Re: 世界史クラブ:テューダー朝へようこそ

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/5/10(08:14)]

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1284. Re: 世界史クラブ:テューダー朝へようこそ

お名前: Ry0tasan http://tadoten.blog122.fc2.com
投稿日: 2008/11/9(08:50)

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〉"Ry0tasan"さん、こんにちは。

プリンさん、
おはようございます。

〉Ry0tasanさんの書き込みで思い出しました。

〉〉そういえば、
〉〉英語でアーサー王伝説を集大成したのが T. Malory なんですが、
〉〉種本の多くはフランス語だったらしいんです。
〉〉書いたのはフランスの吟遊詩人で、
〉〉エレアノールの宮廷にいた人物です。
〉〉エレアノールの指示でアーサー王伝説を本にしたらしいと言っている歴史学者もいます。
〉〉上の方で柊さんたちが話題にしているエレアノールです。

〉このエレアノール、どこかで聞いた名前だなと思っていたのですが、
〉脇明子さん著の岩波新書『魔法ファンタジーの世界』に「中世魔法ファンタジーに大きな役割を果たしたキーパーソン」として言及されていました。
〉吟遊詩人の祖父を持つエレアノールはとても芸術を愛する行動的な女性だったとか。

アーサー王伝説を後世に残す上で重要な役割を演じたわけですね。
脇役として登場する魔法使いや魔女が、
後世のファンタジーに何度も登場してきましたね。
Magic Tree House にも出てくるし、
Harry Potter にも名前だけは出てきます。

〉夫のルイ17世と共に十字軍の遠征に出かけたり、疎遠となったルイ17世と離婚して後にイギリス王となるアンジュー伯ヘンリーと再婚といった具合にその頃の女性としてはかなり行動的な人だったんでしょうね。

最初の夫はルイ7世でフランス国王、
系図を調べたら近親結婚だったという口実をでっちあげて離婚し、
次の夫はイギリス国王、
つまり、
フランスの王妃をやめて、
イギリスの王妃になったわけです。
十字軍にも同行しているし、
現代や古代と比べても、
とんでもなく行動的だと思います。

〉ワースという学僧がラテン語の『ブリタニア王列伝』をフランス語に訳したものが『ブリュ物語』で、それを王妃エレアノールに捧げたとか。
〉これがアーサー王列伝のもとになっていったらしいと、脇さんの、この本で記述されておりました。

そうですね。
後世で読まれて来たのは、
Chretien de Troyes という吟遊詩人のヴァージョンです。
この人も、
エレアノールの宮廷にいた人だったように記憶しています。
歴史ロマンスの元祖かもしれませんね。

〉上の方で話題になってるのはこの方だったんですね。
〉Ry0tasanさんのコメントを読まなければ気づきませんでした。

〉やっぱり歴史っておもしろいですね。
〉いろんな歴史上の大イベントが(ここでは十字軍の遠征が)芸術や文芸にいろんなかたちで影響を与えていてものすごく興味深いです。

同感です。
Happy reading!


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