情報なんです(笑)。
つまり、『風の谷のナウシカ』論ではなくて、
「あれ面白かったよー、ちょっとわかんなかったけど、
オーム可愛かった〜。観てみてね〜」でいいんです。

Tallinn さんも英語のプロを目指しているわけではありませんよね。
野球少年が全員、王、長島、清原にならないのと同様、
仕事でつかえて Time が読める程度の英語力がほしい人が
全員、英文学者になる必要はありません。
はじめる前からそこまで目標を上げちゃうと、
自分で自分の首をしめちゃいますよ。

> 1億語(1000冊相当)以上が十人程、1千万語以上で数十人、100万語以上で数百人、10万語以上は数千人、全体で1万ぐらいになります

うーん、これはね。。
掲示板に登場しないでガンガン読んでる人たちがいますから。
感触としては、あと1〜2年でこういう世界に入るかもしれませんねぇ。

> 私が1年ほどで20、30万語と書きました。

これ、書き間違いですよね(笑)。
Tallinn さんだったら、分速100語として、

100 X 60 分/日 X 300 日/年 = 180 万語 読めますよ(笑)。

(ま、スケジュールどおりにはいかないので、
とりあえずの目標は年100万でしょうか)

仮に、(同じ時間をかけて)年20、30万語しか読めないのであれば
分速11〜30語ということになります。
これは、相当、返り読みをしたり、和訳したり、
分析しながら読んでいるときか、
絵本の絵をゆっ〜くり読んでいるときの速度です。


〉(3)わからない効果

100万語読むと、読むコツが身につきますから、
あとは本のクチコミ情報があれば、読み進めていけます。

Tallinn さんの投稿を読んでいると、多読をしている人は
英語が苦手な人ばかりと思い込んでいませんか。
実際に、翻訳や通訳を仕事にしている方で、
絵本から読み始め、これくらいのスラスラした感覚で
仕事の文書を読みたいからとやっている方もいるんですよ。

私は100万語多読に恩義は感じていますが、
SSSの回し者ではなく(笑)、「中立」の立場です。

Tallinnさんが、足りんと感じればやればいいし、
難しいレベルの本を年に1冊程度、
趣味としてチクチク読みたいだけなら
今のままでもいいんじゃないでしょうか。

はじめるなら一緒に一億語よみましょーねー!
(あ、プレッシャーをかけるつもりでは・笑)

Happy Reading♪


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