Angela's Ashes と 'Tis: a Memoir

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[提案] 202. Angela's Ashes と 'Tis: a Memoir

お名前: 酒井 邦秀
投稿日: 2002/11/22(16:59)

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’Tisの方をきのう読み終わった(?)ので報告します。
あんまりおどろいたから・・・
(?)の説明はあとで。

Frank McCourt というアイルランド系アメリカ人が書いた
自伝(的小説?)です。ひじょーにおもしろくて、すごい。

映画にもなっているからご存じの方もあるかもしれません。
映画はあんまりできがよくなくてぼくは途中で見るのを
やめてしまいましたが、原作はものすごーく、よい!

Angela's Ashes はとんでもなく悲惨な少年時代をえがいて
いるのに、とにかく読むのをやめたくなくなるくらい
「おもしろい」。不思議です。

'Tis はアメリカに渡ってからのことですが、これも
ほんとにふつうの移民の生活が書かれているだけだと
思うけれど、「おもしろい」。よくよく考えてみると
何も劇的なことは起きていないのに・・・

よっぽど書き方がうまいんだろうなあ
いままでになかった「語り口」を作り出してるんだと
思うけど、もちろんそんなにたくさん読んでいるわけ
ではないから、ほかにも似た語り口の人はいるのかも
しれません。

この掲示板の人向けにおもしろいと思うのは、使って
いる言葉です。むずかしい、長い語はほっとんど
出てきません。抽象的な言葉はまったくないと言っても
いいのでは?宗教に関することですこしは出てきますけどね。

で、その例をここに引用したいのだけれど、手元に
ないのです。大阪に多読授業で出かけて、新幹線の中に
置き忘れてきてしまった!

あと2,3ページっていうところだったのに・・・
ま、それは紀伊国屋かなんかで立ち読みすればいいんだけど、
何カ所か付箋をつけたところがあって(辞書引くのと同じ
くらい、害がありますが)それが残念。

付箋を付けたある箇所はまさにその、「抽象的な言葉」を
使わずに表現している典型的な箇所だったんですけどね・・・

ふー・・・

だから100万語こえた人にはむずかしい言葉はほとんど
ないと思いますが、そう簡単には読めないかもしれません。
引用符がないので、ちょっと読みにくいかな?
そのうえ、アイルランドのなまり?をそのまま書いてあるし。

でも、いつか読んでみてください。こんな風に「自分の
言葉」を見つけて、60すぎてからすばらしい本を書く
人がいるんだ、と感心すると思います。

では


▼返答


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