Re: 世界史クラブ的「サン・ジョルディの日」

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/4/18(14:58)]

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421. Re: 世界史クラブ的「サン・ジョルディの日」

お名前: レオナ
投稿日: 2005/4/30(01:44)

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akoさん、こんにちは。
先日、『めざせ100万語』のほうで、
akoさんにレスをつけていただきましたレオナです。
興味深い話題だったので、ついこちらにもやってきてしまいました。
しかもすごく乗り遅れてるけど‥‥。

みなさん、ご挨拶が遅れましたがはじめまして、レオナと申します。
こちらの掲示板ははじめてです。

〉4・23はサン・ジョルディの日でしたね。本を贈られた方もおられるでしょうか。
〉これはスペインのカタルーニャ地方の習慣です。
(中略)
〉この時に、使用禁止になった愛する母国語の本を秘密裏に贈りあったことが契機、と言えば、もう説明は不要と思います。
〉カタルーニャ愛国者にとって、フランコと戦う現実を、
〉サンジョルディがドラゴンと戦った故事になぞらえたのですね。

このお話はまったく知らなかったので、
驚くと同時に、ちょっと感動すらしてしまいました。
そんな由来があったんですねー!
『カタロニア賛歌』は邦訳で読んだことがありますが、
とても良質な本だったと思います。
オーウェルはこの体験で、結局は共産主義には失望したんですよね。
私の記憶にまちがいがなければ
(まちがってることがわりとよくあるので定かでないのですが‥‥)、
この人はしかも、イギリスでスパイになっていますよね。
そのへんも、カタロニアでの体験から
最終的には共産主義を潰すべきだと思ったのかなあとか、勝手に想像しています。


〉ここで児童書をたくさん読まれたSSSの皆さんに質問したいのですが、
〉英語の児童書では、ドラゴンって、悪役が多いですか?
〉中国では、龍・竜は神の使いですよね。
〉同じ生き物の扱いが、文化によって違うってのは、我が世界史クラブの多読重要テーマです。
〉児童書でどう扱われるかが、その言語文化で育つ人の価値観に大きく影響するからです。

これは興味深いテーマ!と思ってしまいました。
でもたくさん読んでないうえに、私もぱっと思いつくのは
エルマーと竜シリーズでした。
一般論としては、英語の児童書でドラゴンが悪役でない扱いのものがけっこうある(比率はわかりません)
というのは、英語の文化圏の価値観が多様化しているのかなー、
と、これまた勝手な想像ですが(笑)。
昔は竜といえば西洋ではひたすら悪の象徴だったんだろうと思うのですが、
悪と同時にパワーの象徴→かっこいい→善玉にもなりうる
という流れと、もうひとつ、
二元論的に善悪をくっきり分割して考えるという考え方自体が、あるていど緩和された結果じゃないでしょうか。
正直言って、英語・英語圏のものの考え方に
詳しい方々がたくさんいらっしゃるここで
こんなことを素人が語るのは恥ずかしく冷や汗ものなですが、
象徴人類学っていう、人間が、またはある文化に属する人々が、
森羅万象をどういうふうにとらえ、理解し、どんな世界観をかたちづくっているか
調べる、
という学問をかじっていたもので、つい書きたくなって書いてしまいました。

追伸:多読のほうは、おかげさまで、
すこし気楽にやることにして、
ちょっと休んでからレベル2、3の本をいま主に読んでいます。
ゆっくりですがすすんでます。
akoさん、その節はありがとうございました!

では、いきなりしゃしゃりでてきてしまいましたが、
失礼致します〜。

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