世界史クラブ : マリー・アントワネット

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1452. 世界史クラブ : マリー・アントワネット

お名前: 柊
投稿日: 2010/8/9(21:07)

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 マリー・アントワネットのことあんまり好きじゃないと思うんですが、気がつくと本が貯まっていたので、まとめて紹介します。以前、ヴェルサイユ宮殿へのお誘いもやりましたが、また別の本も読んだので、全部まとめて紹介し直します。

The Queen’s Confession by Victoria Holt [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000017363 ]
 初っぱなから絶版本ですが、これが一番おすすめです。Jean Plaidyの別名義です。
 マリー・アントワネットが(たぶん処刑の直前に)人生を振り返って書いたらこうなるだろうなあという小説です。まあ、本物が書いたらここまで知的にならないと思いますが(爆)。
 愚行の数々が並び、自分では大したことないと思っていたことが全てパリの人々の記憶の中で残っていき、どんどん嫌われ、そうすると何をやっても裏目に出るという、ある種最初から最後まで同じ筋なので、安心して読めます。

The Bad Queen by Carolyn Meyer[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000018091 ]
 下のアントニア・フレイザーの本を映画化したものを見て、マリー・アントワネットを書きたいと思ったということで、参考文献もフレイザーが入っています。
 YLも語数も、上の本よりは大分取っつきやすいです。でも、メイン・テーマは同じ。こっちの方がもっとはっきりと愚行という感じが強いかも。

Louis the Well-Beloved[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000018267 ]
The Road to Compiegne[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000018268 ]
Flaunting, Extravagant Queen[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014401 ]
 Jean PlaidyのFrench Revolutionシリーズです。最初の2巻はルイ15世の話で、マリー・アントワネットは出てきませんが、アントワネットが来るまでにフランス社会がどこまでゆがんでいたかということがわかって、アントワネットに興味がある人にはおすすめです。

My Royal Story Marie Antoinette[url:http://www.amazon.co.jp/Marie-Antoinette-My-Royal-Story/dp/1407116185/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=english-books&qid=1281355624&sr=1-6 ]
 Kathryn Laskyの書いたRoyal Diaries : Marie Antoinette Princess of Versaillesがシリーズ名を変えて復刊されました。
 結婚前のママのグチや家庭内のゴシップ、結婚前に何とか未来の夫と手紙をやりとりしておきたいと企む様子、デュ・バリー夫人との対決という、割とはっきりした筋があります。

Marie Antoinette the Journey by Antonia Fraser [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000010706 ]
 伝記ですが、映画化されて有名になりましたね。翻訳もあります。別に小説形式でもない、普通の伝記です。
 私はテューダー朝を書いたこの人の本で、「ここ間違えたらこの本丸ごと信用できなくなるだろ。完全アウトだろ」という致命的な間違いを複数見つけて、以来この人が苦手です。でも、評価が高く、賞ももらっているので入れておきます。
 大人向けの伝記としては、割と読みやすい文章だと思います。肖像画や写真も沢山入っていて、装丁もおしゃれです。

ゲーテさんこんばんは by 池内紀
 日本語の上にゲーテですが、アントワネットの頃の上流階級の思想について書いてあって、アントワネットの「自然のままに」というこだわりが、当時の流行だったことがわかります。


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