多読と書くこと、そしてフォニックス

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/5/17(10:32)]

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565. 多読と書くこと、そしてフォニックス

お名前: ナビィ
投稿日: 2006/1/8(21:38)

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 こんにちは、ナビィです。

 先日、The Gun Lake Adventure Series の著者にファンレターを送って以来、どうしてあれだけ書けたんだろう?と、我ながら不思議に思っていろいろ考えていました。その後も何度か出版社の方とはメールをやりとりしているのですが、もう20年以上も“英作文”の勉強はしていないのに、どうしてネイティブの人からのメールが読めて、返事を書けるのか、不思議でなりませんでした。200万語報告を見ていただければおわかりの通り、これまで私が読んだ本はほとんどレベル3以下だからです。そしてふと気がついたのは、ネイティブもふだんはあまり難しい言葉や表現は使わないのではないか(日本人にメールを送るからレベルを落としてくれているのかもしれませんが)、また、相手に伝えたいという気持ちを持てば、そんなに難しい言い方ができなくても多少の間違いがあっても伝わるみたいだ、ということです。

 もう一つ言うと、あのファンレターを書いた後、Gun Lake は実在する場所なのか、ということが気になってネットを検索したのです。調べてみたところ、実在の場所だったのですが、もちろん英語のサイトしかありません。でも、これが読めてしまうんです。ついでに、アマゾンでPBのレビューを英語で読んでみたのですが(これまでは英語のレビューは無視して、カスタマーレビューを読んでいました)、これもけっこうわかるんです(もちろんわからない単語はとばして!)。ということは、ネイティブの小学生レベルでもけっこう用は足りるということなんじゃないか、と思いました。

 実際、ファンレターを書くときに、結構辞書のお世話になったのですが、自分が頭の中で考えている言葉を和英辞書でひいても、なんか出てくる単語が難しすぎてピタッとこないなぁと思うことが多くありました。そこで、頭の中の言葉を一度日本語のもっとやさしい言い方に変えてみて、もう一度和英辞書をひいて、それでもなんだか違うなぁと思って、ニュアンスの近い言葉で自分のわかる英単語を思い浮かべて英和辞書をひいて、最後は英英辞書をひいて、ようやくピタッとはまる言葉に出会いました。そしてできあがったのは、たぶんネイティブなら小学生ぐらいでもわかるような文章です。それでも、私の言いたいことは、十分相手に伝わったことがわかりました。また、できるだけわかりやすい単語で、また、長々と書くのではなくて短い文章に区切っていけば、英語を書くことをそれほどおそれなくてもいいんだと思いました。もちろん、難しくて長くても、文学的で美しい文章は、それはそれでステキだと思いますが、無理にそんな文章を書く必要はないということがよくわかりました。私はGRの中ではMMRがけっこう好きなのですが、それはたぶん、短めで歯切れのいい文章が多いからだと思います。そういうふうに書けばいいんだと思いました。たぶん話すことも同じなんでしょうね(まだ試したことはありませんけど)。

 また、和英辞書でひいて出てきた単語を難しいと感じたり、ピタッとこないと感じたりするとは、思ってもみませんでした。たぶん、やさしい本をたくさん読んできたから、そういうふうに感じたんだと思います。

 というわけで、なかなか上のレベルの本が読めないと嘆いている方、PBは読めるけど英文は書けないと悩んでいる方、心配することはありません!

 また、200万語報告で、PBは飛ばし読みできるのに、やさしい本だと読速がおちるのが不思議だと書いたことについても、ふと思い当たりました。日本語でも、難しいことをやさしい言葉で説明するのって難しいですよね。でも、やさしくてわかりやすい文章の中には、けっこういろんなメッセージか詰まっていますよね。英語もいっしょじゃないか!というのが思い当たったことです。だから、難しい単語があるPBは飛ばし読みできても、やさしい絵本は読み飛ばせないんだ、と思うと、自分で納得がいきました。

 それと、なぜ英語のサイトの文章が読めてしまうのかということを考えてみたのですが、アメリカって移民の多い国ですよね。そういう人たちの中には、小学生レベルの英語でないとわからない人がけっこういるみたいです。専門的なサイトはともかく、一般的に普通の人が見るようなサイトでは、基本的にあまり難しい単語や言い回しを使わないことにしているのではないかと思います。だって、英語がよくわからないというのは一種の“障害”ですから。つまり、言葉のバリアフリーということではないかと思うのです。そういうふうに考えて見ていると、日本のサイトというのは、けっこう難しい言葉を使っているなぁ、やっぱり日本には日本人しかいないと思っているからなんだろうなぁと感じます。せめて、日本で生活する外国人にとっても重要な情報がのっているサイトは、最低限やさしい英語版をつくるか(非英語圏の方もいますからね)、もっとやさしい日本語で書いた方がいいのにな、と思います。

 あと一つ。メールへの返事を書きながら気づいたのですが、よく同じ単語のスペルを間違えるのです。たとえば、some と書こうと思っているのに、same になってしまったり、book が buuk になってしまったりします。たぶん日本人的発音がローマ字と結びついてそうなるんだろうなぁと思って、子ども向けフォニックスでもやってみようかしらん?と思案中です。いい本とかあったら教えてください。

 またまた長文になってしまいました。それでは。


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