Re: 文法よりも、雑談

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/5/2(17:06)]

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2004. Re: 文法よりも、雑談

お名前: こるも
投稿日: 2008/3/6(16:59)

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Ryotasanさん、こんにちはー。

〉あくまで楽しく行きましょう。
〉行き過ぎたらたしなめて下さい。

えーと、非難したつもりはないのです。
ただ、私は素人なので、難しいことをいわれても、
たぶんわかりません。

でも、行きすぎても、かまいません。
専門的な方の意見を聞くのは、楽しいですから。
こちらは「わかりません」といえば、すむわけですから。

〉〉〉〉〉〉〉He has his finger on his chin.
〉〉〉〉〉〉〉He has his finger put on his chin.
〉〉〉〉〉〉〉He has put his finger on his chin.

〉〉〉通常で "He has his finger on his chin" という文は、
〉〉〉"finger" と "on" のあいだに "put" が省略されている文として理解されます。

と、いうことは、一番目と二番目の文は、(ほぼ)同じ、ってことですね。
二番目と、三番目も、語順が少し違うだけ。

文法的に解釈すれば、違う文なのかもしれませんが、
たぶん使うときには大して違いがない?
ということですか。
もちろん、細かなニュアンスの違いはあるのでしょうが。

とするとやはり、文法的にアプローチすることにはあまり意味がない、
というのはわかります。

もともと私は多言語をやっていて、
酒井先生のおっしゃる「こども式」のようなことをずっと続けてきています。
そして、その方が言語の獲得には有利なんじゃないかと、体感しています。
何だかその方が「染み込む」感じがします。

〉"put" を補った方が分かりやすいという意味です。
〉"have" や "has" は "put" や "take" の結果を示しているわけです。

ここの二行目がいまいちピンと来ないのですが・・・

〉〉〉ピジン語は、
〉〉〉複雑な語形変化や前置詞の使い分けが不要で、
〉〉〉文法に対する依存度が低い言語だと思います。
〉〉〉単語を並べれば通じる言語とでも言いましょうか。

〉〉Ryotasanさんは、このあたりにもお詳しそうですね。
〉〉その、初めは単語を並べただけ、時制もなし、のピジン語が、
〉〉時を経るとだんだん時制や、つなぎの言葉などが出てくる、という
〉〉のを、どこかで読んだような記憶があるのですが。

〉言語進化論という仮説ですね。
〉言語も生物の進化と同じように段々と複雑に発展するという仮説です。
〉これは間違いである可能性が高いと、
〉最近は考えられています。
〉古代ギリシャ語やラテン語など、
〉古典語の方が文法的には現代語より複雑だからです。
〉日本語も、
〉現代の日本語より古典の日本語の方が、
〉複雑だと思います。
〉漢文の文法は単純な様ですが、
〉あれだけの漢字を使うのですから、
〉言語としては複雑だと思います。

ええと。
ここのところがよく理解できないのですが。

まず、より複雑=より高度
ではないですよね?

私のイメージとしては、まず単純な言語がある。
時制とかがないと、不便なので、だんだん複雑な言語になっていく。
しかし、複雑になりすぎるとまた不便なので、枝葉が取り払われる。

というものなのですが。
つまり古典語というのは第二段階?
現代語は、より洗練された言語、というわけにはいかないのでしょうか。

〉〉〉もともと英語では,
〉〉〉"go" と "wend"という同義語がごちゃまぜに使われており、
〉〉〉英語が英国の国語として形になった時点で
〉〉〉"go" の過去形が "went" という不合理な組み合わせになったけれど、
〉〉〉毎日使っている言葉を急に変えるわけにも行かないので、
〉〉〉そのままになっているというわけですね。
〉〉〉基本的な部分ほど不規則で、
〉〉〉法則性が当てはまらないというわけです。

〉〉goとwentなんて、似ても似つかないなあ、と思っていましたが、
〉〉もともと違う言葉だったんですね。

〉そうです。
〉自然な発展にまかせておけば整理されるのかもしれませんが、
〉規範として学校で教えているため、
〉変化しないらしいです。
〉学校文法が英語の不規則性を維持しているのかもしれません。

ここのところ、面白いですね。
学校が、不規則性を維持する、なんて。

〉〉でも学校に行かないわけにもいかないし・・・
〉〉って、そういうことではないですよね。

〉中学校で英語を教えるばあい、
〉文法用語を使わないでしくみだけを理解させる方法も、
〉文部科学省は認めているはずです。

ええ!!!
本当ですか?
実際に、そんな学校が、あるんですか?

あ、でも「文法用語は使わない」だけで、
和訳とか、英訳はさせるのかな?

〉学校へ行くかどうかは個別に考えた方が良いです。
〉いじめがあるから親の方で不登校を選択させることもあると思います。

今は、選択肢がいろいろあるようなので、うらやましいことです。

〉〉人に聞いたり、テレビで見たりして「へえ」と思っても、
〉〉実はわかっていなかったりしますよね。
〉〉そこから先は、自分でやるしかないのだ。

〉そうですね。
〉自分で情報を集め、
〉自分で考え、
〉自分で工夫することが、
〉長期的には多読三原則より重要かもしれません。

まあ、英語に限らないですよね。

〉〉〉〉例えば
〉〉〉〉「昨日、家族と旅行に行った」
〉〉〉〉「昨日、家族で旅行に行った」
〉〉〉〉「昨日、友達と旅行に行った」

〉〉〉〉とは言いますが、

〉〉〉〉「昨日、友達で旅行に行った」

〉〉〉〉とはあまり言わないですよね。
〉〉〉〉すごく微妙な違いですけど、私はまず言わない。
〉〉〉〉「友達同士で」なら言いますね。

〉〉〉こういうばあい、
〉〉〉旅行に行ったのは誰と誰なのかを考える方が重要だと思います。
〉〉〉「私」は家族の一員ですから、
〉〉〉「私と」を省略して「家族で」でも通じるのでしょう。
〉〉〉一方、
〉〉〉「友達と私で」や「私と友達で」でも通じますが、
〉〉〉「私」は友達の一員ではないから、
〉〉〉「私」を省略して「友達で」だけにするのは無理があるのだと思います。

〉〉そうそう。
〉〉私も彼と話をしていて、「はてなぜ友達で、は言わないのかな」
〉〉と思い、Ryotasanさんと同じ結論を得ました。
〉〉でも普段、こんなことを考えてしゃべってはいません。
〉〉「昨日、友達で旅行に行った」
〉〉は、自然でない、「気持ち悪い」から使わないわけです。
〉〉そういうのを、とっさに迷わず使えるのがネイティブなのかな、と思うわけです。

〉それって、
〉日本語を学んでいる人から見れば、
〉すごいことだと思いません?

思います思います。
だから、下のTのエピソードが「すごい」と思うのです。

本当は日本語以外でもそうなるのが理想なんですが、
ネイティブじゃないと、なかなか難しいのでしょうね。

〉〉私:なんでこんなことするの!
〉〉T:Tちゃん悪くない。
〉〉私:Tちゃんのせいでしょ!
〉〉T:Tちゃんのせいじゃない!
〉〉私:じゃあ、だれのせいなの?
〉〉T:だれのせいでもない!!

〉〉このとき「はて、だれのせい「でも」ない、の「でも」って、なんだろう?」
〉〉と、思いました。
〉〉同時に、「この子、すごい」と、思いました。

〉無意識にやっているからできるんでしょうね。
〉考えたらできないと思います。
〉それはすごいことです。

ですよねー。
無意識に、正しい言葉を繰り出す。
こどもって、本当にすごいです。

私は自分が「こども式」のようなことをやっているせいか、
こどもが言葉を獲得していく過程にすごく興味があります。
おもしろいですよ。

〉〉でもね、このあとこのエピソードを何人かに話したんですが、
〉〉何だか反応が鈍かったです。
〉〉すごいと思うんだけどなあ?

〉お子さんの自慢をしているように受け取られたのかもしれませんね。
〉本当にすごいことなんですが。

あ、自慢にとられたのかな?
そうかもしれません。

でも、私は違う受け止め方をしました。
つまり「あたりまえだから」
こどもが言語を獲得する、というのは当たり前、なので
「すごい」ことではない、と思ったのかな?と。

私は別に、Tが「すごい」と思ったのではなく、
こどもが言語を獲得していく、そのものが「すごい」と思います。

大人が第二言語、例えば英語が話せるようになると、とみなさん「すごい」というのに、
こどもが母語を話せるようになることは「当たり前」と思いがちです。

いやいや、その当たり前が、すごいんだよー。
それを、大人も体感してみようよ、というのが酒井先生なのかな、と思っています。

〉上の方でもお会いしましょう。

ええっ?
どこのことですか?

何だかいっぱいトピックがあって、目が回るー。

ではでは!


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